朝焼けの女神

小笠原雅

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朝焼けの女神⑩2人の修行

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朝焼けの女神⑩
 2人の修行

 グルが居なくなって大変な時なのにみんなで支えないとコロニーが無くなってしまうかもしれないのに」
「そうなんだ」
「そんな後に海で貴方に出会った。海から引き上げてくれた時ものすごく綺麗なエネルギーを感じたわ。
 腕を掴まれた時に神さまに会った気がしたもの」
「それは大袈裟だなぁ」
「グルのプレゼントの髪留めも見つけてくれたし、すごく祝福されてる気がしたの、どうしても会いたかったしこの事を話したかったの」
「それはただの偶然じゃないかな?俺はそんなもんじゃないよ」
「今日あって感じたけど、あなたは浄化されてないみたい、要らない物がいっぱいあってエネルギーが通らないのよ」
「そう要らないもの」
「だから脳がクリアになっていない良いエネルギーが入って来ないのよ」
「言ってる事がわからないようなわかる様な」
「あの時は溺れている人を助けようと必死になってくれたから、ほんとのエネルギーを出してくれたのね。それにあの島だったから祝福された場所だったみたい」
 文子はうっとり三浦を見つめている。
「今日の食事気に入ってくれたでしょ、食べてくれた後少し波動が良くなった」
 文子は三浦の周りを見渡すように
「私と一緒にほんとのヨガやってみない?女は気のエネルギーは男の人には叶わないのよ、だから男に寄り添いエネルギーを貰いながら生きるの。あなたのエネルギーを私は感じてみたい、グルのような清らかなエネルギーが流れている気がするの」
「ええ、俺たち今日あったばかりでどうして良いかわからないよ」
「ね、私と修行してくれる?」
「良いけど?」
「それじゃこれから一週間射精しちゃダメだよ、私と交接しても出しちゃダメ良い?」
「射精をしない交接をするの良い?」
「そんなオナニーする方じゃないから余裕だけど、抱き合うのに出したらダメなの?」
「そう、練習して欲しいのよ、射精しそうになる時って下腹にエネルギーが貯まるのよ、それを呼吸をしながら頭の上に上げて頭頂から出すの、我慢するんじゃ無くてエネルギーを貯まらないように頭頂から出すのよ」
「ええー難しいよ、それに今日初めてこうやって話をしているのに、これってタントラセックスかな?いきなり無理だよ」
「あら私ったらごめんなさい。そうよねいきなり過ぎるよね」

「あなたの海で引き上げてくれた時のに綺麗なエネルギーが忘れられないのよ。儀礼で交接するヨギーの中にいたから、エネルギーを高める為の交接はいやらしい事じゃないって考えてるの、わかって貰えるまで待つ事にするわ」
「そうだなぁ、もっと理屈をわからないとそんな気持ちにならない男なんだごめんね」

「でも今度の日曜日は仕事だし次の連休は瀬戸内のオーナーの所へ行くんだよ。この前の台風で研修棟が痛んだらしくて大工の手伝いに行くんだ。来週は会えないよ」
「そうなんだ。でもその手伝い私も声掛かっているよ、だって初めは手伝いの時しか会えないって思っていたもの」
「そうなんだ、じゃ一緒に行こうか?でもヨガ教室どうするの?」
「私の生徒さん主婦が多くて土日は教室が無いの、だから大丈夫だよ」
「そっか出発時間を連絡するね」
「楽しみに待ってます」

 それから三浦は射精禁止を受けて修行に入った。
 自分で刺激したシンボルをセクシーな動画や画像を見ずに硬くして、それからオイルを使ってシンボルを刺激する
 射精感が出たら下丹田に溜まったエネルギーを背筋を通して頭にあげて呼吸で収めさせて頭頂から抜く。
 それを繰り返す。
 でもあんま上手く抜けないと頭が狂いそうになるのでその時は出しても良いらしい。
 たまに仕事終わりに文子の家に泊まりに行って、一緒に瞑想に入って貰い背中にクンダリーニが登るようにイメージの言葉を貰い指導してもらう。
 
 瀬戸内へ
出発の前日の夜三浦は文子の家に泊まりに行った。
 食事の後、文子が朝ヨガの話しを話してくれた。
「朝日が出る前のエネルギーを受けて瞑想してみたかった。そんな時に合宿の話があって
チャンスが来たと思って嬉しかった。」

「合宿には二回参加したので、朝の砂浜には誰もいないことがわかっていたの。
 前日、オーナーに聞くとちょうど日の出の方向が良く、太陽が見える時期だと聞いていた。」

 三浦を見るように視点を向けて思い出しながら。

「島と島の間に出る朝日は楽しみだった。
その日はは満点の星空で期待が膨らんで出来て嬉しかった。」

 文子は少し言い難いそうにした。

「ずっと海辺で裸でヨガをやってみたいと思っていた。ヨーロッパでは流行っているらしいの」

「自然の中で開放感が素敵なの何度見てもわかるわ、エネルギーに溶けていくアーサナ」

 三浦は思い出した。実は忘れられないほどその朝はは素晴らしかった。

 金星が光る漆黒の夜から世界に光が届き始める時、蠢くような波動。

 三浦の目を見て文子は続けた。
「太陽が出て来ると私と太陽の間に道が出来た。私は瞑想の中、深い祈でその道を歩いた。」

 目が輝き、手を胸に当てて感動している


「身体中が金色に輝き、全てが許される。
 私の前に朝日から手を差し伸べるように
光の筋があった。」

「光の筋は海の波間を走り、私の足元に届き私の体を金色に変えた。私の身体全体が金色にそまったら、すごい快感が走った。」

「オーガズムを何度も感じたわ骨盤が痙攣してお腹がガクガク震えるの。そのたびに背中に電流が走るようにエネルギーが来た。」

「気持ち良くって太陽礼賛のポーズをやったら、身体中が暑くなってたまらなかった。」

 目を輝かせ両手を身体の前で合わせた。

 立ち木のポーズを取れって声がしたの、そしたら足を取られて砂浜に座ったの。波が私の身体を舐めるの。冷たい氷で撫でられるように、夢中になったわ。
 股間に波が来た時はキスされたと思うほど気持ち良かった」

「でも快感は長くは続かなかった。口と鼻に潮水が入って来て息が出来なくなって苦しくてその時貴方が来たの。私を抱き上げて。波の中から抱き上げてくれたわ。その時私の中に、あなたのエネルギーが入ったの。私の大事な所に、あなたの体の中から出た蛇が、私の会陰から中に入って背中を登って来たの。私はあなたを太い木の幹のように
しがみつき何度も何度もエクスタシィを感じたわ」

「忘れられない、あなたのエネルギーが私をそうさせるのよ」

そう言って文子は服を脱いでいった。

 



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