【完結】「一人で何でもできる女って嫌い」と婚約破棄されましたが、部下に慕われていました。仲間と一緒に今日も妖から都を守ります。

第17回ファンタジー小説大賞参加中! 現在の順位:144
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人を喰らう異形の存在――妖がはびこる和国。妖から人々を守るのが、代々妖と戦うための特殊能力【家紋】を持つ者で構成される「対妖防衛隊」

「俺、何でもひとりでできる女って嫌いなんだよね」

首都東都を守る東都本部・精鋭部隊である第参部隊長を務める「藤宮 綾子」は、ある日婚約者で同じく防衛隊員の「神宮司 修介」から、婚約破棄を告げられる。

「俺さ、今、すごくかわいい子と付き合っているんだ。お前と違って、俺がいないとだめな子なんだよ」

彼は別の女性と婚約するために、綾子との婚約は破棄する、というのだ。

「……お一人での参加でも結構ですけど」

婚約披露宴に招待された綾子は、ひとりで参加するか悩んでいた。
そこに声をかけたのは、部下の「鈴原 彰吾」だった。

「俺じゃダメですか?……お試しでいいですから!」

一方、東都では若い女性が妖により白髪の鬼にされる事件が相次いでいた。
その陰に見え隠れするのは、かつて綾子を鬼にしようとし、父母を失った原因の妖――九十九(つくも)。
九十九と綾子の因縁はまた廻る。
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