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キラメク朝

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20、キラメク朝

 悠太が私を置き去りにしても不思議に嫌な気はしなかった。
 あの気取った女よりも先に悠太の一番濃い男の汁を私が奪う事が出来たから、お腹の奥に溢れるほど悠太の印が入っている。思わず小さな声で笑ってしまった。
 何よりこの幸福感はなんだろう。
 女としての生きている証が私の中にあることがわかる。
 でも身体が脱力しきってしまって立つことが出来ない。
 サラリーマン風の男が通りかかった。私は酔っ払いの振りをして様子を見る。横目で伺うとその男は、「酔っ払いの中年女!」って目がそう言っていた。
 ロングスカートで隠れているがその下には下着も付けず剥き出しの女自身がパクパクと痙攣して蠢いている。
 両足を広げて悠太の男の体液が私の合わせ目から垂れ出している様をこの男に見せつけてやりたい。
 男はめんど臭そうな顔をして通り過ぎて行った。
 余韻は愛おしいがさすがにこのままでは危険ではある。重たい体を起こし主婦を表す大きなバックを引き寄せて立ち上がった。

 振り向くと床が光ってる。
 私が床を舐めた涎の跡だった。
 「イヌに成らせてくれたんだ」
そう呟いた。

 昔から嫉妬が私を狂わせる。恋愛が特に酷い、悠太の言うように狂った犬のようになってしまった。でも初めて満たしてくれて、落ち着かせてくれるのは悠太だった。
 
 
 目が覚めた。
 寝起きが良すぎて怖い、いつも見るマンションのベランダから見る風景が煌めいている。
 朝のシャワーも驚くほど肌がしっとりしてその違いに驚いてしまう。

 いつも通りの生活に入り仕事もするが集中の狭間にフラッシュバックが起こる。
 エレベーターホールの痴態。
 口の中で膨らむシンボル。
 顔を押し付けた時の匂いの記憶。
 
 幸せだと思う。
 「昨日はありがとう。また会えますか?」素直に書けた。
 私は悠太さんの犬だから。
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