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死神の神那
13P
しおりを挟む「小娘の祖父母のそのまた祖父母が子供だった頃のものだな」
「……よっくわかったわ。善は急げ。今からあたしの家に移動するわよ」
そう言って鬼の俺の手を引いて立ち上がると、彼女はそのまま戸口へとずんずん引っ張っていく。
「キツネ、留守番を頼む」
「へ?いやっ、ぼ、僕も一緒に行くのじゃっ!」
あぁ、せっかく1週間くらいキツネに留守番を押し付けたかったのに。小娘の家の屋根裏にあるであろう私物を漁ってやろうと思ったのに。いらん好奇心で目を輝かせながらついてきた。
これでは俺の大事な家を守ってくれる者がいないじゃないか。あ、いや……いるじゃないか。家を守る、とっておきのエキスパートが。
「ヤモリ、1週間ほど留守を頼むぞ!」
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