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閑話 昇華 1

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 三年前、学舎の卒業見込みが立った時点で、俺はセイバーンに手紙を記した。
 本来より二年早く学舎に来た俺は、卒業しても二年残り、学ぶことが許されていて、ここに残りあと二年学びたいので許可が欲しい……と、そんな内容。

 俺の送った手紙は全て母宛で、それは母以外に送り先が無かったからで……。
 だけど、母に死を望まれた記憶のある俺は、素直に母に縋ることができなかった。
 それに、幼くセイバーンを離れた俺には、父上の字も、母の字も見分けがつかなかったし、そもそも貴族である我らは人を使う立場。俺の送った手紙といえど、誰が見て返事を記しているかの検討もつかなかったから、極力手紙の内容は報告だけに絞り、帰ってくる事務的な内容を、ただ事務的に受け取っていたのだけど……。

「お前はいつも、箇条書きのような手紙だったな。まるで報告書だった」
「……誰が受け取っているか分からなかったので……」

 アギーに到着したその日の夜。
 サヤとともに、寝室へ呼ばれた……。
 父上は、長らく口を閉ざしていたこと。母のことと……俺のいない十年を、ポツポツと語って聞かせてくれた。
 俺たち二人を寝台横の椅子に座らせて、自身はいつもの如く、寝台に身を起こして。
 横の小机には、サヤが用意してくれたお茶があった。嗅ぎ慣れないが良い香りがして、それが何故か強く、印象に残っている……。

 はじめのうちは、なんでもない雑談だったのだ。けれど、手紙の話から、父の表情は真剣なものになって……手にしていた湯飲みを机に戻し、意を決したように……。

「お前からの手紙は全て、ロレッタが受け取っていたし、返事をしたためていた。無論私も確認していた。
 忙しさにかまけて……いや、言い訳などできぬな。私たちは、お前に何もしてやらなかった。お前の置かれていた状態にも気付かずに、三年も……。
 オブシズが知らせてくれるまで、私は…………」

 そこで父上は、後悔を噛み締めるように、俯いた。
 母の話に、俺が表情を強張らせていることにも、きっと気付いていた……。

「あの出来事の後……お前の身体をあらためて、数多と刻まれた痕跡を目にしてやっと、お前の置かれていた環境を知った……。
 正直信じられず……目の当たりにしても尚、信じたくなかったが…………お前の身に刻まれていたものが、誤魔化しようのない全てだった。
 だから……。
 学舎にやるお前に、誰を付けることも、憚られたんだ……。
 それすらお前を追い詰めることになるかもしれない。それが怖かった……。
 お前が送ってくる手紙が、全く私情を挟まない……報告書でしかなかったことも、仕方がないことだと思っていた。
 我らは誰一人として、お前が信頼するに値しないのだと。
 私が見た最後のお前は、何も言わず、ただそこにあるだけの人形でしかなくて。
 そんな風に、学舎の時間を淡々と過ごしているのかと考えるとな……苦しくてたまらなかった。
 ロレッタもそう思っていたろう……。
 お前からの手紙を受け取る度に、私からも隠れて、涙を流していた」

 そんなことって、あるのだろうか……。
 だって母は、俺がいない方が良いと、一度は行動した身なのに……。
 父上の言葉が、まるで噛み合っていない歯車のように、俺の表層を滑っていく心地だった。
 受け入れられない……信じられない……それは、本当にそうだったのだろうか?    そう見せた演技なのじゃ?
 父上の前で俺をいらないなんて言えなくて、そんな風に演じていただけなのではないだろうか。

「だから、年に数度届く、アルバート殿からの知らせは……我々にとってかけがえのないものだった。
 お前が感情を取り戻しつつあることや、ギルバートが兄のごとく、お前を大切にしてくれたことに、本当に救われた。
 ……お前の本当の兄は…………もう、どうしようもなく、歪んでしまっていたから……お前が彼を受け入れたことがな、本当に救いだったよ。
 手に障害を負った時や、ハインを従者にと望んだ時は……悩んだ。
 お前を傷付けた者を、傍に置いて良いものかと……。
 だが……今まで自分からは何も望んでこなかったお前が、あの報告書のような手紙で初めて、望みを知らせてきたから……」

 お前の望んでくることは、全て望む通りにしてやろう。
 母と話し合った結果、そのように決まったのだという。
 けれど結局、俺が何かを望んだのはその一度きりで、その次は、学舎の卒業が、目前となった時だった。

「セイバーンに戻って来いなどと、口が裂けたとて、言ってはならぬのだと、二人で話して決めていた。
 たとえここに戻ってこなくとも、幸せに、平和に暮らしてくれれば良いではないか。
 どうしても会いたくなったらば、こちらから出向けば良いのだからと……。
 とはいえ……ロレッタがそれをすることはないだろうと、分かってはいたのだがな……」

 ふっと、自嘲気味に父上が微笑んだ。

「共に行ってやると言えば、良かったのにな……。私もそれを口にしなかった。
 私たちは……お前に会いたかったよ。けれど、それが怖かった。
 恨まれていよう……。きっと喜ばないだろう……。そんな風に考えていたし……お前が望まないことを、したくなかった……。
 …………これも言い訳だな。私たちは、お前に疎まれていることを信じて疑わず、けれどそれを認めるのが嫌だったんだな……。
 今にして思えば、一度だけで良いから、勇気を振り絞っておけば良かった……そうすれば…………」

 苦しそうに額に手をやって、父上は目元を俺たちから隠した。
 白髪混じりの小麦色の髪が、はらりと落ちて、更に目元を覆ってしまった……。
 暫くそうして、ただ黙って耐えていた父上が、やっと絞り出した言葉は……。

「ロレッタに、成長したお前を、一度も見せてやらなかった…………。
 あれはきっと、心の底でそれをずっと、望んでいたろうに…………。死の間際まで、願っていたに違いないのに…………」

 そうだろうか……。
 そんなはずはないと思う……いや、そんなはずはないと、俺も思っていたいのだろう。
 俺だって同じだ。
 何度もあった長期休暇の中の、たった一度くらい……ここに戻っていれば……。

「……ジークより…………お前が、幼きあの時の記憶を有していたと、聞いた……。それが、ずっとお前を、苛んでいたこと……今だにそうであることも……。
 あの、セイバーンで過ごした三年の間もお前は…………だから母親のロレッタにさえ、寂しいとも、辛いとも、言ってこなかったのだと、やっと理解した。……その上であの偽装された誓約があったとはな……。
 お前は何重にも縛られて、誰にも何も言えず、あそこでたった独りに孤立させられたまま……耐えるしかなかったのだな……」

 そこで父上は、深く息を吐いた。
 だけどそれは、今でこそ分かること……。当時は、知る由もなかった。

「ロレッタは……その……な、お前にどうしても、遠慮があったのだよ。
 また自分が、お前にあんなことをしてしまうのではないかと、それを恐れていた。
 あれ自身が、あの時のあの衝動を、あの後もずっと受け入れられずにいてな……。
 だから、もしお前に触れて、またあの衝動に襲われたらと…………それを恐れ、お前を遠去けていたんだ……。
 疎んでいたのではない。愛していたから……自分を信じることが、できなかった。何を言っても、お前には苦しいだけだろうが……理解してくれとは言わない。だがこれだけは、聞いてほしい。
 ロレッタはお前を愛していたよ。ちゃんと、愛していた。お前が何より、大切だった」

 やめてください。

 そう言ってしまいたかったけれど、歯を食いしばってその言葉は飲み込んだ。
 父上にとっては、愛した人……それを悪く言われたくはないだろう。
 聞けば良いと言うならば、耐えれば良い。とりあえず耳を通す。それの時間を、耐える。
 父上の気持ちがそれで晴れるならと、心を無にしていたのだけど、膝の上で握られた俺の手を、柔らかい手が包み込んだ。

「…………」

 サヤの手。
 熱いくらいに感じるのは、俺の手が冷え切っているからか……。

 俺とともに、ずっとあの悪夢を共有してくれた彼女。涙してくれたサヤが、一緒に聞いていてくれている……。一人で抱えなくて良いと、手を握ってくれる……。
 そのことにあらためて救われて、俺は固く引き結んでいた口を開き、息を深く吐いた。

 心を固めていては駄目だ。
 ちゃんと言おう。聞こう。
 何があったのか。どうして俺は、死を望まれたのか。
 嘘の笑顔で俺を見ていた母は、一体何を望んでいたのか……。

「あの日の記憶は、結構鮮明なんです……。
 前日母は、手紙を受け取って、それを見て、そこで固まってしまった。その後ずっと、応接室の机に手紙を置いたまま、それを眺めていました」

 そう言ってから、俺はもう一度、息を吸い込み、吐き出す。サヤの握ってくれる手に、もう一方の手を添え、握りしめた。
 大丈夫だ。
 サヤにも話したことだろう?

「あの日は、朝早くに起こされて、着替えさせられて。そのまま手を引かれて、邸を出たんです……。
 母は前しか見ていなかった。握られた右手は痛いくらいで……だけど逆らってはいけないことだけは、分かっていたから、そのまま水面まで足を進めました。
 俺はどこに連れて行かれるのかを理解していなくて……抵抗らしい抵抗もしないまま……水で足を濡らしてやっと、恐怖を感じたんです。
 そこからは必死でした。手を振りほどこうとしたのですけどね……そうすると手だけでなく、肩も掴まれてそのまま奥へ奥へと押しやられて。口元まで濁った水面がせり上がってきた時、恐怖のあまり叫んでしまって……そのせいで水が口から……。
 それでも多分、母は歩みを止めなかった。
 濁った水の中は何も見通せなくて、俺はとにかく踠いていたのですけど、そのうち上も下も、苦しいのかどうかも、分からなくなってきて……」

 俺はもう、いらないのかと、そう感じたのだ……。

「次に意識が戻った時には、多分……随分と時間が経っていたのだと思います。知らない人に囲まれていました」
「……二日ほど、意識が戻らなかったと、聞いている。
 お前は一度息も止めてしまった……。このまま意識が戻らなければ、もう、その時は覚悟をするようにと、医師にも言われたそうだ。
 私は…………あの年は、氾濫があってな……。それの処置に追われて、知らずにいた。
 カークが走らせた使者に話を聞いて……お前の元にたどり着いたのは、もっとずっと後だ。
 お前が知らぬ人間に囲まれていたのはな、ロレッタがまだ、まともではなかったのだよ。
 はじめのうちは、お前を連れて行かなければならないと、死なせてくれと、そう言って話を聞かなかったそうだ。
 お前と引き離して、部屋に隔離してやっと落ち着いたらしいが、やはりどこか上の空でな、お前を探して外に向かおうとする……だから、会わせないよう、離していたと。
 あれが正気に戻ったのは、私がやっとあそこにたどり着いてから……。
 私を見るなり、正気に戻ったと、そう聞いた」

 カークに聞いた話と、同じ。
 結局それ以上は父上にも分からないのかと、落胆したと同時に、ホッとした。
 母の考えを知りたくなかったし、知って納得してしまいたくもなかったし、やはり死を望まれたのは事実で、真実はそのままだったと、確認したくなかったから。
 けれど……。

「……あの手紙は……フェルナンからのものと、されていた……」

 掠れた声で呟かれたその言葉に、俺は伏せていた顔を、跳ね上げた。

「フェルナンは……お前を本当に、可愛がっていた……。可愛くて可愛くて仕方がないといった風にな、何度も私に、お前の話をしに来たのだぞ。
 手がちっちゃくてふくふくだと、自分が近くに行くと笑うのだと、たまに自分で髪を掴んで引っ張って、大泣きをするのだと、そんなことを時間を憚らずに伝えて来た。
 お前とロレッタを、館から離すべきだと進言して来たのもあれだった。
 アンバーが……怖いと。
 先日も、泣いたお前に扇を投げつけたのだと……。
 このままでは怪我で済まないかもしれない。お前と離れるのは辛いけれど、お前が痛かったり、苦しかったりで泣くのはもっと嫌だから、どうかお願いしますと……。
 だからお前たちを、あそこにやった。
 認知せずとも、見放すつもりは無かったし、その方がお前たちは健やかに過ごせるだろうとも思っていた。
 政務の合間に立ち寄って、元気な姿を見ることもできた。お前の成長は、ロレッタが日々記してくれていたしな……。
 だがフェルナンには……我慢させたままだった……。
 館でお前の話をすることは憚られたし、フェルナンは常に、アンバーが……ジェスルの者が共にあったから……お前が元気にしている様子を教えてやることも、できなかった。
 そしてあの年だ。
 氾濫が七の月の、まだ早いうちに起こって、私はその処理に追われていた……。
 だから……処理に走り回る者たちに紛れた使者に……気付けなかった」

 そこまで一気に喋ってから父上は、眉間にしわを刻んで、歯を食いしばった。
 暫く気持ちを落ち着けるように呼吸を繰り返してから、震える唇から、無理やり吐き出されたその続き。

「それがまさか……お前たちの元へ、向かっていたなど……あの氾濫で、私が行方不明になったと……そんな内容だったとは、考えていなかった……。
 アンバーには内緒で送っているから、即処分するようにと、ご大層に注意書きまで添えてあったそうだ。
 何度も……何日も、連日のようにそれは届き、最後は私の死と、アンバーが……お前たちを探しているから、逃げろと……そう記してあったそうだ。
 あれアンバーが、私という歯止めが無くなれば、お前たちに何をするか分からない。拷問では済まないかもしれない。死んだ方がマシと思うような仕打ちを強いるかもしれないから、早く逃げろと。
 ロレッタは……お前を苦しめるくらいなら……二人で来世へ……私の元へ行こうと……そう、考えたら……もうそれしか、思い描けなかったと……」

 背を折り曲げ、苦しそうに身体を小さく折り畳んで、父上は呻いた。
 握られた手は、爪が皮膚を破ってしまいやしないかと、不安になる程、指に食い込んでいた。

「けれど……後日確認すると、そんな手紙は知らないと、フェルナンは言った。
 私はその言葉を信じたかったし、ロレッタもそれを信じた……。
 フェルナンが、お前を可愛く思っていないはずがない……。いたずらに、そのような手紙を出すはずがない。そもそも、お前たちがどこにいるかを、知らせてもいなかった。
 だから、アンバーの差し金だろうという話で、落ち着いた。あれがそういう、陰湿な仕打ちを好むことは、分かっていたから……。
 そしてそう結論を出した以上は、それを公にはできなかった……」

 正妻の悋気。しかもその正妻は、公爵家から降嫁してきた身だ。
 兄上の名まで使われた以上、公にしては、兄上にまで傷が付くことになる……。
 だから、父上も、母も……口を閉ざした。幸い俺も、まるで覚えていないようだったから……無かったことにした。

「本当は、お前たちを呼び戻すべきではなかった。セイバーンに呼び戻せば、どうなるか……私には分かっていた。
 だがロレッタが……お前と二人の生活は、もう無理だと、言った。
 またあんなことをしてしまうかもしれない……。実際一度は、お前の呼吸を止めた。
 雨季が来るたび、きっと思い出す。そしてまた狂うかもしれない。
 自分が信用できない、怖いと……そう、言うから……お前たちを連れ戻した。
 私も、自分の知らないうちに、手の届かない場所で、お前たちを失う恐怖に抗えなかった……。
 なのに…………………………近くにお前がいて、姿を見れることに安心して……お前を、あんな目に、あわせてしまった……。
 フェルナンがいる。人目もある。だから、幼子のお前にまで手は出さぬだろうと……。
 まさかフェルナンが、お前に危害を加えていたなど…………。
 あれが、お前のことは任せろと……必ず守るとそう言ったその言葉を、私は鵜呑みにしては、いけなかったんだ。
 見抜けなかった。あれの本心を。あれがお前にしていたことを。
 あれがもう、歪みきって、どうにもならなくなっていたことを、私は理解していなければならなかったのに……」
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