上 下
336 / 1,121

拠点村 8

しおりを挟む
 九の月に入り、相変わらず日差しは暑いものの、拠点村は順調に計画が進んでいる様子だ。
 五日に一度くらいの頻度で現場を訪れつつ、俺たちは日々の雑務と、交易路計画遂行の手続きなどに追われていたのだが……。

「……え……?」
「はい、一応」

 長衣の釦をとめるのも忘れ、呆然と、サヤの返答に沈黙……。
 朝の身支度の最中、ちょっと始めた雑談だった。
 九の月の終わりに、ギルの誕生日が来るから、何かお祝いしなきゃなぁって話を……。で、そういえばサヤの誕生日は?    と、さり気なく聞いてみたのだが、そうしたら「あ、過ぎましたね」という……びっくりな返事が。

「十七⁉︎    いつ⁉︎」
「えっと……二日ほど前に……?」

 気付かぬうちに、サヤの誕生日が過ぎていた。
 いや、知らなかったんだけど……ていうか、全然そういう話はしなかったから……ていうか!

「なんでもっと早く言わない⁉︎」
「私も忘れていました」

 そんな返答に、膝が崩れた。
 い、忙しくしてたよ、確かに。ここ最近特に、色々やることが増えたし。
 だけど……だけどね⁉︎

「そんな……過ぎたなんて…………」
「あの……そんなに大変なことなんですか?     この世界の、誕生日……」

 悲嘆に暮れる俺の態度をどう解釈したのか、サヤが恐る恐るといった様子で問うてくる。
 別に、大変なことは何もない。そうじゃなくて、サヤの誕生日を祝うのは、俺の使命みたいなものじゃないかってこと!
 サヤはこの世界に迷い込んだ、たった一人の異界人だ。家族は遠い次元の向こうで、彼女を祝うことができない。だから俺たちが、ご家族の分も、彼女を祝うつもりでいたのだ。贈り物だって用意したかった。なのにだ!
 なんでそんな、適当に流すんだ……。

「レイシール様、過ぎたものは仕方がありませんから、早く支度を済ませてください」

 俺の脇に手をやって無理やり立たせたハインが、上着を強引に着せてくる。
 お前俺の扱いが雑すぎるぞ⁉︎

「異母様のお見送りに遅れます。早くしてください」

 ギロリと睨まれた。
 確かにそれが最優先事項だ。渋々と従い、着替え終わると、サヤがせっせと髪を結う。

「レイシール様の誕生日は、いつですか?」
「……四の月のはじめ……」
「ハインさんは?」
「私は分かりませんから、祝詞しゅくし日の中で祝って頂いてますね」
「……しゅくしび?」

 こてんとサヤの首が傾く。

「祝詞日……分かりませんか?」
「祝日ですか?」
「……年の移り変わりの、どこにも属さない十日間ですが……」
「どこにも属さない?」

 あれ?

 しばらく沈黙の後、ハッと気付いたのはやはりハインだった。

「その話は後です。早く、お見送りに遅れます」
「そ、そうでしたっ!」

 三人で慌てて館を出た。
 いつも通り厩の前を通り過ぎ、庭の一角、いつもだいたい俺たちが陣取る場所が空いていて、そこに並ぶ。

「先ほどの話は、帰ってから確認しましょう」

 ハインは最後にそう言い、表情を物騒なものに切り替えた。
 ……いや、異母様方にその顔は向けないでくれ……。

「見えないのですから構わないではないですか」
「構うよ⁉︎    お前雰囲気まで険悪になるんだから絶対それは駄目!」

 小声でそんなやりとりをする俺たちの横で、サヤがクスクスと笑う。
 彼女のおかげで、険悪な雰囲気は尾を引かずにすむ。ほんとサヤには助けられっぱなしだ。

 とはいえ……。
 ハインが警戒を強める理由は、よく分かっている。
 別館に侵入し、何かしらを調べた相手は、十中八九異母様であるだろうし、多分サヤの性別は知られてしまったと思う。
 なのに、何も言ってこない……仕掛けてこない…………それが、とても不気味だった。
 けど、黙っているからには、何か思惑があるのだと思う……。あえて、それを追求しない理由が……。
 それを考えると、心臓をぎゅっと掴まれたような不安が、身体を支配する。
 とにかく、サヤは、極力一人にはしない……。ハインとは、そう話し合っていた。
 一番考えられる可能性が、サヤの最も恐れることであるから、彼女を絶対に、不安にさせてはいけない。
 彼女を早く、ここから離れさせたかった。
 ギルにお願いしてメバックに置いてもらうことも一度、考えたのだけど……。
 けれどそうすると、サヤはきっと、怒るだろうし、不安にさせてしまうから…………。

「いらっしゃいました」

 ハインの声で、意向を無理やり、切り離す。
 これを考えると、心が重くなる。だから極力、長く囚われないようにしなければいけない。
 頭を下げて、馬車が目の前を通過するのを待った。
 何も、起こらない……ガラガラという車輪の音と、馬の足音が、順調に通り過ぎていく。
 それが、たまらなく不安を煽った。

 不安ばかりが募る見送りを済ませ、別館に戻る。
 すると、調理場から食欲を刺激する香りが漂ってきていて、そのまま三人で食堂に向かった。

「おかえり。早く朝食にしよう」

 見送りのために朝食のおあずけをくらっていたディート殿が、待ちきれないとばかりに席で伸びていて、その光景につい笑ってしまう。
 急ぎますね!    と、サヤが言い、ハインとともに調理場へ向かい、中から微かに、食器などの音が聞こえてきだす。
 そうすると今度は、マルを起こしてくれたらしいジェイドが、マルを引きずるようにしてやってきた。

「もうちょっと寝たいんですけど……」
「食ってから寝直せ」

 大変優秀なジェイドに礼を言って、二人に「おはよう」と挨拶した。
 さて、本日も一日が始まる。


 ◆


 ここのところの朝の日課は、心臓に悪すぎていつも辛い。
 見ていたくないのだけど、見ておかないとより不安を煽られてしまうため、見るしかない……。
 朝食を終え、雑多なことを済ませると、そこから玄関広間で鍛錬の時間となるのだ。

 袖無しの短衣に、膝丈の細袴。お情け程度の防具……籠手と臑当をつけたサヤと、もろ肌脱ぎで、細袴しか身に付けていないディート殿が殺り合う。いや、ほんと文字通り、殺る気満々にしか見えなくって悲鳴を嚙み殺すのに必死だ。
 あまり俺が叫ぶと、二人の集中を邪魔してしまうし、逆に危険だとハインに窘められ、見るんなら黙ってろ、嫌なら引っ込んでろと、言われてしまったため、必死で我慢している。
 因みに、ジェイドとマルは興味ないということで、それぞれの仕事に行ってしまっている。

 大股で踏み込んだディート殿の鋭い突きを、サヤが風に流されるような最小限の動きで避けた。
 これだけの猛者を相手にしても、サヤは最小限しか逃げない。それが恐ろしくて仕方がない要因の一つなのだけど、そのまま躊躇なくディート殿の懐に飛び込む。
 顔と腹部に残像のようなものが一瞬だけ見えたから、サヤは突きを放ったのだろう。けれど、ディート殿もそれは分かっていた様子で、顔への打撃は少し顔を反らすだけでかわし、腹部への打撃は左肘でもって庇う。剣を握り伸ばしていた腕を、とっさに離して防御に使い、サヤの打撃に流されるように距離を空けると、そのまま彼の足がサヤの腹部に鋭い蹴りを放つ。
 足刀蹴りとサヤが呼ぶものだ。ディート殿は剣を扱っていようと、体のいたるところを武器にする。卑怯な手を駆使するハインに近いものがあるのだが、彼の技は捕縛術という、罪人を捉えるために編み出された武術であるらしい。
 体格の良い彼が躊躇なく蹴りだした足は、過たずサヤの腹部に吸い込まれるかに見えた。けれど、サヤはその足に手をつき、あろうことか反動で飛び上がる。足に着地するという、軽業師のような動きを見せたが、ディート殿は揺るがない。彼の体勢を崩すのには失敗した様子だ。
 けれどサヤはもう次の動きに移っていた。
 更に跳躍し、ディート殿の肩に足を踏み降ろす。それでも彼は揺るがない。その踏み降ろした足を掴みにきたので、サヤは更に体重をかけて跳躍。大きく距離を取ったが、着地と同時にまた剣が薙ぎ払われる。
 またもやサヤの腰の辺りを狙ったその一撃は、より低くしゃがんだサヤにかわされるが、流れのままに弧を描き、今度は上段から振り下ろされた。
 もう、無理だろ⁉︎
 しゃがんで体勢を崩していたサヤには避けられないと、悲鳴を上げそうになったのだが、彼女はそのまま飛び込むように前転。刃のない内側に逃げ込んだ。
 そして流れるように立ち上がりつつ、剣を握るディート殿の手首に裏拳を見舞い、軌道を逸らして立ち位置を確保。更に、腕をそのまま握り、自身の体を回すように捌いた。

「うおっ⁉︎」

 ディート殿の驚愕の声と共に、彼の足が地を離れる。

「ひゃっ⁉︎」

 けれど、ただで投げられてやる気はなかった様子だ。
 転がりつつも、左腕を振り回して、サヤの足を払いつつ、サヤに掴まれていた方の腕も強引に振り解く。

「もらった!」

 更に体当たりするみたいに、跳ね起きると同時にサヤに飛びかかる!

「あっ……!」

 あそこまで体勢を崩しておいたのに、まさか飛び掛かってくるとは想定していなかったようで、サヤはそのままディート殿に組み敷かれた。
 サヤに跨るように片膝をついたディート殿の左足は、サヤの右腕を踏みつけて抑え、右手は左腕を抑えている。そして、右手の剣で首を……。

「そ、そこまでにしてください⁉︎」

 我慢できず、とうとう声を上げてしまった。

「よしっ!」
「……参りました……」

 ディート殿が勝鬨かちどきをあげ、サヤは力を抜いてだらんと寝転がる。激しく動いたため、息を切らし、頬を紅潮させており、汗で髪が額に張り付いていた。


「……そういていると女にしか見えぬな」

 軽口だと分かっていても、どきりとする。
 サヤは補整着も身に付けているから、余計に暑い。鍛錬をしていると、当然汗を掻くし、化粧が落ちる。
 当初それを指摘されたのだが、女顔を隠すために化粧をしていると言って、無理やり誤魔化した。
 ディート殿は「レイ殿も学舎では散々間違われていたと聞いたぞ!」と、姫様方に聞いたという俺の過去を引き合いに出し、女顔の男に疑問を感じなかった様子で誤魔化された。……女顔が役に立って良かった……。

「もっとしっかり食え!    こんな細腕では折れてしまうぞ!」
「私の民族は、こういった体型なんです」

 苦笑するサヤに手を貸して、引き起こす。
 サヤは礼を言って立ち上がり、有難うございましたと一礼。礼儀正しい……。

「そうは言っても、背丈が近いとはいえ、姫様と体型が変わらんのは細すぎるだろう。女の細腰に張り合ってどうする」
「……好きで細いんじゃ、ないんですけどね……」
「まあ、その分身体はしなやかだし、柔軟性もある。サヤは軽さと速さを信条にしておるようだし、それも一つの強さだとは思うが、一撃を食らえばそれで終わってしまう。今のようにな。
 相手の動きを封じるまで、気は抜かないことだ」
「はい。気を付けます」

 一撃……。
 その言葉が重い……。
 ディート殿の腕なら、サヤに刃が当たりそうになれば寸前で止めてくれるだろうが、それでも生きた心地がしない。
 もっと身を守る防具を身に付けてほしいのだが、それは身体の動きを阻害すると言い、サヤは最低限しか身に付けようとしない。
 けれど、剣を相手にする以上、剣を受けられないというのは、不利だ。

「あとはあれだな。やはり防具なりは、考えた方が良い。
 一撃も受けられぬのは、やはり問題だぞ。今回は上手く避けたが、それもままならん時というのは、どうしてもある。奥の手としてでも良いから、刃を受け止められる手段を講じておく方が良い。其方に何かあれば、レイ殿がただでは済まんぞ」

 あっちの方が死にそうな顔をしていた。と、指摘された……。見てる余裕があるんだな……。

「レイ殿は心配症のようだしな。主人を安心させてやるのも従者の勤めだぞ」
「うーん……動きを阻害しないものって、あるのでしょうか……。一応、色々試させてもらったんですけどね、何かしら支障が……」
「むぅ……フェルドナレンは素手での攻防というのは主流ではないからな。サヤに適した防具というのは見つけにくいかもしれん」
「と、なると……特注ですか」

 二人のもとに、手拭いを持っていったハインが話に加わる。
 礼を言って手拭いを受け取った二人が汗を拭いつつ、うーんと唸る……。

「そうだな。そうするしかなかろうな。我々の身に付ける鎧などでは、サヤは多分、動きづらい。関節の動きが阻害されるのは良くなかろう」
「サヤ、その籠手と臑当は邪魔にならないのですか?」
「そうですね。ギリギリなんとか。籠手は少し、手首の動きを阻害されるので、掌底が打ちづらいですが」
「手の甲の防御は捨てた方が良さそうですね……」
「更に薄くなるの却下!」

 とっさにそう口を挟んだら、ディート殿とサヤには苦笑され、ハインには睨まれた。

「動きが阻害されてサヤに危険が増えるのと、どちらが良いですか」
「お前それ卑怯だぞ⁉︎」
「手首は捨てても、手の甲は守れば良いのではないか?」

 ディート殿が助け舟を出してくれたので、それならと頷いた。

「従軍することはなかろうが、そういった状況も想定して武具を開発すべきだ。サヤの動きを阻害しない上で、最大限に守るものをな。
 それと、常日頃から隠して身に付けておけるものがあると、更に良い。
 折角無手で戦えるのだから、その利点は最大限活かすべきだろう。
 これよりレイ殿は公の場に出ることも増えるだろうし、ハインを同行できぬ場合も考えられる。特に、戴冠式は無理だぞ。ヴァイデンフェラーの者にはバレるからな。下手な詮索はされたくなかろう?」

 そう指摘され、ハインの眉間にシワが寄った。その状況は想定していなかった……。

「忍のジェイドもやめておく方が良かろうな。そうなると、サヤしか公の場には出られん。子供だからな、本来はあまり良くないが……レイ殿も成人しておらぬし、そこは目を瞑ってもらえるだろう。念のため、近衛の襟飾は身につけておいたほうが良いぞ。保証になる」

 公の場にあまり出たことのない俺には分からないことだらけだな。ディート殿に感謝を伝え、考えることが増えたなと、内心憂鬱だった。
 サヤを伴うのか……。彼女も女性であることを偽っている身であるから、不安だ……。
 けれど、俺は武官も持っていないし、一人で参加するわけにもいかないだろうし……ギルに使用人を借りるわけにもいかない。人手不足が痛いな……。

「さて、一汗かいたことだし、湯屋に行ってこよう。しばらく護衛を離れるが良いか?」

 放り出してあった長衣を手に取り、適当に身につけつつディート殿がそう言ったから、どうぞと促す。

「サヤも一緒にどうだ?    俺は傷など気にせぬぞ?」
「いえ……その……」
「まあ、無理強いはせぬがな。あまり気にしないことだ。ではまた後でな」

 戸惑いを見せたサヤにあっさりと譲って、ディート殿は外に向かい、それを見送ってからハインが口を開いた。

「サヤ、風呂は沸かしてありますからどうぞ」
「有難うございます。いただきます」

 ディート殿が戻るまでに身支度を済ませなければならないからな。

 サヤが鍋風呂を使っている間に、俺は投擲練習に使った小刀を回収し、着替えのため部屋に戻った。俺たちは風呂に入るほどには汗を掻いていないしな。冷や汗はすごく掻いた気がするけど。

「で、サヤの祝いをしたいという話ですが」

 ハインはそこまで計算してサヤを誘導したらしい。相変わらず、優秀なのだけど……サヤには若干、お前も甘いよな。

「うん。祝ってやりたい……。何か贈りたいけど、どうする?」
「サヤは物欲が無いですからね……装飾品などは必要としなさそうですが……」
「けど、簡素で美しいものは好きみたいだぞ?ゴテゴテは趣味じゃないみたいだけど」

 唯一の例外は蝶の髪飾りだが、あれだってそんなに派手なものではない。
 サヤが欲しがりそうなもの……うーん……。

「明日は拠点村の視察でしたね。でしたら、馬車はディート様に任せて良いですか?    私は少し、メバックに行ってきます。
 ギルにも言っておかなければ、どうせ後で揉めますよ」

 あ、自分だけ抜け駆けずるい!

「俺はいつ買いに行けば良いんだよ⁉︎」
「じゃあ明日までに決めてください。近いものを探してきますから」

 どうせ一人で買い物には行けないでしょう?と、指摘されてしまった。う……それは、そうだけど……。

「明日急には無理ですし、三日後くらいにしますか。
 食事処に連絡をやります。あちらを昼に貸し切って、祝うというのはどうですか?    別館で準備をしたのではすぐに見つかってしまうでしょうし」

 やる気のある時のハインは本当に優秀だ!
 サヤに悟られないように万端整えるつもりである様子に、俺もホッとする。頓着してくれて良かった。

「では、足りないものの買い出しに行くとしておきます。悟られないでくださいよ」
「分かった。全力で演技する」

 サヤが戻るまでに打ち合わせを済ませ、俺たちは何食わぬ顔でサヤを迎えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界に引っ越しする予定じゃなかったのに

ブラックベリィ
恋愛
主人公は、高校二年生の女の子 名前は、吉原舞花 よしはら まい 母親の再婚の為に、引っ越しすることになったコトから始まる物語り。

義娘が転生型ヒロインのようですが、立派な淑女に育ててみせます!~鍵を握るのが私の恋愛って本当ですか!?~

咲宮
恋愛
 没落貴族のクロエ・オルコットは、馬車の事故で両親を失ったルルメリアを義娘として引き取ることに。しかし、ルルメリアが突然「あたしひろいんなの‼」と言い出した。  ぎゃくはーれむだの、男をはべらせるだの、とんでもない言葉を並べるルルメリアに頭を抱えるクロエ。このままではまずいと思ったクロエは、ルルメリアを「立派な淑女」にすべく奔走し始める。  育児に励むクロエだが、ある日馬車の前に飛び込もうとした男性を助ける。実はその相手は若き伯爵のようで――?  これは若くして母となったクロエが、義娘と恋愛に翻弄されながらも奮闘する物語。 ※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。 ※毎日更新を予定しております。

「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」

mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
 ネットでみつけた『異世界に行ったかもしれないスレ』に書いてあった『異世界に転生する方法』をやってみたら本当に異世界に転生された。  チート能力で豊富な魔力を持っていた俺だったが、目立つのが嫌だったので周囲となんら変わらないよう生活していたが「目立ち過ぎだ!」とか「加減という言葉の意味をもっと勉強して!」と周囲からはなぜか自重を求められた。  なんだよ? それじゃあまるで、俺が自重をどっかに捨ててきたみたいじゃないか!  こうして俺の理不尽で前途多難?な異世界生活が始まりました。  ※注:すべてわかった上で自重してません。

余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~

藤森フクロウ
ファンタジー
 相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。  悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。  そこには土下座する幼女女神がいた。 『ごめんなさあああい!!!』  最初っからギャン泣きクライマックス。  社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。  真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……  そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?    ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!   第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。  ♦お知らせ♦  余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!  漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。  よかったらお手に取っていただければ幸いです。    書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。  7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。  今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。  コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。  漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。  ※基本予約投稿が多いです。  たまに失敗してトチ狂ったことになっています。  原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。  現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。  

【完結】愛する人にはいつだって捨てられる運命だから

SKYTRICK
BL
凶悪自由人豪商攻め×苦労人猫化貧乏受け ※一言でも感想嬉しいです! 孤児のミカはヒルトマン男爵家のローレンツ子息に拾われ彼の使用人として十年を過ごしていた。ローレンツの愛を受け止め、秘密の恋人関係を結んだミカだが、十八歳の誕生日に彼に告げられる。 ——「ルイーザと腹の子をお前は殺そうとしたのか?」 ローレンツの新しい恋人であるルイーザは妊娠していた上に、彼女を毒殺しようとした罪まで着せられてしまうミカ。愛した男に裏切られ、屋敷からも追い出されてしまうミカだが、行く当てはない。 ただの人間ではなく、弱ったら黒猫に変化する体質のミカは雪の吹き荒れる冬を駆けていく。狩猟区に迷い込んだ黒猫のミカに、突然矢が放たれる。 ——あぁ、ここで死ぬんだ……。 ——『黒猫、死ぬのか?』 安堵にも似た諦念に包まれながら意識を失いかけるミカを抱いたのは、凶悪と名高い豪商のライハルトだった。 ☆3/10J庭で同人誌にしました。通販しています。

もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!

結ノ葉
ファンタジー
目が冷めたらめ~っちゃくちゃ美少女!って言うわけではないけど色々ケアしまくってそこそこの美少女になった昨日と同じ顔の私が!(それどころか若返ってる分ほっぺ何て、ぷにっぷにだよぷにっぷに…)  でもちょっと小さい?ってことは…私の唯一自慢のわがままぼでぃーがない! 何てこと‼まぁ…成長を願いましょう…きっときっと大丈夫よ………… ……で何コレ……もしや転生?よっしゃこれテンプレで何回も見た、人生勝ち組!って思ってたら…何で周りの人たち布被ってんの!?宗教?宗教なの?え…親もお兄ちゃまも?この家で布被ってないのが私と妹だけ? え?イケメンは?新聞見ても外に出てもブサメンばっか……イヤ無理無理無理外出たく無い… え?何で俺イケメンだろみたいな顔して外歩いてんの?絶対にケア何もしてない…まじで無理清潔感皆無じゃん…清潔感…com…back… ってん?あれは………うちのバカ(妹)と第2王子? 無理…清潔感皆無×清潔感皆無…うぇ…せめて布してよ、布! って、こっち来ないでよ!マジで来ないで!恥ずかしいとかじゃないから!やだ!匂い移るじゃない! イヤー!!!!!助けてお兄ー様!

【R18・完結】おっとり側女と堅物騎士の後宮性活

野地マルテ
恋愛
皇帝の側女、ジネットは現在二十八歳。二十四歳で側女となった彼女は一度も皇帝の渡りがないまま、後宮解体の日を迎え、外に出ることになった。 この四年間、ジネットをずっと支え続けたのは護衛兼従者の騎士、フィンセントだ。皇帝は、女に性的に攻められないと興奮しないという性癖者だった。主君の性癖を知っていたフィンセントは、いつか訪れるかもしれない渡りに備え、女主人であるジネットに男の悦ばせ方を叩きこんだのだった。結局、一度も皇帝はジネットの元に来なかったものの、彼女はフィンセントに感謝の念を抱いていた。 ほんのり鬼畜な堅物騎士フィンセントと、おっとりお姉さん系側女によるどすけべラブストーリーです。 ◆R18回には※がありますが、設定の都合上、ほぼ全話性描写を含みます。 ◆ヒロインがヒーローを性的に攻めるシーンが多々あります。手や口、胸を使った行為あり。リバあります。

婚約も結婚も計画的に。

cyaru
恋愛
長年の婚約者だったルカシュとの関係が学園に入学してからおかしくなった。 忙しい、時間がないと学園に入って5年間はゆっくりと時間を取ることも出来なくなっていた。 原因はスピカという一人の女学生。 少し早めに貰った誕生日のプレゼントの髪留めのお礼を言おうと思ったのだが…。 「あ、もういい。無理だわ」 ベルルカ伯爵家のエステル17歳は空から落ちてきた鳩の糞に気持ちが切り替わった。 ついでに運命も切り替わった‥‥はずなのだが…。 ルカシュは婚約破棄になると知るや「アレは言葉のあやだ」「心を入れ替える」「愛しているのはエステルだけだ」と言い出し、「会ってくれるまで通い続ける」と屋敷にやって来る。 「こんなに足繁く来られるのにこの5年はなんだったの?!」エステルはルカシュの行動に更にキレる。 もうルカシュには気持ちもなく、どちらかと居言えば気持ち悪いとすら思うようになったエステルは父親に新しい婚約者を選んでくれと急かすがなかなか話が進まない。 そんな中「うちの息子、どうでしょう?」と声がかかった。 ルカシュと早く離れたいエステルはその話に飛びついた。 しかし…学園を退学してまで婚約した男性は隣国でも問題視されている自己肯定感が地を這う引き籠り侯爵子息だった。 ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★8月22日投稿開始、完結は8月25日です。初日2話、2日目以降2時間おき公開(10:10~) ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

処理中です...