401 / 1,121
フェルナン 1
しおりを挟む
異母様の部屋からもう少し先。
兄上の部屋は、昔からずっと、この場所だ。
窓からは村が一望できて、かつては幼かった父上も、この部屋であったと聞いている。
「扉の鍵は、壊しました。けれど、家具等で塞がれている様子で……」
「中の人数は?」
「数名の騎士と女中がいると思われます」
「……まずは投降を呼びかけてみよう。
中の者たちが家具を退けてくれるのが、一番早い」
対処をしている間に、他の状況も伝えられていく。
廊下で足止めをしていたシザーとジェイドは、さした傷も負わず役割を成し遂げていた。
目潰しと石飛礫の効果は絶大で、騎士らは半数が自滅したも同然であった様子。
そこを抜け出しシザーに向かった者も、学舎主席の腕前を前に、手も足も出なかったようだ。
役割を与えられたシザーは、とても愚直だ。黙々と向かってくる相手を薙ぎ倒し、人垣を作り上げてしまう。しかも死ぬわけではないから、その人垣は呻くのだ……。死屍累々、呻き声の絶えない廊下に仁王立ちの大男。それは怖い光景であったろうと思う。
一つ困ったのは、二階だ。
執事長を捉えに向かったアーシュらだが、任務の遂行は失敗に終わったらしい。
それも仕方がない話で、執事長はどうも状況を察知していたらしく、さっさと逃げ出し、その部屋には多くの騎士が待ち構えていたのだという。
人数的には拮抗していたものの、不意を突かれたことと、後方からの援軍に挟み撃ちにあい、身を守ることで精一杯の状況に追いやられてしまったようだ。
「面目次第もありません……申し訳ございませんでした……」
「仕方のないことだ。あの少人数で、よく耐えてくれたと思う。兵にも君達にも死者が出なかった。そのことの方が、俺には重要だよ。
まずは休んで、状況報告は、後で良いから」
怪我をおして報告にきたアーシュを宥めて休ませた。
決して軽い怪我ではないのに、報告なんて後で良い。ユストにちゃんと休ませてくれとしつこくお願いして、怪我人を任せた。あ、ジェイドも加えた。熱が随分と上がっていたというのに、黙ってやり過ごそうとしていたからだ。あの場に残ったのも、もう自分で戦力にはならないと判断したからであるっぽい。
「……さて。どうなった?」
「投降を了承しました。今、家具を退けていっている様子です」
兄上の部屋まで戻ると、中でごそごそと作業する音と、囁き声のようなもの、すすり泣きのようなものが聞こえてくる。
兄上の部屋の警備と女中は、投降を承諾したらしい。
まあ、援軍はもう望めないと察すれば、そうするしかないだろうな……。
程なくして、警戒しつつ出てきた騎士らは武器を取り上げられ、牢に連行となった。
女中は四名いたのだが、そのうち二人はその……そちらの相手であった様子で……身繕いをさせてほしいと懇願されたため、見張りをつけるならばということで、了解した。流石にこれは、仕方がない処置だろう。セイバーンの女中に見張りをさせ、何かあれば衛兵らが飛び込めるよう、配慮した上でと念は押しておいたが。
彼女らもまた、見張りを立てた部屋に集めて監禁となり、そちらへ連れて行かれる。
結構な人数だから、牢では足りないのだ。
「……兄上は?」
「あ……その……寝室へ……引きこもられてしまい……。
フェルナン様は、昼夜の関係ない生活をされておりましたので、レイシール様の行軍を目撃されて……我々に扉を閉ざすよう命じられてから、後はもう……」
最後の女中に聞いたのだが、その言葉に、沈黙するしかなかった。
酒の入っていない場合の兄上は、ただひたすら無気力で、現実から目を逸らしている様子だったから、酒が抜けた状態なのかもしれない。
行軍を見たのに、逃げるでもなく、部屋を閉ざして寝室に逃げ込む。もうまともな状況判断など、できないのかな……。
ハインと偽装傭兵団の数人を連れ、部屋の中に入ると、家具が動かされて雑多とした部屋は、しんと静まり返っていた。
……嫌な、気分だな……。
ここで散々俺は…………。
父上との面会時間を過ごすと、その後に待っていたのは兄上からの呼び出しだった。
この部屋で、父上と何を話したのか、どう答えたのか、それを聞かれながら、振るわれる暴力にただ耐える時間。
その間、ずっと、呪詛を浴びせられていた……。
望んではいけないのだと。
何一つ得てはいけないのだと。
操られるまで動かない。それが唯一の正解なのだと。
そうしなければ、俺だけではなく、俺の周りまで、壊されていく…………。
「寝室は、鍵が掛かっているのか?」
頭を切り替え、とにかくまずは目前のことへ対処することを意識する。
「いえ……開いていますね」
「では、行こう」
「いけません。レイシール様は、お待ちください」
ハインに押し止められ、数歩下がる。それを確認してから、ハイン自身が扉に手を掛けた。
取っ手を回し、扉を押し開く。
中に見えた光景は、薄暗い室内と、部屋の中心にある豪奢な寝台。そして盛り上がった上掛け。
部屋が暗いのは、窓に帳が下されているからだろう。風に揺れて、室内の光量が変化していて、この寒い季節に窓を開けているなんて……と、不思議に思った。
ハインもそれは感じた様子で、窓の方に視線をやり……。
「酒臭い……」
と、呟いたのだが。
「⁉︎」
「ハイン⁉︎」
ダッと中に駆け込んだハインが、膨れた上掛けを剥ぎ取ったのだが、そこにあったのは衣服の山だった。
衣装棚から引っ張り出したものを適当に積み上げた様子。
窓に駆け寄ったハインは、階下を見下ろし「ここから逃がしたのかもしれません」と、舌打ち。
「レイシール様はここにいてください!」
それだけ言い残し、部屋を駆け出していった。
ジークや兵士長の名を呼ぶ声が、遠退いていく。
窓から……逃げた?
その言葉を確認すべく、寝室に入り、窓に向かった。
頭を出して見おろすと、露台のない窓の下は、地面まで筒抜けであったのだけど、横手に張り出た露台や、掴まれそうな出っ張りがあり、それを上手くつたっていけば、二階の窓へと移動できそうではある。二階からなら、飛び降りることも、無理ではないかもしれない……が。
兄上が、そんなことをするかな?
という、疑問が残る。
兄は尋常じゃなく酒を飲むものの、食にはあまり興味が無い様子で、身体も細く、特別身体を鍛えているわけでもなかったと思う。
その兄が、危険な状況だからって、窓から逃げるだなんてするのだろうか。
部屋の入り口を塞いでいたのが時間稼ぎで、そのうちにこの窓から逃げたと、ハインは考えたのだろう。
外はもう随分と白んで、あとは日が昇るばかりといった様子。空が、青くなってきている。
けれど、兄の逃げたと思える時間は、もっと薄暗かったのでは……?
「……ここが、父上のお部屋であったことにも……理由があるのか?」
一子をこの部屋にするという習慣は、父上の更に前の代からあったことなのだろうか?
そうであるならば、この部屋のどこかに、何か仕掛けがあるのかもしれない。
例えば隣室や、階下に逃げることのできる仕掛け……そういったものが。
「少し、良いかな?」
俺と共に部屋に残ってくれていた、偽装傭兵団の面々に声を掛けた。
「もしかしたら、この部屋のどこかに、何か仕掛け等があるのかもしれない。
家具を動かしたのも、それを誤魔化すためであったのかも」
そう言うと、皆も得心がいった様子。それぞれ手分けをして、部屋の中を確認していくことになった。
俺はそのまま寝室を。
転がっていた酒瓶を拾って、机の上に置いた。机には小さな行灯があり、ゆらりと、炎が瞬いている。
そのまま寝台を迂回して、窓に歩み寄った。帳を上げて、明るくなった室内を見渡すと、まだまだそこかしこに酒瓶が転がっている。
溢れた酒が床を濡らしているし、この強い、酒の匂い……兄上は相当酩酊状態なのではないだろうか。
壁際に歩み寄って、触れてみた。
基本は石造りの領主の館だけど、この部屋の内装は木や漆喰が使われている。
壁紙を貼られているが、それのどこかに、不自然な切れ目などないだろうか。
隣室側の壁から、丁寧にじっくり。手で触り、目で確認しつつ、横に移動していく。
寝台のすぐ横手まで来て、少し悩んでから、上に上がった。
寝台奥の壁が、怪しいかなと思ったのだ。押し開くならば、家具があったって問題無いわけだし。なんとなく服を積み上げて寝ている風を装ったのも、ここから逃げていることを誤魔化すためではないのかと、そう思った。
……………………勘ぐり過ぎかな?
特に、これといった怪しいものは、ない。
逆側から降りて、壁の端まで続きを見ていこうと、したのだけれど。
「っ⁉︎」
左足に激痛が走った。
何が起こっているのかが分からず、ただ痛みに喉が詰まる。
視線を下ろすと、寝台の下から手が伸び、握り込まれた小刀が、俺の脹脛を刺していた。
兄上の部屋は、昔からずっと、この場所だ。
窓からは村が一望できて、かつては幼かった父上も、この部屋であったと聞いている。
「扉の鍵は、壊しました。けれど、家具等で塞がれている様子で……」
「中の人数は?」
「数名の騎士と女中がいると思われます」
「……まずは投降を呼びかけてみよう。
中の者たちが家具を退けてくれるのが、一番早い」
対処をしている間に、他の状況も伝えられていく。
廊下で足止めをしていたシザーとジェイドは、さした傷も負わず役割を成し遂げていた。
目潰しと石飛礫の効果は絶大で、騎士らは半数が自滅したも同然であった様子。
そこを抜け出しシザーに向かった者も、学舎主席の腕前を前に、手も足も出なかったようだ。
役割を与えられたシザーは、とても愚直だ。黙々と向かってくる相手を薙ぎ倒し、人垣を作り上げてしまう。しかも死ぬわけではないから、その人垣は呻くのだ……。死屍累々、呻き声の絶えない廊下に仁王立ちの大男。それは怖い光景であったろうと思う。
一つ困ったのは、二階だ。
執事長を捉えに向かったアーシュらだが、任務の遂行は失敗に終わったらしい。
それも仕方がない話で、執事長はどうも状況を察知していたらしく、さっさと逃げ出し、その部屋には多くの騎士が待ち構えていたのだという。
人数的には拮抗していたものの、不意を突かれたことと、後方からの援軍に挟み撃ちにあい、身を守ることで精一杯の状況に追いやられてしまったようだ。
「面目次第もありません……申し訳ございませんでした……」
「仕方のないことだ。あの少人数で、よく耐えてくれたと思う。兵にも君達にも死者が出なかった。そのことの方が、俺には重要だよ。
まずは休んで、状況報告は、後で良いから」
怪我をおして報告にきたアーシュを宥めて休ませた。
決して軽い怪我ではないのに、報告なんて後で良い。ユストにちゃんと休ませてくれとしつこくお願いして、怪我人を任せた。あ、ジェイドも加えた。熱が随分と上がっていたというのに、黙ってやり過ごそうとしていたからだ。あの場に残ったのも、もう自分で戦力にはならないと判断したからであるっぽい。
「……さて。どうなった?」
「投降を了承しました。今、家具を退けていっている様子です」
兄上の部屋まで戻ると、中でごそごそと作業する音と、囁き声のようなもの、すすり泣きのようなものが聞こえてくる。
兄上の部屋の警備と女中は、投降を承諾したらしい。
まあ、援軍はもう望めないと察すれば、そうするしかないだろうな……。
程なくして、警戒しつつ出てきた騎士らは武器を取り上げられ、牢に連行となった。
女中は四名いたのだが、そのうち二人はその……そちらの相手であった様子で……身繕いをさせてほしいと懇願されたため、見張りをつけるならばということで、了解した。流石にこれは、仕方がない処置だろう。セイバーンの女中に見張りをさせ、何かあれば衛兵らが飛び込めるよう、配慮した上でと念は押しておいたが。
彼女らもまた、見張りを立てた部屋に集めて監禁となり、そちらへ連れて行かれる。
結構な人数だから、牢では足りないのだ。
「……兄上は?」
「あ……その……寝室へ……引きこもられてしまい……。
フェルナン様は、昼夜の関係ない生活をされておりましたので、レイシール様の行軍を目撃されて……我々に扉を閉ざすよう命じられてから、後はもう……」
最後の女中に聞いたのだが、その言葉に、沈黙するしかなかった。
酒の入っていない場合の兄上は、ただひたすら無気力で、現実から目を逸らしている様子だったから、酒が抜けた状態なのかもしれない。
行軍を見たのに、逃げるでもなく、部屋を閉ざして寝室に逃げ込む。もうまともな状況判断など、できないのかな……。
ハインと偽装傭兵団の数人を連れ、部屋の中に入ると、家具が動かされて雑多とした部屋は、しんと静まり返っていた。
……嫌な、気分だな……。
ここで散々俺は…………。
父上との面会時間を過ごすと、その後に待っていたのは兄上からの呼び出しだった。
この部屋で、父上と何を話したのか、どう答えたのか、それを聞かれながら、振るわれる暴力にただ耐える時間。
その間、ずっと、呪詛を浴びせられていた……。
望んではいけないのだと。
何一つ得てはいけないのだと。
操られるまで動かない。それが唯一の正解なのだと。
そうしなければ、俺だけではなく、俺の周りまで、壊されていく…………。
「寝室は、鍵が掛かっているのか?」
頭を切り替え、とにかくまずは目前のことへ対処することを意識する。
「いえ……開いていますね」
「では、行こう」
「いけません。レイシール様は、お待ちください」
ハインに押し止められ、数歩下がる。それを確認してから、ハイン自身が扉に手を掛けた。
取っ手を回し、扉を押し開く。
中に見えた光景は、薄暗い室内と、部屋の中心にある豪奢な寝台。そして盛り上がった上掛け。
部屋が暗いのは、窓に帳が下されているからだろう。風に揺れて、室内の光量が変化していて、この寒い季節に窓を開けているなんて……と、不思議に思った。
ハインもそれは感じた様子で、窓の方に視線をやり……。
「酒臭い……」
と、呟いたのだが。
「⁉︎」
「ハイン⁉︎」
ダッと中に駆け込んだハインが、膨れた上掛けを剥ぎ取ったのだが、そこにあったのは衣服の山だった。
衣装棚から引っ張り出したものを適当に積み上げた様子。
窓に駆け寄ったハインは、階下を見下ろし「ここから逃がしたのかもしれません」と、舌打ち。
「レイシール様はここにいてください!」
それだけ言い残し、部屋を駆け出していった。
ジークや兵士長の名を呼ぶ声が、遠退いていく。
窓から……逃げた?
その言葉を確認すべく、寝室に入り、窓に向かった。
頭を出して見おろすと、露台のない窓の下は、地面まで筒抜けであったのだけど、横手に張り出た露台や、掴まれそうな出っ張りがあり、それを上手くつたっていけば、二階の窓へと移動できそうではある。二階からなら、飛び降りることも、無理ではないかもしれない……が。
兄上が、そんなことをするかな?
という、疑問が残る。
兄は尋常じゃなく酒を飲むものの、食にはあまり興味が無い様子で、身体も細く、特別身体を鍛えているわけでもなかったと思う。
その兄が、危険な状況だからって、窓から逃げるだなんてするのだろうか。
部屋の入り口を塞いでいたのが時間稼ぎで、そのうちにこの窓から逃げたと、ハインは考えたのだろう。
外はもう随分と白んで、あとは日が昇るばかりといった様子。空が、青くなってきている。
けれど、兄の逃げたと思える時間は、もっと薄暗かったのでは……?
「……ここが、父上のお部屋であったことにも……理由があるのか?」
一子をこの部屋にするという習慣は、父上の更に前の代からあったことなのだろうか?
そうであるならば、この部屋のどこかに、何か仕掛けがあるのかもしれない。
例えば隣室や、階下に逃げることのできる仕掛け……そういったものが。
「少し、良いかな?」
俺と共に部屋に残ってくれていた、偽装傭兵団の面々に声を掛けた。
「もしかしたら、この部屋のどこかに、何か仕掛け等があるのかもしれない。
家具を動かしたのも、それを誤魔化すためであったのかも」
そう言うと、皆も得心がいった様子。それぞれ手分けをして、部屋の中を確認していくことになった。
俺はそのまま寝室を。
転がっていた酒瓶を拾って、机の上に置いた。机には小さな行灯があり、ゆらりと、炎が瞬いている。
そのまま寝台を迂回して、窓に歩み寄った。帳を上げて、明るくなった室内を見渡すと、まだまだそこかしこに酒瓶が転がっている。
溢れた酒が床を濡らしているし、この強い、酒の匂い……兄上は相当酩酊状態なのではないだろうか。
壁際に歩み寄って、触れてみた。
基本は石造りの領主の館だけど、この部屋の内装は木や漆喰が使われている。
壁紙を貼られているが、それのどこかに、不自然な切れ目などないだろうか。
隣室側の壁から、丁寧にじっくり。手で触り、目で確認しつつ、横に移動していく。
寝台のすぐ横手まで来て、少し悩んでから、上に上がった。
寝台奥の壁が、怪しいかなと思ったのだ。押し開くならば、家具があったって問題無いわけだし。なんとなく服を積み上げて寝ている風を装ったのも、ここから逃げていることを誤魔化すためではないのかと、そう思った。
……………………勘ぐり過ぎかな?
特に、これといった怪しいものは、ない。
逆側から降りて、壁の端まで続きを見ていこうと、したのだけれど。
「っ⁉︎」
左足に激痛が走った。
何が起こっているのかが分からず、ただ痛みに喉が詰まる。
視線を下ろすと、寝台の下から手が伸び、握り込まれた小刀が、俺の脹脛を刺していた。
0
お気に入りに追加
836
あなたにおすすめの小説
義娘が転生型ヒロインのようですが、立派な淑女に育ててみせます!~鍵を握るのが私の恋愛って本当ですか!?~
咲宮
恋愛
没落貴族のクロエ・オルコットは、馬車の事故で両親を失ったルルメリアを義娘として引き取ることに。しかし、ルルメリアが突然「あたしひろいんなの‼」と言い出した。
ぎゃくはーれむだの、男をはべらせるだの、とんでもない言葉を並べるルルメリアに頭を抱えるクロエ。このままではまずいと思ったクロエは、ルルメリアを「立派な淑女」にすべく奔走し始める。
育児に励むクロエだが、ある日馬車の前に飛び込もうとした男性を助ける。実はその相手は若き伯爵のようで――?
これは若くして母となったクロエが、義娘と恋愛に翻弄されながらも奮闘する物語。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
※毎日更新を予定しております。
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。
チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。
なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!
こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。
※注:すべてわかった上で自重してません。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
【完結】愛する人にはいつだって捨てられる運命だから
SKYTRICK
BL
凶悪自由人豪商攻め×苦労人猫化貧乏受け
※一言でも感想嬉しいです!
孤児のミカはヒルトマン男爵家のローレンツ子息に拾われ彼の使用人として十年を過ごしていた。ローレンツの愛を受け止め、秘密の恋人関係を結んだミカだが、十八歳の誕生日に彼に告げられる。
——「ルイーザと腹の子をお前は殺そうとしたのか?」
ローレンツの新しい恋人であるルイーザは妊娠していた上に、彼女を毒殺しようとした罪まで着せられてしまうミカ。愛した男に裏切られ、屋敷からも追い出されてしまうミカだが、行く当てはない。
ただの人間ではなく、弱ったら黒猫に変化する体質のミカは雪の吹き荒れる冬を駆けていく。狩猟区に迷い込んだ黒猫のミカに、突然矢が放たれる。
——あぁ、ここで死ぬんだ……。
——『黒猫、死ぬのか?』
安堵にも似た諦念に包まれながら意識を失いかけるミカを抱いたのは、凶悪と名高い豪商のライハルトだった。
☆3/10J庭で同人誌にしました。通販しています。
もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!
結ノ葉
ファンタジー
目が冷めたらめ~っちゃくちゃ美少女!って言うわけではないけど色々ケアしまくってそこそこの美少女になった昨日と同じ顔の私が!(それどころか若返ってる分ほっぺ何て、ぷにっぷにだよぷにっぷに…)
でもちょっと小さい?ってことは…私の唯一自慢のわがままぼでぃーがない!
何てこと‼まぁ…成長を願いましょう…きっときっと大丈夫よ…………
……で何コレ……もしや転生?よっしゃこれテンプレで何回も見た、人生勝ち組!って思ってたら…何で周りの人たち布被ってんの!?宗教?宗教なの?え…親もお兄ちゃまも?この家で布被ってないのが私と妹だけ?
え?イケメンは?新聞見ても外に出てもブサメンばっか……イヤ無理無理無理外出たく無い…
え?何で俺イケメンだろみたいな顔して外歩いてんの?絶対にケア何もしてない…まじで無理清潔感皆無じゃん…清潔感…com…back…
ってん?あれは………うちのバカ(妹)と第2王子?
無理…清潔感皆無×清潔感皆無…うぇ…せめて布してよ、布!
って、こっち来ないでよ!マジで来ないで!恥ずかしいとかじゃないから!やだ!匂い移るじゃない!
イヤー!!!!!助けてお兄ー様!
【R18・完結】おっとり側女と堅物騎士の後宮性活
野地マルテ
恋愛
皇帝の側女、ジネットは現在二十八歳。二十四歳で側女となった彼女は一度も皇帝の渡りがないまま、後宮解体の日を迎え、外に出ることになった。
この四年間、ジネットをずっと支え続けたのは護衛兼従者の騎士、フィンセントだ。皇帝は、女に性的に攻められないと興奮しないという性癖者だった。主君の性癖を知っていたフィンセントは、いつか訪れるかもしれない渡りに備え、女主人であるジネットに男の悦ばせ方を叩きこんだのだった。結局、一度も皇帝はジネットの元に来なかったものの、彼女はフィンセントに感謝の念を抱いていた。
ほんのり鬼畜な堅物騎士フィンセントと、おっとりお姉さん系側女によるどすけべラブストーリーです。
◆R18回には※がありますが、設定の都合上、ほぼ全話性描写を含みます。
◆ヒロインがヒーローを性的に攻めるシーンが多々あります。手や口、胸を使った行為あり。リバあります。
婚約も結婚も計画的に。
cyaru
恋愛
長年の婚約者だったルカシュとの関係が学園に入学してからおかしくなった。
忙しい、時間がないと学園に入って5年間はゆっくりと時間を取ることも出来なくなっていた。
原因はスピカという一人の女学生。
少し早めに貰った誕生日のプレゼントの髪留めのお礼を言おうと思ったのだが…。
「あ、もういい。無理だわ」
ベルルカ伯爵家のエステル17歳は空から落ちてきた鳩の糞に気持ちが切り替わった。
ついでに運命も切り替わった‥‥はずなのだが…。
ルカシュは婚約破棄になると知るや「アレは言葉のあやだ」「心を入れ替える」「愛しているのはエステルだけだ」と言い出し、「会ってくれるまで通い続ける」と屋敷にやって来る。
「こんなに足繁く来られるのにこの5年はなんだったの?!」エステルはルカシュの行動に更にキレる。
もうルカシュには気持ちもなく、どちらかと居言えば気持ち悪いとすら思うようになったエステルは父親に新しい婚約者を選んでくれと急かすがなかなか話が進まない。
そんな中「うちの息子、どうでしょう?」と声がかかった。
ルカシュと早く離れたいエステルはその話に飛びついた。
しかし…学園を退学してまで婚約した男性は隣国でも問題視されている自己肯定感が地を這う引き籠り侯爵子息だった。
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★8月22日投稿開始、完結は8月25日です。初日2話、2日目以降2時間おき公開(10:10~)
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる