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恐怖 2

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    翌日である。
 俺は陽の昇ると同時に起きて身支度を整え出す。
 昨日はかなり忙しく過ごしたからか、朝が早すぎて睡眠不足だったからか……ぐっすり眠れて夢も見なかった。よって今日は快適な朝だ。

 今日の服装は白の長衣に黒の細袴。そして黒の上着。襟と袖口の折り返しには銀糸で刺繍がしてあり、腰帯は深い赤色。更に剣帯を付けている。後で飾りの長剣を下げるのだ。
 ええ、飾りです。俺は長剣が重すぎて扱えない。何度か振れば手からすっぽ抜けてしまう。普段身につけている短剣を持っている方がまだ戦力になります。つまり正装の俺は自分の身すら守れない相当無防備な状態。
 だけど今日は視察という名目だから、普段着に短剣なんて装備ではいけない。見た目が優先される日なのだ。主に外出を怪しまれない為に。

「おはようございます」
「おはようハイン。もう着替えたから、すぐに降りる。食事の準備を始めててもらってもいいよ」

 俺の身支度が終わる頃にハインがやって来た。
 すると、その後ろからひょこりと黒い頭が飛び出す。

「お、おはようございますっ」
「サヤ、おはよう」

 昨日と違う俺のお古を着たサヤだ。
 男装を意識しているのか、今日はその艶やかな黒髪を高めに結わえている。
 そして、俺のボサボサ頭を見て一瞬目を見張った。……服装しか整えてないから起きたまんまの頭だったのだ。

「あの…御髪を、整えましょうか?」
「え?」
「ああ、良いですね。ではサヤには、レイシール様の身支度の手伝いをお願いします。
 私は朝食の準備をしますから。終わったら調理場に来てください」
「畏まりました」

 多少の緊張はあるようで、少し硬い声だった気もするが、ハインは昨日のことがなかったかのように振る舞う。サヤもそれで良いらしく、自然に返事をしているようだ。これなら大丈夫かな。
 ハインはそのまま調理場に向かった。サヤはいったん自室に戻り、何かを持ってやってくる。
 持って来たのは、小さな袋。中から出て来たのは、小瓶と何か不思議な形のものだった。
 まず目についたのは、見事な彫り……材質は木だ。小さなそれに、何かの花が立体的に彫られていた。

「レイシール様、長椅子に座って下さい。まず、髪を梳きますから」
「サヤ、それは?」
「あ、これは私のお守りみたいなもので……制服のポケットにいつも入れてたから、持って来てたんです。
 柘植櫛と椿油ですよ」
「櫛?……不思議な形だね。あと何って?ツバキアブラ?」
「椿っていう木の実から取れる油です。こちらには無いですか?」

 手のひらに乗る程度の小瓶だ。中にとろりとした、蜂蜜より薄い色合いのものが入っている。今回はこれは使わないんですけど、と袋の中に戻し、木の不思議な櫛を手に持って、俺を長椅子に座らせた。その横にサヤも座り、俺の髪を手に取って、先の方から少しずつ梳いていく。初めは引っかかっていた髪が、だんだんスルスルと通るようになり、すると今度はもう少し上から梳くといった風に、上に上がっていき、最後は頭から毛先までがさらっと通るようになった。何故か寝癖すら直ってる気が……。
 サヤが手を止めた時には、俺の髪はさらりと指通りの滑らかな髪になっていた。……艶まで出てる気がする……なんなんだこの櫛……魔法の櫛⁉︎

「そんな訳ないでしょう。柘植の木を加工して作った、ただの櫛です。
 この櫛は、さっきの椿油を染み込ませてあって……、まぁ、特別な櫛であることは確かですね。
 祖母が、私の入学祝いにくれた品です」

 そう言いながら、今度は俺の髪をその櫛の先で少しずつ分けながら、何やら始める。スッスと、手際よく動く手と、髪をかき分ける感じが、妙に心地良い。
 暫くされるがままになっていると、だんだん俺の髪が変なことになってきた。

「出来ました」
「おお……俺の髪じゃないみたいだ……」

 まるで麦の穂先のような不思議な形状に結い上げた俺の髪をサヤが机に置いていた飾り紐で括る。腰まであった髪が、胸のあたりほどの長さになっていた。凄い!

「そうやっておけば、あまり邪魔にならないと思います。……あの、嫌じゃないですか?頭を動かして、突っ張る感じがしたり、痛い部分もございませんか?」
「全然無い。凄いなサヤ、こんなの見たことない!」
「え?髪を結ったりとかって、されませんか?」
「こんなのは初めて見たよ。女性が社交界で髪の毛をまとめたりしてるのは見たことあるけど、こんなのは無い。一体どうなってるのか……全然見当がつかない。でも、いいなこれ。いつも髪が邪魔で仕方なかったんだ。成人まで切れないし……これなら全然、気にならない」
「そうですか?なら、良かったです」

 俺の反応に、サヤもホッとしたのか顔を綻ばせる。
 それで俺たちは、準備万端と食堂に向かったのだが……。

「駄目です。首の後ろで括るだけにしておいてください」

 ハインに却下された。なんでだ⁉︎

「それは、サヤと出会った後いくらでもやってください。
 メバックに行くまでは、今まで通りでお願いします。でなければ、怪しまれます」
「あ……」

 そうだった……。まだサヤとは出会っていないはずなんだ。
 それなのに、こんな不思議な結い髪してたらおかしいか……。
 残念だ……仕方ないので、せっかくの髪を括り直してもらう。部屋に戻るのも面倒だし、食堂の椅子に座って飾り紐を取ると、スルスルと髪が解けた。もつれも全く無い。
 首の後ろでまとめて括る。いつも通りだが、サラサラの髪が若干いつも通りじゃない……。

「何故あの絡れ髪がそのようなことに……」
「サヤのツゲグシで梳いてもらったんだ」
「……まあ、昨日洗えませんでしたから、ちょうど良かったですね……」

 ハインの眉間のシワがぐっと増えたが、サラサラになってしまったものは仕方がない。そして、まさかサラサラにして怒られると思ってもいなかったサヤを責めるわけにもいかない。
 しゅんとしたサヤに、気にしなくていいよと声を掛けた。

「サヤは眠くない?夜更かしだったし、朝も早いし」
「いえ、全然大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか。良かった」

 サヤは俺の髪を梳く間も震えていなかった。ということは、落ち着いたのだと思う。
 ハインが会話に加わっても怖がってはいない。じゃあ、何が引っかかったのか……やはり、夜に部屋に行くように言われたこと自体が、問題だったように思う。
 サヤはまだ十六歳と幼いから、男女の機微が絡むような内容に拒否反応を起こしたのだろうか……?今の所引っかかりそうなのはそれくらいだな。じゃあその手の話は気をつけるようにするか。

「本日の予定ですが、馬車でメバックに向かいます。
 サヤ、貴女は、館の使用人に見られるわけにいきませんから、昨日の裏山……あの山の根元で横切った道を覚えていますか?あそこまで行って、待機していて欲しいのですが……」
「一人で、ですか?」
「そうです。私は馬車を運転しなくてはなりません。すぐに合流できると思うのですが……」
「サヤは耳もいいし、気配を察するのにも長けてるように思うよ。
 昨日も、俺たちが帰るのが分かったって言ってたろ?
 音に気をつけておけば、多分大丈夫。
 朝は使用人も少ないしね」
「ん……。分かりました。やってみます」

 合流地点を決定して、出発準備終了だ。
 数日滞在することになるが、メバックには手荷物はほとんど持参しない。着替えも要らない。持っていくとガミガミ言う奴がいるのだ。
 ただ、買い出しと視察という名目なので、書類を入れた手提げと、道中の休憩道具だけを持参する。
 戸締りを済ませて、玄関の鍵を閉めたらサヤと一時お別れだ。

「じゃあサヤ、また後で。すぐに行くから」
「畏まりました。行ってらっしゃいませ」

 言葉少なに挨拶を交わしてから、サヤはすぐ隣の雑木林の中に身を翻す。
 草をかき分けていく音が小さくなってから、俺たちも厩に向かった。

 馬車の準備は滞りなく済ませてあった。
 厩番に礼を言って、俺は手提げ鞄を座席下の収納に仕舞う。ハインは少し大きめの箱を後部の収納にしまってから御者台へ。それを見届けてから俺も、馬車の中に乗り込んだ。

「では出発します」

 お辞儀をする厩番に見送られて、馬車はゆっくりと走り出す。
 二人乗りの馬車は小ぶりだ。馬二頭で引き、座席は横に二席が並んで座る形となっている。
 屋根も壁もあるので中は案外暖かいが、運転席は雨風に晒される。今日は天候も良いから、ハインだけずぶ濡れになったりせずに済むようでなによりだ。

 坂道を下り、麓に降りたら山肌に沿った道を進む。村を出るあたりで川に道が突き当たり、向きを変えて進むことになる。
 しばらく川沿いを進み、またゆるく、上り坂となるあたりから川を離れていく。そして、裏山のそばを通る部分が、サヤとの合流地点だ。

 窓から外を窺っていたのだが、サヤが見当たらない。
 まさか、迷ったりとか……してないよな?不安を感じだし、小窓を開けてハインに「サヤはいたか?」と声を掛けたら、茂みからひょっこりと顔を出した。

「一応、隠れてました。見つかると良くないのかなって思って」
「うん、気を利かせてくれて良かった。サヤの黒髪は目立ちそうだし、隠れて正解だ」
「人目につかないうちに、早く乗り込んでください」

 馬車の扉を開けて、中に促す。
 乗ってしまえば、中は殆ど見えない。一応サヤの側は窓にとばりを下ろしておく。多少薄暗くなるけど仕方がない。
 乗り込んだサヤは、中をきょろきょろと見回している。そして「馬車に乗るのは初めてです」と言った。

「嘘。そうなの?じゃあサヤ、天井見て、そこに取っ手があるでしょ。それに捕まっといて」
「え?これにですか?」
「うん。今から速度を上げる。揺れるよ」
「え?」
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