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第1章 ゴブリンの洞窟

休日

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 時刻午前9時。

 ザンバードの3人は朝、冒険者ギルドの前に集まっていた。


「おはよう!」とユリカは元気に話している。

「おはようございます」とユキも返答している。

「ああ、おはよう。まずは薬屋から行こうか」とリールは2人を連れてミランさんの薬屋へ向かう。

 ギルドでの薬草価格が低い事と、魔力の関係で薬草の効果が下がる事を伝えている。リールとユキが薬草を基本採取して、ユリカは10本だけ様子見で採取している。


「おはようございます」と薬屋の扉を開けリール達は、室内に入る。


 中にはこの前見たEランクパーティーリーダーがいた。

「ああ、この前の」とリールは声を掛ける。

「なんだ?あんたか?今日はどうしたんだ?」とパーティーリーダーの男が返答する。

「回復ポーション買ったか?毒消しポーションは?」

「いや、そんなお金が無いんだ。あんたに関係無いだろ!」と不満気に口にする。

「いやいや、ミランさんが不安だって言ってるからな。こっちも少しは気になるだろ?4人パーティーだよな?」

 パーティーリーダーの男は頷く。

「ミランさん、普通の回復ポーション4つと毒消しポーション4つを、この人にあげてくれ。」とリールは注文する。

「ハイよ」と受付にいるミランは、男に渡す。

「いや、お金が」と男が口にすると。

「大丈夫。小さな保険だと思って貰っときな。私からのサービスにしとくから。」とミランは男に伝えてる。

「サービスならありがたく貰います。ありがとうございましす!」と頭を下げ、また買いに来ます、と薬屋から出て行った。

「おはようございます。ミランさん。良い冒険者だね?」とリールは言う。ユリカとユキも挨拶をする。

 ミランさんの隣にいたクリスにも挨拶をする。

「おはよう、リール。簡単には死なないだろうが、急な事があると嫌だからね。」とミランは思う。

「今日は薬草かい?」

「ああ、昨日採ってきたのを、買い取って欲しくてね。」と目の前テーブルに薬草を3人で出す。

「それじゃ仕分けをするから、クリスよろしく。それにしても多過ぎだろう。」とミランは驚いている。

「魔物が増えている見たいで、薬草が大量に有ったから持ってきたんだ」と話ながらミランとクリスは作業している。


 10分経過。


「それじゃ今回はこんな感じだね。」とクリスが言う。

 薬草185本
 上位薬草273本
 特上薬草95本
 毒草35本
 麻痺草20本

 ポーションを作るなら
 回復ポーション37本
 上位回復ポーション 54本
 特上回復ポーション 19本

 毒ポーション、毒消しポーション、麻痺ポーションは調合によって変わる。

「どうする?」とミランは聞いてくる。

「普通の5本と上位20本、特上10本を手元に欲しいかな。」とリールはユリカとユキに確認する。二人は頷く。

「なら買い取り価格に毒消しとか引いて、あとあの子の分も引いて良いのかい?」とミランはリールに聞く。

 リールは頷く。

 回復ポーション 銅貨150枚買い取り ×32=4800
 上位ポーション 銅貨400枚買い取り ×34=13600
 特上         銅貨800枚買い取り ×9=7200
 合計銅貨25600枚
 調合手数料+毒ポーション5本と毒消しポーション10本、麻痺ポーション4本を引いて。

「合計銅貨21000枚でどうだい?」とミランは提示する。

 リールは頷きポーションと銀貨21枚を受けとる。ユリカは嬉しそうに見ているが、ユキは苦い顔で見ている。

 リールはミランとクリスに挨拶をして薬屋を出る。



 時刻9時40分

 3人は薬屋を出るとクリスと行ったフルーツジュースの店に向かう。

 ユキはなぜここにくるの?と不思議そうに2人に聞くが、美味しく物を飲みたいから、と当たり前の用に言われついてきた。

 注文し飲み物を持って席に着くと話だす。

「ずいぶん大量だな。また当分働かなくても良さそうだな。」薬屋での事を飲みながらリールは話す。

「リール君この後はどうするの?」とユキは聞いてくる。

 ユリカはジュースを飲んでいる。

「後は、バッグを手伝うんだっけ?何かやることある?」と聞く。

「バッグは演習場でやるから後は、明日の予定とか?」

「お昼はジュウギューに行こうよ」とユリカが提案する。

「はいはい、じゃあ次は演習場に行こうか」と飲み終えてから席を立ち、冒険者ギルド裏の魔法演習場に向かう。




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