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招かれざる客 淫らな抗議

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2、招かれざる客 抗議が過ぎて


 文子は恐怖の夢を見ている。
 この部屋に侵入者がいて文子を襲う夢だ
「お願いです何でも言うこと聞きます」
 と言った。文子は自分で、なんて安っぽいセリフなんだろうと、自分を呪いながら口を動かす。

 でも今はそれしか思い浮かばない。

 文子は廊下に座り込み。ワンピースの裾を臍まで捲り上げられながら男を見上げて言った

「お願いですどうか許してください」
目の前にいる男向かってお願いしている。

 男は不機嫌になって。
「なんかさっきからお前は生意気だな」

 リビングに文子が置いたバイブを手に取り品定めする様に眺めている。

「こんなに股を広げて、こんないやらしいもん突っ込んで、こんなもんで乳首いじりやがって。」

 笑いながら文子に軽蔑の目を向けて言い放った。

「しかもババアが真昼間にベビードールだなんていい加減にしろよ」

 文子が「言わないで」と叫び男を恨むような目を向けた。

「どうしてこんな事までするんですか?」
耐えかねて文子が反発した。

 男のサドの血に火が付いた。いきなり文子の頬に平手打ちを入れた。
「お前が変態だからだよ」

 脳が痺れた、揺れながら変態って言葉が胸に刺さった。

 大きなベルが鳴り響いている。






 佐田は隣の家の玄関に立った。

 文子の家のインターホンのベルを鳴らす。


 文子がまどろんでいた。部屋で少し寝たようだ。文子は何かの音で目が覚めた。昼間近くになった日差しは、カーテンから漏れて筋を作り文子の白い太ももを照らして居る激しいエクスタシィの余韻。
 黒い大きな型の“ミツバチ”は、文子の太ももの間に転がっている。

 文子の女芯の入り口から出る液体が白い、色が濃く十分快感を楽しんだ証の様に太ももと男の形をした物に纏い、いやらしい匂いを出していた。

「めんどくさーい」
 強く来客を知らすメロディが鳴って文子は立ち上がった。居留守を使いたかったがひつこく音が鳴る。

 気分良く浸っていたのに。性感脳ってあるんだろう、頭が音を止めろとせかしてくる。頭がまだはっきりしない、反射的にと言った方がいいかも。立ち上がりインターホンに出た。

 佐田はイラついていた。L型になったマンションの遠くの廊下を歩く住人が、チラ見で視線を差して来る。その時ドアホンから女の声が聞こえた。
「どちら様でしょうか」
 声を聞いた瞬間佐田は急に冷静になった。
「隣に住んでおります佐田と申します。先日ベランダの件でお話させていただきました。その件でお話を。」

 意外にも声の主は隣人の佐田さんだった。  佐田さんは。ベランダの花壇から出る枯葉で迷惑をかけている。
 何度か菜園から出るゴミで苦情を貰ったが、それも紳士的な苦情で口頭での注意で済んだ。建築構造的な原因か?手入れはやっているが枯葉が植木鉢に落ちるととすぐに隣に風で流れてしまう。

 苦情は主人にも伝えた。
「お隣さんから苦情があったの、花壇の枯葉が舞い込んで来るので注意してくださいって言われたの」
「そんなに沢山の葉が行くのかな?」
「写真見せて貰ったの言われても仕方ない感じだったよ」
「こんなに気を使ってもお隣に葉が舞い込むなら、菜園はやめるか、規模をもっと小さくするかだな」
「そんなに簡単に言わないでよ、今じゃ私の子供のように感じてるのに」
「そんなに急に声を荒げるなよ、たかが花じゃないか?」
「子どもってそう神経質になるなよ」
「マナーは必要だね、流れて行かない様に手入れしなきゃダメだな。それが出来なかったらもっと小さくするか、止めるかだな」
「それだけは嫌」
 夫武志の冷たい顔を思い出した。ここは友好的に行きたい。

「直ぐにお伺いします。こちらから連絡いたします」

「そうですか?私もこれから出かけます。それなら手土産だけでもお渡しさせて下さい。」

「日持ちがしない物を買ってしまって、すいません」

「わかりました。」文子が答える。要らないとは言えない、こちらが迷惑を掛けているので好意は拒否出来ない。

「玄関先で失礼します。」少し冷たく言った。

 文子は部屋着のワンピースを被る様に着て鏡で髪を整えた。頬が赤くほててり愛液が太ももで乾いてしまって違和感がある。

「お待たせしました。」

 文子はドアを開け佐田を見つめた。お土産の袋を片手でぶら下げ、片手を添える佐田がいる。

 いつも見る人懐っこい笑顔をしている。
時々朝一緒のエレベーターに乗ったりする。スーッと匂う佐田さんの付けてるコロンが好きだ。

 ゆっくり文子がドアを押して、ドアが開いた。
 その時に佐田は気付いた。隣の奥さん文子はメスの匂いがする。何処となく香水の匂いと混ざり淫靡な香りだ。目もなんとなくトロンとしている。

「すいません、人目もありますし声も響きます。ドアを閉めさせて下さいね」
 いやおうなしに佐田が、一歩部屋に入りドアを閉めた。
 その時の文子の動揺がハッキリわかった。
「いや~お口に合いますかどうか」
 佐田は文子の目をしっかりと見て。
「ご主人はいらっしゃいますか?ベランダの件でお話が」と言いながら佐田がお土産物を差し出した。
 文子は反射的に両手を出して受け取ろうとした。
「いえ、先日から出張でして,すいません。お話は私が伺います」
 佐田は文子の顔を見た。
「少し顔が赤いですね」
 佐田が心配してくれている。
「熱があるんですね?」
 文子は火照った頬に手を当てて、身体が熱くなった理由を思い出して恥ずかしく思った。
「どうしたんだろう心配ですね」
「だ、大丈夫です」文子は小さい声で言った。恥ずかしさで顔があげれ無い。
 渡そうととした土産物を手前に引き戻し受け取り寸前だった文子は前のめりなった。
 それはふらついた様に見えた。
 佐田の手がすっと文子のおでこに当てられた。「とっても熱いですよ?」
 優しい手が当てられておでこが嬉しいって感じる。恥ずかしさで文子は身を捩って逃げようとした。
 まるで海外映画の様に肩を抱きしめられている様に感じる。
 佐田の付けてるコロンは文子の好きな香りだ。男臭さも混ざって包み込まれた気がする。
 1番すれ違った時この香水を嗅いで女性特有のムラムラが高まった時を思い出す、ああこの香りで自愛をした事を。
 さっきの余韻でどうしてもいやらしい事を考えている。
「ああ、大丈夫です」
「お土産いただきます。ありがとうございます」

「いや無理矢理来て良かったです」
「もっとこっちに来て」
 佐田の手が背中に周した手を密着して来た。ブラをつけて無いのでドッキとした。

「ここは大丈夫ですか?」心臓の所に手を添える。
 ブラを付けて無い事がわかっちゃう文子は慌てて佐田の手を押さえた。一気に心拍数が上がり、男に触られた事で胸の突起が硬くなる。
「大丈夫ですよ」と文子は手を遠ざけようとする。
 心臓がドキドキしてますよ。
「心配だな」

 真剣な顔して文子の顔を覗き込む。キスをされるぐらいの顔の近さだ。
「お隣さんなんですから心配ですね。何かあったら駆け付けないとね」
 目を見て男の低い声で囁かれるとお股の合わせ目が疼いてしまう。

 するすると手が下に降りて佐田の温かい手がおへその周りを優しく撫でる。
「お腹は痛く無いですか?」

 気持ちいい。ほっこりする。ざわざわとした快感がある。佐田は続けて
「安心してくださいね。でも心配ですね」
 文子の体の力が抜けたのを見て。手の平を胸に当てた。手の平でブラを付けて無い胸の、蕾をサワサワと撫でるように刺激した。
そして背中に回した手に力を入れて文子を逃げられ無い様に抱きしめた。
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