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第8話「快進撃」
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- 第8話「快進撃」 -
運命の結果発表の日。会場で順位が発表される。全国に15ある会場では、観客投票で面白かった順に順位がつけられる。一回戦の投票、ここで最下位でもいい、残りたい。そう思っていた。すると、僕らに驚くべき通知が来た。
「ドライフラワーズ、一位通過です」
やった!一位!信じられない。昨年まで一回戦すら突破できなかった、僕らが、だ。
「やったな小栗!」
牧田と喜び合った。このことを萌花さんに伝えると、彼女も喜んでくれた。
ここから僕らは勢いづいた。二回戦、危なげなく突破した。そして三回戦。もしかして突破できるかもしれない、そう思っていたら通過できた。準々決勝。ここまでくるとスマホの動画鑑賞アプリで配信される。僕らはここで最高傑作のネタを披露した。するとどうだろう、ここから準決勝に進出までできただけで無く、仕事の依頼が少しずつ増え始めた。漫才のスタイルを変えただけで、芸人として、僕らはあまりに順調に売れ始めた。
「残すは準決勝だけですね」
萌花さんがコーヒーを淹れながら僕らに激励をくれた。
「萌花さんのおかげです」
「わたしは何もしてないわよ」
「いえ、萌花さんの助言があったからこそ、ここまで進めたんです。ありがとうございます」
「ウフフ、嬉しいわ。でもまだ準決勝あるから、頑張ってね」
「はい!」
準決勝は明日、近場の会場で行われる。もう、栄光のステージは目の前にあるつもりでいた。
しかし、やはり僕らの考えは、甘かった。
運命の結果発表の日。会場で順位が発表される。全国に15ある会場では、観客投票で面白かった順に順位がつけられる。一回戦の投票、ここで最下位でもいい、残りたい。そう思っていた。すると、僕らに驚くべき通知が来た。
「ドライフラワーズ、一位通過です」
やった!一位!信じられない。昨年まで一回戦すら突破できなかった、僕らが、だ。
「やったな小栗!」
牧田と喜び合った。このことを萌花さんに伝えると、彼女も喜んでくれた。
ここから僕らは勢いづいた。二回戦、危なげなく突破した。そして三回戦。もしかして突破できるかもしれない、そう思っていたら通過できた。準々決勝。ここまでくるとスマホの動画鑑賞アプリで配信される。僕らはここで最高傑作のネタを披露した。するとどうだろう、ここから準決勝に進出までできただけで無く、仕事の依頼が少しずつ増え始めた。漫才のスタイルを変えただけで、芸人として、僕らはあまりに順調に売れ始めた。
「残すは準決勝だけですね」
萌花さんがコーヒーを淹れながら僕らに激励をくれた。
「萌花さんのおかげです」
「わたしは何もしてないわよ」
「いえ、萌花さんの助言があったからこそ、ここまで進めたんです。ありがとうございます」
「ウフフ、嬉しいわ。でもまだ準決勝あるから、頑張ってね」
「はい!」
準決勝は明日、近場の会場で行われる。もう、栄光のステージは目の前にあるつもりでいた。
しかし、やはり僕らの考えは、甘かった。
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