恋人以上、永遠の主人

那月

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兄妹

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「う、嘘だ!僕はそんなこと、言って……た、かも……」


「ハイハイの報告、おしゃべり、立ち上がり、歩行、全ての報告を逐一俺にしてきてはデレッデレだった。挙句、妹に欲情しただとかアホなことも言っていたな」


「いやいやいや、さすがに僕でも赤ん坊に欲情はっ――」


「違う。永久の鬼追いは大人になるまでの成長が早い。あっという間に成長した彼女の姿に赤ん坊の時とは違った可愛さ、美しさを見出してしまったお前は己の欲との葛藤が苦しいと言っていたではないか」


「あー……中学生くらいになってから急に色気が出てきて、胸も出てきてウエストも細くて。強気なくせにドジなところもあって目が離せないし。何より細い腰から延びる足がヤバくて……」


「シスコン確定だな。ナツメさんがマクベスさんと出会って、離れる口実ができたってホッとしたんだろう?」


「そう、です。って、待って。僕ってそんなにアッキーに何でもかんでもしゃべってたっけ?いや、いくら何でもおかしいでしょ」


「半分はお前から、半分は予想」


「最低だっ!!親友っぽいけどなっ!!ん?……何だこれ、油揚げの巾着?はぁ、爆弾?あー、ユエの仕業だろ。爆弾ってことはゆで卵とか入ってそうだな」


「アツアツの爆弾にはしてやられた。お前は昔からなんでも隠してしまうが、隠し方がへたくそだ。逃げた理由は、それだけじゃないだろう?」


「あぁ、アッキーにはわかってたんだなぁ。爆弾も美味いな、ただのゆで卵じゃなくて味付け卵か」


「出汁と一緒に食うとさらに旨いぞ。セイ、マクベスさんが1番嫌いだろう?」


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