ホスト狂いのホスト

第５章

⑪

「オーナー、俺で興奮しているんですね。嬉しいです。窮屈そうだから、早く出してあげましょうね」


　ズボンの中で急成長を遂げて苦しそうだ。カチャカチャとベルトを外し、チャックを下ろせばムワッと男の匂いが広がる。


　だがそれ以上に、ズボンの中身だ。勃起しているチンコは当たり前にあって。そのペニスに、何か線が巻き付いて食い込んでいる。そしてその線はもっと奥の方に伸びている。


「オモチャくらいはわかるだろ？俺様はネコ専だ、準備くらいしている。慣らさなくてもすぐに入れられるぞ」


　そう言って手が伸びてきたかと思えばオーナーはズボンとパンツを脱いで、チンコに巻き付いているコードをほどきその先のものを抜いた。


「んっ……お前が迷子になって余計な時間をかけるから、見ろ。こんなになってしまったぞ」


　家を出る前からずっとローターを尻に入れっぱなしで車を運転していたのか。飛び出したローターはローションなのか彼の液なのかビチャビチャによだれを垂らして床を汚す。


　呆気に取られている俺の、ずっと舐めていた指をつかむと彼は自分の、さっきまでローターが入っていた場所へと誘う。


　何をさせられるのか、気づいた時には俺の指がもう彼の中に入っていた。


　俺の中指はズブズブとたやすく根元まで入って。その中の熱さと柔らかさに驚いた。火傷するんじゃないかって、痛いと錯覚するくらいの熱。フワフワでヌルヌルする柔らかさ。初めての感覚。


「ハッ。お前、これで興奮したのか。可愛いな」


　オーナーが笑った、ような気がした。その顔を見ようと顔を上げた時には俺のパンツの中に彼の手が入っていた。