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悪役_2
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「随分かび臭いところだな、帝王君。君達こんな所で訓練してたのか?」
「……貴様らが地上拠点を作らせないようにしていたのだろうが」
「そうだっけ?」
「とぼけるな」
「立案者は僕じゃないんだけどな、多分」
第四超越・教団の数ある秘匿基地のうちの一基、本拠地とも言える基地の研究棟の下層には、百メートル近いコンクリートの柱が林の如く立ち並ぶ巨大空間があった。
水害に備えた貯水場として建設されたそれを窃取した教団と、それを見て見ぬふりをしたディメンション・パトロールによって、今日まで怪人基地は存在していた。
すっかり居住者を失った巨大建造物の内部は埃が目立ち、つんとした刺激臭がうっすらと漂うまでになっている。
廃棄しかけた基地へ呼び出されたヒーロー・レッドと悪の帝王は軽口を叩きあいながら相手の登場を待っていた。
レッドは辺りを一通り眺めると、そこかしこに人の出入りした形跡を見つけ、帝王に目くばせをする。
「愚かな……」
厚ぼったいフードで顔面を覆っているにも関わらず、異星人は周囲の景色をしっかり視認できるらしい。
目についたそれらを一笑に付した帝王は、背負った鋼鉄製の大槌を下ろしたくなった。
このような浅知恵しか思いつかないような連中に、せっかく新造した武器を振るう価値はないのかもしれない。
帝王が妙に浮かれたレッドを見下ろし、ここに水でも流して下等生物を溺死させたほうが面白いかもしれん、と提案しかけた、その時だった。
広い空間の向こうから、微かに反響する足音と共に、二つの影が現れる。
「見ろ、ようやくヒーローのお出ましだ」
「貴様は本当に悪役を演るつもりか」
「君の役目は奪わないよ。ディメンション・パトロールの看板を下ろすのは今日だけだ。たまにはいいだろ。飽きるんだよ、品行方正なリーダーも。いいよなあ、君は。仲間内では頼れる首領で、外では悪の親玉をやれるんだからさ」
「よく喋る。星系エネルギーを無理矢理体内に取り込むからそうなるのだ」
帝王が人差し指で自らのこめかみを指差す。
頭がイかれているという侮辱的なジェスチャーにも、レッドはただ笑うだけだった。
レッドは次第に大きくなる足音に、笑みを深めながらジャケットを袖を捲る。
帝王と同じく、今日この日のために新調した腕時計型変身用デバイスを、迫る二人に見せつけるように。
「やあ、おはよう! 今はこんばんはだったかな? とにかく来てやったぞ、ヒーロー君達!」
遠足に向かうバスの前で級友を見つけた子供のように、レッドは高く手を上げて二人へ挨拶をする。
隣から降ってくる大音量の溜め息は無視した。
「ディメンション・パトロール、レッド……」
「呼び付けといてなんだが、アンタらが立場に見合わず暇そうで良かったぜ」
隊員制服を着た、黒く短い髪に生真面目そうな顔つきのニンゲンと、ややくたびれたフライトジャケットを身に着けた巨漢の怪人がそれぞれ口を開く。
「被製造物が不敬な……口を慎め」
生意気なギガンの口の利き方に帝王は低い声で不快感を示す。
「造られた時からてめえなんか敬ったことはねえよ」
「まるで親子喧嘩だな、羨ましいぞ」
威圧的ににらみ合う異形の巨体同士をレッドは目を輝かせて見上げている。
場違いなその言動に、暖馬は気色悪さを覚えた。
「総帥・レッド、貴方に聞きたいことがあります」
なけなしの敬意を払って、暖馬はレッドに最後の質問を行う。
暖馬は知らず知らずのうちに右手を痛い程握り込んでいた。
「何かな?」
「貴方が、楽しみのためだけに、アンゴルモアを放ったというのは、本当ですか?」
胸の上に重石でも乗せられているような、息苦しげな声で暖馬が尋ねる。
泣き顔にも似た険しい顔つきの暖馬を見て、レッドは溌剌とした笑みを浮かべた。
「ああ、それは」
「おい」
帝王がレッドの言葉を遮るが、レッドはそれを手を軽く振って跳ねのける。
「いいんだ、何を言ったって、後からどうとでもなる。すまないな、鉛隊員。君に回答を授けよう。答えはYESだ!」
「……分かりました」
「どうしてそう辛そうな顔をする。僕らはヒトと怪人の新たな可能性が観たいだけなんだ」
「それは、ヒーロー基地のニンゲンを殺しても、ですか?」
「うん? ああ、この前のテスター君たちのことか。彼らは僕が教えたヒーロー思想を失っていたからね。それに勘違いしてはいけないな。彼らを殺したのは君達じゃないか」
はははは、と乾いた笑いがコンクリート製の巨大洞窟にこだまする。
息を呑んで言葉に詰まった暖馬の背を、ギガンがばしんと音を立てて叩いた。
「馬鹿のこじつけに耳を貸すな」
ギガンの言葉に、さすがのレッドも眉を顰める。
「なあ帝王君、躾がなっていないぞ。君の部下は君に似すぎていないか?」
「……知るか」
これ以上付き合っていられないと言わんばかりに、帝王は巨大な角の生えた頭を傾けて吐き捨てる。
もとより怪人風情に道徳など教えていない。
矮小なニンゲン共が束になって片づけたくなる程度の力と知能があれば良かったからだ。
「俺は貴方たちを許さない。この地球上の誰も、貴方たちの見世物になるために産まれて来たわけではない!」
「と言う訳だ。死んでくれ」
二人は右腕に嵌めていた、レッドが腕に巻くものと殆ど同じ形状の変身デバイスを左手で掴む。
肉眼では捉えられないほど早く、光の粒子がそれぞれを包みこみ、瞬く間に戦装束が装着される。
暖馬はエレメント・シルバーのデザインそのままのフルフェイス・バトルスーツを身に纏っていた。その手には淡い黄金色の粒子が寄り集まって出来た刀身を持った長剣が握られている。
そしてギガンは重戦車を擬人化したような深緑色のパワードスーツで全身を包み、さながら鋼鉄の機械兵の姿となった。頭部の三倍はあろうかと言う巌のようなガントレットが両手を包み、手首の付け根からは微かに緑色に光る粒子が漏れている。
それを見たレッドの顔から、初めて表情が消えた。
「イエロー、グリーン、君達……」
かつての仲間にどこまでも趣味を否定されたと感じたレッドの胸中にほんの小さな苛立ちの炎が熾る。
「苦しまずに逝かせてあげようと思ったけど、やめだ。僕の指示に従わないとどうなるか、残り滓共々身体に刻み込んであげよう。なっ、帝王君!」
「……」
帝王に無視されたレッドは気にした素振りも見せず、手首のデバイスを操作し、かつて地表で戦った時のままのクラシカルなバトルスーツを装着する。
燃えるような赤い身体、艶やかな黒いバイザー、染み一つない白のロンググローブ。
暖馬の思い出の中にいるヒーローが、自分が手にした刃物と同じ形状のものをこちらに向けている。
「吞まれるな。中身はただの邪悪な変態だ。とっとと殺すぞ」
「貴様がぞれ言うのか、廃棄物」
帝王が初めて部下の前でローブを脱ぎ捨てる。
その下には、ギガンを上回るほどの筋骨隆々な身体があった。
ローブの下に在ったのは、レッドのバイザーと同じ漆黒の体毛に包まれた牡牛の獣人だ。
だが、その顔は竜と狼とを混ぜたように長く尖った鼻先を持っており、大きく裂けた口の上に沿うように、顔の側面には四つずつ金色の眼玉が付いていた。
踝まである簡素な貫頭衣の腰元をベルトで締めただけの姿は、防具など必要ないという自信の表れだろう。
帝王は毒々しい紫色の髑髏模様をあしらった大槌を片手で軽々と持ち上げる。
「相変わらずダセえな。てめえの支給武器、誰も喜んでなかったからな」
「知っている。貴様らが陰で嫌がる様は見物だった。それも今日で終いだ」
二組の間に、僅かな空気の流れが起こる。
音の消えた一瞬の隙をついて先に動いたのは、暖馬とギガンだった。
つづく
「……貴様らが地上拠点を作らせないようにしていたのだろうが」
「そうだっけ?」
「とぼけるな」
「立案者は僕じゃないんだけどな、多分」
第四超越・教団の数ある秘匿基地のうちの一基、本拠地とも言える基地の研究棟の下層には、百メートル近いコンクリートの柱が林の如く立ち並ぶ巨大空間があった。
水害に備えた貯水場として建設されたそれを窃取した教団と、それを見て見ぬふりをしたディメンション・パトロールによって、今日まで怪人基地は存在していた。
すっかり居住者を失った巨大建造物の内部は埃が目立ち、つんとした刺激臭がうっすらと漂うまでになっている。
廃棄しかけた基地へ呼び出されたヒーロー・レッドと悪の帝王は軽口を叩きあいながら相手の登場を待っていた。
レッドは辺りを一通り眺めると、そこかしこに人の出入りした形跡を見つけ、帝王に目くばせをする。
「愚かな……」
厚ぼったいフードで顔面を覆っているにも関わらず、異星人は周囲の景色をしっかり視認できるらしい。
目についたそれらを一笑に付した帝王は、背負った鋼鉄製の大槌を下ろしたくなった。
このような浅知恵しか思いつかないような連中に、せっかく新造した武器を振るう価値はないのかもしれない。
帝王が妙に浮かれたレッドを見下ろし、ここに水でも流して下等生物を溺死させたほうが面白いかもしれん、と提案しかけた、その時だった。
広い空間の向こうから、微かに反響する足音と共に、二つの影が現れる。
「見ろ、ようやくヒーローのお出ましだ」
「貴様は本当に悪役を演るつもりか」
「君の役目は奪わないよ。ディメンション・パトロールの看板を下ろすのは今日だけだ。たまにはいいだろ。飽きるんだよ、品行方正なリーダーも。いいよなあ、君は。仲間内では頼れる首領で、外では悪の親玉をやれるんだからさ」
「よく喋る。星系エネルギーを無理矢理体内に取り込むからそうなるのだ」
帝王が人差し指で自らのこめかみを指差す。
頭がイかれているという侮辱的なジェスチャーにも、レッドはただ笑うだけだった。
レッドは次第に大きくなる足音に、笑みを深めながらジャケットを袖を捲る。
帝王と同じく、今日この日のために新調した腕時計型変身用デバイスを、迫る二人に見せつけるように。
「やあ、おはよう! 今はこんばんはだったかな? とにかく来てやったぞ、ヒーロー君達!」
遠足に向かうバスの前で級友を見つけた子供のように、レッドは高く手を上げて二人へ挨拶をする。
隣から降ってくる大音量の溜め息は無視した。
「ディメンション・パトロール、レッド……」
「呼び付けといてなんだが、アンタらが立場に見合わず暇そうで良かったぜ」
隊員制服を着た、黒く短い髪に生真面目そうな顔つきのニンゲンと、ややくたびれたフライトジャケットを身に着けた巨漢の怪人がそれぞれ口を開く。
「被製造物が不敬な……口を慎め」
生意気なギガンの口の利き方に帝王は低い声で不快感を示す。
「造られた時からてめえなんか敬ったことはねえよ」
「まるで親子喧嘩だな、羨ましいぞ」
威圧的ににらみ合う異形の巨体同士をレッドは目を輝かせて見上げている。
場違いなその言動に、暖馬は気色悪さを覚えた。
「総帥・レッド、貴方に聞きたいことがあります」
なけなしの敬意を払って、暖馬はレッドに最後の質問を行う。
暖馬は知らず知らずのうちに右手を痛い程握り込んでいた。
「何かな?」
「貴方が、楽しみのためだけに、アンゴルモアを放ったというのは、本当ですか?」
胸の上に重石でも乗せられているような、息苦しげな声で暖馬が尋ねる。
泣き顔にも似た険しい顔つきの暖馬を見て、レッドは溌剌とした笑みを浮かべた。
「ああ、それは」
「おい」
帝王がレッドの言葉を遮るが、レッドはそれを手を軽く振って跳ねのける。
「いいんだ、何を言ったって、後からどうとでもなる。すまないな、鉛隊員。君に回答を授けよう。答えはYESだ!」
「……分かりました」
「どうしてそう辛そうな顔をする。僕らはヒトと怪人の新たな可能性が観たいだけなんだ」
「それは、ヒーロー基地のニンゲンを殺しても、ですか?」
「うん? ああ、この前のテスター君たちのことか。彼らは僕が教えたヒーロー思想を失っていたからね。それに勘違いしてはいけないな。彼らを殺したのは君達じゃないか」
はははは、と乾いた笑いがコンクリート製の巨大洞窟にこだまする。
息を呑んで言葉に詰まった暖馬の背を、ギガンがばしんと音を立てて叩いた。
「馬鹿のこじつけに耳を貸すな」
ギガンの言葉に、さすがのレッドも眉を顰める。
「なあ帝王君、躾がなっていないぞ。君の部下は君に似すぎていないか?」
「……知るか」
これ以上付き合っていられないと言わんばかりに、帝王は巨大な角の生えた頭を傾けて吐き捨てる。
もとより怪人風情に道徳など教えていない。
矮小なニンゲン共が束になって片づけたくなる程度の力と知能があれば良かったからだ。
「俺は貴方たちを許さない。この地球上の誰も、貴方たちの見世物になるために産まれて来たわけではない!」
「と言う訳だ。死んでくれ」
二人は右腕に嵌めていた、レッドが腕に巻くものと殆ど同じ形状の変身デバイスを左手で掴む。
肉眼では捉えられないほど早く、光の粒子がそれぞれを包みこみ、瞬く間に戦装束が装着される。
暖馬はエレメント・シルバーのデザインそのままのフルフェイス・バトルスーツを身に纏っていた。その手には淡い黄金色の粒子が寄り集まって出来た刀身を持った長剣が握られている。
そしてギガンは重戦車を擬人化したような深緑色のパワードスーツで全身を包み、さながら鋼鉄の機械兵の姿となった。頭部の三倍はあろうかと言う巌のようなガントレットが両手を包み、手首の付け根からは微かに緑色に光る粒子が漏れている。
それを見たレッドの顔から、初めて表情が消えた。
「イエロー、グリーン、君達……」
かつての仲間にどこまでも趣味を否定されたと感じたレッドの胸中にほんの小さな苛立ちの炎が熾る。
「苦しまずに逝かせてあげようと思ったけど、やめだ。僕の指示に従わないとどうなるか、残り滓共々身体に刻み込んであげよう。なっ、帝王君!」
「……」
帝王に無視されたレッドは気にした素振りも見せず、手首のデバイスを操作し、かつて地表で戦った時のままのクラシカルなバトルスーツを装着する。
燃えるような赤い身体、艶やかな黒いバイザー、染み一つない白のロンググローブ。
暖馬の思い出の中にいるヒーローが、自分が手にした刃物と同じ形状のものをこちらに向けている。
「吞まれるな。中身はただの邪悪な変態だ。とっとと殺すぞ」
「貴様がぞれ言うのか、廃棄物」
帝王が初めて部下の前でローブを脱ぎ捨てる。
その下には、ギガンを上回るほどの筋骨隆々な身体があった。
ローブの下に在ったのは、レッドのバイザーと同じ漆黒の体毛に包まれた牡牛の獣人だ。
だが、その顔は竜と狼とを混ぜたように長く尖った鼻先を持っており、大きく裂けた口の上に沿うように、顔の側面には四つずつ金色の眼玉が付いていた。
踝まである簡素な貫頭衣の腰元をベルトで締めただけの姿は、防具など必要ないという自信の表れだろう。
帝王は毒々しい紫色の髑髏模様をあしらった大槌を片手で軽々と持ち上げる。
「相変わらずダセえな。てめえの支給武器、誰も喜んでなかったからな」
「知っている。貴様らが陰で嫌がる様は見物だった。それも今日で終いだ」
二組の間に、僅かな空気の流れが起こる。
音の消えた一瞬の隙をついて先に動いたのは、暖馬とギガンだった。
つづく
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