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血の中の種 2

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「私の国では、近親婚はタブー……禁忌とされています。
 国の規則として、直系血族と、三親等内の血族での結婚は認められません。
 私の国以外でも、大抵の場所はそれを禁じられています。その理由が、血が濃くなりすぎることの弊害を知っていることにあります。
 血が濃くなりすぎると起こる弊害というのが、劣性の遺伝子の顕在化です」
「サヤくん、具体的に、直系血族と三親等血族とは何か、聞いても良いですか?」

 マルの要求に、サヤはこくりと頷き、先程の絵に追加を描き始める。
 サヤらしき黒髪の人の上に、同じく人型二人。その二人の横に、線を引っ張って一人。サヤの親と思しき二人の上にも、祖父母と思しき四人。
 サヤらしき黒髪の人の横に、もう一人、その下に、また子と思われる者を一人。

「直系血族というのは、私から見て、私の父、祖父、息子、孫、等ですね。直接の血の連なりがはっきり続いている者同士を指します。
 三親等というのは、私から見て、兄弟姉妹、更にその子供。親の兄弟姉妹となります」
「ふうん……親の兄弟姉妹の子や、祖父の兄弟姉妹は大丈夫なんですか」
「はい」

 絵を指差しながら教えてくれたので、まだ分かりやすかったが、言葉で言われると分かりにくかったろうなぁ……と、漠然と思う。

「異国では違う場合もありますが、概ね、似たり寄ったりです。
 では次に、血が濃くなりすぎると起こる弊害、劣性遺伝の顕在化について説明します。
 まず、分かり易いように、仮の話をしますね。
 私の世界では、人の血には、数種類の型があることが知られています。
 血液型と呼ばれるそれは、A型、B型、AB型、O型と四種類。その血液型は、親から引き継がれるものなのですが、親子で必ず同じであるとは限りません。遺伝の組み合わせによって、変わります」

 そう言ってから、新しい紙にA。B。AB。O。と、書き記す。何かの記号のように見える。

「私はA型です。私の父もA型ですが、母はB型です。
 私の両親からは、全ての血液型が生まれる可能性があります」

 そう前置きしてから、父=AO。母=BO。サヤ=AO。と書き込まれた。
 うん……?Oの記号は何故付いたのだろう……?

「私は、父からAを、母からOを、受け継いで、AOとなりました。
 例えば、父からAを、母からBを受け継いでいたならば、ABとなります。
 私の家系では、全種類の血液型が生まれる可能性があるのですが、同じくA型とB型の親子でも、AB型しか生まれない場合があります。
 その家系の両親の血液型はAA。BB。と、なります」
「え?形が違わない?」
「あ、分かった。同じ型でも、二種類が存在するんですね」

 マルが、サヤから筆を受け取って、紙の下部AA・AO=A型。BB・BO=B型。と、AB型。OO型。と、書く。
 待って、何故そうなる……なんでマルはその結論に至った?

「なんでって、例題を聞けば分かりますよ。サヤの家系は全種生まれる可能性があって、もう一つの家系はAB型しか生まれないのでしょう?
 両親から半分ずつ受け継ぐ法則はここでも健在の様ですし、そうなると、こうなりますよ」

 そう説明されてやっと分かった。……けど、根本的なことが分からない。
 血の型って、どういうこと?   血は血だよな……赤い。それに差なんて無いだろう?
 俺が理解不能である様子に、サヤは少々困った顔をする。

「血の型自体は関係無いので、一先ずは、血には種類がある。程度に理解して下されば充分です」
「……う、うん。それはまぁ、分かった」

 とりあえずそこはもう理解したということにしておく。血には種類がある。……あるんだろう。
 疑問は捨てて、そうであるということにしたのを見届けてから、サヤは、ABとOの間にVの記号を書き込んだ。開いた方が、ABを向いている。

「血液型には分類すると六種あるとなりますが、この中でO型のみ、劣性遺伝子です。
 OはO同士でしか現れません。AとBには優劣が無い為、ABとなります。つまり、OAは存在しません」
「ふむぅ……。
 サヤくん、これ、直前だけで考えればそうなんでしょうが……祖父や曽祖父も関係するんですか?」

 マルの質問に、サヤが困った顔をする。そして「します」と肯定した。

「分かりやすく、簡潔にまとめてますけど、本来はもっと複雑です。血の種類だってもっと細かく分類することもできます。ただ、大まかにこうであると思って下さい」

 これ以上複雑なのは無理だ……。そう思ったのが顔に出ていたのか、サヤも「私も、これ以上は分からないです」と、言葉を濁す。

「とりあえず、優劣の仕組みだけを理解して頂けば良いです。
 AA。BB。の間にも、Oが生まれる可能性はあります。ただ、本当に、ごく稀。それこそ、二万人に一人生まれるとされる白い方よりも、更に。
 先祖の方々次第で、大きく誤差も発生するのでしょう」
「ふはぁ、壮大ですねぇ。
 けど、言いたいことの意味は見えました。
 姫様の血は、濃くなりすぎた結果、そのOの様に、通常であれば顕在化しにくい状態が、現れやすくなっている。Oを持つ者が、圧倒的に増えているということですね」

 マルの言葉に、サヤがこくりと頷く。

「私の世界にも、血が濃くなりすぎて滅びた一族が存在します。三親等以内の婚姻を繰り返した所為で、平均寿命が縮まり、疾患も増え、精神的や肉体的な異常も多かったと聞いてます。
 有名なのがハプスブルク家という一族なのですが、例えばフェリペ四世と呼ばれたスペイン王は、姪と結婚しましたけれど、五人の子のうち、二人しか成人しなかったそうです。……似ていませんか」

 似てる……。確かに、似ている!
 まず白く生まれるという疾患が多発すること。早逝する者が多いということ。十五を迎えるまで公にしないというのも、ただ病弱なのではなく、生命に関わる疾患があったりするということかもしれない。

「ふむぅ……三親等……四親等……あ、従兄弟や大叔父を四親等と仮定しますね。あ、当たってるんですか?   了解です。
 そうですね。この国では三親等から結婚が許されてます。流石に二親等以内はありません。法律上の問題で。
 また、一定の範囲内での婚姻が繰り返されている為、四親等以降であっても血が濃い可能性が高いですね」
「はい、つまり、ハプスブルク家よりは緩やかであるものの、どんどん血が濃縮されているのだと思うんです。
 その行き着くところが、王家です。かつては、王家から降嫁される方も、いらっしゃったでしょうから……」
「そうですね。かつてはありました。なにせ、二千年続いているのですし。
 だから王家特有の設計図は、王家以外の上位貴族にも受け継がれているわけですね。
 ……そういえば、王家に白い方が生まれ出したのは、この国の歴史において、中頃からであると言われる説がありますね……。設立当初から由緒正しき白であったと主張する人もいらっしゃいますから、真実の程は疑わしいのですが。でも、白以外の方も、たまに生まれますしね……とはいえ」

 そこで、マルが一度、口を閉ざす。

「それが正しいかどうか、確認出来ませんね。十五歳まで育つことのなかった王家の方は、名も公開されませんし」

 調べれば、ある程度は分かりますが、正確ではないですしねぇ。と、マル。
 凄く調べたいと思ってるな……この顔。だけど王家の系譜など、一般人が目にする機会は無い。
 マルが言う通り、調べればそれなりに分かるだろうが、マルが欲しているのは正確なものであるだろう……。けれど、王家に開示を求めるわけにもいかない。公にできないから、伏せられているのだ。でも、そうであるとしても……!

「調べられないだろうか……。
 だって、遡って調べれば、何かが見える筈だ。
 子供の死亡率、出産率、白い方の比率を、五十年前、百年前、二百年前、三百年前……遡って計算していけば、増減しているかどうかが、分かるよな?」

 雨量を測り、記録を残す為に作ってきていた表……サヤに教えてもらった、折れ線グラフというものを、俺は思い出していた。
 あれなら、形になる。目に見えて、変化が分かるのだ。
 数年の内容では意味が無い。出来る限り多く情報が必要だろう。二千年続くと言われる王家、その系譜は、残してある筈だ。必ず。

「成る程。証明出来なくとも、形として表せば、変化は明瞭に見える。説得力はありますねぇ」
「王家は衰退していっている。というのは、我々の目から見ても明らかだ。
 誰だって王家の出生率は下がっていると、ぼんやりと認識している。
 だって、姫様も唯一の後継だ。先代国王も、即位した兄上が早逝していたよな、それで、兄弟揃って国王職に就かれたはずだ!」
「レイ様。落ち着いて下さい。
 そりゃ、形にすれば説得力ありますけど、それを調べてどうするっていうんです?」
「決まってるだろう!   お伝えしなければ……近い未来フェルドナレンは滅ぶかもしれないんだぞ⁉︎」

 つい声を荒げてしまった俺に、マルは困った顔をする。そして「それはすべきではないですよ」と、言った。
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