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スフィン
いざ、旅立ち!
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「まぁいいや。旅の準備だ!! それに仲良くしましょうや!!」
マッサが笑いながら言い。皆を見た。
「それじゃ、俺はギルドで馬車の手配と、他に手続きを済ませてきますわー。皆さんは各自必要なものを買っておいて下さいな」
「必要なものか」
スフィンはうーんと考えてみる。
「小さな街ですが、旅人用に旅の道具の品揃えは良いのでね!」
「よし、分かった。行くぞラミッタ」
「え? あっ、えぇ、はい!」
いつも買い物はマルクエンと一緒だったので、一瞬ポカンとしたラミッタ。
「まさか、私よりもイーヌの騎士と買い物がしたいと?」
「め、滅相もありません!! こんなド変態卑猥野郎なんて知りません!」
しょんぼりマルクエンは余計にしょんぼりとしていた。
買い物も終わり、マルクエンとスフィン達はギルドの前に集まる。
「いやー、お待たせしました。それじゃ行きましょうか!」
扉を開けて出てきたマッサはニコニコ笑って言った。
マッサの後を付いて街を出る三人。
「そういや、マルクエン様とラミッタ様に聞きたかったんですが、試練の塔とはどんな場所だったんですかい?」
その質問に答える前に、かねてから思っていた事をマルクエンは告げた。
「そのー。様付けで呼ばなくても大丈夫ですよ。これから一緒に旅をするのですし」
「だけど、流石に呼び捨てって訳にもいかねーしなー。マルクエンさんとラミッタさんって呼ばせてもらうぜ!」
「そうですね、それで良いです」
勇者と距離が近くなった気がして、マッサも上機嫌だ。
「それで、試練の塔っすよ! どんな所なんですかい?」
「どんな所かと言っても……。本当に不思議な所でした。無限に続く階段に動く石像。塔の中なのに大自然が広がったりと」
「そうなんすか、やっぱ試練の塔ハンパねぇですねー」
そこで口を挟んだのは意外にもスフィンだった。
「信じられんな。それにマッサ、貴様やけに試練の塔とやらを知りたがるな」
「えぇまぁ。冒険者の憧れなんでね。俺も冒険者の端くれですから」
「端くれっていうか、ギルドマスターよね?」
ラミッタがツッコミを入れると、またハハハと笑い出した。
街の外には、マルクエン達が乗ってきた馬車と、手配されたもう一台の馬車が用意されている。
「それじゃ、試練の塔目指してレッツゴー!」
マルクエンが運転する馬車にはラミッタが、マッサの馬車にはスフィンが乗っていた。
馬の体力を考えて別々に乗ることにしたのだ。
ガラガラと馬車が引かれ、途中何回か休憩を挟むと、あたりは夕日で赤く染まっていく。
「それじゃ、野営の準備ですかね―」
手際よくテントを立てるマルクエンとラミッタ。
ラミッタは軍事訓練で慣れていたが、そういった事を配下に任せていたマルクエンもこちらの世界に来てすっかり慣れてしまっていた。
「料理は俺に任せて下さいな」
「私も手伝おう」
手持ち無沙汰なスフィンはマッサの元へと歩く。
「よし、それじゃ初めての共同作業といきましょうか」
「気持ち悪い事を言うな、気持ち悪い」
「そんな二回も言わなくても……」
マッサが笑いながら言い。皆を見た。
「それじゃ、俺はギルドで馬車の手配と、他に手続きを済ませてきますわー。皆さんは各自必要なものを買っておいて下さいな」
「必要なものか」
スフィンはうーんと考えてみる。
「小さな街ですが、旅人用に旅の道具の品揃えは良いのでね!」
「よし、分かった。行くぞラミッタ」
「え? あっ、えぇ、はい!」
いつも買い物はマルクエンと一緒だったので、一瞬ポカンとしたラミッタ。
「まさか、私よりもイーヌの騎士と買い物がしたいと?」
「め、滅相もありません!! こんなド変態卑猥野郎なんて知りません!」
しょんぼりマルクエンは余計にしょんぼりとしていた。
買い物も終わり、マルクエンとスフィン達はギルドの前に集まる。
「いやー、お待たせしました。それじゃ行きましょうか!」
扉を開けて出てきたマッサはニコニコ笑って言った。
マッサの後を付いて街を出る三人。
「そういや、マルクエン様とラミッタ様に聞きたかったんですが、試練の塔とはどんな場所だったんですかい?」
その質問に答える前に、かねてから思っていた事をマルクエンは告げた。
「そのー。様付けで呼ばなくても大丈夫ですよ。これから一緒に旅をするのですし」
「だけど、流石に呼び捨てって訳にもいかねーしなー。マルクエンさんとラミッタさんって呼ばせてもらうぜ!」
「そうですね、それで良いです」
勇者と距離が近くなった気がして、マッサも上機嫌だ。
「それで、試練の塔っすよ! どんな所なんですかい?」
「どんな所かと言っても……。本当に不思議な所でした。無限に続く階段に動く石像。塔の中なのに大自然が広がったりと」
「そうなんすか、やっぱ試練の塔ハンパねぇですねー」
そこで口を挟んだのは意外にもスフィンだった。
「信じられんな。それにマッサ、貴様やけに試練の塔とやらを知りたがるな」
「えぇまぁ。冒険者の憧れなんでね。俺も冒険者の端くれですから」
「端くれっていうか、ギルドマスターよね?」
ラミッタがツッコミを入れると、またハハハと笑い出した。
街の外には、マルクエン達が乗ってきた馬車と、手配されたもう一台の馬車が用意されている。
「それじゃ、試練の塔目指してレッツゴー!」
マルクエンが運転する馬車にはラミッタが、マッサの馬車にはスフィンが乗っていた。
馬の体力を考えて別々に乗ることにしたのだ。
ガラガラと馬車が引かれ、途中何回か休憩を挟むと、あたりは夕日で赤く染まっていく。
「それじゃ、野営の準備ですかね―」
手際よくテントを立てるマルクエンとラミッタ。
ラミッタは軍事訓練で慣れていたが、そういった事を配下に任せていたマルクエンもこちらの世界に来てすっかり慣れてしまっていた。
「料理は俺に任せて下さいな」
「私も手伝おう」
手持ち無沙汰なスフィンはマッサの元へと歩く。
「よし、それじゃ初めての共同作業といきましょうか」
「気持ち悪い事を言うな、気持ち悪い」
「そんな二回も言わなくても……」
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