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閑話 アルバート

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翌日朝。ロゼと行商団の代表者を名乗る者が、赤縄から出る許可を求めると、手紙に書かれていた。
 ユストの経験則とサヤの知識により、荊縛の潜伏期間はだいたい五日以内だろうとされ、ロゼはこの期間を無事過ごしたのだ。
 行商団の代表者はスヴェンと名乗っており、彼は初期の段階で罹患し、無事快復していた。こちらも熱が引き、十日以上が経過したため、もう病は完全に身体から抜けた様子であるという。

「まずはその初期段階に罹患した者たちと、確実に飛び火は免れている者たちを赤縄から出す。
 とはいえ、一応万全の注意は払いたい。万が一が無いように。
 よって村の北東……職人らとは離したこちらの民家を数棟解放しようと思う。
 どちらにしろ、越冬はこの村でとなるだろうし、幼年院の敷地を挟むから、それなりに距離は離れている。
 もうしばらくは、越冬の準備を整えてもらいつつ、他の村民との接触は控えてもらおう」
「では、馬車の荷物をそちらに移動してもらいますね。代表者の面会希望はどうされます?」
「どうせロゼを回収するんだから危険性は一緒だ。会おう。念のため、お互いにマスク着用で」
「畏まりました」

 昼食に返信を添えるため、明日朝からの移動許可を記した。
 その明日が、祝詞日の最終日だ。

「今日も降ったか……。
 もう、積もり出すのだろうな、これは……」

 三日連続の雪。
 この様子だと、明日朝は少々積もっているだろう。
 ギルたちの滞在も、今日が限界だなと思いつつ、昼食を終え、執務室に向かったのだけど……。

「帰るっつってんだろうが!    王都の越冬とここじゃ、全く違うんだってさっきから散々言ってる。そもそも雪が降るまでって約束しただろうが!    しかもお前は一人で越冬なんざしたことないんだぞ⁉︎」
「したことないからしてみるって言ってるんでしょ!    叔父様しつこい、煩い、私だってもう十七なんだから、自立すべきだわ!    それにまだ全然サヤさん戻ってこないじゃない!    お手伝いだって必要でしょっ⁉︎」
「叔父って言うな!    何が自立だ、凍死する気か⁉︎    そもそも越冬は一人じゃままならんもんなんだってことすら知らん奴が、そんなことしたら死ぬんだよ!
 しかもお前にサヤの代わりとか、無理にもほどがあるわ!」
「酷い!    絶対帰らない、サヤさんが無事に戻るまでかえらないんだからーっ!」
「出たな本音!    越冬をサヤと過ごしたいだけだろ⁉︎
 お前は自分が結婚適齢期の未婚者だって自覚しろ!    お前みたいな性格でもなぁ、夜這いするやつにゃ関係ないんだよ!」
「……馬鹿ねぇ……鍵くらい掛けるじゃない」
「越冬時期ってのはな、自由がきかないぶん、いろいろ鬱憤が溜まった阿呆な奴が出てきやすい時期なんだ。
 鍵ぐらいなんだ!    そんなもんこじ開けられたら終わりだっつってんだ!」
「その不埒な発想がおかしいって気付きなさいよ⁉︎」
「男の正常思考だ馬鹿野郎!」

 俺の机の向かいで、ギルとルーシーがずっとこんな感じで、言い合いを続けていた。
 越冬を拠点村で過ごすというルーシーに、絶対駄目だというギル。その言葉の応酬なのだ。
 とにかくギルは反対で、兄上の愛娘を預かっている身としては、ルーシーを一人になんて絶対にさせられない。なにより彼女はバート商会の後継であるし、女性の身だ。
 人に世話されるのが当たり前の環境で育ってきている……いわゆるお嬢様なルーシーであるし、それを村に一人放り出せるかという親心は、俺も充分理解できるのだけど……。
 男は狼だということを、ルーシーに懇々と説明するも、全く意味が届いている様子がない……。
 ルーシー……ここ、未婚男性いっぱいいるんだよ……騎士とか、吠狼とか。
 彼らがハメを外すとかとち狂うとかは考えたくないが、ハメを外したわけでもとち狂ったわけでもなく、そういったことにならないとも限らないわけで……。

「サヤさんいるんだから私がいたっていいじゃない⁉︎」

 けどこう言われてしまうと……俺は何を言う権利も無いことになってしまうのだ……ギルの擁護ができない……。

「サヤはレイの華だって周知されてんだろうが⁉︎」
「周知されたら危険じゃないって言うんなら私も周知してもらうわよ!」
「ちょっ、それ問題発言だからね⁉︎」

 このままでは意固地になったルーシーが何を言いだすか分かったもんじゃないっ。
 というわけで、妥協点を探った結果、館で二度目の女中体験をしつつ越冬してもらうのでどうかという話に纏まった。

「父上に確認してからだよ⁉︎
 もう俺の好き勝手にはできないんだからね⁉︎」

 怒るギルに、多分ガイウスが反対して頓挫するだろうから、そうしたらルーシーも諦めるんじゃないかな?    と、裏で宥めつつ、父上に相談……というていを取ったのだけど……。

「構わぬ」

 あっさりと認められてしまって、ガイウスと共に唖然とすることになった……。

「アルドナン様⁉︎    一般の者をそうやすやすと……!」
「良い」

 ついでに今一度紹介してくれという父上の意向で、ギルとルーシーとの面談が急遽設定された。
 父上を迎えた際、名を伝える程度の紹介はしたのだけど、それだけになっていたし、学舎からの縁でメバックに支店を出した友人であるということに、興味を持っていた様子。
 想定していないこと続きで、唖然とするしかない……。
 とりあえず、父上が呼んでるからと言うと、二人は慌てて着替え、身嗜みを整えにかかった。
 こんな時でもちゃんとそれなりの礼装を持参しているのが凄いよな……想定外だろうに……。
 そんなわけで、二人を伴って、父上の部屋を訪れたのだが……。

「学友のギルバートと、身内のルーシーです」

 胸に手を当ててお辞儀をする二人。慣れているし見目麗しいしで、下手な貴族より立派だ。すると父上は。

「ルーシーというのは、店主の娘であったな」

 と、与えた覚えのない情報を出してきて、俺たちの動揺は更に拍車がかかった。
 ギルとルーシーは年が近い。大抵兄妹と勘違いされる。色彩も似ているし、二人揃って見目が良いのだから、叔父と姪の関係だとは思われない。
 だから、なんとなく察した……などということは、絶対に無いのだ。
 つい先日まで監禁され、救出されたばかりの父上だ。ほぼ寝たきりといっても過言ではない。なのに、いったいどこからそんな情報を……⁉︎
 混乱の極みにあった俺たちに、父はフッと笑って、答えをくれた。

「其方の父に、大変世話になった。
 レイシールの学舎でのことを、細やかに知らせてくれていたのだよ」

 驚いてギルを見ると、ギルも知らなかった様子……俺同様、目を見開いていた。
 ついでに、ガイウスもだ。

おおやけの交流ではなかったのでな、伏せていた。表向き、我々はお互いを知りもしないことになっている。
 まあ、実際面識は無いのだから、間違いというわけでもないのだがな。
 レイシール、お前が学舎二年目の、夏辺りからだよ」

 二年目の夏……。それは、はじめてバート商会に招かれた年だ。
 確かに、夏の長期休暇をバート商会で世話になる旨を手紙で伝えたし、許可の返事があった。けれど……。
 驚きを隠せないでいたのだけど、ギルは得心がいった様子。

「……あぁ、合点がいきました。
 兄は確かに……休暇の終わりに、全ての長期休暇、レイシール様をお招きするようにと、私に言いましたから。
 …………兄と、縁を繋いで頂いたのですね」
「はじめは、その年だけの予定であったのだよ。
 けれど、また連絡をくれてね。レイシールの様子を、事細かに教えてくれた。
 これが君によく懐いていることや、君の献身により、感情を取り戻しつつあることも。
 二人でいさせることが、お互い良い方向に影響し合っている様子であるから、長期休暇をうちに任せてもらえないかと。
 ……そういう書き方をされていたが……レイシールのためにそう言ってくれているのは、当然承知していた。
 不甲斐ない我らの代わりに、君が兄であり、友でいてくれたのだな……礼を言う」

 息子をたった一人で学舎へと追いやった。
 どんな理由があるにせよ、それが事実だ。
 今になれば、下手な人物を俺につけるわけにもいかなかったのだと分かるけれど、あの当時にはそんな判断もできなかった。
 実の息子に対する仕打ちじゃないと、ギルは怒って、その分俺に手を掛けてくれた。
 まるで本当の弟みたいに、愛情を注いでくれたのだ。
 その正義感と優しさがなかったら、俺はどうなっていたか、分からない。

 本当は、一度断りも入れたのだよ……と、父上は続けた。

「ジェスルのことがあったからな……。あまり、深く関わると、飛び火するかもしれぬと、伝えた。
 だが、それも承知の上であると、返事があった。連絡はバート商会から一方的に届くのみ。こちらからは送らないで良いと言われた。
 セイバーンに直接届くのではなく、別を介して、届けられていたしな……。
 少し調べさせてもらったが、バート商会は王都の老舗。貴族との縁も多いようだったし、その言葉は信頼できそうだと思えたから、好意に甘えさせてもらった。
 其方らには、帰しきれぬ恩がある……こんな田舎の小貴族に、返せるものがあれば良いのだが……なかなか機会も少なかろう。
 なので、越冬の間、彼女は私が責任を持って預かると約束する。アルバート殿にもそのように伝えてくれ」

 そういうことか……。
 俺が長年世話になったお返し。そんなつもりで、父はルーシーを預かると言ったのだ。
 父上が俺の交友関係を知っていたのも、アルバートさんの計らいだったのだなと、得心がいった。
 考えてみれば、それもそうかと納得できる。男爵家とはいえ、それでも貴族。その子息を預かるのだから、並大抵の覚悟ではなかったはずだ。
 アルバートさんは、俺の家の事情も調べ、その上で手段を確保し、父上にのみ、連絡をしたのだろう。
 俺のために、そこまでをしてくれていたのだ……。もう頭が上がらないどころの話じゃない。
 この一家に、俺は一体何を返すことができるだろうかと、改めて思った。なのに……。

「勿体無いお言葉。
 ですが、お気遣いは無用でございます。
 我々も、レイシール様には大変お世話になりました。救って頂いたと言っても、過言ではないくらいで……」

 ギルがそんなことを言いだすものだから、慌ててそれを遮った。

「過言だよ⁉︎    身に覚えがない!」
「まぁ、レイシール様は自覚していらっしゃいません」

 なのにギルときたら、肩をすくめてそんな風に言う。
 いや、ちょっと。本気で身に覚え無いから。
 変なこと言うなよと脇を突くが、撤回する気は無いとばかりにツンと顔を逸らされた。あのなぁ!

「レイシール様は大変奥ゆかしい方ですから、こうして否定されますけど、叔父の言っていることの方が正しいですわ。
 私も父から、今日のバート商会があるのは、レイシール様のおかげだと伺っておりますもの。
 父は堅物ですから、娘の私にまで世辞なんて言いやしないって、レイシール様はご存知でしょう?」

 すましたルーシーにまでそんな風に言われ、二人して何言ってるんだと慌てるしかない。
 いくら父上の前だからって、そんな風に持ち上げてもらわなくても良い。そんな鍍金メッキはどうせすぐ剥がれるのだから。
 だいたい、幼かった俺が、いったいなんの役に立ったと言うのか。ほんと勘弁してほしい。

「ギルバート。レイシールの友であり、アルバート殿の弟君である君は、私の身内も同然だ。
 レイシールにもそのようにしてくれたのだから、おあいこだと思って欲しい。
 なので、そう堅苦しいことを言わないでくれ。貴族相手だからと、遠慮せずとも良いのだ。
 レイシールは、君たち一家に育まれ、与えられたきた。それは私も認めるところ。なのに、違うと言うのか?」

 そう指摘した父上に、ほらなと俺は、ギルに非難の視線を向けた。
 けれど、思いの外真剣な表情で、ほらなじゃねぇよと、突っぱねられてしまう。
 そして、父上に向き直ったギルは、改めて口を開いた。

「ええ。違います。
 身内のよしみ。その言葉に甘えさせていただき、今だけ、身内として発言することを、お許しください。
 レイは……ただ与えられてきたわけじゃ、ないですよ。
 こいつは、ちゃんと自分が身一つであることを、幼い時から自覚して、努力してた。
 ただ俺たちに縋ってたんじゃ、ないんです。
 俺たちのために、できることを同じように、してきてくれているんです。
 俺たちがレイに与えた分は、もうレイが充分、返してくれています。ですから、恩なんてものはありません。
 だいたい、そんなもので俺は、ここに支店を出そうと思ったんじゃない。
 十年やそこらで、縁を切りたくなんてないくらい、大切だと思ったからです。
 だから、一つ望んで良いと言うなら……これからもレイを、友とすることを、許していただきたく思います。
 身分違いと仰りたいでしょうが……学舎は、そういった場なのです。それを、ご理解ください」

 最後の一言は、ガイウスに向けての言葉なのだと、察することができた。
 平民だろうが、上位貴族だろうが、友となれる場だと。
 身分差などというもので、この関係を断つ気は無いと。そういう宣言。
 そしてその発言は多分……サヤのために、してくれたものでもあるのだろう……。
 俺たちの価値観は、学舎で培われた。学舎は、国の機関だ。これは国の意向でもあるのだと、そう言外に、含ませた。
 その意図を、父上は正しく理解したのだろう。

「心得た。其方らの十二年間を、奪うことはせぬ。
 レイシールとの縁を、それだけ大切なものだと言ってくれたことを、嬉しく思いこそすれ、疎うわけがない。
 これからもどうか、縁を繋いでもらいたい。宜しく頼む」

 父上が認めたことで、ガイウスも口を挟む余地が無くなった。
 あまり良い気分ではないだろうけれど、父上の決定を覆す気はない様子。
 少々渋い顔をしつつ、それでも異論は挟まなかった。

 そんな雰囲気を察したのか、ルーシーが不意に、明るい声音で俺に向かい。

「ではレイシール様。越冬の間の女中体験、宜しくお願いしますね?
 私、ちゃんとお仕事いたしますから、手加減抜きですわよ?」

 可愛らしくそんな風に言う。

「分かった……。
 でもルーシー。部屋もこの館に用意するから。
 悪いけど、俺もルーシーを預かる以上、責任があるからね?    ここは譲らないよ」
「畏まりました。お言葉に従いますわ」

 淑女らしくきっちり美しい礼を取るルーシーに苦笑する。
 大貴族だって相手にするバート商会だ。そこら辺の田舎貴族よりよっぽど貴族らしい教養を身につけている。
 特にルーシーは、後継なのだものな。こういったところは、見習わなければと思う。

 退室を許されたので、揃って部屋を出た。
 扉が閉まった途端、急にギルが、よろりとふらついて壁にもたれかかる。

「領主様に是って言われたら、断りようがない…………」
「ごめん、ギル……。思ってた展開にならなかった…………」

 ルンルンと軽い足取りで先を行くルーシーに、俺たちは溜息をこぼし、お互いを慰め合って、とぼとぼと後に続いた。
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