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懇話会 5

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 歓談室を出て、夜会会場へ戻る道すがら、サヤがリヴィ様に「近衛の推挙、お受けなさらないのですか?」と、問うた。

「……アギーを離れたくない気持ちが、ありますの……」

 瞳を伏せて、不安そうな……でもそれをひた隠しにした、凍った表情でリヴィ様。

 アギーを離れたくない……。
 それはきっと、王都で晒される沢山の視線……女性の近衛というものに対する、周りの対応。そこに、大きな不安を感じてのことだと察せられた。
 今までフェルドナレンは、貴族女性には嫋やかであることを求めてきた。
 だから剣を握るだけで、ライアルドのような輩に好き勝手言われてしまう。
 アギーという貴族の頂点に立つ血筋で、その地にいてすら、そうだった。
 だから……ここを離れる不安は、確かに、大きいだろう……。

 何を言っていいか分からず、俺は口を閉ざすしかなかった。
 そしてサヤにもそれが求められているのだということが、重い……。
 成人したら、サヤは俺の妻となる。そうした時サヤは……何を選ぶのかな。
 サヤを守るための、建前として渡されたはずの襟飾。それが結局、こうして上手くサヤを搦め捕ろうとしている……。そう思うと何か、さっきまで感謝していた姫様にすら、苛立ちを感じてしまう。
 もしかしてこうやって、俺からサヤを奪おうとしているのではないかと、勘ぐってしまいそうだ。
 だけどサヤには、異界の者であるという、姫様にすら隠している事実がある。
 更には男性に対しての恐怖心……。いくら妻となったって、そういった視線の全てから逃れられるわけではないだろう。
 だから、どれだけ望まれたとしても、サヤをセイバーンから離すわけには、いかない。
 俺は、そう考えているのだけど……。

「サヤは、成人したら、王都に来るのかしら?」
「どうでしょう。
 今は、レイシール様をお守りすることが私のすべきことだと思っています。三年後、何が求められているかまでは、想像がつきません」
「……それは、レイ殿と離れて生活することになる可能性も、考えるということ?」
「それがセイバーンと、レイシール様のためになるとすれば。
 領主の妻というものが、私にはまだ、よく分からないのですけど……それが必要という時は、そうしなければならない立場なのかなって、思います」

 サヤは……俺と同じ考えでは、ない……。
 彼女は、彼女の考えがあって、価値観があって、必要であると思えば、俺の意見なんて関係無しに、それをする。
 駄目だと言ってもきっと駄目で、そういう時のサヤは、俺たちのためにそれを選ぶ……。
 だから俺は、どれだけ苦しくとも、結局それを選ぶしか……。

「領主の妻に求められる一番の職務は子を産むこと。離れていては駄目に決まっています」

 キッパリとそう言い切ったリヴィ様の言葉に、ドキリとした。

「良いこと、サヤ。貴女の立つ場所で一番に果たさなければならないことは、後継を得ることですわ。
 ですから、姫様が何を望もうと、そこを譲っては駄目。
 彼の方は少々押しが強くて、人を巻き込んでしまう方ですから……ああ言ってはいらっしゃったけれど、あれは布石程度の心算ですわ。間に受けてはいけません」
「そう……なのですか?」
「もののついでくらいの感覚ですわ。釣れたら運が良かったと喜ぶかもしれませんけど、その程度です。
 まぁでも、ああして愚痴を漏らしてしまうくらいには、貴方がたに信を置いていて、実際に困ってもいるのだと、思うのですけれど……」
「……リヴィ様にも、もののついでで女近衛へとおっしゃっているのですか?」
「…………私へは……違うでしょうね……」

 そう言ってリヴィ様は、一つ息を吐いた。そうして「この話はもうやめておきましょう」と、会場に視線をやる。
 あぁ……もうやめておく方が、良いだろうな。中の方々には、ここに姫様がいらっしゃることは、伏せられているのだし。

 会場は、出た時と変わらず喧騒に包まれていた。

 視線を巡らすが、父上も、アギー公爵様も見当たらず、会場の中央の方に向かって足を進めることとなった。
 多分懇話会に参加していたであろうご令嬢方の挨拶に会釈を返しつつ、リヴィ様に従って足を進めると、サヤが俺の袖を引き「もう少し右奥の方から、アギー公爵様のお声が聞こえます」とのこと。

「リヴィ様、こちらのようです」

 そちらに進むと、サヤの進言通り、アギー公爵様はいらっしゃった。

「オリヴィエラ、何やら面白いことをしておったようではないか!
 なぜ父を呼んでくれなかったのだ!」
「……お聞きになったのでしょう?    あの懇話会は淑女草紙の愛読者方への特別付録でしてよ」
「私だって読んでいる!」
「お父様は淑女ではないですもの」

 ツンとした冷めた声音でリヴィ様。なんか父親に対する対応が氷点下だ……。
「男性とて紛れていたと聞いた!」「他の家の方の判断は存じ上げません」と、取りつく島もない対応。ちょっとびっくりしてしまった。
 それとアギー公爵様の様子がいつも以上に軽い……。
 そんな感じで、リヴィ様と繋げていただいた縁のお礼をと思っていたことも、頭から吹き飛んでしまっていたのだけど。

「レイシール殿、オリヴィエラにとどまらず、まさかクオンティーヌまで捕まえたか。
 其方は見かけによらず、手が早い」

 と、先に声を掛けられてしまい、更に慌てた。

「あ、いや!    これには深い事情がございまして……っ」
「よい。別段責めておるのではない。あれは其方には興味を持たないと思っておったのだが、なんのなんの……。
 自ら縁を繋げに行くとは思わなかった。それほどまでに、其方が魅力的だということだ」
「……状況をご存知ならば、そうでないことはご理解いただけていると思うのですが……」

 と、いうか……。
 全ての状況をご存知である様子。参加者の皆様との交流で、時間など取れそうもないというのに……。凄い人だと改めて思った。

 と……。

 俺の横手にいたはずのサヤが、ふっと瞬間、視界から消えたため、慌てて振り返ったのだが……。

「……バレてしまった。女性が従者をしているというのは本当だったのだな。凄い反応の速さだ」
「っ⁉︎   グラヴィスハイド様!」

 背後から俺に両手を回そうとしていたらしい男性の前に立ちはだかっており、更に驚くこととなった。
 咄嗟にサヤの肩を掴んで止め、アギーのご子息様のお一人だからと伝えると、失礼いたしましたと、慌てて頭を下げる。

「いやいや、試した私が悪かった。気にしてないから、そちらも気にしないでくれると有難い。
 それにしても久しいな、レイシール。
 本当によく育って……あの可愛いレイシールが見る影もないとは……」
「…………良かった。ちゃんと見る影無くなってて安心しました……」

 クラヴィスハイド様は、確か十八番目くらいのご子息様だ。基本、姫様がクリスタ様として茶会に参加する時などは、病弱な兄の世話をする立場として、俺と行動してくれることが多かった方。
 この方も学舎にいらっしゃったため、必然的にそうなっていたのだけど……今思えば姫様の護りとして在学されていらっしゃったのだろうな。
 因みに俺を『姫』などと呼び出したのはこの人で、お陰で俺は『奇姫』なんて異名が付き、散々な目にあったのだが……あれも今思えば、姫様を隠すための策略だったような気がする……。

 まあ、それはさておきだ。
 この方は、危険すぎる。

「ご無沙汰しておりました。お元気そうで、なによりです」
「そちらもな。……いや、違うな。
 前は、どこかまだ……自分の人生を人から借り受けてきたような、居心地悪そうな顔をしていた。
 ……今は、違うな」
「…………」

 見透かすような瞳で顔を覗き込まれ、そんなことを言われてしまった……。
 ……この人、この観察眼が、怖いのだ……。

「そう、ですか?」
「うん。違う。色々が飲み込めたって顔に見える」
「そうですか……。そうかもしれません」
「あと、さっき私にチラッと敵意を向けてきたろう?」
「っ、そ、そんなことはっ⁉︎」
「いーや、向けてきた。私が君の華を見たら、急に雰囲気が変わった。
 なんだいそれ。私が見てはいけないのかな?」
「そ、そういうわけでは……っ。その、サヤは男性の視線を苦手としておりまして……」
「違うよ。そういうんじゃない。分かってるだろう?
 なんか酷く警戒したよね。私に隠したい何かがあるってこと?」
「違います!」
「レイシールは自らの華に蜂が寄り付くのがとことん嫌なのかな?」
「…………そ、それは……はぃ……」

 肯定しておこう。じゃないと、この人絶対食い下がってくる……。

「そーかそーか、あのレイシールが、そこまで執着できる相手を得たとはなんとめでたいことか。
 これは是非とも馴れ初めを聞きたいなぁ」
「そ、それはまた今度で……今日はその……あっ、リヴィ様か、クオンティーヌ様にお聞きくだされば分かりますから!」
「なんで君がいるのに妹から聞かなきゃならないんだろうね?
 でも……うん。今日は君の華を紹介してもらうにとどめておくことにしよう。
 ところで、挨拶は受けていただけるのかな?」
「グラヴィスハイド様は公爵家でしょう⁉︎」
「私と君の仲だというのに?」」

 駄目だ。この人じゃ俺、太刀打ちできない……。
 この人の読みは観察というより、もう何かが見えてるとしか思えない……誤魔化しのきかない感じなのだ。
 俺は人の感情を読むのに長けていると言われるが、この人には太刀打ちできない……というか、この人が俺の読みの補強をしてくれたようなものだった。
 焦っていると、救いの手が横から伸びてきて、グラヴィスハイド様の袖をキュッと掴む。

「お兄様、遊ばないでくださいませ。
 レイ殿は本日もうお疲れなのですから」
「やぁオリヴィエラ。君も少し、スッキリしたかな」
「存じません。
 さぁ、レイ殿、私はもう大丈夫。セイバーン男爵様をお探しになってくださって結構ですわ」
「は、はい。本日はありがとうございました。では、また!」
「ええ、またお会いいたしましょう」

 サヤの腕を引き、慌ててその場を離れることにした。
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