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地位と責任 19

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「では、こちらでもちょっと検討してみる。結論が出るまで、休憩していてくれたら良いよ」

 と、二人に告げ、ウーヴェに頼むと視線で伝えておいた。

 その場を離れたサヤは、応接室に戻るでもなく……何故か調理場に向かう様子。

「原因は、分かったの?」

 と、問いかけると、こちらを振り返り、にこりと笑った。

「はい、たぶん……。呼び水を入れていないからかと。
 なので、調理場の水を、少しいただいてこようと思いまして」
「……呼び、水?」
「上部から、水を注ぎ入れて、木栓の隙間を水で埋めるんです。
 そうすると、配管の中が密閉されます。ハンドルを使えば、配管の空気が弁より吸い出され、中が真空になり、それによって、井戸水が吸い上げられるので……」

 うん……何か、凄いことなんだということは、分かった……。
 ちゃんと理解できていないのは、俺の顔で判断できた様子。サヤは少し考えるように、首を傾げた。そして……。

「お見せします」

 と、発言。何を見せてくれるのだろう……。

 調理場に行くと、彼女はまず、盥いっぱいの水を所望した。
 料理長は快くそれを分けてくれる。そうしたら今度は……。

「空の硝子瓶か、杯は、ありますか?」

 そう聞いて、葡萄酒の入っていたであろう酒瓶を一本借り受けた。
 それを盥に入れて、瓶の中に水を入れ始める。

「水の中で、硝子瓶に水が入った状態のまま、伏せて持ち上げると、水面から口を外さない限り、瓶の中に水が入ったまま持ち上がりますよね?
 ようは、その状態を作る必要があるんです」

 瓶の半ばまで水が入った状態で、サヤはそれを、口が下になる形で盥から持ち上げた。
 すると、瓶の中の水が、盥の水面より上にある状態になる……。

「上から水を注いで、空間を塞いでから、ハンドルを上げ下げする必要があるんです。
 ハンドルを上げると、木栓が沈みます。すると、ここの空気……沈んだ分の空気が、弁から外に吐き出されます。その分井戸の水が、配管に吸い上げられるんです。
 多分……作業場では意識しないまま、弁や木栓を濡らした状態を、先に作っていたのだと思います。
 濡らした分の水で、ある程度空間が塞がれたでしょうし、樽なら浅いですから、井戸ほど空間は大きくないし……ちょっとハンドルを動かせば、すぐに水が出たのじゃないかと」
「成る程……。取っ手を動かせば、この瓶の底に溜まっている空気が、上から吐き出されるのか……」

 理屈は分かってしまえば単純だった。
 そのまま瓶だけ返して、盥を持って井戸に帰ろうとするサヤの手から、ハインがそれを取り上げる。

「カメリアは、持ってはいけません」

 今は従者ではないんですから。と、いうことらしい。

 とりあえず調理場でもらった水を、ポンプに使用してみることとなった。
 ついでにお茶の道具も一式お願いして、受け取る。
 結局、盥をシザーが、お茶の道具一式をハインが持ち、裏庭に帰ることとなった。
 見かけた使用人に、ギルを起こしてきてくれるかとお願いしてから、足を進める。
 あっという間に戻ってきた俺たちに、職人二人が慌てて立ち上がった。

「まだ休憩して入れば良いよ。ちょっとひとつ、試してみようと思うから、それを触らせてもらうけど、良いかな?」

 そう声を掛けると、一も二もなく頷く二人。
 ハインと俺がポンプに向かい、サヤは皆にお茶を用意する。シザーは待機。
 恐縮する職人らだったけれど、提供されたものを飲まないわけにもいかず、震える手で湯呑を受け取っていたのだが、そんな二人にウーヴェは苦笑しつつ「そんな怖い方がたではないですよ……」と、言っていた。

「さて……ここに、流し込めば良いんだろうな……」

 ポンプの上部から覗き込むと、中に木栓が見える。
 管を密閉すれば良いというのだから、そういうことだろう。ハインを促すと、そこに盥の水を流し込んでいった。
 盥の半分程の水を使用したところで、ポンプは上部まで水で埋まった……が、少しずつ減っているな……隙間から漏れているのか?

「取っ手を動かしますか」
「そうだな、水が全て落ちきる前に」

 上がっていたハンドル……取っ手を下に引きおろすと、ゴボゴボ言いつつ、動く。

「思ったより抵抗が強いですね……」
「暫く続けようか」

 何度か取っ手の上げ下げをしていると、急に蛇口から水が勢いよく溢れ出した!

「あ、成功だ」
「……本当に、これだけの動作で水が出るのですね……」

 いきなり稼働した手押しポンプに、職人らはポカンとしたものの、慌ててこちらに戻ってくる。
 丁度そこでギルがやって来たので、サヤがまた新たな器にお茶を注いだ。

「おぉ……成功したのか」
「なっ、何が⁉︎    だってさっきまで全然……っ⁉︎」
「ちょ、ちょっとやらせてください……うっ、重っ⁉︎」
「管の密閉がされていなかったようだね。上から水を入れれば、その水が管を塞いでくれる。
 水が入っている間に取っ手を動かして中の空気を抜けば、水は引き上げられるみたいだ。
 井戸の底まで長い分、水を引き上げる距離も長い。
 樽での実験より抵抗が強いのだとしたら、そういうことだと思うよ」

 先ほどのサヤの話から想像できる内容を二人に伝えると、ぽかんとした顔で見られた……。
 マルならもっと深い理解ができるのだと思うけれど、俺にはこれが限界です……。

「桶に、水を残しておくようにしたら良いと思う。
 使う前にここに水を足して、それから取っ手を動かせば、ちゃんと水は出る」
「水を入れると水を出すんですか?    魔法⁉︎」
「成功⁉︎    これで成功⁉︎    や、やったあああぁぁぁ!」
「木栓の密閉性はもう少し向上させた方が良いな。まだ改良の余地はあるということだ。
 結構水が抜けていっていたから、隙間を埋める良い方法がないか、検討を重ねてもらえるか?」
「は、はいっ!」
「とはいえ……これほど短時間で、これを形にしてくるとは思っていなかった……。
 ありがとう。素晴らしい腕だよ」

 そう言うと、二人は顎が外れたように口を開けたまま、固まった。
 オロオロと狼狽える素振りを見せるから、笑ってしまう。

「引き続き、生産してもらえると有難いのだけどね……ブンカケンへの所属は、考えてもらえたのかな?」

 そう言うと、職人二人は顔を見合わせた。
 まだ、決めかねているといった雰囲気だ。
 それにかぶせて、ウーヴェが説明を挟んでくれた。

「拠点村に鍛冶場も用意する旨は伝えました。複数の職人と合同利用になると思いますが……」
「まあそれは、所属してくれる職人が増えればの話だな。
 あそこは拠点村だ。数年で無くなるかもしれない……ということを懸念しているのなら、そうするつもりはない。
 あそこは、これからずっと、こういった、新しい技術を発見したり、磨いたりしていく場として、維持していきたいと思っている。
 きちんと自分らの鍛冶場を持ちたいと言うなら、資金集めや貴族との繋がりを模索する必要があると思うが、拠点村は交易路計画にも関わっているから、私以外の貴族と関わる機会も、多く得られるだろう。
 それに、ブンカケンに所属したからって、あそこに縛られるわけじゃい。他の場所に居を構えることだってできるから、まず数年、技術を伸ばすため、資金を調達するためと割り切って、住んでみたら良い。……まぁ、秘匿権を共有という部分が引っかかるのだろうけど、その分、こんな風に新しいものを知り、作る機会。作れる品数は、増えるよ」
「す、数年で、良いのですか?」
「そ、そうか……他にもこんなのが作れるようになれば……秘匿権を得るより、堅実に、稼げるかも?」
「あぁ。それに所属すれば、この手押しポンプは当面、君らが独占する状況になると思う。まだ作れるのは君らだけだからね。
 その間に稼ぎ、もっと腕を磨いて、他の追随を許さない技術を身に付ければ良いと思う。早く始めた分、君らは他より、先に行けるよ。
 これからも、この手押しポンプのような新しい……あー……革新的な技術を、探していこうと思っているし、我々ではこれを発見したところで、形にはできないんだ。
 だから……君らが協力してくれたら、本当に、有難い」

 そう言うと、女性の職人が、グッと拳を握った。

「やります!」
「えっ……ちょっと⁉︎」
「やるわよ私!    こんな風に言われて黙ってられる⁉︎    女の職人なんかって馬鹿にされないだけじゃないのよ、良い腕だって、有難いって言ってもらえたのよ⁉︎
 これで引き受けなかったら女が廃るじゃない!」
「えぇぇ、いやそうだけど……じゃあ俺との結婚は⁉︎」
「そんなん後よ!」
「嘘だろ⁉︎」

 ギャーッとなってしまった状況に唖然とした。
 鼻息を荒くする女職人に、半泣きで縋る男職人……。え、修羅場?    え、えっと……俺、なんか、いけないことをしてしまったか?

「あ、あの……」
「レイシール様は離れましょう。ああいうのは放っておけば解決します」
「えっ、それで良いの⁉︎」
「当事者以外は関わらないのが鉄則です。    馬に蹴られます」

 ハインにグイグイと背中を押されて、サヤの待つ屋敷側に押しやられてしまった。
 するとサヤが、お疲れ様でしたと、お茶を差し出してくれる。
 その隣で、ギルが手押しポンプを興味津々、見ていた。

「……マジで、凄いな。あれだけで水が出るなんて……女中が大喜びしそうだ。
 あぁ……あれがあれば確かに、風呂が作れるかな。桶で水汲みするよりかは、断然楽だろうし……」
「……ギルもあれが欲しい?」
「うん。あれは素晴らしいと思うし、正直欲しい。あの職人がブンカケンに所属したなら、少々値がはろうが必ず買う。
 今まで散々、とんでもないもの見てきた気がするが……あれは本当に、別格だ。
 ……つーか……あんなん、ポンと提供して良いのかよ……いや、そりゃサヤは、再現できねぇんだろうけど……だからって……。
 お前さ、もう少し将来について、考えた方が良いんじゃないのか?」
「将来ですか?」

 首をかしげるサヤに、ギルは、はぁ……と、大きな溜息。

「従者続けるのは難しいって、姫様にも言われたんだろ?
 その後はどう考えてる。
 ぎりぎりまで従者を続けたとしたって、成人まで残り一年あるんだぞ?
 素性を晒した上で、レイの傍に残るつもりなのか。仮姿は維持したまま、ただ性別だけ正直に話すのか。
 仮に残るとしたら、どんな仕事に就くつもりか。そういったことだよ」

 そんな風に言われ、サヤは言葉に詰まったように、沈黙した。
 そんな話し合いはしていない。する意味もないことだったからだ。
 そして、下手に触れれば詮索されかねない話題だ……。
 するとギルはそんな俺たち二人を交互に見て、渋面になった。

「お前ら、ちょっと応接室、戻るぞ。話すことがある」

 そう言って、先に足を進めてしまう。

「ウーヴェ、応接室に戻ります。少々込み入った話をしますから、そちらは任せます。後で報告してください」
「畏まりました」

 ハインがそう言い、戻るよう促されたため、俺とサヤもそれに従うこととなったのだが……あ、そうだ。

「ウーヴェ、手押しポンプ、次はもう、作り始めているのかな?」
「え?……はい……もう半ばまで、完成しているかと……」
「木栓の改良をお願いしたいことだし、このポンプはこのままにしよう。
 手押しポンプの試験場として、ちょっと使わせてもらうことにする。
 出来しだい、次の手押しポンプを食事処に運んで設置してくれるか」
「はぁ……畏まりました」
「あとあの二人、結婚するなら長屋をお勧めしておくよ。
 結婚で戸惑っているというのは、出産に関してだろう?    長屋に若夫婦を集めれば、似た環境の者同士助け合えると思う。
 長屋のひとつを若夫婦向けに提案すれば良いんじゃないかな?」
「成る程……ひと段落したら、伝えてみます」
「宜しく頼む」

 それだけ言い置いて後を追った。
 手押しポンプ、あれ、ギルとルーシーの誕生祝いの品にしてしまおう。
 ギルの話そうとすることなど、全く思い至っていなかったので、俺はそんなことを軽く、考えていた。
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