未来から来た彼女！

第一章 ひまわり

第18話 モーメンツの始末

野次馬《やじうま》は潜る、バレたらおしまい。
 
俺はこれを知っていた。

たた、薛勇シュエ・ツヨシがこれを聞き出せるチャンスと思い、俺にその任務を抱えながら、喫茶店で温涼ウェン・スズミと合流した。

元々彼らの関係を知らないふりのつもりで、その後適当にごまかしすればと思いきや、なぜこの状況になったのがさっぱりわからない。

質問：薛勇シュエ・ツヨシは温涼ウェン・スズミが好きで、温涼ウェン・スズミは張之凡チョウ・シノブが好き、そして張之凡チョウ・シノブもそれに応じたようだ。

そして、曹愛青ソウ　アオイが好きなサポート役の俺を加えると、この恋愛関係は何角あるの？ 

 俺は口の中にカリカリで、柔らかいパイナップルパンを噛みながらこう考えた。

しかし、俺の数学才能だけでは、こんな複雑な感情問題を解決するには難しかった。

向かいに座っていた温涼ウェン・スズミは、彼の表情を見て「まずい？」と聞かれた。

「いや、うまいよ！」

俺は気を取り直し、慌ててテーブルに置いてあったミルクティーを一口飲んでごまかした。

短髪の少女は、前髪から垂らした髪を整えしながら、手に持った食べ物を少しかじり、飲み込み終わるまで、不満そうに言い始めた。

「ご飯食べに来て誘われ、嬉しかったけど、食欲がないのを見ると、ちょっと寂しい」

「ごめん！」

それを聞いた俺は、いきなり元気をだし、パイナップルパンを一口で半分かじり、まだ口の中にいっぱい残っているにも関わらず、「すみません、店長パイナップルパンを二つ追加」

「俺まだいけるよ！」

というか、このパイナップルパイは本当にうまい！

温涼ウェン・スズミは彼の様子をみてついに笑い、ティッシュ2枚を取り出して渡しました。

俺は口を拭き、言葉を選んで「さっき放課後、あんまり嬉しくなかった…」と尋ねた。

温涼ウェン・スズミは両手で顎を支え目が沈み、態度がガラッと変わり、まるで囚人に尋問しているかのように圧力を感じさせた。

「そうよ、嬉しくなかった」

「まあ、ごちそうしてくれたから、君に三回のチャンスを与える。それにしでも気分展開ができなかったら私は帰るよ！」

「……」

これが女の子の理不尽な悩み？

というか、いつ俺がおごりって言った？ 

もっと早く知っていたら、先の追加注文したパイナップルパンを２つにしなった。

いやいや、これはポイントじゃない…

ゲームならば、おそらく今は選択オプションが出るタイミングだった。しかも、重要な分岐ルートを決めるときのようで……

俺の脳は煙を出しそうになり、ミルクティーをストローで夢中に吸い、頬をくぼませたほどだった。

「…あの…また足りなかったら…追加注文していいよ…」

温涼ウェン・スズミは手を引き、冷たく一本の指を上げて、一回のチャンスが終わったことを示した。

「葉さんから聞いたげと、今朝班長から告白されたって、よかったね！二人は美男美女同士でお似合じゃん。彼が優秀だし、なんか憧れが叶ったようで本当におめでとう！」

「二つ目！」

彼女は指を上げず、直接こぶしを握りしめ頭を下げ、体をわずかに震わせた！

照れている？

いや、どう見ても息を止めている、怒っている前兆じゃん？

俺、何か間違った？

わざわざ丁寧に言葉を選んだのに、「Respect」もたくさん表したし、祝福のメッセージにわざと歌詞も入れたし、この展開ってありえない！

最後のチャンスで一発逆転しかない？

逆転といえば、来年は丑年なのでhappy 牛 yearというダジャレをいう？（※中国語の牛はニューの発音と同じ）

でも、ダジャレで…バツを当たられるかも…

「あの…班長が好きだよね？」と長い間考えた故に、俺はズバリ聞くことにした。


「これが一番聞きたい質問ですか？」

少女は頭を上げたが、口調は冷たく聞いたげと、機嫌悪そうなままで席を外さなかった。

このような質問に戻されるが、非常に苦手だったため慎重に頷いた。

「モーメンツの写真のせいですか？」

少女はズバリ少年の心配りをすっぱ抜いた。

温涼ウェン・スズミの表情を見る勇気すらなくで、俺の鼻から「うーん」しか出せなかった。

「だから、あの夜、寝るって言ったの？私のモーメンツを覗いたから、わざと無視したってそうでしょう？」

うわ～

俺にとって、これは本当に公開処刑と同じぐらい恥ずかしい。

こんなの耐えられない、ミルクティーを飲みところだったので、いきなり窒息し激しく咳をした後、すぐに手を振って否定しました。

「えっと、いやいやいや、あの時本当に眠いだけだった」

「嘘をついている」と温涼ウェン・スズミは目を細めた。

「実は……チャットじゃなくて、ゲームをしたかったから……」

俺はオタク特徴に沿った嘘をついた。

「知っている？……ここで正直に言えば、君への好感度が10ポイントアップところだった！」

温涼ウェン・スズミは両腕のひじをテーブルに支え、上半身をゆっくりと傾けて、意味深く言いました。

それは罠だ！

転生者が原住民をからかうためのトリックだ！

俺は不自然に背中を後ろに倒れ、自ら答えを教えてくれる女の子がいないはずと確信していった。

たとえ、あったとしてもその好感度の上限値は10,000ポイントじゃない？

「あの……今、機嫌か直った？……それとも…」俺は唾を飲み込みながら慎重に聞いた。

彼女はそれを聞いて愕然とし、最後には無力な笑みを浮かべてすぐに消え去った。

「まあまあだった。君って本当に…ダメね！」

 温涼ウェン・スズミはさり気なく、ミルクティーを飲んでコメントしました。

「じゃあ……今後、まだ同じ状況にあったら、俺はどうすればいいの？」

俺は従いながら、少女が前に教えたことに効果があったから、思わず聞いてしまった。

「同じ状況！誰に？曹愛青ソウ　アオイなの？」

温涼ウェン・スズミが白い目で見られ、俺の顔一瞬にして赤くなった。

「ちょっとずれてない。変身させる目的は、女の子を追いかけるためではない、もっと良い人になり、将来の悲劇を避けてほしかった」

それを聞いた俺は確かにと思いきや、より良い人間になるためには、女の子を追いかけること衝突しないじゃん。

真実を求めて来た賀天然ガ　テンネンの燃えるような目と合うと、温涼ウェン・スズミは本当に敗北した。

「覚えなさい。この場合解決方法はたった2つ」

「1つは、できるだけ質問で終わらせること、ただ、この質問はなるべく相手をより深く掘り下げてもらうように。もう1つは…」

俺が携帯の9つのキーを飛ぶようにタップすると、少女が耳元で、

「私を見て。」

「うーん！」

「話すな」

「……」

「……」

「2つ目は？」

「……」

温涼ウェン・スズミは我慢できず、テーブルを押して、椅子がすぐに数歩滑り落ち、両腕を組み思わずため息をした。

「あの……しゃべらずじっと見るのはちょっと失礼じゃないですか……？」と俺は恐れ恐れで呟いた。

温涼ウェン・スズミさんはこれ以上この話題を続けたくないため、彼女は携帯を取り出して指を軽くたたきました。

「今日起こったすべての問題は、私のモーメンツから来たものですか？」

「うーん…おそらく！」

「全部削除した」

彼女が話し終わった途端に、画面を回転させすべて削除されているのを見せました。

冷たい！

俺は少し不安で首を縮めて、「班長のことは本当に好きじゃないの」？

「好きよ！」と温涼ウェン・スズミは率直に答えた。

 「たた、それはすでに過去の人生にあったことだ」

 二週目の選手がトランプをシャッフルするか！

 俺は脳内でドラマのような展開をしました。

前世は、大スターのキャンパスラブは実を結ばず、ピアノの王子と別れ、バッドエンドの結末で終わった。

今はリセットされ、このタイミングで過ちを避け、ただ恋しさを残して、いつかお互いが王道となり、彼らはその頂点で縁を再会するみたいな！

根拠があり合理的だ！

これぞ、恋の上級者のやり方！

勉強になった！

「ここに来て」

「何？」

俺は起き上がって温涼ウェン・スズミの側に歩いて行き、突然頬が痛くなり、少女が俺の顔を引っ張りながら、カチッと音がした…

写真には、少年がにやり顔とトリッキー成功した笑顔の少女が映っていた。