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作戦決行 2

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 翌日、ハインが一度、セイバーン村に戻った。
 俺とサヤは、風邪を引いたことになり、その報告のためだ。
 高い熱が続いているため、しばらく様子を見るからということで、拠点村に待機することとなったのだが……。

「……もうほぼ、病気ですね……」

 昼、報告から戻ったハインが、第一声でそう口にする。
 虚言では済まないくらい、側から見ても俺は、消耗して見える様子だ。

 一睡も、できなかった……。
 全く眠気が、やって来てくれなかったのだ。
 それどころか、食事もままならない……。
 体が全く欲してくれない。
 一応食べる努力はしてみたのだけれど、すぐに吐き出してしまう始末。まるで身体が、時間が進むことを拒絶してしまったみたいに……。

「補水液だけは、なんとか飲んでいただかないと、困りますよ」
「……分かってる……」

 そんなわけで、ちびちびと湯飲に注がれたほのかにあまじょっぱい補水液を、舐めるみたいに摂取していた。

「もうそんな状態ですし、夜着に着替えましょう。どうせ外には行けませんから」

 呆れ気味のハインがそう言い、朝着替えたばかりの服を剥ぎ取りにかかる。
 長衣を脱ぐと、二の腕部分にくっきりと、指の跡が痣になって残っていて、そろそろ色付きはじめていた。
 サヤの、握った跡…………。

「……やっぱり、やめる。仕事していた方が、気がまぎれるから」

 執務室へと移動して、今検討し直しているブンカケンの方針と運営方法について考えることにした。
 と、いうのも、ギルにより指摘されたのだ。
 この方針では、カメリアのような意匠師など、秘匿権を売ることで生活している職の者が所属不可能だと。
 特に服飾系の意匠師は流行の移り変わりも早く、変化も些細なものが多い。だから金額も、他の秘匿権に比べれば微々たるものだ。
 だからこそ、それを大店に売り渡すということができるとも言えるが……。
 副業が多いとはいえ、それだけで食べている者もいるわけで、今のままではそんな意匠師という職を否定してしまうことになるのだ。

 とはいえ、難しい……。どうしたもんかな、これ……。
 大店のやり方同様、買い取れば良いのだろうけど、そうすると他の秘匿権所持者が反発を覚えるのは必至だ……。
 サヤがいれば、サヤの国のやり方に似たものがないか、聞けるのにな……と、そう思ったらもう、駄目だった。

「……っ」

 腹が、痛い……。
 不安で内臓が擦り切れそうだ……。
 朝食、昼食と食べれてないから、吐き出せるものもないし、正直どうしたもんかと思う。
 今頃サヤは……バンスの近隣で、潜伏中なのかな……。
 まさか、夜の下見のうちに、見つかっていたりは、しないよな……。
 異母様方は現在セイバーンにいるし、あの人たちと鉢合わせだけはないだろうことが、唯一の救い。けれど、影まで使っているようだし、そこいらの兵士よりも当然、厄介だ。

「……。……ぅ……」

 考えたくないのに考えてしまい、結局腹を痛める始末……。
 最短なら、明日の早朝には帰ってきてくれる……絶対と言った。必ず、戻る……。
 自分にそう言い聞かせ、痛みに耐えた。


 ◆


 戻らなかった……。
 早朝はとうに過ぎて、陽は高く昇ってしまった。
 ツキツキと針が頭を突くような感覚は、寝不足ゆえの頭痛だろう。本日も全く、眠ることはできずにいた。

「断食の願掛けでもしているつもりですか……」
「……冗談聞く気力無いから、後にしてくれ……」

 寝れないことには慣れているつもりでいたけれど、全く睡眠欲が湧いてこないというのは、初めてかもしれない……。
 寝台に入り、瞳を閉じる努力はしたものの、結局じりじりと進む時間を数えて終わった。
 食事も喉を通らず、本日も補水液をちびりちびりとやっている。
 仕事をしようにも、思考が空回りして、全く進まない……。

「サヤが戻ったら、怒られてしまいますよ」
「いいよ、いくらだって怒ってくれたら。戻ってくれれば、なんだって……」

 ハインが何を言っても、気力が湧かない……。
 サヤたちが計画を実行に移したならば、本日の夕刻には、セイバーンへ何かしらの知らせが入る可能性が高い。
 それを考えると、腹部はもう、痛いを通り越してしまい、焼いた石でもしまってあるのかというほど、始終軋んだ。
 と、その時。コンコンと執務室の扉が叩かれ、慌てて立ち上がったら目眩で体制が崩れ、結局机にかじりつく羽目に。

「レイ様、シェルトとルカがお見舞いがてら報告に来てますけど……」

 やって来たのはマルで、そんなことを言う。サヤたちの帰還の知らせではなかったことで、更に落胆し、気力が削られた。

「おぃ……なんで、部屋で休んでねぇんだ」

 入って来たシェルトが、俺の様子に呆れたのか、そんなことを言う。後ろのルカも、きょろりと部屋を見回して、最後に俺を見て、眉をひそめた。

「……休みたい気分じゃ、なくて……」
「気分の問題じゃねぇだろうがよ。……酷い顔色してんぞ」
「はは、飛び火してはいけないから、あまり、近付かない方が良いよ」

 一応、病だということになっているので、そう言って、二人を、その場に押し留める。

「……まぁ、ほどほどにしとけよ。
 宿の方が完成した。なんとか年明け前に間に合ったな。
 明後日を今年の仕事納めにする予定なんだが、問題無いか?
 再開は、いつ頃を考えている?」
「……問題、無い。再開は、雪が、溶けてから……。
 二の月が終わるくらいまでは、休みで良いんじゃないかな」
「村の水路とか、維持管理に人は残す方が良いのか」
「こちらで見るよ。何かあれば、メバックに連絡する」
「…………なぁ、あんた本当に、休んだらどうだ?」
「そのうちにね」

 笑って言うと、呆れ顔でシェルトが嘆息する。

「サヤ坊は……」
「寝かせてるよ」

 さらりと吐けた嘘に、我ながら呆れてしまった。
 ルカにはサヤのことを、知られてはいけないと思ったのだ。
 彼はきっと怒るだろうし、性格上、嘘をあまり重ねさせたくない。
 シェルトは流石にまだ気付いていないだろうし……サヤも見舞おうなんて、言わないでほしかった。

「わざわざありがとう。だけど、ほんと、この時期に飛び火しては大変だから、もう帰った方が良い。
 俺は治りかけだから、これでもずいぶん良くなってるんだ。
 さぁ、現場の皆に、蔓延させたくないから……」
「……そう言うならちゃんと休めよほんと……」

 ルカは口を開かない。
 まっすぐに俺を見据えていて、もしかしたらもう、薄々察しているのではないかと思えた。
 だけどシェルトもいる前だ。分かっていても、口にはしないでくれているのか……どうだろうな……。

 二人を見送ってから、机にまた突っ伏した。
 昨日夜の決行は諦めて、今日夜になってるのかな……?    それとも、逃走路が商団を利用する道に切り替えてあって、時間が掛かっているのか……。

 結局、何をしたところで、気なんて紛れやしないのだ……。


 ◆


 第一陣が帰還したのは、昼過ぎ。知らせのためにと、狼の一人だけが戻った。
 単独行動は極力させない方針であったのに、一人戻った彼に、不足の事態が発生しているのだということが、容易に想像できてしまい、焦燥が募る。

「目標の回収は成功。けど、移動が厳しい。
 筋肉の衰えが酷いのと、両脚の腱が切られていて、自力歩行がやっとだ。取っ手があっても、狼に捕まっておくのなんて無理でな、結局担いで移動するしかない状態。
 正気だよ。正常な時はね。豪胆な人だな……侵入した俺ら見て、怯みもしないどころか、にこやかに歓迎されてさ……。待ってたんだと、強盗でも間者でも良いから、第三者の介入を」

 彼はそこまで一気に喋ってから、息を吐き、水を煽った。
 中衣を纏い、毛布を被っただけの、ほぼ裸身を晒した状態だが、服を着る間も惜しんでいるといった様子。全身から湯気が立ち昇っているのは、ずっと駆けていたからだろう。

「本人が、半日もしたら禁断症状が出るって言うから、とりあえず、逃げるよりも、潜む場所の確保を優先した」
「……禁断症状?」
「種類は分からん。けど、何か飲まされてるのは確かみたいだ。
 それが切れると、正気が保てないらしい。叫んだり暴れたりするのを自力では抑えられなくなるって……。波があるから、ある程度耐えると、少し落ち着くとは言っていた。
 それで……目立つから、移動は無理だとなって、まずは俺だけ、報告に行けって。症状伝えて、判断を仰げって。あと、何の薬が使われてるか、絞れるなら絞って来いと」

 …………薬?

「あぁ……一番最悪の状況になりましたか……。
 症状を教えてください。あと、匂いとか、斑点とか、身体に特徴は?    摂取方法は何と言ってましたか」
「これといって与えられてはいないらしい。食事に混ぜてある可能性が高いって。
 口内に甘い匂いがこびりついてるのが、なんかそれっぽい……嫌な、甘ったるいやつだよ。狼以外には、あまり感じないみたいだけど。
 症状は、ここで説明した方が良い?それとも、組の薬師に急ぐ方が良い?」
「薬師を優先してください。僕では、特定はできても対処はできませんから」
「分かった、じゃぁ、もう行く。……あ、皆、無事。今の所、怪我も細やかなもんだよ。対処法が分かれば、また戻って、合流する」
「その前にこちらに寄ってください。計画の立て直しをしておきます。
 背負うしかないってことは、狼の機動性は活かせないということですしね……どこまで自力で移動できるか……。ただ、馬車の利用は控えましょう。第二陣の商団は、利用しない方向で。きっと、そっちは目をつけられます。まあ、現場は分かってるでしょうけど」

 マルと狼の彼が交わす言葉が、うまく、頭に入ってこない……。
 ただ呆然としていると、強引に肩を引かれた。

「……マルが対処する。お前は、ちょっと休め」

 帰り支度を済ませたギルとウーヴェが、様子を見に来ていたらしい。
 いつ現れていたのかも気付かず、俺は惚けていたようだ。

「両脚の腱を切られてるのか……」
「みたいですね。逃亡抑止のためでしょう。
 それに合わせて薬物漬けですか……たとえ逃げたとしても、長距離の移動は難しい……。周到なことです」
「だけど……頭も、意思も、しっかりしていらっしゃるみたいだ。
 自分の状態を、ちゃんと伝えて、対処させてくれているんだから」

 ハインとギルが、そんな風にやりとりしている。
 俺は、記憶の中の父上を思い出そうとして、もう……顔も思い浮かばないことに、今更気付いていた……。
 こんな時に、こんな場違いな思考に囚われている……つくづく、使い物にならないな、俺は。

「レイ様……大丈夫ですか?」

 そんなやくたいもない思考に囚われていると、ウーヴェが心配そうに俺を覗き込む。
 反射で「大丈夫だよ」と答えたけれど、皆に渋い顔をされてしまった。

「レイシール様、横になってください……。酷い顔色です」
「うん……分かってる…………」
「…………分かってらっしゃいませんよ」

 シザーに、無理やり担がれた。
 執務室に運ばれ、そこの長椅子におろされ、後からやってきたハインが、上掛けを運んできて、俺に掛けた。
 俺の様子に、心配そうな表情のギルが、ハインに声を掛ける。

「……やっぱ、残ろうか?」

 俺があまりに、使い物になりそうにないって、ことなんだろう……。

「決められていた通りにしましょう。こちらがここで慌てて妙な動きをすれば、領主様の拐かしが我々の行動だと悟られてしまうかもしれません」
「…………けど、レイは……」
「……予定の、通りに、しよう……」

 足手纏いにだけは、なってはいけない……。
 ここで俺が予定にないことをすれば、全部それがサヤらの負担になってしまう。
 そんな風に考えていたら、掠れた低い声で「あ……」という、呟きが聞こえた。
 シザーが珍しく、声を発したのだ。

「ん?……あぁくそっ……雪が…………」
「悪いことばかりではありませんよ。ある程度視界も遮られますし、行動だって阻害される。吠狼には鼻と耳があるのですから、より有利です」

 だけど、父上という、足枷を嵌められている…………。

 いつの間にやら灰色に染まっていた空から、白い欠片が降りしきっていた……。
 積もるほどではない。すぐに溶けて、消えてしまうだろう。
 けれど、雪は確実に、サヤたちの負担になる。視界も、体力も、体温も奪う。
 濃紺の装束を身に纏っているサヤたちは、雪の中では、きっと目立つ。

 俺は、両腕で顔を隠して、歯を食いしばった。
 叫んで、そこら辺のものに当たり散らしてしまいたい衝動を、無理やり抑え込む。

 サヤの助けになるなら、なりふりなんて構わない。けれど、ここで俺にできることは、何一つ無いのだ。
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