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電車の中の指 蛇の記憶

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12、電車の中の指 蛇の記憶

 北摂の山の近くの、都心勤めの会社員は住環境の恩恵を受ける対価として毎日、満員電車に乗る事になる、この路線は痴漢が多い、停車駅の少ない急行が特に多いらしい。
 今までの文子はそんな被害にも遭わなかったのだが佐田との交接をきっかけにして胸やお尻に手が伸びる様になって来た。その嫌悪感はすごい嫌な物でいつか手をにじり挙げてやりたいと思っている。

 トイレの逢い瀬から数日経った頃最寄りの駅でバスに降りた時、股間からオリモノが垂れてるのに気づいた、幸い駅のトイレは空いていたので個室には直ぐに入れたが、公衆トイレに入ると先日を思い出してしまう。
 自愛はさすがに我慢したがしばらく妄想の中に入りぼーっとしてしまった。
 ヤバい、いつもの急行の時間までギリギリだ。個室から出て慌てエスカレーターを急いで降りた、同じくサラリーマンが文子を追い抜いて車両に向かって走る。エスカレーターを降りればそこは女性専用車両だがすでにいっぱいで、順番に乗るのを待つように並んでいる。
 女性専用車両に駆け寄るのを諦めて普通車両に乗った。そこもすでにいっぱいで車両のドアに当たらないように身を縮めてドアが閉まるのを待った。
 ドアが閉まると直ぐに乗客たちが立ちやすい、電車の揺れに耐えれる様に身体を捩る。
 文子も少し足を広げてドアに手を付く様になった。ドンと電車が揺れた。その時文子の足の間に後ろの男性のカバンが押し込まれた。その揺れで文子はドアに押し付けられてしまった。嫌悪感ノベルがなる、痴漢が狙っているのがわかる。

 今日も文子は柄違いの花柄のワンピースを着ているフワッとした生地がかわいい。文子は佐田に言われてから下着はつけていない。だからさっきの様にオリモノが太ももを垂れても止める物がない。余計に自分の股間に淫らな女芯がある事を感じてしまう。
 佐田は意外な所で顔を出す。その時、捲れば女芯が直ぐに見える様にスカートにしている。文子の肉厚な割れ目を佐田は嬉しそうに見て、頭を撫でて貰いシンボルに奉仕する事を許される。
 不思議な多幸感が貰える。カラオケボックス、ビルの階段、何処でも舐める。
 文子はスイッチが入ると周りは見えなくなり没頭出来るようになってしまった。
 若くないのでストッキング履きたいのでガーターを使い釣り上げるタイプを使っている。それを佐田は褒めてくれる。

 文子の後ろからお尻を撫で回す手がある。寒気がしたが身動き出来ない。背筋を伸ばして身を捩ったが何の役にも立たない。
 柔らかいワンピースの生地が痴漢に幸いした。手の平をピタッと当てて確認した様だ。   直ぐにガーターベルトを摘みパチンパチンと遊び出した。下着を付けてないのを嘲笑う様に痴漢の手が動いている。
 揺れに合わせて、痴漢が置いたビジネスバックを文子の足の間に入れ込もうとしている。文子も気持ち悪いので抵抗したが、お尻を捩る方に気が取られすっぽり足の間に入れられてしまった。
 スルスルとスカートが捲られお尻の丸みを撫でられた。柔らかい中年女の肌は男を夢中にさせる。直接触れる嬉しさがあるのか、痴漢が溜息をついた。
 尻肉の間に手を剣のように指を揃えて入れ込もうとして力を入れていきた。
 許さないと文子は臀筋に力を入れて拒む、その隙に痴漢は反対の手をお臍側に回し恥骨の茂みに手を回した。女芯の割れ目上の方から力の太い指が割れ目を伝って降りてくる。反射的にお腹を窄めるようにしたら痴漢にお尻を突き出すような格好になってしまった。
 文子の後ろ側の穴と恥骨の茂みの下は痴漢の思う様にされてしまった。
 快感がさざ波のようにふ文子を襲う、でも佐田とは違う。トイレの洗面ポールの前でも玄関先の廊下でも痛ぶられたが。
 「違う」
佐田のようないやらしさ、的確な指使いとはかけ離れている。
 そう文子がドロドロに溶けてしまう蛇の様ないやらしさが無い。
 股間の突起を触らせても、お尻の穴を触らせても快感はさざ波程度でしかない。
 痴漢は下着を履いてない女に会い、かなり興奮しているようだ。股間のシンボルを大きくしている。夢中になっている
 そろそろ駅に着く頃だとアナウンスがあった痴漢はもう少しで文子が逝くだろうと夢中になっている。お尻を文子が押し付けるように当て少し刺激してみた。唸り耐えている痴漢が哀れだ。
 駅に着きドアが開いた瞬間痴漢は文子の足元のカバンに手を伸ばした。すかさずその手を取って“小手返し”合気道の技を出した。
 簡単に決まった痴漢はホームに前転する様に投げ出され上向きに寝転んでしまった。
 降りる人が後ろから急いで降りる中、痴漢に気付かず踏みつけてしまう人もあったようだ。

 文子は逃げるように走り、駅のトイレに逃げ込んだ。痴漢の指の感覚を消すように自愛した。思い出す。思い出す。
「抱かれたい」佐田を思い出して
 

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