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第21話 情報屋
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「情報屋の観察眼、なめんじゃないわよ」
血反吐をはきながら小屋を守るレリアの元に、リザが駆けつける。
あまりの数の多さに、レリアですら押し切られそうになっていたギリギリのタイミングだ。
「ハッ!」
「グギャァッ!」
リザは毒付きクナイを駆使しながら、レリアの隣に並ぶ。
「攻略組ともあろう者が、ずいぶん苦戦してるみたいね」
「どうしてワタシの場所が?」
レリアが足音を消していたのは、この場所を悟らせないため。
それでもリザが駆けつけたことに疑問を持っている。
「あなたは最初に、向かう方向へ視線を向ける。その後で、意図を探られない様あえて違う方向に移す癖があるわ」
「……!」
「それを基に考えれば、ツヴァイ近くに不自然な場所があるじゃない」
「……っ」
たった二日、数時間ずついただけ。
それだけでリザは、レリアの癖を見抜いていた。
観察眼の鋭さに、レリアは思わず笑みをこぼす。
「フフフッ。やっぱりあなたの方が恐ろしいじゃない」
「褒め言葉として受け取っておくわ」
対して、リザは手にぽうっと小さな光を灯した。
「──【小回復】」
「……!」
「これでもうちょっと頑張りなさいよ」
「どうも!」
そうしてリザに向けるのは、信頼をしたような目だ。
強さに関しては劣るが、その他の部分でリザは確実に秀でている。
「ひとまずここを乗り切るわよ!」
「言われなくても!」
気持ちと共に、少し下がり気味になっていたレリアの視線。
それが再び前を向いた。
「ここは──死んでも守る!」
一方その頃、探索者街ツヴァイの入口付近。
魔物たちの“大氾濫”で、あわやめちゃくちゃになりかけていた最終防衛線だ。
「「「……っ」」」
だが、状況は打って変わり、今は静まり返っている。
むしろ唖然としているといった方が正しいかもしれない。
「なんなんだよこれ……」
「ありえねえ……」
「こんな魔法見たこともないぞ……」
探索者が見上げているのは、炎柱だ。
先ほど一人の少年に放たれたそれは、今もなお天にも昇る勢いで燃え盛っている。
その炎柱が、街へ侵入しようとしていた魔物を一斉に焼き払ったのだ。
「てか、あの少年はどこに?」
「そういえばすぐに消えたな」
「何だったんだ一体……」
あまりの魔法に言葉を失っているが、少年に救ってもらったのは事実。
段々と落ち着きを取り戻し始めた探索者たちは、静かに少年に感謝を捧げるのだった。
「はああああああああッ!」
再び、街外れの小屋。
リザとレリアが戦いを繰り広げている場所だ。
「……ぐっ!」
「ちょっと、レリア!?」
戦いの最中、レリアががくっと態勢を崩す。
「こんな戦い、久しぶりよ……」
それもそのはず、今の状況はレリアのスタイルとは相性が最悪だ。
単独で最前を行くこともあるレリアの狩りは、まさに一瞬。
狙いを定めると、華麗な身のこなしで、足音もなく影から魔物を追う。
そうして魔物が油断したところで、Sランクの長刀──『桜吹雪』から回避不能の無数の斬撃を放つのだ。
追跡能力、隠密能力、精神力など、それらを以て彼女は攻略組の一員と呼ばれる。
つまり、ほとんどの場合、レリアの勝負は一瞬で決する。
「……ハァ、ハァ」
しかし、今はそうはいかない。
魔物の数が多すぎるのだ。
また、『ダンダン丘』の魔物は一体一体が強い。
中級者ならば避けるショートカット的なダンジョンだが、エアルとラフィがいるのを良いことに、このルートを辿ってしまった。
そんな魔物たちが狂乱して一斉におそってきているのだ。
武器の代償も重なり、かつてない状況に陥っていた。
加えて、レリアはさらに奥の方へ目を向けた。
「しかも、まだあんなのがいるなんてね」
「……!」
視線の先には、大きな大きな複数の魔物。
ずん、ずんと、一歩を踏み出すごとに地面が震えている。
あれらは起こしてはいけない魔物たちだ。
「まさか、さっきの地震で目覚めたって言うの……?」
『ダンダン丘』の奥地には、起こしてはいけない魔物たちがいる。
探索者が接触しなければ襲ってこないため、避ければ脅威ではない。
だが、一度刺激すれば止めることは出来ない。
「「「ギャオアアアアアアア……!」」」
「「……ッ!」」
耳に響く咆哮を上げたのは、『テラーモンスターズ』。
前に長い頭身を持ち、二足歩行で歩いてくる“恐竜”だ。
それぞれランクは──A。
「ワタシでも正面から相手にしないわよ、あんなの」
「……っ!」
焦りからか、レリアは少し口角を上げる。
戦闘力だけでは中級のリザに、頼りのレリアは満身創痍。
まさに絶望的とも言える状況……だった。
──そこに剣閃が見えるまでは。
「おりゃああああああああ!」
「「……!」」
キラリと何かが光る。
そして次の瞬間、ズバっという音と共に衝撃がやってきた。
「ギャオアアアアアア……!?」
今まさに迫っていた脅威が、一瞬で蹴散らされたのだ。
あまりに速い出来事に、 リザとレリアは困惑する。
だが、そうして土埃から聞こえてきた言葉には、心の底から安堵した。
「二人とも」
「「……!」」
それは、今最も待ち望んでいた声。
この状況を打開できる唯一とも言える存在の声だった。
「さすが」
「フフフッ」
ぶおんと土埃を払い、中から姿を現したのは──
「おまたせ」
「わふっ!」
エクスカリバーを手にしたエアル、そしてラフィの姿であった。
血反吐をはきながら小屋を守るレリアの元に、リザが駆けつける。
あまりの数の多さに、レリアですら押し切られそうになっていたギリギリのタイミングだ。
「ハッ!」
「グギャァッ!」
リザは毒付きクナイを駆使しながら、レリアの隣に並ぶ。
「攻略組ともあろう者が、ずいぶん苦戦してるみたいね」
「どうしてワタシの場所が?」
レリアが足音を消していたのは、この場所を悟らせないため。
それでもリザが駆けつけたことに疑問を持っている。
「あなたは最初に、向かう方向へ視線を向ける。その後で、意図を探られない様あえて違う方向に移す癖があるわ」
「……!」
「それを基に考えれば、ツヴァイ近くに不自然な場所があるじゃない」
「……っ」
たった二日、数時間ずついただけ。
それだけでリザは、レリアの癖を見抜いていた。
観察眼の鋭さに、レリアは思わず笑みをこぼす。
「フフフッ。やっぱりあなたの方が恐ろしいじゃない」
「褒め言葉として受け取っておくわ」
対して、リザは手にぽうっと小さな光を灯した。
「──【小回復】」
「……!」
「これでもうちょっと頑張りなさいよ」
「どうも!」
そうしてリザに向けるのは、信頼をしたような目だ。
強さに関しては劣るが、その他の部分でリザは確実に秀でている。
「ひとまずここを乗り切るわよ!」
「言われなくても!」
気持ちと共に、少し下がり気味になっていたレリアの視線。
それが再び前を向いた。
「ここは──死んでも守る!」
一方その頃、探索者街ツヴァイの入口付近。
魔物たちの“大氾濫”で、あわやめちゃくちゃになりかけていた最終防衛線だ。
「「「……っ」」」
だが、状況は打って変わり、今は静まり返っている。
むしろ唖然としているといった方が正しいかもしれない。
「なんなんだよこれ……」
「ありえねえ……」
「こんな魔法見たこともないぞ……」
探索者が見上げているのは、炎柱だ。
先ほど一人の少年に放たれたそれは、今もなお天にも昇る勢いで燃え盛っている。
その炎柱が、街へ侵入しようとしていた魔物を一斉に焼き払ったのだ。
「てか、あの少年はどこに?」
「そういえばすぐに消えたな」
「何だったんだ一体……」
あまりの魔法に言葉を失っているが、少年に救ってもらったのは事実。
段々と落ち着きを取り戻し始めた探索者たちは、静かに少年に感謝を捧げるのだった。
「はああああああああッ!」
再び、街外れの小屋。
リザとレリアが戦いを繰り広げている場所だ。
「……ぐっ!」
「ちょっと、レリア!?」
戦いの最中、レリアががくっと態勢を崩す。
「こんな戦い、久しぶりよ……」
それもそのはず、今の状況はレリアのスタイルとは相性が最悪だ。
単独で最前を行くこともあるレリアの狩りは、まさに一瞬。
狙いを定めると、華麗な身のこなしで、足音もなく影から魔物を追う。
そうして魔物が油断したところで、Sランクの長刀──『桜吹雪』から回避不能の無数の斬撃を放つのだ。
追跡能力、隠密能力、精神力など、それらを以て彼女は攻略組の一員と呼ばれる。
つまり、ほとんどの場合、レリアの勝負は一瞬で決する。
「……ハァ、ハァ」
しかし、今はそうはいかない。
魔物の数が多すぎるのだ。
また、『ダンダン丘』の魔物は一体一体が強い。
中級者ならば避けるショートカット的なダンジョンだが、エアルとラフィがいるのを良いことに、このルートを辿ってしまった。
そんな魔物たちが狂乱して一斉におそってきているのだ。
武器の代償も重なり、かつてない状況に陥っていた。
加えて、レリアはさらに奥の方へ目を向けた。
「しかも、まだあんなのがいるなんてね」
「……!」
視線の先には、大きな大きな複数の魔物。
ずん、ずんと、一歩を踏み出すごとに地面が震えている。
あれらは起こしてはいけない魔物たちだ。
「まさか、さっきの地震で目覚めたって言うの……?」
『ダンダン丘』の奥地には、起こしてはいけない魔物たちがいる。
探索者が接触しなければ襲ってこないため、避ければ脅威ではない。
だが、一度刺激すれば止めることは出来ない。
「「「ギャオアアアアアアア……!」」」
「「……ッ!」」
耳に響く咆哮を上げたのは、『テラーモンスターズ』。
前に長い頭身を持ち、二足歩行で歩いてくる“恐竜”だ。
それぞれランクは──A。
「ワタシでも正面から相手にしないわよ、あんなの」
「……っ!」
焦りからか、レリアは少し口角を上げる。
戦闘力だけでは中級のリザに、頼りのレリアは満身創痍。
まさに絶望的とも言える状況……だった。
──そこに剣閃が見えるまでは。
「おりゃああああああああ!」
「「……!」」
キラリと何かが光る。
そして次の瞬間、ズバっという音と共に衝撃がやってきた。
「ギャオアアアアアア……!?」
今まさに迫っていた脅威が、一瞬で蹴散らされたのだ。
あまりに速い出来事に、 リザとレリアは困惑する。
だが、そうして土埃から聞こえてきた言葉には、心の底から安堵した。
「二人とも」
「「……!」」
それは、今最も待ち望んでいた声。
この状況を打開できる唯一とも言える存在の声だった。
「さすが」
「フフフッ」
ぶおんと土埃を払い、中から姿を現したのは──
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