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第二章
嫉妬
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あれだけ血色の良かったアルバーノの顔が急速に青ざめていく。
「勿体ない……貴方ほどの名工が……世界の損失です」
唇をわなわなと震わせながら、うわ言のようにアルバーノが呟く。
「損失か。何十年何百年も使われずに展示されるようなモノを打ってもな」
ブロンテスは気怠そうに耳の後ろを小指で掻いた。
あれだけ日用品を作ることに腹を立てていたのに、他人から乞われば反発心を抱くブロンテスの天邪鬼さに、ムラトは心の中で肩をすくめた。
あきらめろ勇者様。このお方はこういう方なのだ。
ほんのわずかにアルバーノへの同情心が芽生えたムラトは、ちらりと横目で小刻みに震える若人を盗み視た。
「もし、新たな火種が生まれたときには、また武器を作ることもありますか」
精神的打撃から立ち直ったらしいアルバーノは射貫くような目つきでブロンテスを見上げる。
「何だ貴様、ニンゲンの王に讒言して戦でも始める気か?」
「いいえ。僕はヒト同士争う事を望んだりはしません。ただ、新たな魔王が誕生したとなれば、その時は」
いかに人間が弱くとも種として滅びないように、魔獣や魔人も数多の世界で多く生きている。
人間から英傑が生まれ出るのと同じくして、時代が下れば強大な力を持った魔が新たに王の名乗りを上げるだろう。
「さあな。その時次第だ。そこの雑貨屋がまた武器屋をやりたいと泣いて頼んできたら考えてやらんこともないがな」
「ハハハ、その時はよろしくお願いいたします。でも、新しい魔王が出るころには私は棺桶の中でしょうね」
「フン、これだから短命種族は」
にやにや笑うブロンテスとごますり追従をするムラトを、アルバーノはじっと観察するような眼差しで見つめていた。
「勿体ない。非常に勿体ないことです。僕が生きている間に、もうブロンテス様の新作は拝めないのでしょうか」
何度目だその話。
地上に戻ってラスダマエ村まで帰る道中、ムラトはアルバーノから何度も何度も同じことを聞かされて心底うんざりしていた。
たまに木陰から様子をうかがう魔獣の残党も、憂い嘆くアルバーノの様子に居心地の悪さを感じるのか、すぐに茂みの奥へ引き返してしまう。
たまに獲物が弱っていると勘違いした魔獣が目の前に躍り出るも、アルバーノの一太刀ですぐに輪切りにされてしまった。
「こんなに切れ味がいいのに……。切れ味だけではありません。魔獣に特化した魔力の刃が致命傷を与えるのです」
「へ、へえー」
剣に付着したわずかな血しぶきを丁寧に拭うアルバーノを見ながら、流石のムラトも血の気が失せた。
魔獣をけしかけた魔王軍残党の魔法使い崩れがすぐ傍に居たのだが、ムラトと同じ表情をしながら這う這うの体で逃げ出していった。
イカれてるぞこいつ。
アルバーノはムラトがこれまで出会ったどの客よりも腕が立ち、武器を愛しているようだ。
「ご主人」
「はい?」
「もし、もしですよ。また悪しき魔獣率いる魔王が復活したら、その時は武器屋を再開しますか?」
「まあ、そうでしょうね」
ムラトはあの方が素直に売ってくれるなら、と心の中で付け足す。
多分全裸で平伏しろとか平気で言うぞ。
代金の支払いは寝室で行われることになるだろうと予測したムラトは、何とも言えないむず痒そうな顔をした。
いつ頃からだったかは覚えていないが、嫌ではないのだ。
二人の間柄は他人からすれば不健全なものに見えるのだろうが、ムラトはある種の遊戯であると認識している。
いつからこうなってしまったんだろう。
激しく身体を重ねた時に、頭まで揺さぶられてしまった、そんな気がする。
ムラトが不本意にもブロンテスとの情交を思い出している最中、アルバーノの声がそれを打ち消した。
「つかぬ事をお伺いいたしますが」
「えっ? はい?」
「ご主人は、ブロンテス様とどういうご関係で」
「ごぉ関係?」
さきほどまでやましい思い出を脳内で振り返っていたせいか、ムラトの声が上ずる。
「はい。お二人はとても仲睦まじそうに見えました。地下世界といい、旧き神といい、どういったきっかけでお知り合いに」
「えーそのー亡くなった父から引き継いだものですからー」
「では御父上はどのようにして」
「いやあ、子供の私が言いふらさないように秘密にしておりまして、詳しいことを聞く前に亡くなりましたので、どうかご容赦を」
確か田舎が嫌で俺は騎士になって都で洗練された生活を送るぞ! と村を飛び出したはいいものの、道中魔獣に襲われて必死に逃げ込んだ先の亀裂に落下して彷徨った挙句、あの三兄弟のもとに辿り着いたとかなんとか。
ムラトは思い出したことを話そうかどうか迷っていたが、結局口をつぐんだ。
今となっては確認しようのないことだ。
それ以上に他人へブロンテスと自分との事柄を深く知られたくないという気持ちが大きくなっていた。
そうこうしているうちに村の入り口までたどり着いたムラトは、不安げにアルバーノへ声をかけた。
「あの、約束通り地下やあのお方のことは」
「勿論、誰にも口外いたしません。武器の秘密は守り通します」
力強く誓うアルバーノの瞳は、どこか怨念めいた光を宿していた。
素晴らしい武器の出どころを他者に知らせたくないという独占欲がそうさせるのかと気づいたとき、ムラトはアルバーノに対して苦々しく思う気持ちの正体を初めて理解することができた。
そうか、やっぱり俺はこいつに嫉妬してたんだ。
アルバーノと別れ、一人店に戻ったムラトは、客のいない店内で椅子に座ってぼーっと天井を見上げている。
もし武器大好き勇者様とブロンテス様が意気投合してしまったら。
俺より若くて、とんでもなく強くて、顔もよくて、地位もある。
まあ、ニンゲン間での地位などあの方の前では何の意味もないだろうけど。
とにかく勝ち目がない。
もし勇者様が武器をおかずにシコるような趣味持ちではなかったら危なかったかもしれない。上級者が過ぎる。
「怖かったんだな、俺」
誰に聞かせるでもなく、自分に言い聞かせるようにムラトは言葉を吐く。とにかく落ち着きたいのだ。
『何がだ』
「うわぁっ!?」
いきなり店内に響いた低い声にムラトは椅子から転げ落ちそうになった。
「ブロンテス様、覗いているならいるとお声がけいただければ……」
『何故俺がお前の都合など気にしなければならんのだ』
「それはそうですが、小心者ですので、今度は本当にひっくり返ってしまいます」
ムラトはカウンター内に置かれた水晶を覗き込む。
そこには異形の大目玉をもつ巨人の意地の悪い笑みが映っていた。
『それで? 俺の質問に答えろ。何が怖かったんだ』
何がって……どうせ分かっているくせに。
ムラトは言いにくそうに視線を彷徨わせながら、胸の内を白状する。
「それは、その。勇者様に乗り換えられるんじゃないかと」
あの様子だと武器のためなら靴の裏まで舐めそうな勢いだったし、なにより救世の勇者を下僕にするのはさぞ楽しいだろう。野暮ったい武器屋の倅はお払い箱かもしれない。
ムラトはそんなことを一人思っていたのだ。
『ふぅん。ほぉー。なるほどなぁ』
「あれ、あの、もしかして」
揶揄うような声色にムラトは瞬時に察した。
今話しているのは、ブロンテス様ではない。
『ハハ、気づくのが遅かったな。お前が不安がっていたことは兄弟に伝えておいてやろう。あと、俺とブロンテスを間違えたこともな』
「ちょ、え、まっ待ってください!」
歩き疲れていたこと、物思いにふけっていたこと、水晶越しには判別が難しいこと。
ムラトがそっくりすぎる三兄弟の見分けがつかなった言い訳をする前に、水晶はムラトの顔しか映さなくなった。
「あぁー……」
ムラトはレンガ色の髪を掻きむしるようにして頭を抱える。
次に品物を取りに行くとき、どんな仕置きが待っているのか。
ムラトは恐怖と興奮で背筋を震わせた。
つづく
「勿体ない……貴方ほどの名工が……世界の損失です」
唇をわなわなと震わせながら、うわ言のようにアルバーノが呟く。
「損失か。何十年何百年も使われずに展示されるようなモノを打ってもな」
ブロンテスは気怠そうに耳の後ろを小指で掻いた。
あれだけ日用品を作ることに腹を立てていたのに、他人から乞われば反発心を抱くブロンテスの天邪鬼さに、ムラトは心の中で肩をすくめた。
あきらめろ勇者様。このお方はこういう方なのだ。
ほんのわずかにアルバーノへの同情心が芽生えたムラトは、ちらりと横目で小刻みに震える若人を盗み視た。
「もし、新たな火種が生まれたときには、また武器を作ることもありますか」
精神的打撃から立ち直ったらしいアルバーノは射貫くような目つきでブロンテスを見上げる。
「何だ貴様、ニンゲンの王に讒言して戦でも始める気か?」
「いいえ。僕はヒト同士争う事を望んだりはしません。ただ、新たな魔王が誕生したとなれば、その時は」
いかに人間が弱くとも種として滅びないように、魔獣や魔人も数多の世界で多く生きている。
人間から英傑が生まれ出るのと同じくして、時代が下れば強大な力を持った魔が新たに王の名乗りを上げるだろう。
「さあな。その時次第だ。そこの雑貨屋がまた武器屋をやりたいと泣いて頼んできたら考えてやらんこともないがな」
「ハハハ、その時はよろしくお願いいたします。でも、新しい魔王が出るころには私は棺桶の中でしょうね」
「フン、これだから短命種族は」
にやにや笑うブロンテスとごますり追従をするムラトを、アルバーノはじっと観察するような眼差しで見つめていた。
「勿体ない。非常に勿体ないことです。僕が生きている間に、もうブロンテス様の新作は拝めないのでしょうか」
何度目だその話。
地上に戻ってラスダマエ村まで帰る道中、ムラトはアルバーノから何度も何度も同じことを聞かされて心底うんざりしていた。
たまに木陰から様子をうかがう魔獣の残党も、憂い嘆くアルバーノの様子に居心地の悪さを感じるのか、すぐに茂みの奥へ引き返してしまう。
たまに獲物が弱っていると勘違いした魔獣が目の前に躍り出るも、アルバーノの一太刀ですぐに輪切りにされてしまった。
「こんなに切れ味がいいのに……。切れ味だけではありません。魔獣に特化した魔力の刃が致命傷を与えるのです」
「へ、へえー」
剣に付着したわずかな血しぶきを丁寧に拭うアルバーノを見ながら、流石のムラトも血の気が失せた。
魔獣をけしかけた魔王軍残党の魔法使い崩れがすぐ傍に居たのだが、ムラトと同じ表情をしながら這う這うの体で逃げ出していった。
イカれてるぞこいつ。
アルバーノはムラトがこれまで出会ったどの客よりも腕が立ち、武器を愛しているようだ。
「ご主人」
「はい?」
「もし、もしですよ。また悪しき魔獣率いる魔王が復活したら、その時は武器屋を再開しますか?」
「まあ、そうでしょうね」
ムラトはあの方が素直に売ってくれるなら、と心の中で付け足す。
多分全裸で平伏しろとか平気で言うぞ。
代金の支払いは寝室で行われることになるだろうと予測したムラトは、何とも言えないむず痒そうな顔をした。
いつ頃からだったかは覚えていないが、嫌ではないのだ。
二人の間柄は他人からすれば不健全なものに見えるのだろうが、ムラトはある種の遊戯であると認識している。
いつからこうなってしまったんだろう。
激しく身体を重ねた時に、頭まで揺さぶられてしまった、そんな気がする。
ムラトが不本意にもブロンテスとの情交を思い出している最中、アルバーノの声がそれを打ち消した。
「つかぬ事をお伺いいたしますが」
「えっ? はい?」
「ご主人は、ブロンテス様とどういうご関係で」
「ごぉ関係?」
さきほどまでやましい思い出を脳内で振り返っていたせいか、ムラトの声が上ずる。
「はい。お二人はとても仲睦まじそうに見えました。地下世界といい、旧き神といい、どういったきっかけでお知り合いに」
「えーそのー亡くなった父から引き継いだものですからー」
「では御父上はどのようにして」
「いやあ、子供の私が言いふらさないように秘密にしておりまして、詳しいことを聞く前に亡くなりましたので、どうかご容赦を」
確か田舎が嫌で俺は騎士になって都で洗練された生活を送るぞ! と村を飛び出したはいいものの、道中魔獣に襲われて必死に逃げ込んだ先の亀裂に落下して彷徨った挙句、あの三兄弟のもとに辿り着いたとかなんとか。
ムラトは思い出したことを話そうかどうか迷っていたが、結局口をつぐんだ。
今となっては確認しようのないことだ。
それ以上に他人へブロンテスと自分との事柄を深く知られたくないという気持ちが大きくなっていた。
そうこうしているうちに村の入り口までたどり着いたムラトは、不安げにアルバーノへ声をかけた。
「あの、約束通り地下やあのお方のことは」
「勿論、誰にも口外いたしません。武器の秘密は守り通します」
力強く誓うアルバーノの瞳は、どこか怨念めいた光を宿していた。
素晴らしい武器の出どころを他者に知らせたくないという独占欲がそうさせるのかと気づいたとき、ムラトはアルバーノに対して苦々しく思う気持ちの正体を初めて理解することができた。
そうか、やっぱり俺はこいつに嫉妬してたんだ。
アルバーノと別れ、一人店に戻ったムラトは、客のいない店内で椅子に座ってぼーっと天井を見上げている。
もし武器大好き勇者様とブロンテス様が意気投合してしまったら。
俺より若くて、とんでもなく強くて、顔もよくて、地位もある。
まあ、ニンゲン間での地位などあの方の前では何の意味もないだろうけど。
とにかく勝ち目がない。
もし勇者様が武器をおかずにシコるような趣味持ちではなかったら危なかったかもしれない。上級者が過ぎる。
「怖かったんだな、俺」
誰に聞かせるでもなく、自分に言い聞かせるようにムラトは言葉を吐く。とにかく落ち着きたいのだ。
『何がだ』
「うわぁっ!?」
いきなり店内に響いた低い声にムラトは椅子から転げ落ちそうになった。
「ブロンテス様、覗いているならいるとお声がけいただければ……」
『何故俺がお前の都合など気にしなければならんのだ』
「それはそうですが、小心者ですので、今度は本当にひっくり返ってしまいます」
ムラトはカウンター内に置かれた水晶を覗き込む。
そこには異形の大目玉をもつ巨人の意地の悪い笑みが映っていた。
『それで? 俺の質問に答えろ。何が怖かったんだ』
何がって……どうせ分かっているくせに。
ムラトは言いにくそうに視線を彷徨わせながら、胸の内を白状する。
「それは、その。勇者様に乗り換えられるんじゃないかと」
あの様子だと武器のためなら靴の裏まで舐めそうな勢いだったし、なにより救世の勇者を下僕にするのはさぞ楽しいだろう。野暮ったい武器屋の倅はお払い箱かもしれない。
ムラトはそんなことを一人思っていたのだ。
『ふぅん。ほぉー。なるほどなぁ』
「あれ、あの、もしかして」
揶揄うような声色にムラトは瞬時に察した。
今話しているのは、ブロンテス様ではない。
『ハハ、気づくのが遅かったな。お前が不安がっていたことは兄弟に伝えておいてやろう。あと、俺とブロンテスを間違えたこともな』
「ちょ、え、まっ待ってください!」
歩き疲れていたこと、物思いにふけっていたこと、水晶越しには判別が難しいこと。
ムラトがそっくりすぎる三兄弟の見分けがつかなった言い訳をする前に、水晶はムラトの顔しか映さなくなった。
「あぁー……」
ムラトはレンガ色の髪を掻きむしるようにして頭を抱える。
次に品物を取りに行くとき、どんな仕置きが待っているのか。
ムラトは恐怖と興奮で背筋を震わせた。
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