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第4章・ロリっ子な吸血鬼の女の子
185:命を賭けた
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ローズちゃんとイローナちゃんは、共闘してブギーマンを倒す事にした。しかしブギーマンは1度心臓を奪っているローズちゃんと、女の子供が共闘したところで負けるわけがないと思っている。
「女2人が共闘したところで、俺に勝てると思ってるのか? さっきも言ったが、ギルド・ボガードを安く見やがって………本気でかかって来い。女だろうとギルド・ボガードを舐める奴は殺してやる」
ローズちゃんは、ブギーマンに向かって走り出す。イローナちゃんは、ローズちゃんの動きに合わせて雷魔法を使って援護しようと考える。
ブギーマンは自分に向かってくるローズちゃんに対して、グッと力を込めるような姿勢になる。そして目の前にローズちゃんが現れた瞬間に、オリジナルスキルであるオーバーヒートと鉄拳を合わせた技を放つ。
さっきまでならローズちゃんは、吹き飛ばされるだけだったが今回は違う。何が違うのか、それはローズちゃんの援護にイローナちゃんがいるという事だ。
「そう簡単に、ローズちゃんに手は出させない………」
――豪雷の鉄鎚――
イローナちゃんはブギーマンに狙いを定めて打ち込んだのである。さすがに受けてしまったら、深傷になってもおかしくは無いのでブギーマンはローズちゃんに振おうとした拳を雷魔法の方に向けて放つ。
そして直ぐに正面から来るローズちゃんに視線を変えるのであるが、そこにはローズちゃんの姿が無かった。どこにいるのかと目をキョロキョロと動かして探すが見つける事ができない。
「そこかっ!? うぅ!!」
「ちっ。ギリギリで殺気を放ってしまった………」
ブギーマンは微かに殺気を感じて、上を見てみるとローズちゃんが血で作った槍を持っていた。見つけた瞬間と同時にブギーマンはガードの体勢に入ると、ローズちゃんは力一杯に投げ込んだ。
その槍はブギーマンの腕を貫通した。ダメージの痛みからブギーマンは声を出したが、体温を上げて血の槍を液状に戻して深傷にはならなかった。
ローズちゃんはブギーマンに投げるギリギリのところで、思わず殺気を放ってしまったと反省する。しかしブギーマンは、それなりの傷を負ってしまって上手く拳を握れなくなってしまう。
「鉄拳を打たせないように俺の拳を狙ったんだな。その作戦は褒めてやる………死闘の時は、頭を使わなければ無駄死にするだけだ。こんな風に頭を使ってダメージを受けるのは、嫌な気分では無いぞ!!」
「新手の変態が現れた………」
「良いぞ、良いぞ!! そう来なくっちゃ面白くないからのぉ!!」
ブギーマンは頭を使ったやられ方ならば、不快な気持ちにはならないと言って大笑いしている。イローナちゃんはブギーマンの事を新手の変態だと言って、ローズちゃんは面白がっている。
そして笑っている勢いのままブギーマンは、2人に向かって突進していき、ローズちゃんはイローナちゃんの前に立って血をメリケンサックのようにする。ローズちゃんの拳と、ブギーマンの拳が衝突した。
オーラとオーラが衝突した為に、バリバリッと目に見える衝撃波が出ている。その衝撃波によって城の中の窓ガラスが全て割れてしまう。
「中々良いじゃないか!! 前に会った時とは違うというわけだな!!」
「お主は弱くなったのではないか!! この程度で、妾に勝てるわけなかろう!!」
「ぐっ!!」
ブギーマンの拳を押し返し始めて、ローズちゃんは完璧に腕を振り抜いたのである。そのままブギーマンは飛んで行って、王座を破壊して止まる。
砂煙を払ってブギーマンは立ちあがろうとする。しかしそこにイローナちゃんが襲いかかる。
「ただでは立ち上がらせない………」
――雷鳥――
イローナちゃんは手に雷を纏わせて、ブギーマンに向かって襲いかかる。ここは避けられないと判断したブギーマンは痺れるのを覚悟してガードを選択した。
スタンガンを喰らったかのように、痛みに堪える声を出したブギーマンは、一瞬体が強張ったが直ぐに動き出してイローナちゃんを振り払う。
さすがのブギーマンも息が上がり始めていた。それでも気合を入れる為に、自分の頬を叩いて全身の温度をさらに上げる。イローナちゃんたちから見て、ブギーマンの周りの空間が歪んで見える。
「雷にヴァンパイア………ここまで頭を使わなければいけない戦いは久しぶりだ。俺のオリジナルスキルのように、心が燃え上がってくるようだ!!」
「これは追い込んだら、追い込んだだけ面倒くさくなるタイプの男だった………」
「男ならば、そう来なくては面白くはないだろう。それで妾が、ブチ飛ばして心臓を取り返す!!」
ブギーマンはローズちゃんに向かって飛び出すと、さっきの槍によるダメージを食いしばって耐えながら高速で拳を振るう。それに合わせてローズちゃんもパンチして対抗していて、互角の時間が続いている。
イローナちゃんもアシストしようとするが、ローズちゃんの覇気とブギーマンの熱気のせいで近づけない。予想ではローズちゃんが押し返して殴り飛ばすと考える。
しかし押され始めたのはローズちゃんの方だった。どうにか踏ん張ろうとしているが、ローズちゃんは次第に後ろ重心になり始めて、最後の最後にブギーマンによってローズちゃんは殴り飛ばされた。
「ローズちゃん!?」
俺は吹き飛んで行ったローズちゃんの方に、体を引きずりながら行くと、衝撃でローズちゃんは気を失っていた。このままではローズちゃんが、危ないのでルイちゃんがいる安全なところ移動させている。
するとローズちゃんを運んでいる時に、イローナちゃんも風に向かって吹き飛んでいく。このままではミナトファミリーが全滅してしまう。
俺は足が震えて立ち上がれない中で、全力で脚を叩きながら全身に力を入れて立ち上がる。まさかブギーマンの腹パン1発で、ここまでのダメージがあるとは全くもって予想していなかった。
「ほぉ仲間の為なら立ち上がれないはずなのに、お前は立ち上がるのか………そういうの嫌いじゃないぞ!!」
「無理にでも立ち上がる身にもなって欲しいもんだ。お前がローズちゃんたちに、これ以上の危害を加えるというのなら………命に変えても戦ってやるよ!!」
そうだ。俺はローズちゃんたちが、これ以上の危険が及ぶというのならば、ブギーマンとは言えども俺の命に変えて戦ってやるという気持ちがある。
そんな俺にブギーマンは、普通の状況ならば立ち上がれないところを仲間の為だと言って立ち上がるのは素晴らしいとブギーマンは俺の事を褒める。ブギーマンに褒められたところで、全くもって嬉しいとは思わないが全てが悪人というわけではないのかと思った。
しかしローズちゃんの心臓を持っていて、イローナちゃんたちにも深傷を負わした事は見逃すわけにはいかない。結局のところ命をかけて、これからブギーマンとの第2ラウンドが始まるのは確実だろう。
「ここからは俺も命を賭けて戦うからな………それなりの覚悟をしろよ!!」
「受けてたつぞ!!」
俺は全身に力を入れて、せめてはブギーマンとの戦闘が終わるまで体が持ってくれと心の中で祈る。
「女2人が共闘したところで、俺に勝てると思ってるのか? さっきも言ったが、ギルド・ボガードを安く見やがって………本気でかかって来い。女だろうとギルド・ボガードを舐める奴は殺してやる」
ローズちゃんは、ブギーマンに向かって走り出す。イローナちゃんは、ローズちゃんの動きに合わせて雷魔法を使って援護しようと考える。
ブギーマンは自分に向かってくるローズちゃんに対して、グッと力を込めるような姿勢になる。そして目の前にローズちゃんが現れた瞬間に、オリジナルスキルであるオーバーヒートと鉄拳を合わせた技を放つ。
さっきまでならローズちゃんは、吹き飛ばされるだけだったが今回は違う。何が違うのか、それはローズちゃんの援護にイローナちゃんがいるという事だ。
「そう簡単に、ローズちゃんに手は出させない………」
――豪雷の鉄鎚――
イローナちゃんはブギーマンに狙いを定めて打ち込んだのである。さすがに受けてしまったら、深傷になってもおかしくは無いのでブギーマンはローズちゃんに振おうとした拳を雷魔法の方に向けて放つ。
そして直ぐに正面から来るローズちゃんに視線を変えるのであるが、そこにはローズちゃんの姿が無かった。どこにいるのかと目をキョロキョロと動かして探すが見つける事ができない。
「そこかっ!? うぅ!!」
「ちっ。ギリギリで殺気を放ってしまった………」
ブギーマンは微かに殺気を感じて、上を見てみるとローズちゃんが血で作った槍を持っていた。見つけた瞬間と同時にブギーマンはガードの体勢に入ると、ローズちゃんは力一杯に投げ込んだ。
その槍はブギーマンの腕を貫通した。ダメージの痛みからブギーマンは声を出したが、体温を上げて血の槍を液状に戻して深傷にはならなかった。
ローズちゃんはブギーマンに投げるギリギリのところで、思わず殺気を放ってしまったと反省する。しかしブギーマンは、それなりの傷を負ってしまって上手く拳を握れなくなってしまう。
「鉄拳を打たせないように俺の拳を狙ったんだな。その作戦は褒めてやる………死闘の時は、頭を使わなければ無駄死にするだけだ。こんな風に頭を使ってダメージを受けるのは、嫌な気分では無いぞ!!」
「新手の変態が現れた………」
「良いぞ、良いぞ!! そう来なくっちゃ面白くないからのぉ!!」
ブギーマンは頭を使ったやられ方ならば、不快な気持ちにはならないと言って大笑いしている。イローナちゃんはブギーマンの事を新手の変態だと言って、ローズちゃんは面白がっている。
そして笑っている勢いのままブギーマンは、2人に向かって突進していき、ローズちゃんはイローナちゃんの前に立って血をメリケンサックのようにする。ローズちゃんの拳と、ブギーマンの拳が衝突した。
オーラとオーラが衝突した為に、バリバリッと目に見える衝撃波が出ている。その衝撃波によって城の中の窓ガラスが全て割れてしまう。
「中々良いじゃないか!! 前に会った時とは違うというわけだな!!」
「お主は弱くなったのではないか!! この程度で、妾に勝てるわけなかろう!!」
「ぐっ!!」
ブギーマンの拳を押し返し始めて、ローズちゃんは完璧に腕を振り抜いたのである。そのままブギーマンは飛んで行って、王座を破壊して止まる。
砂煙を払ってブギーマンは立ちあがろうとする。しかしそこにイローナちゃんが襲いかかる。
「ただでは立ち上がらせない………」
――雷鳥――
イローナちゃんは手に雷を纏わせて、ブギーマンに向かって襲いかかる。ここは避けられないと判断したブギーマンは痺れるのを覚悟してガードを選択した。
スタンガンを喰らったかのように、痛みに堪える声を出したブギーマンは、一瞬体が強張ったが直ぐに動き出してイローナちゃんを振り払う。
さすがのブギーマンも息が上がり始めていた。それでも気合を入れる為に、自分の頬を叩いて全身の温度をさらに上げる。イローナちゃんたちから見て、ブギーマンの周りの空間が歪んで見える。
「雷にヴァンパイア………ここまで頭を使わなければいけない戦いは久しぶりだ。俺のオリジナルスキルのように、心が燃え上がってくるようだ!!」
「これは追い込んだら、追い込んだだけ面倒くさくなるタイプの男だった………」
「男ならば、そう来なくては面白くはないだろう。それで妾が、ブチ飛ばして心臓を取り返す!!」
ブギーマンはローズちゃんに向かって飛び出すと、さっきの槍によるダメージを食いしばって耐えながら高速で拳を振るう。それに合わせてローズちゃんもパンチして対抗していて、互角の時間が続いている。
イローナちゃんもアシストしようとするが、ローズちゃんの覇気とブギーマンの熱気のせいで近づけない。予想ではローズちゃんが押し返して殴り飛ばすと考える。
しかし押され始めたのはローズちゃんの方だった。どうにか踏ん張ろうとしているが、ローズちゃんは次第に後ろ重心になり始めて、最後の最後にブギーマンによってローズちゃんは殴り飛ばされた。
「ローズちゃん!?」
俺は吹き飛んで行ったローズちゃんの方に、体を引きずりながら行くと、衝撃でローズちゃんは気を失っていた。このままではローズちゃんが、危ないのでルイちゃんがいる安全なところ移動させている。
するとローズちゃんを運んでいる時に、イローナちゃんも風に向かって吹き飛んでいく。このままではミナトファミリーが全滅してしまう。
俺は足が震えて立ち上がれない中で、全力で脚を叩きながら全身に力を入れて立ち上がる。まさかブギーマンの腹パン1発で、ここまでのダメージがあるとは全くもって予想していなかった。
「ほぉ仲間の為なら立ち上がれないはずなのに、お前は立ち上がるのか………そういうの嫌いじゃないぞ!!」
「無理にでも立ち上がる身にもなって欲しいもんだ。お前がローズちゃんたちに、これ以上の危害を加えるというのなら………命に変えても戦ってやるよ!!」
そうだ。俺はローズちゃんたちが、これ以上の危険が及ぶというのならば、ブギーマンとは言えども俺の命に変えて戦ってやるという気持ちがある。
そんな俺にブギーマンは、普通の状況ならば立ち上がれないところを仲間の為だと言って立ち上がるのは素晴らしいとブギーマンは俺の事を褒める。ブギーマンに褒められたところで、全くもって嬉しいとは思わないが全てが悪人というわけではないのかと思った。
しかしローズちゃんの心臓を持っていて、イローナちゃんたちにも深傷を負わした事は見逃すわけにはいかない。結局のところ命をかけて、これからブギーマンとの第2ラウンドが始まるのは確実だろう。
「ここからは俺も命を賭けて戦うからな………それなりの覚悟をしろよ!!」
「受けてたつぞ!!」
俺は全身に力を入れて、せめてはブギーマンとの戦闘が終わるまで体が持ってくれと心の中で祈る。
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