174 / 208
魔法騎士大演習 亡霊城編(ファンタジー系 長編)
第75話 亡霊城攻略 11 ーどこでもいちゃいちゃ天国な二人ー♡
しおりを挟む
うーーん。
考えに詰まった東堂の耳に、呑気な会話が飛び込んできた。
「ーーはいはい、おれが悪いんですよ!だいたいおまえだってなー!」
「ーールート」
よく聞く痴話喧嘩だ。
全員の目がそちらを見る。
「おっ、お疲れー」
聖女琉生斗が神官服を着て、アレクセイと立っていた。
「で、殿下!どうされましたか?」
トルイストとファウラが姿勢を正した。
「いや、用事があったので城に入ったのだがー」
アレクセイは言葉を濁した。町子の結界の為に出られない、という事なのだろう。
「実は町子の方が強いのか?」
聖女様はいらん事を言う。
「結界には二種類がある。力任せに壊せばいいものと、解析して解除しなければならないもの。マチコの結界は二段階解除結界だ。ひとつ目を間違えるとカウンターがくる。ひとつ目が合っていてもふたつ目を間違えると魔力封じがくる。いまふたつ目を解析途中だー」
トルイストとファウラが目を剥いた。
「ほーん。魔法少女はすげぇなぁ」
「魔法、少女?」
「いや、町子の事。あっちの創作物語なんだけど、なんか敵に攻撃されなきゃ変身しねえの」
「違うの!あれは普段は正体を隠したいから、後で変身するの!」
町子と同じく魔法少女ふわりんのファンである美花が、よれよれになりながら答えた。
「まぁ関係ないからいいけど。魔蝕が出たら頼むわ」
いろんな意味でひどいヤツだ、と東堂は思った。突っ込む元気がないのが残念だ。
「あぁ」
アレクセイは結界を見ながら、目を細めた。
「おい、葛城。いいもんやるから食べろ」
琉生斗はゲロ甘飴玉を取り出した。
「おまえ、老けたなー」
ひどいーー、美花は泣きそうになった。
「あっ、俺にもくれ!」
「おまえにはたくさんやっただろうが」
「みんなにもやったんだよ」
美花は力を出して飴玉を口に入れる。
「おえー」
悶絶する。
「おぎゃぁ!なんだ、前のより甘さがー」
「改良版だ。塩が入っている」
東堂がもがいた後、すっきりした顔で顔を上げる。
「殿下!こりゃまじでハマりますね!」
アレクセイは黙っている。
よかったらどうぞ、と言われてトルイストとファウラも口にする。
二人とも吐きそうな顔になる。穏やかな顔じゃないファウラは、大変珍しい。
「あれ?すごい、回復してる」
美花は目を丸くした。
「疲れたら糖分だろ」
「聖女様ー、オレも下さいーー」
モロフが寝転びながら手を出した。
「東堂、むいてやれ」
「おう!」
東堂はモロフの世話をした。
「これはすごい!何という飴玉ですか?」
ファウラが目を丸くして驚いている。
「ゲロ甘飴玉改だ」
琉生斗はカッコよく決めた。
「何と。軍の備蓄に是非取り入れたい」
トルイストは入手方法を尋ねた。
「アレク、おまえもう王子やめて、なんでも屋でも開くか?兵馬がいれば、今の資産の倍になるぜ」
「それも面白い」
アレクセイが頷いた。
「で、殿下が作ってるんですか!」
驚愕の事実に、トルイストとファウラは目を剥いた。
「そう。おれの神力の回復に、色々考えて作ってくれたんだ」
琉生斗はにやにやと笑う。
「はあー、殿下は本当に愛妻家ですな」
トルイストが感心する。
愛妻家ーー、いい響きだな、とアレクセイは思った。
「おまえ、もっと殿下の事大事にしろよー」
「うるせー」
琉生斗が東堂を睨む。
美花が辺りを見回す。
「なんだか、亡霊がいなくなったわね」
変ね、あんなにいたのにーー。どこかに隠れているのだろうかー。
「ルートがいるからな」
アレクセイが答えた。
「え?」
聖女効果なの?
「あんたってたまにすごいわよね」
たまにと言われると複雑な聖女様だ。
「亡霊王まで出てこねえんすか?」
東堂の疑問にアレクセイは頷く。
「ルートが近くにいれば出てこないだろうな」
うっそだー、何がそんなに違うんだよ、と東堂は琉生斗の顔を見て不思議に思う。
「殿下、飴玉をありがとうございます。我々は先へ進みます」
大隊長二人は立ち上がった。遠くで悲鳴があがる。
「行くぞ!」
トルイストが駆け出した。
「はい!ルート、飴玉ありがとう!元気になったわ!」
「おぅ、ちょっと若返ったぞ」
うるさい!美花が牙を剥く。
「じゃ!行ってきやーす!」
美花と東堂もモロフを抱えて駆け出した。
「じゃあなー」
琉生斗は手を振った。
「勝てんの?」
琉生斗は腕をあげた。
「どうだろうか」
アレクセイも腕をあげ、ホールドの形をとる。
「タータ、タータ、ターター、タララッタ~」
リズムを取りはじめる。
二人はダンスを踊りだした。足の運びから、ターンのタイミングと速さ。息のあったダンスを、無観客の大広間で披露する。
「だいぶ、女側でもいけるようになったなー」
「とても綺麗だ」
「姿勢には自信がある」
「いや、すべてが綺麗だ」
それはどうもーー、と琉生斗は照れた。
「けどよ、いざ踊るってなったら、マジでおれはどういう服装なんだ?」
ターン、ナチュラルターン、リバース、スピンターン。もう一回スピンターンだ。
するすると滑るように二人は踊る。スピードも速い。
これ、ヒールで、って女性はすごいなぁー。ホントにーー。
「この前のお茶会の服でいいだろう」
うっとりとアレクセイは琉生斗にキスをする。
「あれ、おまえ汚しまくったじゃん」
レースなんか、破れてたぞ。
「復元したー」
「あ、そう。なあなあ、リフトとかやるの?」
「リフト?」
「抱き上げたりすんの」
「こうか」
アレクセイが抱き上げる。琉生斗は彼の首に腕をまわして固定し、足を伸ばした。
「うーん、これからどうすんだったかなー」
まあいっか、と琉生斗はアレクセイにキスをしてフロアに降りた。
「欲しいー」
「やらない」
琉生斗はアレクセイから離れようとしたが、アレクセイはそれを許さず、腕を引っ張りしっかりと抱きしめようとする。琉生斗はくるりとまわりながら、膝をしならせて、後ろに倒れる。その身体をアレクセイはしっかりと支えた。
二人は見つめ合った。
「ひひっ、バカップルの決めポーズだ」
「悪くないな」
抱き上げられて、キスをする。
「んで、結界はどうなんだ?」
光る錫杖はお守り代わりにカロリンに渡した、神官達は無事だろうかー。
アレクセイは首を振った。
「魔力封じが、厄介だな」
「おれが受けるって無理なのか?」
自分なら魔力がないから、魔力封じを食らっても関係がない。
「私が結界を壊しても、どこにカウンターが行くかまではー」
「わかんねえんだー。なら、町子が解除するしかないんだな。あいつ起きたのか?」
「亡霊に乗っ取られると、一日は目を覚まさない」
なかなか面倒なんだなー。
「今度から断ったら?」
それかミントを待機させる、と琉生斗が言う。
くすりとアレクセイは笑う。
「ルートなら、城全体を浄化できる」
琉生斗は目を丸くした。
えっ?と驚いた顔でアレクセイを見る。
「この前は演習として私やアンダーソニー達が来たが、十年前まではスズ様が浄化されていた」
「まじで?」
亡霊にも有効なのかー。
「魔蝕に比べるとたいした事はない、と」
「そうなんだー。おれ全然亡霊見ないから、強さがわかんねえんだけど」
「向こうはルートが怖い。出てこれない」
おれの方が化け物かよ。
「じゃあ、東堂達が全滅したら浄化するかー」
琉生斗は欠伸をした。
アレクセイは琉生斗に頬を寄せた。
「少し寝てなさい」
「まじ?わりーなぁ……」
琉生斗はアレクセイの肩に頭を預けた。よほど眠かったのか、すぐに寝息が聞こえる。
かわいいーー、アレクセイは琉生斗をじっと見つめながら、起こさないようにキスをした。
大広間を出て、琉生斗を寝かせそうな場所を探す。近くの応接間らしき部屋にソファを見つけ、魔法で新品にする。琉生斗を横たえ、キスをする。
アレクセイは椅子を出し腰を降ろした。手をコップを持つような形にすると、そこに水が入ったコップが現れる。
少し口をつけ、テーブルの上にコップを置く。宙を見ながら、時折指を振る。
違うなーー。
単純そうでいて、何かの呪文なのかー。
魔法少女ーー。いやーー。
「大魔導師だな」
アレクセイは町子を誉めた。
考えに詰まった東堂の耳に、呑気な会話が飛び込んできた。
「ーーはいはい、おれが悪いんですよ!だいたいおまえだってなー!」
「ーールート」
よく聞く痴話喧嘩だ。
全員の目がそちらを見る。
「おっ、お疲れー」
聖女琉生斗が神官服を着て、アレクセイと立っていた。
「で、殿下!どうされましたか?」
トルイストとファウラが姿勢を正した。
「いや、用事があったので城に入ったのだがー」
アレクセイは言葉を濁した。町子の結界の為に出られない、という事なのだろう。
「実は町子の方が強いのか?」
聖女様はいらん事を言う。
「結界には二種類がある。力任せに壊せばいいものと、解析して解除しなければならないもの。マチコの結界は二段階解除結界だ。ひとつ目を間違えるとカウンターがくる。ひとつ目が合っていてもふたつ目を間違えると魔力封じがくる。いまふたつ目を解析途中だー」
トルイストとファウラが目を剥いた。
「ほーん。魔法少女はすげぇなぁ」
「魔法、少女?」
「いや、町子の事。あっちの創作物語なんだけど、なんか敵に攻撃されなきゃ変身しねえの」
「違うの!あれは普段は正体を隠したいから、後で変身するの!」
町子と同じく魔法少女ふわりんのファンである美花が、よれよれになりながら答えた。
「まぁ関係ないからいいけど。魔蝕が出たら頼むわ」
いろんな意味でひどいヤツだ、と東堂は思った。突っ込む元気がないのが残念だ。
「あぁ」
アレクセイは結界を見ながら、目を細めた。
「おい、葛城。いいもんやるから食べろ」
琉生斗はゲロ甘飴玉を取り出した。
「おまえ、老けたなー」
ひどいーー、美花は泣きそうになった。
「あっ、俺にもくれ!」
「おまえにはたくさんやっただろうが」
「みんなにもやったんだよ」
美花は力を出して飴玉を口に入れる。
「おえー」
悶絶する。
「おぎゃぁ!なんだ、前のより甘さがー」
「改良版だ。塩が入っている」
東堂がもがいた後、すっきりした顔で顔を上げる。
「殿下!こりゃまじでハマりますね!」
アレクセイは黙っている。
よかったらどうぞ、と言われてトルイストとファウラも口にする。
二人とも吐きそうな顔になる。穏やかな顔じゃないファウラは、大変珍しい。
「あれ?すごい、回復してる」
美花は目を丸くした。
「疲れたら糖分だろ」
「聖女様ー、オレも下さいーー」
モロフが寝転びながら手を出した。
「東堂、むいてやれ」
「おう!」
東堂はモロフの世話をした。
「これはすごい!何という飴玉ですか?」
ファウラが目を丸くして驚いている。
「ゲロ甘飴玉改だ」
琉生斗はカッコよく決めた。
「何と。軍の備蓄に是非取り入れたい」
トルイストは入手方法を尋ねた。
「アレク、おまえもう王子やめて、なんでも屋でも開くか?兵馬がいれば、今の資産の倍になるぜ」
「それも面白い」
アレクセイが頷いた。
「で、殿下が作ってるんですか!」
驚愕の事実に、トルイストとファウラは目を剥いた。
「そう。おれの神力の回復に、色々考えて作ってくれたんだ」
琉生斗はにやにやと笑う。
「はあー、殿下は本当に愛妻家ですな」
トルイストが感心する。
愛妻家ーー、いい響きだな、とアレクセイは思った。
「おまえ、もっと殿下の事大事にしろよー」
「うるせー」
琉生斗が東堂を睨む。
美花が辺りを見回す。
「なんだか、亡霊がいなくなったわね」
変ね、あんなにいたのにーー。どこかに隠れているのだろうかー。
「ルートがいるからな」
アレクセイが答えた。
「え?」
聖女効果なの?
「あんたってたまにすごいわよね」
たまにと言われると複雑な聖女様だ。
「亡霊王まで出てこねえんすか?」
東堂の疑問にアレクセイは頷く。
「ルートが近くにいれば出てこないだろうな」
うっそだー、何がそんなに違うんだよ、と東堂は琉生斗の顔を見て不思議に思う。
「殿下、飴玉をありがとうございます。我々は先へ進みます」
大隊長二人は立ち上がった。遠くで悲鳴があがる。
「行くぞ!」
トルイストが駆け出した。
「はい!ルート、飴玉ありがとう!元気になったわ!」
「おぅ、ちょっと若返ったぞ」
うるさい!美花が牙を剥く。
「じゃ!行ってきやーす!」
美花と東堂もモロフを抱えて駆け出した。
「じゃあなー」
琉生斗は手を振った。
「勝てんの?」
琉生斗は腕をあげた。
「どうだろうか」
アレクセイも腕をあげ、ホールドの形をとる。
「タータ、タータ、ターター、タララッタ~」
リズムを取りはじめる。
二人はダンスを踊りだした。足の運びから、ターンのタイミングと速さ。息のあったダンスを、無観客の大広間で披露する。
「だいぶ、女側でもいけるようになったなー」
「とても綺麗だ」
「姿勢には自信がある」
「いや、すべてが綺麗だ」
それはどうもーー、と琉生斗は照れた。
「けどよ、いざ踊るってなったら、マジでおれはどういう服装なんだ?」
ターン、ナチュラルターン、リバース、スピンターン。もう一回スピンターンだ。
するすると滑るように二人は踊る。スピードも速い。
これ、ヒールで、って女性はすごいなぁー。ホントにーー。
「この前のお茶会の服でいいだろう」
うっとりとアレクセイは琉生斗にキスをする。
「あれ、おまえ汚しまくったじゃん」
レースなんか、破れてたぞ。
「復元したー」
「あ、そう。なあなあ、リフトとかやるの?」
「リフト?」
「抱き上げたりすんの」
「こうか」
アレクセイが抱き上げる。琉生斗は彼の首に腕をまわして固定し、足を伸ばした。
「うーん、これからどうすんだったかなー」
まあいっか、と琉生斗はアレクセイにキスをしてフロアに降りた。
「欲しいー」
「やらない」
琉生斗はアレクセイから離れようとしたが、アレクセイはそれを許さず、腕を引っ張りしっかりと抱きしめようとする。琉生斗はくるりとまわりながら、膝をしならせて、後ろに倒れる。その身体をアレクセイはしっかりと支えた。
二人は見つめ合った。
「ひひっ、バカップルの決めポーズだ」
「悪くないな」
抱き上げられて、キスをする。
「んで、結界はどうなんだ?」
光る錫杖はお守り代わりにカロリンに渡した、神官達は無事だろうかー。
アレクセイは首を振った。
「魔力封じが、厄介だな」
「おれが受けるって無理なのか?」
自分なら魔力がないから、魔力封じを食らっても関係がない。
「私が結界を壊しても、どこにカウンターが行くかまではー」
「わかんねえんだー。なら、町子が解除するしかないんだな。あいつ起きたのか?」
「亡霊に乗っ取られると、一日は目を覚まさない」
なかなか面倒なんだなー。
「今度から断ったら?」
それかミントを待機させる、と琉生斗が言う。
くすりとアレクセイは笑う。
「ルートなら、城全体を浄化できる」
琉生斗は目を丸くした。
えっ?と驚いた顔でアレクセイを見る。
「この前は演習として私やアンダーソニー達が来たが、十年前まではスズ様が浄化されていた」
「まじで?」
亡霊にも有効なのかー。
「魔蝕に比べるとたいした事はない、と」
「そうなんだー。おれ全然亡霊見ないから、強さがわかんねえんだけど」
「向こうはルートが怖い。出てこれない」
おれの方が化け物かよ。
「じゃあ、東堂達が全滅したら浄化するかー」
琉生斗は欠伸をした。
アレクセイは琉生斗に頬を寄せた。
「少し寝てなさい」
「まじ?わりーなぁ……」
琉生斗はアレクセイの肩に頭を預けた。よほど眠かったのか、すぐに寝息が聞こえる。
かわいいーー、アレクセイは琉生斗をじっと見つめながら、起こさないようにキスをした。
大広間を出て、琉生斗を寝かせそうな場所を探す。近くの応接間らしき部屋にソファを見つけ、魔法で新品にする。琉生斗を横たえ、キスをする。
アレクセイは椅子を出し腰を降ろした。手をコップを持つような形にすると、そこに水が入ったコップが現れる。
少し口をつけ、テーブルの上にコップを置く。宙を見ながら、時折指を振る。
違うなーー。
単純そうでいて、何かの呪文なのかー。
魔法少女ーー。いやーー。
「大魔導師だな」
アレクセイは町子を誉めた。
83
お気に入りに追加
234
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
【完結】転生したのは俺だけじゃないらしい。〜同時に異世界転生した全く知らない4人組でこの世界を生き抜きます(ヒキニートは俺だけ)〜
カツラノエース
ファンタジー
「お、おい......これはどういうことだ......?」
痩せ型ヒキニートの伊吹冬馬は、今自分が居る場所に酷く混乱していた。
それもそのはず、冬馬は先程まで新作エロゲを買いに行っている途中だったからだ。
なのに今居る場所は広大な大地が広がる草原......そして目の前には倒れている3人の美少女。
すると、たちまちそんな美少女たち3人は目を覚まし、冬馬に対して「ここに誘拐してきたのか!」と、犯罪者扱い。
しかし、そんな4人にはある共通点があった。
それは、全員がさっき死ぬような体験をしたという事。
「まさか......ここ、異世界?」
見た目も性格も全然違う4人の異世界転生スローライフが今始まる。
完結まで書いたので、連続で投稿致します。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】白い塔の、小さな世界。〜監禁から自由になったら、溺愛されるなんて聞いてません〜
N2O
BL
溺愛が止まらない騎士団長(虎獣人)×浄化ができる黒髪少年(人間)
ハーレム要素あります。
苦手な方はご注意ください。
※タイトルの ◎ は視点が変わります
※ヒト→獣人、人→人間、で表記してます
※ご都合主義です、あしからず
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる