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第20話 塚本翔の見る景色
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木崎先輩はそのまま行ってしまった。
「追いかけますか……?」
僕は新垣先輩を振り返る。
けれど答えてくれたのは乾先輩だった。
「いや、いいよ。どうせ後で呼び出せばいいし。それに、話はまだ終わってない──だろ?」
乾先輩はそう言って、新垣先輩を振り返る。
「……そうだね。桐山くん──君の話はわかった。でもそれはまた別の話だ」
桐山さんは黙ったまま続きを待っている。
その目はしっかりと新垣先輩をとらえていて、僕は心の中で身震いした。
「君の考えはわかる。でも僕はそれを、合唱祭をなくすのに十分な理由だとは思わない。合唱祭実行委員長として」
思わずはっと目を見開く。
もしかしたら新垣先輩は、まだ合唱祭の実施を諦めていないのかもしれない。
「……それで」
「『それで』?」
桐山さんは眉間に軽くしわを寄せて腕を組んだ。
「そろそろ本題に入ろうじゃないか、と言っているんだ。君たちは合唱が中止された理由なんかを聞きに来たんじゃない──そうだろう?」
僕はこっそり中村と顔を見合わせた。
理由を聞きに来たわけじゃないって、いったいどういうことなのだろう。
僕は今朝の、桐山さんとの会話を思い返す。
「おはようございます──桐山さん」
昇降口で靴を履き替えている桐山さんを見つけ、声をかける。
すると桐山さんは振り返ってじっと僕を見た。
「おはよう──君はたしか合唱委員の二年生だね」
直接の面識はないのだが、一応合唱祭実行委員としては認識されているらしい。
僕はぺこりと頭を下げ、「塚本翔といいます」と名乗った。
「じゃあ塚本くん。こんな朝早くから僕に何の用?」
桐山さんの声音には、苛立ちも威圧感も感じられなかった。
少なくとも、不快感をあらわにしない程度には迷惑ではない、ということらしい。
が、それに引き換え僕は緊張で息が詰まりそうだった──新垣先輩にも他の誰にも相談せずこんな行動に出てしまったのだから。
でもここまで来てしまった以上、もう引き返すことはできない。
「実行委員会への解散命令を取り下げてもらえませんか」
意を決して口にする。
が、桐山さんはただ意外そうに目を瞬くだけだった。
しばらく間を置いてから、「何のために?」と短く問う。
「合唱祭のためです」
即答することができた。が、桐山さんはその目を冷たく細めた。
「合唱祭は中止が決まっているんだ。君たちが動くことはもうないはずだと、始業式の日にも言ったはずだ」
たしかに、そのときのことはよく覚えている。
でも今は、あのときよりもわかっていることがたくさんあるのだ。
「なら、解散命令を出したのはなぜですか」
僕は核心に迫るべくそう訊いた。
案の定、桐山さんは一瞬動きを止める──が、すぐに何事もなかったかのように靴箱の扉を閉めた。
「……どういう意味かな」
その声はあくまで落ち着いていた。
向こうが余裕だからといって、こちらが余裕を失ってはいけない──僕は自分に言い聞かせる。
「合唱祭の中止はもう正式に発表されています。学校側が決めたことである以上、僕たちが何をしようと、そう簡単にひっくり返せるはずなんてないんです」
実行委員会のミーティングでは、みんなが口にしないよう避けて回っていたことだ。
それは見方を変えれば、全員がわかっていたということでもある。
桐山さんは口を挟まずに、目だけで先を促した。
「なのに桐山さんはわざわざ、解散命令まで出して僕たちを止めようとしました。それはつまり僕たち実行委員がやっていることが、桐山さんにとって何か都合が悪いということなんじゃないかと、僕は考えました」
桐山さんは、たとえば僕たちが合唱祭の中止を言い出した人物にたどり着くのを阻止したかったのかもしれない。それがなぜなのかはわからないけれど。
僕の発言が意外だったのか、桐山さんは何か面白いものでも見るような目で僕を見た。
「なるほどね……」
言いながら、教室棟の方へと足を進める。
僕はそれを、半歩ほど後ろから追いかけた。
「君はどうやら『考える』タイプらしい」
「え?」
どういうことだろう。「君は」とは、「考える」とは。
しばらく行ったところで桐山さんは立ち止まり、こちらに向き直った。
「塚本くん。放課後、うちに──生徒会室に来るといい」
「生徒会室、ですか……」
一般生徒には全く縁のない場所だ。どこにあっただろうかと頭の中の校内地図をたどる。
「命令の取り下げは約束できないが──それは君たちのリーダー次第だ。それでも君にとっては何か収穫があると思うよ」
桐山さんはそう言い残して去っていった。
僕も中村も、今年の合唱祭はもう諦めざるを得ないと思っていた──たぶん木崎先輩もだろう。じゃなきゃあんなふうに部屋を飛び出したりはしないはずだ。
でもこの人たち──新垣先輩や乾先輩に、そのつもりはなかったのだとしたら。
「お前……わかってたなら今までの回りくどいやりとりは何だったんだよ」
乾先輩が呆れたように言う。
「回りくどいとは失礼だな。情報の出し惜しみはお互い様だろう。それに僕には、会話が成り立たない相手と対話する趣味はないのでね」
そんな桐山さんの言葉に、僕は心の中でまた身震いした。我ながら、とんでもない相手に直談判に行ったものだと思う。
でも少なくとも、桐山さん自身の言葉を借りるとすれば、一応「対話」の相手としては認められたようだ。
彼の方から「本題に入ろう」と言ってきたのだから。
「お前がここまで周到じゃなきゃ話はもっと簡単だったんだけど」
乾先輩がため息交じりに言うと、桐山さんは訝しげに片眉を上げた。
「なんで中止の発表を、二学期の始業式っていう直前まで引っ張ったのかって話だよ。去年すでに中止で固まってたくせに」
僕は思わず「えっ」と声を上げそうになった。
だって、中止が決まったのがそんなにも前だなんて──…。こっそり中村と視線を交わす。
「それで調べてみれば、会場の問題だったんだな。大ホールは三カ月前の同日が予約の締め切りだった。年度初めの時点で中止を発表したとして、その時点ではまだ会場を押さえられる。つまり実施に向けて外堀を埋められるおそれがあったってことだ」
まさかとは思ったけれど、桐山さんは否定しなかった。代わりに一つ、小さく息をつく。
「……どうやってそれを? 新垣くんの伝手で?」
訊かれた新垣先輩は静かに首を振った。
「いや、木崎さんだよ」
すると桐山さんは大きく目を見開いた。
「そうか……あの木崎さんが、ねえ……」
今ここにはいない木崎先輩──もし合唱祭の中止が早々と発表されていたら、きっとこの「合唱祭実行委員会」が作られることもなかっただろう。
それはつまり、新垣先輩や乾先輩、木崎先輩と知り合うこともなかったということだ。
だったらきっと、僕たちが出会ったことには意味がある。
たとえ今、この桐山さんに名前を取り上げられているとしても、合唱祭実行委員会は何かしらの意味を持って存在するはずなのだ。
「……中止の撤回は難しいということは、僕たちにもわかってる」
新垣先輩の声に、僕は意識して姿勢を正した。きっと、ここからが「本題」だ。
「だから僕たちは、『合唱祭実行委員会』として、生徒会執行部・桐山秀平会長に以下のことを提案する──」
「追いかけますか……?」
僕は新垣先輩を振り返る。
けれど答えてくれたのは乾先輩だった。
「いや、いいよ。どうせ後で呼び出せばいいし。それに、話はまだ終わってない──だろ?」
乾先輩はそう言って、新垣先輩を振り返る。
「……そうだね。桐山くん──君の話はわかった。でもそれはまた別の話だ」
桐山さんは黙ったまま続きを待っている。
その目はしっかりと新垣先輩をとらえていて、僕は心の中で身震いした。
「君の考えはわかる。でも僕はそれを、合唱祭をなくすのに十分な理由だとは思わない。合唱祭実行委員長として」
思わずはっと目を見開く。
もしかしたら新垣先輩は、まだ合唱祭の実施を諦めていないのかもしれない。
「……それで」
「『それで』?」
桐山さんは眉間に軽くしわを寄せて腕を組んだ。
「そろそろ本題に入ろうじゃないか、と言っているんだ。君たちは合唱が中止された理由なんかを聞きに来たんじゃない──そうだろう?」
僕はこっそり中村と顔を見合わせた。
理由を聞きに来たわけじゃないって、いったいどういうことなのだろう。
僕は今朝の、桐山さんとの会話を思い返す。
「おはようございます──桐山さん」
昇降口で靴を履き替えている桐山さんを見つけ、声をかける。
すると桐山さんは振り返ってじっと僕を見た。
「おはよう──君はたしか合唱委員の二年生だね」
直接の面識はないのだが、一応合唱祭実行委員としては認識されているらしい。
僕はぺこりと頭を下げ、「塚本翔といいます」と名乗った。
「じゃあ塚本くん。こんな朝早くから僕に何の用?」
桐山さんの声音には、苛立ちも威圧感も感じられなかった。
少なくとも、不快感をあらわにしない程度には迷惑ではない、ということらしい。
が、それに引き換え僕は緊張で息が詰まりそうだった──新垣先輩にも他の誰にも相談せずこんな行動に出てしまったのだから。
でもここまで来てしまった以上、もう引き返すことはできない。
「実行委員会への解散命令を取り下げてもらえませんか」
意を決して口にする。
が、桐山さんはただ意外そうに目を瞬くだけだった。
しばらく間を置いてから、「何のために?」と短く問う。
「合唱祭のためです」
即答することができた。が、桐山さんはその目を冷たく細めた。
「合唱祭は中止が決まっているんだ。君たちが動くことはもうないはずだと、始業式の日にも言ったはずだ」
たしかに、そのときのことはよく覚えている。
でも今は、あのときよりもわかっていることがたくさんあるのだ。
「なら、解散命令を出したのはなぜですか」
僕は核心に迫るべくそう訊いた。
案の定、桐山さんは一瞬動きを止める──が、すぐに何事もなかったかのように靴箱の扉を閉めた。
「……どういう意味かな」
その声はあくまで落ち着いていた。
向こうが余裕だからといって、こちらが余裕を失ってはいけない──僕は自分に言い聞かせる。
「合唱祭の中止はもう正式に発表されています。学校側が決めたことである以上、僕たちが何をしようと、そう簡単にひっくり返せるはずなんてないんです」
実行委員会のミーティングでは、みんなが口にしないよう避けて回っていたことだ。
それは見方を変えれば、全員がわかっていたということでもある。
桐山さんは口を挟まずに、目だけで先を促した。
「なのに桐山さんはわざわざ、解散命令まで出して僕たちを止めようとしました。それはつまり僕たち実行委員がやっていることが、桐山さんにとって何か都合が悪いということなんじゃないかと、僕は考えました」
桐山さんは、たとえば僕たちが合唱祭の中止を言い出した人物にたどり着くのを阻止したかったのかもしれない。それがなぜなのかはわからないけれど。
僕の発言が意外だったのか、桐山さんは何か面白いものでも見るような目で僕を見た。
「なるほどね……」
言いながら、教室棟の方へと足を進める。
僕はそれを、半歩ほど後ろから追いかけた。
「君はどうやら『考える』タイプらしい」
「え?」
どういうことだろう。「君は」とは、「考える」とは。
しばらく行ったところで桐山さんは立ち止まり、こちらに向き直った。
「塚本くん。放課後、うちに──生徒会室に来るといい」
「生徒会室、ですか……」
一般生徒には全く縁のない場所だ。どこにあっただろうかと頭の中の校内地図をたどる。
「命令の取り下げは約束できないが──それは君たちのリーダー次第だ。それでも君にとっては何か収穫があると思うよ」
桐山さんはそう言い残して去っていった。
僕も中村も、今年の合唱祭はもう諦めざるを得ないと思っていた──たぶん木崎先輩もだろう。じゃなきゃあんなふうに部屋を飛び出したりはしないはずだ。
でもこの人たち──新垣先輩や乾先輩に、そのつもりはなかったのだとしたら。
「お前……わかってたなら今までの回りくどいやりとりは何だったんだよ」
乾先輩が呆れたように言う。
「回りくどいとは失礼だな。情報の出し惜しみはお互い様だろう。それに僕には、会話が成り立たない相手と対話する趣味はないのでね」
そんな桐山さんの言葉に、僕は心の中でまた身震いした。我ながら、とんでもない相手に直談判に行ったものだと思う。
でも少なくとも、桐山さん自身の言葉を借りるとすれば、一応「対話」の相手としては認められたようだ。
彼の方から「本題に入ろう」と言ってきたのだから。
「お前がここまで周到じゃなきゃ話はもっと簡単だったんだけど」
乾先輩がため息交じりに言うと、桐山さんは訝しげに片眉を上げた。
「なんで中止の発表を、二学期の始業式っていう直前まで引っ張ったのかって話だよ。去年すでに中止で固まってたくせに」
僕は思わず「えっ」と声を上げそうになった。
だって、中止が決まったのがそんなにも前だなんて──…。こっそり中村と視線を交わす。
「それで調べてみれば、会場の問題だったんだな。大ホールは三カ月前の同日が予約の締め切りだった。年度初めの時点で中止を発表したとして、その時点ではまだ会場を押さえられる。つまり実施に向けて外堀を埋められるおそれがあったってことだ」
まさかとは思ったけれど、桐山さんは否定しなかった。代わりに一つ、小さく息をつく。
「……どうやってそれを? 新垣くんの伝手で?」
訊かれた新垣先輩は静かに首を振った。
「いや、木崎さんだよ」
すると桐山さんは大きく目を見開いた。
「そうか……あの木崎さんが、ねえ……」
今ここにはいない木崎先輩──もし合唱祭の中止が早々と発表されていたら、きっとこの「合唱祭実行委員会」が作られることもなかっただろう。
それはつまり、新垣先輩や乾先輩、木崎先輩と知り合うこともなかったということだ。
だったらきっと、僕たちが出会ったことには意味がある。
たとえ今、この桐山さんに名前を取り上げられているとしても、合唱祭実行委員会は何かしらの意味を持って存在するはずなのだ。
「……中止の撤回は難しいということは、僕たちにもわかってる」
新垣先輩の声に、僕は意識して姿勢を正した。きっと、ここからが「本題」だ。
「だから僕たちは、『合唱祭実行委員会』として、生徒会執行部・桐山秀平会長に以下のことを提案する──」
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