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第1章 ゴブリンの洞窟

マジックバッグ作成

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 3人は、魔法演習場に居た。他の冒険者は誰もいない。

「それじゃマジックバッグの説明からしようか。」とユキは説明する。

【マジックバッグ。】
袋の外見は変わらず、中身の容量が増えるバッグ。
闇魔法で、袋の空間を広げ、光魔法で空間を固定するらしい。
闇魔法で90%広げ、光魔法で上回る100%で固定すればできる。
魔力が多ければ多いほど容量が多きくなる。 
袋の素材によって限界容量がある。
中に入れた物は時間の劣化をする。劣化を防ぐには、光魔法で効果を付与しないといけない。

「どう?分かった?」とユキは聞く。

「ああ、分かった」とリール。
「凄いバッグなんだね」とユリカ。

 それでどんなマジックバッグが欲しい?とユリカとリールは案を出す。

1、ご飯が悪くならないバッグ
2、素材が悪くならないバッグ
3、とにかくいっぱい入るバッグ
4、マジックバッグが入いる小さなバッグ

「これくらいかな?」とリールはユキに聞く。

「ストーンスネークのバッグが4つあるから丁度いいけど、小さなバッグは、要らないと思うの。」とユキは却下する。

 袋3つならそんなに、荷物にならないからだ。

「なら一つ作って見ましょう。」とユキは、残りの小さなスネークスネークのバッグを1つ取り出し魔力を込める。

 袋の容量を10メートル×10メートル×10メートルの部屋をイメージして、闇魔法を使う。

 3分ほど魔力を込める。

 そして、リールを呼びリールの右腕を抱きしめる。

 リールは、柔らかい感触に固まるが、直ぐに異変に気付く。身体から魔力が減っていくだ。  

 リールの右腕を抱いたまま、ユキは光魔法をかける。

 3分ほどすると右腕からユキは離れた。

「調子はどう?」とユキに聞かれ。まだ大丈夫と答える。リールの魔力を70%ほど吸われていた。

「私が今出来るギリギリの容量がこれね。素材としてはもっといけると思うがしょうがないわね。」

「何でマジックバッグ作れるんだ?」とリールは聞くと、ユキの両親は、魔道具を王都で作っているらしい。魔法関係の道具の作り方は少しは覚えたみたいだ。

「マジックバッグっていくらで売れるんだ?」とリールは聞くと、袋の素材次第で変わるが、容量5メートルくらいなら銀貨800枚くらいかな?

「これは金貨超えるのか?」と聞く。

 ユキは頷く。

 リールは笑顔になる。そうかこれなら稼げるのか。楽な商売だな。

 街アストロの一般的な生活だと月に銀貨10枚。年に銀貨120枚。50年で銀貨6000枚(金貨6枚)だ。

「あ!、物によって魔道具を売るには、王都で許可がいるわよ?」とユキに聞かされる。

「勝手に売ったらどうなる?」

「料理に使う火の魔道具やお風呂で使う物とかの、簡単なやつは魔石で作れるけど、マジックバッグは捕まるだろうね。」

「他の国なら売れるの?」ユリカが聞いてくる。

「売れるけど、安く買われるか、最悪強奪するような人に狙われるかもね?そんな所にリールは行かないでしょ?」とユキは言う。

「ああ、危険な所に行く事は基本しない。手堅く稼げるならそれで良いな。他国は行った事がないから、分からないし、王都でも稼げぐ方法くらい見つかるだろう。ユリカの両親を手伝って売れるなら良いけどな。」とユキに聞くが、両親の商売の敵になると拒否される。

「それに、そんなすごいマジックバッグなんて作ったら、休む暇がなくなるわよ?」とユキに言われ、面倒な事になるとリールは理解する。

「なら今作った袋の他に容量の小さいマジックバッグを持っていよう。」と街で売ってるウルフの皮の黒いバッグ(10㎝×20㎝)ほどのバッグユキに、容量3メートルの部屋を作ってもらう。それを3つ作る為にリールの魔力も減っていく。

 この1つの袋の中に容量の大きな袋をしまう。

「これで普段持つ3人用として、後は魔力が回復したら残り2つ作ろう」出来たストーンスネークのバッグを、リールがウルフの袋に入れる。魔力が回復したらユリカとユキに渡すように伝える。


「今日は、もうマジックバッグ作るには、リールも魔力が無いでしょ?後はどうする?」

「お昼はジュウギューに行くからまだ時間はあるなぁ。少し魔法の練習でもしていかないか?」とリールは提案する。

「そうね、何が出来るかをハッキリさせていたら、作戦が立てやすいし。」とユキは言う。

「私も氷の矢を魔法で出来る用になったから練習したい!師匠!もっと教えてください!」とユリカは笑顔でユキに頭を下げる。

「そうね。ユキちゃんも魔法で何が出来るか分かると良いね!よし誰も他の冒険者もいないし練習しよう。」と機嫌良く話している。


 3人は練習を始める。


 リールは、魔法の形を維持する練習。右で魔力の紐を伸ばし先を球体にする練習だ。大きな魔法を放つのはできるが、細かい形の維持は苦手なのだ。

 ユキはユリカに魔法を教えている。

「ステータスで魔力測ったでしょ?」とユキはユリカのステータスを見る。前回見た時より上がっているがランク板の書き換えはしない。

「この魔力は、使える魔法の最大魔力で289ポイントの威力が最大って意味なの。だから40ポイントの威力の魔法が7回だけしか使う無い訳ではないの。」と説明する。魔力の他に体内魔力量と言うステータスがある。


「そのステータスは、教会でステータス鑑定しかできなの。レベルの高い神官なら出来るかも知れないが、私がやってるのは冒険用の簡単なものなの。」とユキはリールとユキに説明する?

「あなた達レベルってどのくらいか分かる?私は27レベルなの」とユキがリールとユリカは首を傾げる?

「ユリカ分かるか?」

「ううん、わかんない。」とユリカは答える。

 教会のステータス鑑定は、お金がかかる。寄付金だから気持ちで良いと言われているが、一般的な金額があるのだ。

「そうなの、一回銀貨10枚も取られるからね。この街は平和だから安いけどね。」孤児が多い街への資金の為に、稼げる冒険者から多めに取る用になっているのだ。王都なら銀貨30枚取られる。

「なら昼食を食べてから、教会に行くか。」

「そうだね。」

「ならあなた達。キツいギリギリまで、魔力を使いなさい。そうすれば、体内魔力量が増えるから。」とユキは言う。筋肉と同じで使えば使うほど、成長するのだ。


 リールとユリカは魔力を使っていく。


 時刻午後1時。魔力を使い果たしジュウギューへ向かう。

 3人は食事を済ませ、隣の肉屋で晩御飯用と明日のお昼用に肉を買っていく。

 教会に向かう途中に明日の冒険用に食材を多めに買っていく。




 時刻午後3時。

 教会に着いた。  




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