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真実の嘘
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しおりを挟む昨晩の近藤の告白を聞いてからずっと心を乱し痛めて部屋に閉じこもってしまっている和鷹。気持ちの整理もついていないのに両親の話をされても、頭に入るはずがない。
ことと次第によっては和鷹の心が限界を超えて崩壊してしまうかもしれない。黒鷹はそれくらい心配していた。
そのうえ、和鷹はそうでなくても黒鷹を兄だと認めていなかった。一応は仲間だからというだけで、他の者達も誰も信頼などしていない。
迷っている。小紅の条件を飲むべきか否か、彼女の赤黒い瞳を見つめ続けた結果、黒鷹は背筋を伸ばして口を開いた。
「僕ね、紅ちゃんが新選組で良かったって思ってるんだ。だって彼らが奇襲に来ても、紅ちゃんは殺されないだろうからね。僕達は義賊と言えど罪人。ゴホッゴホッ!いつかはしかるべき時に罰を受ける。僕も皆も、もちろん猫丸だって、いつもそれを頭の片隅に置いて覚悟を決めている。でも、出会った時から僕達とは根本的に何かが違った紅ちゃんにはそうなってほしくないから。ゴホッ!だから、正直ホッとしてる。和のことはできれば墓場まで持っていきたかったんだけど、いつかはこんな日が来るってわかってたから。恐いけど…………和に本当のことを話してほしい。僕は、どうなってもいいから」
黒鷹ならそっちを選ぶと思った。黒鷹はどこか、夜鷹に似ているから。自分を犠牲にして大切な人を守る。そう思い込んでいる。小紅は「わかりました」と、溜め息を吐いた。
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