123 / 201
第3章・残念なドラゴンニュートの女の子
120:根本的なところ
しおりを挟む
俺に向かって4体の分身が襲いかかってくる。対処法は分身に一定のダメージを与えれば簡単に消える。口で言うには簡単なんだが、そうも簡単に攻撃を入れる事ができない。
しかし!! 普通の冒険者ならば難易度は鬼レベルだろうが、こちとら何回も戦っているんだ、だからこそ分身程度に苦戦するわけにはいかないのである。
「こんちきしょうっ!!」
・オリジナルスキル『爆破人間』
向かってくる分身体を、俺はボマーのスキルを使って一瞬にして消し去ってしまう。1人を消しても2人目がやってきて、簡単には動きを止めさせてはくれない。
それもオリヴァーの作戦であり、俺の動きが鈍くなってきたところを狙うという算段なんだろう。そんな事は分かっているが、こっちとしても動きを止めたらやられてしまう。
「そろそろ体力が無くなってきたんじゃないのか? 動きが鈍くなったところを、俺が直々にトドメを刺してやるよ」
「体力が無くなってきたかって? そう見えるか? 全くもって舐められなもんだな………俄然、俺はやる気満々だ!!」
「そうか……なら、もっと楽しんでもらおうじゃないか。大切な人間がいるから弱くなる、仲間がいるから判断が鈍る………そんなカス野郎に、俺は倒せないぞ!!」
このオリヴァーに何が起きたのかは知らないが、相当な事があったんだろうなと何回も思う。しかしオリヴァーは、同情なんか欲しいわけじゃないだろうな。ただ強い人間になって、間違っているのは世界の方だと証明したいんじゃないんだろうか。
もしオリヴァーの考えが世界に証明された時、この世界は理不尽な力で弱者が押し潰されるだけの世界になってしまう。それは自由をこよなく愛する俺からしたら、絶対にあってはいけない未来に違いない。ならば、俺がやるべき事はオリヴァーの考えを真っ向から否定し改めさせる他、方法は無いだろう。
俺はボマーのスキルを使って、向かってくる分身をドンドンッと倒していきスピードが上がっていく。倒すスピードが上がった事で、オリヴァーは追加の分身を作ろうとした。そんな事をしたら、永久機関が完成してしまうので、俺は砂をオリヴァーに向かって投げつけて砂を爆弾に変える。
「ちっ!! さすがに爆弾を受けるわけにはいかない………」
「爆弾は嫌いか? それならパンチを喰らえ!!」
「なにっ!? ゔっ!!」
さすがのオリヴァーでも砂の爆弾を全身に受けたら、ひとたまりも無いので転がって真横に避けるのである。それを読んで、俺は高速移動魔法で、オリヴァーとの距離を潰した。
砂を投げられた事で俺への視線を外していたので、避けて安心した瞬間に俺が目の前に現れた。突然、現れたとしても経験豊富なオリヴァーは自然と顔の前にガードを持っていく。この動作は俺との戦闘の中でも数回は見せていた動作で、俺はそれも視野に入れてガラ空きな腹に筋力増強魔法でのフルパワーパンチを繰り出したのである。
「俺のパンチは痛いか? そうかそうか。そのパンチが痛いってんなら、まだ人間っていう証拠だ」
「な 何が言いたい!! こんなパンチなんて、痛くもクソもねぇんだよ………」
「そんなに強がんなよ。痛み、悲しみ、楽しさなんてのを感じられるのは生きてる人間だけだ………死んだ人間は、何も感じられないどころか、この世には居ないんだよ」
「だから、何が言いたいんだ!! 俺を馬鹿にしてるのか!!」
「あぁある意味、アンタを馬鹿にしてるよ………アンタは一体、何を失って何に囚われてるんだ?」
俺はオリヴァーを見下すように立って、殴られたところは痛いかと真剣なトーンッで言う。それに対して、何を聞かれているのかと、オリヴァーは理解できずに立ち上がって、確実に痛いにも関わらず強がって痛くないと返した。
俺はそんな答えを聞きたいのではなく、生きてる人間は嫌な事や楽しい事を感じられるが、死んだ人間には何も残らず居なくなるのだと言った。尚更にオリヴァーの頭は混乱して、本題は何なのかとイライラが募っているみたいだ。そこで俺は遠回しに聞いていた本当の意味である、何を失って何に囚われているのかとオリヴァーに聞いた。
まさしくオリヴァーが目を背けてきた事を、俺のようなガキに言われた事でムカつくと言った顔から、思い出したくもない記憶がオリヴァーの頭の中を巡る。頭に手を持っていくと、頭痛に襲われているのか、頭を振って苦しんでいる。
「そんなに苦しんでいるのは、何でか分かるか?」
「知らない!! 俺は何十年も強者で居た………強者になるには大切なモノも、愛する人も捨てるしかないんだ!!」
「そうやって逃げてきたんだろ!! アンタは大切なモノを亡くして、心の中にポッカリと穴が空いた………それはそうだ。神だろうが奴隷だろうが、大切なモノを失ったら涙が出るんだ」
俺は冷静な口ぶりでオリヴァーに対して、何で苦しんでいるのか理解できるかと聞いた。しかしオリヴァーは混乱したまま、自分は強いなどと錯乱しているのが分かる。
だがオリヴァーには理解する義務がある。大切なモノを失った人間は、オリヴァーだけじゃないんだ。ならば、負けて新たに不幸に落ちる人間を作っている、オリヴァーには自分の心の中の闇と戦わなければいけない。
「うるさいうるさい!! お前みたいなガキが、俺に説教をしてるんじゃねぇ!!」
「説教もしたくなるだろうが!! アンタが起こした組織が、どれだけの罪なき人々を苦しめているんだ? それを理解もしないで、自分は強者だ………アンタは何に怯えてるんだ?」
「お 俺は怯えている……?」
オリヴァーは子供が駄々を捏ねているのかと思うくらいに、騒ぎ立てて俺を恫喝してくるのである。しかし恫喝程度で、俺が引き下がってしまってはダメだという使命感がある。
何も理解しようともしない、自分の弱さと闘おうとしないオリヴァーに対して、俺は怒りすらも覚えている。目の前にいる体調が悪そうで怯え切っている男が、伝説の傭兵だったなんて思えない風貌となっているので、俺は何で怯えているのかと聞いた。
「俺が怯えてるわけがないだろ!! 俺は全ての欲を絶って、この世界で最強の人間になるんだ………その為に多くの犠牲を出してきたと言うのに、それが間違いだと言うのか!!」
「あぁ間違ってるって言ってやるよ!! アンタは強くなるって言ってるが、根本的なところから目を逸らしてる以上は強くなんてなれはしない………それに自分の犠牲ならば強くなるだろうけど、アンタは他人からも多くの犠牲を出してんだよ!!」
「それが何だと言うんだ!! 俺が最強になれば、世界は俺をトップに横一線になるんだよ!!」
「そう思ってんのか? その為なら罪のない人間たちが、不幸を被られても仕方ないと思ってるのか? アンタは本当に大馬鹿野郎だよ………」
あまりにもオリヴァーの思っている意見が、破綻している事から俺の言っている事が理解していないんだなと少し悲しくなる。
それもそうだろう。言ってしまったら他の人たちから、何を言ってんだと言われるかもしれないが、オリヴァーだって不幸な人間の1人なんだから。
しかし!! 普通の冒険者ならば難易度は鬼レベルだろうが、こちとら何回も戦っているんだ、だからこそ分身程度に苦戦するわけにはいかないのである。
「こんちきしょうっ!!」
・オリジナルスキル『爆破人間』
向かってくる分身体を、俺はボマーのスキルを使って一瞬にして消し去ってしまう。1人を消しても2人目がやってきて、簡単には動きを止めさせてはくれない。
それもオリヴァーの作戦であり、俺の動きが鈍くなってきたところを狙うという算段なんだろう。そんな事は分かっているが、こっちとしても動きを止めたらやられてしまう。
「そろそろ体力が無くなってきたんじゃないのか? 動きが鈍くなったところを、俺が直々にトドメを刺してやるよ」
「体力が無くなってきたかって? そう見えるか? 全くもって舐められなもんだな………俄然、俺はやる気満々だ!!」
「そうか……なら、もっと楽しんでもらおうじゃないか。大切な人間がいるから弱くなる、仲間がいるから判断が鈍る………そんなカス野郎に、俺は倒せないぞ!!」
このオリヴァーに何が起きたのかは知らないが、相当な事があったんだろうなと何回も思う。しかしオリヴァーは、同情なんか欲しいわけじゃないだろうな。ただ強い人間になって、間違っているのは世界の方だと証明したいんじゃないんだろうか。
もしオリヴァーの考えが世界に証明された時、この世界は理不尽な力で弱者が押し潰されるだけの世界になってしまう。それは自由をこよなく愛する俺からしたら、絶対にあってはいけない未来に違いない。ならば、俺がやるべき事はオリヴァーの考えを真っ向から否定し改めさせる他、方法は無いだろう。
俺はボマーのスキルを使って、向かってくる分身をドンドンッと倒していきスピードが上がっていく。倒すスピードが上がった事で、オリヴァーは追加の分身を作ろうとした。そんな事をしたら、永久機関が完成してしまうので、俺は砂をオリヴァーに向かって投げつけて砂を爆弾に変える。
「ちっ!! さすがに爆弾を受けるわけにはいかない………」
「爆弾は嫌いか? それならパンチを喰らえ!!」
「なにっ!? ゔっ!!」
さすがのオリヴァーでも砂の爆弾を全身に受けたら、ひとたまりも無いので転がって真横に避けるのである。それを読んで、俺は高速移動魔法で、オリヴァーとの距離を潰した。
砂を投げられた事で俺への視線を外していたので、避けて安心した瞬間に俺が目の前に現れた。突然、現れたとしても経験豊富なオリヴァーは自然と顔の前にガードを持っていく。この動作は俺との戦闘の中でも数回は見せていた動作で、俺はそれも視野に入れてガラ空きな腹に筋力増強魔法でのフルパワーパンチを繰り出したのである。
「俺のパンチは痛いか? そうかそうか。そのパンチが痛いってんなら、まだ人間っていう証拠だ」
「な 何が言いたい!! こんなパンチなんて、痛くもクソもねぇんだよ………」
「そんなに強がんなよ。痛み、悲しみ、楽しさなんてのを感じられるのは生きてる人間だけだ………死んだ人間は、何も感じられないどころか、この世には居ないんだよ」
「だから、何が言いたいんだ!! 俺を馬鹿にしてるのか!!」
「あぁある意味、アンタを馬鹿にしてるよ………アンタは一体、何を失って何に囚われてるんだ?」
俺はオリヴァーを見下すように立って、殴られたところは痛いかと真剣なトーンッで言う。それに対して、何を聞かれているのかと、オリヴァーは理解できずに立ち上がって、確実に痛いにも関わらず強がって痛くないと返した。
俺はそんな答えを聞きたいのではなく、生きてる人間は嫌な事や楽しい事を感じられるが、死んだ人間には何も残らず居なくなるのだと言った。尚更にオリヴァーの頭は混乱して、本題は何なのかとイライラが募っているみたいだ。そこで俺は遠回しに聞いていた本当の意味である、何を失って何に囚われているのかとオリヴァーに聞いた。
まさしくオリヴァーが目を背けてきた事を、俺のようなガキに言われた事でムカつくと言った顔から、思い出したくもない記憶がオリヴァーの頭の中を巡る。頭に手を持っていくと、頭痛に襲われているのか、頭を振って苦しんでいる。
「そんなに苦しんでいるのは、何でか分かるか?」
「知らない!! 俺は何十年も強者で居た………強者になるには大切なモノも、愛する人も捨てるしかないんだ!!」
「そうやって逃げてきたんだろ!! アンタは大切なモノを亡くして、心の中にポッカリと穴が空いた………それはそうだ。神だろうが奴隷だろうが、大切なモノを失ったら涙が出るんだ」
俺は冷静な口ぶりでオリヴァーに対して、何で苦しんでいるのか理解できるかと聞いた。しかしオリヴァーは混乱したまま、自分は強いなどと錯乱しているのが分かる。
だがオリヴァーには理解する義務がある。大切なモノを失った人間は、オリヴァーだけじゃないんだ。ならば、負けて新たに不幸に落ちる人間を作っている、オリヴァーには自分の心の中の闇と戦わなければいけない。
「うるさいうるさい!! お前みたいなガキが、俺に説教をしてるんじゃねぇ!!」
「説教もしたくなるだろうが!! アンタが起こした組織が、どれだけの罪なき人々を苦しめているんだ? それを理解もしないで、自分は強者だ………アンタは何に怯えてるんだ?」
「お 俺は怯えている……?」
オリヴァーは子供が駄々を捏ねているのかと思うくらいに、騒ぎ立てて俺を恫喝してくるのである。しかし恫喝程度で、俺が引き下がってしまってはダメだという使命感がある。
何も理解しようともしない、自分の弱さと闘おうとしないオリヴァーに対して、俺は怒りすらも覚えている。目の前にいる体調が悪そうで怯え切っている男が、伝説の傭兵だったなんて思えない風貌となっているので、俺は何で怯えているのかと聞いた。
「俺が怯えてるわけがないだろ!! 俺は全ての欲を絶って、この世界で最強の人間になるんだ………その為に多くの犠牲を出してきたと言うのに、それが間違いだと言うのか!!」
「あぁ間違ってるって言ってやるよ!! アンタは強くなるって言ってるが、根本的なところから目を逸らしてる以上は強くなんてなれはしない………それに自分の犠牲ならば強くなるだろうけど、アンタは他人からも多くの犠牲を出してんだよ!!」
「それが何だと言うんだ!! 俺が最強になれば、世界は俺をトップに横一線になるんだよ!!」
「そう思ってんのか? その為なら罪のない人間たちが、不幸を被られても仕方ないと思ってるのか? アンタは本当に大馬鹿野郎だよ………」
あまりにもオリヴァーの思っている意見が、破綻している事から俺の言っている事が理解していないんだなと少し悲しくなる。
それもそうだろう。言ってしまったら他の人たちから、何を言ってんだと言われるかもしれないが、オリヴァーだって不幸な人間の1人なんだから。
0
お気に入りに追加
206
あなたにおすすめの小説
ぽっちゃり無双 ~まんまる女子、『暴食』のチートスキルで最強&飯テロ異世界生活を満喫しちゃう!~
空戯K
ファンタジー
ごく普通のぽっちゃり女子高生、牧 心寧(まきころね)はチートスキルを与えられ、異世界で目を覚ました。
有するスキルは、『暴食の魔王』。
その能力は、“食べたカロリーを魔力に変換できる”というものだった。
強大なチートスキルだが、コロネはある裏技に気づいてしまう。
「これってつまり、適当に大魔法を撃つだけでカロリー帳消しで好きなもの食べ放題ってこと!?」
そう。
このチートスキルの真価は新たな『ゼロカロリー理論』であること!
毎日がチートデーと化したコロネは、気ままに無双しつつ各地の異世界グルメを堪能しまくる!
さらに、食に溺れる生活を楽しんでいたコロネは、次第に自らの料理を提供したい思いが膨らんできて――
「日本の激ウマ料理も、異世界のド級ファンタジー飯も両方食べまくってやるぞぉおおおおおおおお!!」
コロネを中心に異世界がグルメに染め上げられていく!
ぽっちゃり×無双×グルメの異世界ファンタジー開幕!
※基本的に主人公は少しずつ太っていきます。
※45話からもふもふ登場!!
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
左遷されたオッサン、移動販売車と異世界転生でスローライフ!?~貧乏孤児院の救世主!
武蔵野純平
ファンタジー
大手企業に勤める平凡なアラフォー会社員の米櫃亮二は、セクハラ上司に諫言し左遷されてしまう。左遷先の仕事は、移動販売スーパーの運転手だった。ある日、事故が起きてしまい米櫃亮二は、移動販売車ごと異世界に転生してしまう。転生すると亮二と移動販売車に不思議な力が与えられていた。亮二は転生先で出会った孤児たちを救おうと、貧乏孤児院を宿屋に改装し旅館経営を始める。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる