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大店会議 8

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 マルを問い詰める予定がまさかの大告白になってしまった……。
 なんだか、想定していなかったことを次々聞かされた……なんなんだ。
 マルはもう暫く、レブロンと共に今後の仕事との兼ね合いについて話し合っていくそうだ。
 サヤと共に応接室に戻ると、ギルとハインが先に戻っていて、サヤはきちんと、ハインに報告していた様で、お帰りなさいませと迎えられる。

「どうでしたか」
「どうもこうも……会議で言ってた通りの契約がされていた……。
 マルは今からも、商業会館の仕事をしつつ、水害対策の指揮も取っていくみたいなんだけど……大丈夫なのかな……主に体調。ほんと、大丈夫なのかな……」

 マルは虚弱なのだ。
 地元では生きていけないと言われる程なのに。
 俺がそんな風に思い悩んでいると、サヤがこてんと首を傾げて聞いてくる。

「マルさんは、何か大きな病でもお持ちなんですか?」
「ん?    いや、そういうのじゃないよ。
 元々あまり頑丈じゃないんだ。人という生物のなかで、最弱に生まれたと言って良い。
 更に運動全般が苦手で体力がつかない。食事を平気で抜くから更に耐力が保てない。そしてなによりもとにかく、生きていくための意識が極端に少なすぎるんだよ。なんかもう、人としてどうなのってぐらい希薄なんだ。
 一回、在学中にマルの体力診断をやったことがあるんだけど、五歳児並って結果が出たんだ。
 正直、五歳児と勝負しても負けそうな気がするけど……。走ったら三十歩も進まず息を切らすよ」
「はあ……徹底的に、身体を怠けさせてきてるって感じなんですね」
「運動にとことん向かないのですよ。あれに体力をつけるのは無理です。だから一生虚弱で通すのだと思いますよ」
「だなぁ……。学舎でも結構色々試したんだけどな、全然駄目だったし」

 挑戦はしたんだ。うん。マルが人並みに生活できる様にって。だけど本人にやる気が無いし、徹底的に適性が無いし、ほんと駄目だった……。

「まあ、今回は本人がやる気を出してるんですから、ほっとけば良いんじゃないですか?
 必要に駆られれば体力がつくかもしれませんよ」
「甘いものを、差し入れする様にします?    考えることの足しになるって分かって頂けたと思うので、今までよりは食べて下さるんじゃないでしょうか」
「そんな心配より先に、明日の再決の問題を考えろよ……。このままじゃあ、河川敷、できねぇんだぞ?」

 う……あえて見ないふりしてたのに……。
 ギルの指摘に、一同揃って渋面になる。
 考えろって言われても……考えてどうこうできるものでもないしなぁ……。
 正直、会議を始めてしまった以上、言うべきこと、やるべき事はもう無い。領民の意思を尊重しようと思うならば、放置しておくしかないのが現実だ。
 もしくは、今日出た意見に対しての打開策を提案するか……。だが、反対のための反対意見の打開策って……思い付ける気がしないな。

「先程サヤに報告を受けたのだけど、根回しがあったみたいだ。
 川の氾濫対策が利益になる人間なんて、いないと思うのにな……何故だろう。反対数を増やしたい者の目的はなんだと思う?」
「氾濫を防ぐことが不利益になる者ならいますよ。土建組合や職人組合は、氾濫の後始末で結構潤うのでしょうし。……なのに何故あの土建組合後継は賛成票を上げたのでしょうね」
「土嚢が気になって仕方ねぇんだろ。すげぇ食いついてたし」
「反対を上げている者の中心は、やはりあの三人なのでしょうが……利益を得られる職業でない者ばかりですしね…そこが妙に、引っかかります……」

 麦商も、清酒組合も、川の氾濫で稼げる立場にはいない。両替商にしたって、今はもう悪事の手を潰されてしまっているのだしな。
 もしエゴンが何か考えていたのだとしたら、ウーヴェが挙手するのもおかしい。それさえ無ければ、土嚢を使った水害対策は反対で成立できていたのだ。

「まさかの、ウーヴェに助けられたな……」
「そもそも、あの親子があの場に居なければ、反対票の半分以上はありませんでしたよ」

 まだ根に持ってるのか……。不機嫌そうなハインの言葉に苦笑するしかない。
 それはそうかもしれないが、俺は待つと決めたのだ。ウーヴェが何かしら言ってくるか、エゴンがどうにも言い逃れしようのない証拠が転がり込んでくるなんて事がない限りは、処罰するつもりは無い。

「なるようになるさ。とりあえず俺たちの考えられることは、メバック以外の場所で資金調達ができないかを、考えることかな」

 今のままでは、反対多数で決定する可能性が高い。ならば、メバックで得る水害対策費で、去年までと同じ対応をしつつ、土嚢に割くぶんの資金を別で工面したい。
 サヤやマルに聞いたところ、去年通りの壁の外側に、土嚢を積むだけでも今までより随分マシだと言われたのだ。河川敷に改良することはできないが、氾濫はできるだけ抑えたい。

「王都に、新しい水害対策として売り込むことはできねぇかな……」
「そのようなもの、実績が伴わなければ無理に決まっているでしょう」
「うーん……募金を募るとか?あとは……軍隊に売り込むかですね」
「ぐ、軍隊⁉︎」

 サヤの口からとんでもない発言が出た。
 聞き返した俺に、サヤは「遠距離攻撃を防ぐのに適してますから」と答える。
 あ……ああ、そうか。サヤの国では、軍隊がこの技を有しているのだよな……。なら軍事にも使うのか……というか、本来はそのために軍が習得してるのだよな。びっくりしてしまった。

「つってもな……今のとこ、隣国とは諍いも無いし……使うか?」
「それ以前に、時間が足りないな……。連絡を取っているうちに、雨季が終わってしまう」
「そうですか……」

 シュンとするサヤに、でも、来年以降の為には良い意見だと思う。ありがとうと伝えた。
 時間を掛けられるなら、他領や国から資金を獲得できるということだ。これは意味がある。
 とにかく今の問題は、時間が無いということなのだ。
 難しいな、新たな資金調達……。俺の財では賄えないかな……。そんな風に考えつつハインを見ると「却下です」と、何も言わずに拒否された。読まれていたらしい……。だけど…なぁ……。

「…………名前を伏せて、常識に則った金額で寄付までなら認めます」

 あ、譲歩はしてくれるんだ。
 少しでも資金と実績が欲しいから、それは助かる。じゃあ俺からも少し出そう。

「あの……私の世界の話になるのですけれど……ローマという、古代の国では、道に名を付けることが、資産家のステータスだったんですけど、それは使えないでしょうか…」

 サヤからまた提案があった。
 また意味が分からない事ではあるのだが、サヤが言うのだから、きっと何かしら有効だと判断したに違いない。皆の視線がサヤに集中する。

「えっと、ステータス……っていうのは、なんて意味?」
「社会的身分、名声ですね。道を作る資金を提供すれば、未来永劫道に名が残るので、かなり名誉なことであったみたいなんです。今も名の残っている道がありますよ。二千年経ってますけど」
「うわー……二千年……」
「あー……貴族はそういうの好きそうだけどなぁ。……セイバーンの田舎道に名を残したい奴、いるか?」
「そうだよなぁ……」

 むしろ名を残したとして、憶えていてもらえるのか、甚だ疑問だ。
 腕を組んで悩む俺たちに、サヤは顎に指を当てて、ウンウンと何かを考えている。
 名前……しるくろーど……てつがくのみち……などと、何かブツブツ呟いていたが、暫くして顔を上げた。

「道に名をつける栄誉と言う意味では、なにも本人の名前でなくても良いと思うんです。
 例えば、私の世界には名のついた道は沢山ありますよ。哲学の道とか、絹の道とか、道の成り立ちに由来する名が付けられるんです。
 こんなのはどうでしよう?道の始まりに石碑を置き、出資した人たちの名を刻んで、その記念に残すんです。
 道に名前をつけるほどのインパクトはありませんけれど、石碑ですからずっと残りますし、これも結構、名声を得たい方には魅力的ではないかと。
 ……あっ、インパクトというのは、強い印象、影響みたいなものです」
「それの方が利用できそうではあるな……とはいえ……さっきと同じ答えに戻るんだが、田舎道の名付けに、一体誰が出資してくれるかって話だ……」

 ギルが唸るが、俺はサヤの案に、何かが引っかかった。
 土嚢を使った氾濫対策は例のない新しい方法だ。前例が無い、さっき散々そう言われた。
 前例…前例…前代未聞……前人未到……つまり未開の地に足を踏み入れるということ。
 それは偉業だ。誰もが成してないことを、初めて行うこと。
 セイバーンの川の氾濫は長々と続く問題だ。それなりに、国内に周知された災害だ。
 初めて土嚢を使った水害対策を行い、それに成功したとなれば、国の歴史に刻めるほどには偉業を成したと言える筈だ。
 何故なら、自然災害に立ち向かい、勝ちを得た者はいない。その大きな事業に、関わっていたと主張できるのだ。
 今まで何十年と、どうしようもなかった川の氾濫。セイバーンの名物とも言えるこれを、駆逐したとしたら……。その一番はじめの例となれるなら、その名声はセイバーンだけには留まらないだろう。
 その、初めてのことに絡めて道に名を付け、そこに石碑を建て、出資した者として名を残す……。うん。価値はある気がする。しかも、膨大な金額を一人で出すのではなく、連名としてできるわけだ。
 うーん……これは、使えそうな気がする……。しかしどちらかというと、土嚢を使った水害対策を成功させた後、河川敷を作る時にこそ、有効なのではないか。

「……水害対策費用を、半分にできるかもな………」
「お、考え付いたか?」

 言葉にしたつもりは無かったのだが、溢れていたようだ。
 ギルの問いに、顔を上げると、なぜか全員が俺を注視してた。……言わなきゃダメな雰囲気だな…。

「う……ん。サヤの言う、道に名をつけると言う方法を使って、メバックに借りる資金は前半の、氾濫を抑える、土嚢を使った水害対策のみに絞るというのは、どうかな。
 その上で、次の工事について周知し、道に名を残す権利を付けて、寄付を募るんだ。
 どうせ、河川敷作りに着工出来るのは、氾濫を抑えた後だ。時間はある。
 そして、返す必要のない金だ。新たに税をかける必要が無い。払いたい者だけ出資するのだから、不満も少ないと思う」
「ああ、そりゃ、集まるなら有意義だな~。二年分をひねり出さなくて良くなるなら、賛成票に傾く奴も居そうだ。
 ……しかし……出資を募るためには周知が必要だよな。そこに結構な金と、時間が掛かるんじゃないのか?
 それと、結局メバックでそれをしても、あまり集まる気はしねぇぞ?    組合や大店は、もう前半部分に金を出してる」
「うん。だからね、幅広く出資を募る方が良いと思うんだ。セイバーン領内全体か、もしくは…他領も含める。他領には、新しい水害対策を少額で試せるようなものだ。宣伝費用は…出資してもらえると見越して組み込むか、自腹を切るかだな。
 前例があれば、動き易くなる……。まあ、こちらは余計、失敗が許されなくなるんだけど……」
「とはいえ……土嚢を使った氾濫対策が行えないことには、河川敷は夢の話ですよね……」

 サヤの言葉に、現実を思い出した。一同揃って溜息をつく。

「良いですねそれ。じゃあ、その方向で動いておきましょうか」

 あ?

 急に割って入った声に横を見ると、いつの間にやらマルが帰ってきていた。
 もう済んだとばかりに上着を脱いで、整えられていた髪型もボサボサに戻っている。

「いつ帰ってたんだ?」
「道に名を残す云々って辺りからですよぅ。
 それ良いですよ。使えます。僕の目的にも有効利用できそうだし。いやぁ、またサヤくんの案ですか?サヤくんはほんと、救世主だねぇ」

 一人で勝手に納得してる。
 俺たちはお互い顔を見合わせて、肩を竦めた。マルが何を考えているのか、見当がつかないからだ。

「まあ、マルが総指揮なんだし、使えそうだと思うなら、使えば良いと思うけど……」
「えっ?本当ですか?後で無かったことにしないで下さいよ?使いますからね?」
「…………そんな風に念を押されると……嫌な予感しかしないんだけど……」
「いえいえ、大丈夫ですよ。レイ様にとっても、悪い事じゃない筈です。いや、むしろレイ様の為にもすべきですよ。
 うふふふん。大船に乗ったつもりでいて下さい。僕、ちょっと手紙書いてきますね。
 あ、明日の再決定ですけど、水害対策費は半分になるって話で大丈夫です。前年同様一年分です。この提案で賛成票を稼げるように作戦を練っておいてくださいね。そこさえ突破すれば、あとは大船に乗ったつもりでいてくださって構いませんから。
 あと宣伝費用は僕が自腹を切っておきますよ。ほんの手紙、数通ですから、安いもんです。
 それじゃ、僕行きますね。ちょっと集中するので立ち入り禁止です」

 なんか興奮している様子で捲し上げ、さっさと退室しようとするマルの襟首をひっ摑んだ。

「こら。夕食は食べなきゃ駄目だ。頭を働かせたいんだろう?」
「……そうでした。
 仕方ないなぁ。じゃあ、夕食の時は呼びに来てもらって大丈夫ですよ」

 サヤの話は役に立っている様だ。夕食を確約できた……。
 にしても……一体何をしようというのか……何か、胸騒ぎがする……不安だ。
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