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ローズマリン伯爵家御用達店

回復魔法

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 ダンジョンで過ごす日々をおくり、スキルを覚える事ができた。

「アイス」
 氷魔法のアイスは、氷の塊を飛ばす魔法だ。氷魔法を覚えたおかげで冷たいスイーツも作る事が出来る様になった。

「アイスクリームが美味しいです。」
 アリスにアイスクリームを渡すと嬉しそうに食べている。フルーツソースをかければ、飽きることもない。
 まだ店で出す予定はないし、作るのが大変だからやらないだろう。

 冷蔵の魔法道具も新たに購入し、この世界初のプリンも作ってみた。プリンなら店でも出せるが卵やミルクが多く入荷できないので、売るのは難しい。
 誰も知らない食べ物を売るのは難しいよな。

 冒険者ギルドへ依頼をして様々な食材を得る事ができた。ダンジョン産の野菜や果物は、普通に栽培されているやつよりも、栄養価が高く美味しいのだ。

「ハチミツが蜂もいないのに出来るのは良かったな。」
 ダンジョンのハチミツは、ブラッドビーと呼ばれる魔物の巣から採取出来るが、アリスがハチミツをダンジョンポイントで再現すると、ブラッドビーがいなくても木からハチミツが滴り落ちる様に出るようになった。
 ゴーレムにビンにハチミツを入れてもらい在庫を増やしている最中だ。ゴーレム達にハチミツ飴を渡すと嬉しそうに食べてくれたので、ゴーレムは喜んでビンに詰め込んでいる。


「フルーツジュースも美味しいです!今まで以上のケーキができますね!」
 ダンジョン産の食材を使えばさらに美味しいスイーツが作れるようになるだろう。

「お金の心配もないし、新しいスイーツも出来そうだし問題はないな。」

 お金もスライムを倒して1000万エルをゲットしているので、まあまあ貯まっている。ダンジョンポイントは、貯まらないけど。

「後は回復魔法と解毒魔法だけ覚えられないな。怪我もしてないし、毒だって無いから分からないな。」

 回復魔法と言えば教会かな。

 ちょっと教会に行ってみようかな。



 教会に行き神父さんに聞いてみる。

「回復魔法ですか。回復魔法は、怪我の状態によって変わりますので、怪我が治るイメージを持つ事が大切です。」
 優しそうな男性に少なくない寄付をして聞いている。お金は大切だよね。

「切り傷ならふさがるイメージですか?」

「そうです。ふさがり傷が無い状態をイメージするのです。骨が折れたらくっつくイメージを浮かべ、肉を巻き込まない様に回復させます。」

「ありがとうございます。解毒魔法についてはどうですか?」

「解毒魔法は、お腹を下した事がありますか? 古い食べ物を食べた時に解毒魔法を使えば治ります。原因を理解し、正常な状態に戻すイメージです。」

「なんとなく分かりました。ありがとうございます。」

「かまいませんよ。ところであなたは神様の加護をお持ちですか? 以前ダンバル様と一緒に入らした時に見かけましたので。」

 加護か。
 ヒス何とかって女神から加護をもらったな。

『スイーツの女神ヒスライト様よ!』

 うわ。頭の中に声が響く。

「ヒスライト様から加護をもらいました。スイーツの女神だそうです。」

「スイーツの女神ですか。はて?私は聞いた事がありませんね。」

『なんですって!』
 やめてくれ!
 俺じゃなく神父さんに言ってくれよ。頭の中にガンガンとヒステリックな声が響く。

「神様の加護なので悪い事は無いでしょう。」

「そうですね。今日はありがとうございました。」



 それから10日後回復魔法と解毒魔法を習得できた。




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