恋人以上、永遠の主人

那月

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そうだ、お鍋にしよう!

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 結局お肉は豚肉と鶏肉、それからつみれも加えて。お肉のパック達を抱えて戻ってきたらカートが、じゃなくてアキラさん達がいない。


 長い長い報酬交渉が終わって、どこの売り場に行っちゃったのかしら?でもすぐに見つかったわ。


 乾物売り場で、値段と品質についてユエさんとアキラさんが言い争ってる声が聞こえたから。まぁ、アキラさんからすればちょっと目を離した間にカゴがいっぱいになっててお会計が心配だからでしょうけど。


 どうせカードで一括でしょ?え、さすがに分割?まだまだ増える予定よ、大丈夫?


「はぁ、まさにド定番だらけの具材。ゲテモノを選ばなかっただけよかったったー。でもこれじゃあうまみ成分が足りない。これとこれと、あとこれも出汁に使って……ん、これでいい」


「俺の金だと思って、容赦も遠慮の欠片もないな。だが今日は無礼講だ。ナツメさん。皆が思いっきり楽しめるようにしてほしい」


「任せて。そうねぇ……じゃあ、デザートも作りましょ?冷蔵庫の中身を覚えてきたけど、アレなら追加を買わなくても作れるし」


「じゃあ買い出しはこれで終わりだな。よし、会計に行こう」


「あ、あのっ……お、お米が足りません。荷物がいっぱいで、さらに重くなってしまいますが。わ、私もお米なら、筋トレだと思って持ちます!」


 カートに乗った2つのかごが変形するほどいっぱいになって。お会計に行こうとしたらリリちゃんが20キロのお米を抱えてきた。


 大変、可愛いお顔が真っ赤っか!すぐに駆け寄って、2人でレジに下ろす。だめよ!20キロのお米なんて持ったら可愛いリリちゃんがムキムキで可愛くなくなっちゃうじゃない!


 20キロとはいえ“広告の品!”って書いてあるのを選んだのは気持ちばかりの優しさね。それでも、アキラさんの漆黒の両目は飛び出しちゃてるけど。



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