490 / 574
魔人ナツヤ
魔人ナツヤ 6
しおりを挟む
王都は静まり返っていた。城門は閉められ、人々も屋内に避難するよう命令される。
「魔人らしき者を確認しました!!」
千里眼持ちの兵が言う。軍隊にも、サツキ達にも緊張が走った。
翼竜に乗ったナツヤが肉眼でも確認できる距離までやって来る。
「放て!!」
城壁から魔法が飛び出す。火、氷、雷が翼竜を襲った。
しかし、それらは軽々と弾かれ、どんどんナツヤはこちらに向かってくる。
その魔法を放つ後ろで、上級兵の二人が杖を握っていた。
「いくぞ!!」
一斉に魔力を込めると、光線が一直線にナツヤに向かって飛び、翼竜を撃ち落とす。
「こ、これが魔人が残した武具の力……」
一般の兵隊長が思わず言葉を漏らす。ナツヤは地面に激突しそうになるが、その途中で巨大なスライムを召喚し、その中に入り込む。
無傷で地面に降り立ったナツヤは、次々に魔物を召喚する。
「私達が行きます!!」
サツキ達が城門を飛び出て魔物の群れに突っ込む。鋭いナイフ『カタトンボ』を持つカミクガが雷を散らしながら魔物を切り裂く。
「兵の皆さん、続いて下さい!!」
ウオオォォ!!! と声を上げながら、サツキを先頭にして軍隊が動く。
白兵戦が始まった。ナツヤの召喚する魔物は一般の武器でも倒せるらしく、ギチットの兵達は勇敢に戦っていた。
だが、倒しても倒しても次々に押し寄せる魔物に、段々と士気が落ちていく。
そこへ、裏の道具を持った特殊部隊がやって来た。
一人の兵が弓に矢をつがえて放つと、それは空中で百本に増えた。魔物達を串刺しにする。
また、別の兵が天高く杖を上げると、雷が空から落ちてきた。
次は火の玉が数百発。氷の巨大な剣が、竜巻が、魔物達を蹴散らしていった。
サツキは思う。今は心強いが、この力が同じ人間に向かって使われたらと。
前線で戦うサツキはナツヤの目前まで来た。声の拡声魔法を使い最後の勧告をする。
「もうこれ以上抵抗しないで下さい!!」
「お前、勇者か?」
ナツヤは短い言葉で尋ねた。
「そうです。勇者サツキです」
「そうか、ならば言おう。俺こそが真の勇者、ナツヤだ」
サツキは歯を食いしばり、言う。
「人を傷つけて、何が勇者だ!!」
「それならば俺も言おう。弱い者を助けなくて何が勇者だ!!」
うっと言葉に詰まりそうになったが、サツキは剣を構えて言い返す。
「あなたの生い立ちは、少しですが聞いています。同情はしますし、国のそういった問題を解決出来なかった事を私は恥じます」
「ならば、一緒に国を変えましょう」
ナツヤは笑顔でそう話す。
「あなたがしている事はただの無差別な破壊だ!!」
「こんな国、守る価値がありますか?」
サツキは魔剣『カミカゼ』を取り出して力を込める。
「少し、痛いですよ?」
「分かり合えなければ、残るのは殺し合いですね」
ナツヤは再び翼竜を召喚して上空へ羽ばたき、火の玉をサツキに向かって吐かせた。
それに対し、剣を数回ふるい火の玉を消滅させ、サツキは魔剣で上昇気流を作り、空へと舞い上がる。
二刀流のサツキは腕を開き、思い切り魔力を込めた。剣には竜巻がまとわり付き、竜の体を抉る。
たまらず咆哮を上げた後、竜は消滅した。落下するサツキは地面に向けて風を放ち、フワリと着地する。
そんな芸当が出来ないナツヤは地面に叩きつけられそうになるも、またスライムに包まれ無傷だった。
「やりますね」
土埃の中からナツヤが現れた。そして、手を天高く上げる。
次の瞬間だった。カマキリやアリ、ハチなど虫を模した巨大な魔物達がサツキを取り囲む。
「っく……」
一体一体戦えば、余裕で勝てるだろうが、いくらなんでも数が多すぎる。
そんな時だった。虫の魔物が弾け飛んだ。その方向を見ると。
「遅くなりました」
元勇者トチノハと仲間達が立っていた。
「トチノハさ……、トチノハ!! 何をしに来たのですか!?」
一応、敵同士ということになっているので周りの目を気にしてサツキは言う。
「まぁまぁ、今は魔人に集中しましょう」
トチノハの仲間であるエルフの『キヌ』がサツキに言った後で、トチノハはナツヤに向かって語りかける。
「ナツヤさん……。で良かったかな? 実は私も虐げられていた亜人と共に国を変えようとしていたんですよ」
協力関係にあるとは言え、いつトチノハが裏切ってもおかしくはない状況だ。
そんな中、そのような事を言い出したのでサツキはまさかと思った。
「確かに今の国王は牛の糞以下です。ですが、あなたのやり方は、あまりにも一般の国民を犠牲にしすぎる」
「黙れ、知ったような口を効くな!!!」
ナツヤは虫の魔物を仕向けるが、トチノハの爆破魔法で木端微塵に吹き飛んでいく。
「あなたは勇者として止めなくてはいけない」
トチノハはナツヤに矢を放つと、魔物が前へ出て体で受け止めた。
「サツキさん。狙うなら恐らく本体です。彼は魔物を使う力はあっても、本人はそこまで強くない」
トチノハの言葉にサツキは軽く頷く。
「面白そうな事になってますねー」
魔物達を切り裂く稲光。カミクガと聖女クサギもサツキの元までやって来た。
「とにかく魔人に攻撃を入れるぞ!!」
クサギが全員に支援魔法を掛ける。皆、体が軽くなるのを感じた。
キヌが矢で魔物を射止め、モモの父親であるオークの『ネック』は大剣で魔物を斬り捨てていく。
カミクガが道を切り開き、その後ろをサツキとトチノハが走る。
ナツヤを守ろうと前に出てきた魔物を爆破魔法で消し飛ばし、その空いた隙間からサツキが飛び出た。
サツキの剣は一直線にナツヤの首を捉え。
喉仏を貫いて、串刺しにした。
「魔人らしき者を確認しました!!」
千里眼持ちの兵が言う。軍隊にも、サツキ達にも緊張が走った。
翼竜に乗ったナツヤが肉眼でも確認できる距離までやって来る。
「放て!!」
城壁から魔法が飛び出す。火、氷、雷が翼竜を襲った。
しかし、それらは軽々と弾かれ、どんどんナツヤはこちらに向かってくる。
その魔法を放つ後ろで、上級兵の二人が杖を握っていた。
「いくぞ!!」
一斉に魔力を込めると、光線が一直線にナツヤに向かって飛び、翼竜を撃ち落とす。
「こ、これが魔人が残した武具の力……」
一般の兵隊長が思わず言葉を漏らす。ナツヤは地面に激突しそうになるが、その途中で巨大なスライムを召喚し、その中に入り込む。
無傷で地面に降り立ったナツヤは、次々に魔物を召喚する。
「私達が行きます!!」
サツキ達が城門を飛び出て魔物の群れに突っ込む。鋭いナイフ『カタトンボ』を持つカミクガが雷を散らしながら魔物を切り裂く。
「兵の皆さん、続いて下さい!!」
ウオオォォ!!! と声を上げながら、サツキを先頭にして軍隊が動く。
白兵戦が始まった。ナツヤの召喚する魔物は一般の武器でも倒せるらしく、ギチットの兵達は勇敢に戦っていた。
だが、倒しても倒しても次々に押し寄せる魔物に、段々と士気が落ちていく。
そこへ、裏の道具を持った特殊部隊がやって来た。
一人の兵が弓に矢をつがえて放つと、それは空中で百本に増えた。魔物達を串刺しにする。
また、別の兵が天高く杖を上げると、雷が空から落ちてきた。
次は火の玉が数百発。氷の巨大な剣が、竜巻が、魔物達を蹴散らしていった。
サツキは思う。今は心強いが、この力が同じ人間に向かって使われたらと。
前線で戦うサツキはナツヤの目前まで来た。声の拡声魔法を使い最後の勧告をする。
「もうこれ以上抵抗しないで下さい!!」
「お前、勇者か?」
ナツヤは短い言葉で尋ねた。
「そうです。勇者サツキです」
「そうか、ならば言おう。俺こそが真の勇者、ナツヤだ」
サツキは歯を食いしばり、言う。
「人を傷つけて、何が勇者だ!!」
「それならば俺も言おう。弱い者を助けなくて何が勇者だ!!」
うっと言葉に詰まりそうになったが、サツキは剣を構えて言い返す。
「あなたの生い立ちは、少しですが聞いています。同情はしますし、国のそういった問題を解決出来なかった事を私は恥じます」
「ならば、一緒に国を変えましょう」
ナツヤは笑顔でそう話す。
「あなたがしている事はただの無差別な破壊だ!!」
「こんな国、守る価値がありますか?」
サツキは魔剣『カミカゼ』を取り出して力を込める。
「少し、痛いですよ?」
「分かり合えなければ、残るのは殺し合いですね」
ナツヤは再び翼竜を召喚して上空へ羽ばたき、火の玉をサツキに向かって吐かせた。
それに対し、剣を数回ふるい火の玉を消滅させ、サツキは魔剣で上昇気流を作り、空へと舞い上がる。
二刀流のサツキは腕を開き、思い切り魔力を込めた。剣には竜巻がまとわり付き、竜の体を抉る。
たまらず咆哮を上げた後、竜は消滅した。落下するサツキは地面に向けて風を放ち、フワリと着地する。
そんな芸当が出来ないナツヤは地面に叩きつけられそうになるも、またスライムに包まれ無傷だった。
「やりますね」
土埃の中からナツヤが現れた。そして、手を天高く上げる。
次の瞬間だった。カマキリやアリ、ハチなど虫を模した巨大な魔物達がサツキを取り囲む。
「っく……」
一体一体戦えば、余裕で勝てるだろうが、いくらなんでも数が多すぎる。
そんな時だった。虫の魔物が弾け飛んだ。その方向を見ると。
「遅くなりました」
元勇者トチノハと仲間達が立っていた。
「トチノハさ……、トチノハ!! 何をしに来たのですか!?」
一応、敵同士ということになっているので周りの目を気にしてサツキは言う。
「まぁまぁ、今は魔人に集中しましょう」
トチノハの仲間であるエルフの『キヌ』がサツキに言った後で、トチノハはナツヤに向かって語りかける。
「ナツヤさん……。で良かったかな? 実は私も虐げられていた亜人と共に国を変えようとしていたんですよ」
協力関係にあるとは言え、いつトチノハが裏切ってもおかしくはない状況だ。
そんな中、そのような事を言い出したのでサツキはまさかと思った。
「確かに今の国王は牛の糞以下です。ですが、あなたのやり方は、あまりにも一般の国民を犠牲にしすぎる」
「黙れ、知ったような口を効くな!!!」
ナツヤは虫の魔物を仕向けるが、トチノハの爆破魔法で木端微塵に吹き飛んでいく。
「あなたは勇者として止めなくてはいけない」
トチノハはナツヤに矢を放つと、魔物が前へ出て体で受け止めた。
「サツキさん。狙うなら恐らく本体です。彼は魔物を使う力はあっても、本人はそこまで強くない」
トチノハの言葉にサツキは軽く頷く。
「面白そうな事になってますねー」
魔物達を切り裂く稲光。カミクガと聖女クサギもサツキの元までやって来た。
「とにかく魔人に攻撃を入れるぞ!!」
クサギが全員に支援魔法を掛ける。皆、体が軽くなるのを感じた。
キヌが矢で魔物を射止め、モモの父親であるオークの『ネック』は大剣で魔物を斬り捨てていく。
カミクガが道を切り開き、その後ろをサツキとトチノハが走る。
ナツヤを守ろうと前に出てきた魔物を爆破魔法で消し飛ばし、その空いた隙間からサツキが飛び出た。
サツキの剣は一直線にナツヤの首を捉え。
喉仏を貫いて、串刺しにした。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
長女は家族を養いたい! ~凍死から始まるお仕事冒険記~
灰色サレナ
ファンタジー
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。
その3人が目覚めた先は日本語が通じてしまうのに魔物はいるわ魔法はあるわのファンタジー世界……そこで出会った首が取れるおねーさん事、アンドロイドのエキドナ・アルカーノと共に大陸で一番大きい鍛冶国家ウェイランドへ向かう。
魔物が生息する世界で生き抜こうと弥生は真司と文香を護るためギルドへと就職、エキドナもまた家族を探すという目的のために弥生と生活を共にしていた。
首尾よく仕事と家、仲間を得た弥生は別世界での生活に慣れていく、そんな中ウェイランド王城での見学イベントで不思議な男性に狙われてしまう。
訳も分からぬまま再び死ぬかと思われた時、新たな来訪者『神楽洞爺』に命を救われた。
そしてひょんなことからこの世界に実の両親が生存していることを知り、弥生は妹と弟を守りつつ、生活向上に全力で遊んでみたり、合流するために路銀稼ぎや体力づくり、なし崩し的に侵略者の撃退に奮闘する。
座敷童や女郎蜘蛛、古代の優しき竜。
全ての家族と仲間が集まる時、物語の始まりである弥生が選んだ道がこの世界の始まりでもあった。
ほのぼののんびり、時たまハードな弥生の家族探しの物語
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる