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After Story
妖精の特等席
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お昼を食べさせあって満腹になった僕たちはまた奥のブランコへ戻ってきました。今度は妙な焦燥に駆られることもなくのんびりまったりします。
「ね、ここのお花ってたくさん摘んだらだめ?」
「ユキの庭だから好きにしたらいい。それにここにある花は増えやすい花だから摘んでもまた生えてくるだろう」
また生えてくると聞いた僕は安心して地面に座ってプチプチと摘み取り、それをダグに手元が見られないように注意しつつ丁寧に編んだ。
「──完成! ……ふふ、ダグ可愛い」
出来上がった花冠をダグの頭に乗せるとダグは一瞬きょとりとしてからそっと花冠を手で持ってしげしげと眺めました。
「花冠か。上手いな」
「僕、小さい頃から運動音痴だったからこういう動かなくていい遊びばっかしてたからねぇ」
こういう動きまわらない遊びは母さんが嬉々として教えてくれました。「ゆきちゃんは蒼ちゃんと翠ちゃんみたいに走ってどこかへ行っちゃわないから楽だったわ」って言われたことあります。……小さい頃の僕、行かなかったっていうより行けなかったんだろうなぁ。なんせ走ったらすぐ転ぶからね。
「ユキが俺のために作ってくれたのはなんでも嬉しいが、これはユキの方が似合うんじゃないか? ……ほら、よく似合う」
「ダグが喜んでくれるなら、ダグがつけるのでも僕がつけるのでもどっちでもいいよ」
ダグが花冠をつけてるとこを少しでも見れたから僕は満足だしね。
「そういえば元の世界にはすごく長い髪の毛を編んでお花を挿してる女の子のキャラクターがいたよ」
「ふむ、ユキにも似合いそうだな。見てみたい」
「自分じゃできないからダグがやってくれるならやっていいよ」
そう言ったらダグが僕を抱えて地面に座り、花冠を一旦ブランコに避難させてから僕の髪を弄り始めた。ブラシでよく梳いてから丁寧に編み始める。
「編むとは一本に編み込む感じでいいのか?」
「うん、そうだよ」
「わかった」
結構頻繁に僕の髪を弄ってるからか、ダグは慣れた手つきでサクサクと編んでいく。変にに引っ張られて痛くなったりとかも一切ないです。元々器用だからあっという間に上達したよね。
暫く大人しく花を回したりして遊びつつ待っていると、髪を編み終えたダグが僕をブランコに戻し、花冠を僕の頭にのせると1人でどこかに行っちゃった。すぐに戻ってくるだろうと、のんびり脚をブラブラさせて待っているとダグは小ぶりなお花をたくさん抱えて戻ってきたよ。どうやら僕の髪に挿すお花を探し行ってたみたいです。
「向こう向いてくれるか?」
「はぁい」
僕の隣に座ったダグに背を向けるように斜めを向くと、ダグがどんどんお花を挿し始めました。時折ブツブツ呟きながら位置を吟味している様子で、久しぶりにこんなに楽しそうなダグを見れたなぁってニマニマしつつ待ちます。
「よし、出来たぞ。やはりよく似合うな」
「ふふ、それならよかった。ダグはこういうの好き?」
「ふむ、こういうのに限らず可愛い格好をしたユキが好きだな。他の華奢な男がいかに着飾っていても何とも思わんぞ」
「そっかぁ」
僕だけだって、嬉しいな。
「それにしても本当によく似合ってるぞ。まるで花の妖精のようだ」
「……ダグって意外に思考がメルヘンだよね」
「男は意外とこういう喩えが好きなものだぞ。リディアは黙っていたら精霊のようだと言われているしな」
「……喋ったら?」
「……黙秘していいか? 流石にリディアに伝わったら騎士達の命が危うい」
「……聞かなかったことにするね」
「そうしてくれ」
とんでもない喩え方されてるんだろうなぁ……知っちゃったらポロッと言っちゃいそうだし、聞かないのが吉です。僕は何も聞いてません。ある日突然ボロボロになった騎士さんを見ることになったりしたら大変だからね。リディアなら精鋭の集まりの第1部隊の騎士さん相手にだって勝ちそうだからなぁ……うん、考えるのやめます。
「僕は花の妖精かぁ。捕まえてないと、花びらと一緒にどこか行っちゃうかもよ?」
「それは大変だ。腕の中に閉じ込めておかないとな」
「ふふ、ちゃんと捕まえててね」
抱き締めてくれたダグに擦り寄って甘々モードに移行です! リディアが今の僕たちを見たら確実にチベットスナギツネのような表情をすると思います。
「ユキは軽いからな。風に飛ばされて行かないように俺が捕まえておこう」
「……僕流石にそこまで軽くないよ」
まぁこの世界の人にとったら軽いだろうけど、すごく細いわけでもないし流石に風で飛ばされるほどじゃないと思います!
「ははは、冗談だ」
「僕もダグみたいにムキムキになってみたいな」
今の僕じゃ持てない重いものをひょいっと持ち上げたり、剣を振り回してみたりしたいな。僕この世界じゃか弱い扱いだから男としての矜持がズタズタだからね! 神様どうか僕に筋肉を!
「筋肉は重いからユキが俺みたいな筋肉量になったら今みたいにずっと抱えているのは難しくなるかもな」
「僕このままがいい」
神様やっぱり却下で! 筋肉いりません!!
「くく、ユキは可愛いな。俺もユキを抱えているのが好きだぞ」
「ふふ、ダグの腕の中はね、この世界で1番安心できる場所はここだなーって感じるんだ」
愛しくてたまらない存在の逞しい腕に囲まれてたらそりゃあ安心感抜群ですよね。
「いくらでもこうしていよう」
「うん! あ、でも腕とか脚が疲れたら言ってね?」
「流石に団長を抱えたら疲れるが、ユキを抱えてるくらいじゃ疲れないぞ」
「……ダグの膝にアルバスさんが乗ってるの想像しちゃった」
ちょっと絵面が……ちょっとダグの膝を取られたことに対する嫉妬よりも先に引いちゃうかも……リディアもきっと凄い目をすると思うな。
「……色んな意味できついな」
「だね。ダグの膝は僕だけの特等席ってことで……」
「ああ、これまでもこれからもな」
「うん!」
なーんてやりとりをした数日後、ダグが隊員達との交流のために兵舎での飲み会に参加し、僕は部屋で1人でご飯を食べた。その後は本でも読もうかなって開いたんだけどあんまり気乗りしなくて。やっぱダグがいないと寂しいなって思って、端っこでいいから飲み会の場所にいさせてもらおうと騎士さんたちと兵舎の食堂にやってきたら……
「……ダグの膝、誰か乗ってる」
「神子様!? あー、いや、これは……」
「おっ、ユキか! 見てみろよ、あいつらの嫌そうな顔! 腕相撲で俺に負けたダグラスに罰ゲームとしてやらせてんだがおもしれぇだろ!」
笑い転げるアルバスさんにムスッとなりつつダグに走り寄ればダグの膝に乗ってた騎士さんは慌てて飛び降りました。僕はこれ幸いとダグの膝に飛び乗ってぎゅうぎゅうとしがみつきます! ついでにグリグリ頭を擦り付けてマーキングです!!
なんかダグのじゃない匂いが少しするのがやだ! アルバスさんのせいだからダグは悪くないってわかるけど思わず徹底的に浄化をかけました。ダグの匂いも薄くなっちゃったけど首筋に顔を埋めてすんすん嗅げばしっかりダグの匂いだけしました! これでよし!
「ダグは僕の!」
「ユキ、すまん……約束したのにな」
「う─……」
ダグは悪くない……! わかってるけどもやもや感が抜けません。唸り続ける僕を、ダグは優しく抱きしめて撫でて頭に何回もキスしてきます。暫くそうされてたらもやもや感はちょっとずつ薄まっていき、ようやく顔を上げれた僕にダグは唇にキスをしてきました。
「……罰ゲーム、キスはなかった?」
「そんな罰ゲームがあったら団長を切り伏せてるところだ」
すごい嫌そうな顔をしたダグにホッと一安心。キスまでしてたら僕は泣いてリディアのとこに行ってました。もちろんアルバスさんへのお仕置きを求めて。
「なら良かった。ダグ、僕もここにいる。もう一回罰ゲームになってももうダグの膝は空いてないもんね」
ダグの膝は僕が守ります!
「ん、いいぞ。酒の匂いは大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
お酒の匂いも確かにするけど、ダグの匂いをしっかり感じるから問題ないです。ダグに跨った状態から横座りに座り直し、アルバスさんが持ってきた飲み物をプイッと無視してラギアスから受け取ります。ノンアルコールを持ってきてくれたのがありがたいです。お酒はね……うん。ダグと2人きりの時のみでお願いします。
「ユキちゃーん」
「ラギアスありがと!」
「いえ。何か食べられますか?」
「ユーキーちゃーん」
「ううん、ご飯しっかり食べたから大丈夫。ありがとうね」
「ごゆっくりなさってください」
「ユキ、悪かったって」
「……3m」
「げぇっ、またかよ!」
まぁそこまで本気じゃなかったんだけど聞こえてたらしい騎士さん達がどこからともなくメジャーを持ってきてきっちり僕から3m測り、アルバスさんを移動させてました。机と椅子移動させてバリケードみたいにしててちょっと笑っちゃったな。
飲み会なのにちょっとあれかな、とは思ったけどここに来た時のダグの膝に誰かが乗ってる衝撃は凄かったので今日くらいはこのままです!
「ね、ここのお花ってたくさん摘んだらだめ?」
「ユキの庭だから好きにしたらいい。それにここにある花は増えやすい花だから摘んでもまた生えてくるだろう」
また生えてくると聞いた僕は安心して地面に座ってプチプチと摘み取り、それをダグに手元が見られないように注意しつつ丁寧に編んだ。
「──完成! ……ふふ、ダグ可愛い」
出来上がった花冠をダグの頭に乗せるとダグは一瞬きょとりとしてからそっと花冠を手で持ってしげしげと眺めました。
「花冠か。上手いな」
「僕、小さい頃から運動音痴だったからこういう動かなくていい遊びばっかしてたからねぇ」
こういう動きまわらない遊びは母さんが嬉々として教えてくれました。「ゆきちゃんは蒼ちゃんと翠ちゃんみたいに走ってどこかへ行っちゃわないから楽だったわ」って言われたことあります。……小さい頃の僕、行かなかったっていうより行けなかったんだろうなぁ。なんせ走ったらすぐ転ぶからね。
「ユキが俺のために作ってくれたのはなんでも嬉しいが、これはユキの方が似合うんじゃないか? ……ほら、よく似合う」
「ダグが喜んでくれるなら、ダグがつけるのでも僕がつけるのでもどっちでもいいよ」
ダグが花冠をつけてるとこを少しでも見れたから僕は満足だしね。
「そういえば元の世界にはすごく長い髪の毛を編んでお花を挿してる女の子のキャラクターがいたよ」
「ふむ、ユキにも似合いそうだな。見てみたい」
「自分じゃできないからダグがやってくれるならやっていいよ」
そう言ったらダグが僕を抱えて地面に座り、花冠を一旦ブランコに避難させてから僕の髪を弄り始めた。ブラシでよく梳いてから丁寧に編み始める。
「編むとは一本に編み込む感じでいいのか?」
「うん、そうだよ」
「わかった」
結構頻繁に僕の髪を弄ってるからか、ダグは慣れた手つきでサクサクと編んでいく。変にに引っ張られて痛くなったりとかも一切ないです。元々器用だからあっという間に上達したよね。
暫く大人しく花を回したりして遊びつつ待っていると、髪を編み終えたダグが僕をブランコに戻し、花冠を僕の頭にのせると1人でどこかに行っちゃった。すぐに戻ってくるだろうと、のんびり脚をブラブラさせて待っているとダグは小ぶりなお花をたくさん抱えて戻ってきたよ。どうやら僕の髪に挿すお花を探し行ってたみたいです。
「向こう向いてくれるか?」
「はぁい」
僕の隣に座ったダグに背を向けるように斜めを向くと、ダグがどんどんお花を挿し始めました。時折ブツブツ呟きながら位置を吟味している様子で、久しぶりにこんなに楽しそうなダグを見れたなぁってニマニマしつつ待ちます。
「よし、出来たぞ。やはりよく似合うな」
「ふふ、それならよかった。ダグはこういうの好き?」
「ふむ、こういうのに限らず可愛い格好をしたユキが好きだな。他の華奢な男がいかに着飾っていても何とも思わんぞ」
「そっかぁ」
僕だけだって、嬉しいな。
「それにしても本当によく似合ってるぞ。まるで花の妖精のようだ」
「……ダグって意外に思考がメルヘンだよね」
「男は意外とこういう喩えが好きなものだぞ。リディアは黙っていたら精霊のようだと言われているしな」
「……喋ったら?」
「……黙秘していいか? 流石にリディアに伝わったら騎士達の命が危うい」
「……聞かなかったことにするね」
「そうしてくれ」
とんでもない喩え方されてるんだろうなぁ……知っちゃったらポロッと言っちゃいそうだし、聞かないのが吉です。僕は何も聞いてません。ある日突然ボロボロになった騎士さんを見ることになったりしたら大変だからね。リディアなら精鋭の集まりの第1部隊の騎士さん相手にだって勝ちそうだからなぁ……うん、考えるのやめます。
「僕は花の妖精かぁ。捕まえてないと、花びらと一緒にどこか行っちゃうかもよ?」
「それは大変だ。腕の中に閉じ込めておかないとな」
「ふふ、ちゃんと捕まえててね」
抱き締めてくれたダグに擦り寄って甘々モードに移行です! リディアが今の僕たちを見たら確実にチベットスナギツネのような表情をすると思います。
「ユキは軽いからな。風に飛ばされて行かないように俺が捕まえておこう」
「……僕流石にそこまで軽くないよ」
まぁこの世界の人にとったら軽いだろうけど、すごく細いわけでもないし流石に風で飛ばされるほどじゃないと思います!
「ははは、冗談だ」
「僕もダグみたいにムキムキになってみたいな」
今の僕じゃ持てない重いものをひょいっと持ち上げたり、剣を振り回してみたりしたいな。僕この世界じゃか弱い扱いだから男としての矜持がズタズタだからね! 神様どうか僕に筋肉を!
「筋肉は重いからユキが俺みたいな筋肉量になったら今みたいにずっと抱えているのは難しくなるかもな」
「僕このままがいい」
神様やっぱり却下で! 筋肉いりません!!
「くく、ユキは可愛いな。俺もユキを抱えているのが好きだぞ」
「ふふ、ダグの腕の中はね、この世界で1番安心できる場所はここだなーって感じるんだ」
愛しくてたまらない存在の逞しい腕に囲まれてたらそりゃあ安心感抜群ですよね。
「いくらでもこうしていよう」
「うん! あ、でも腕とか脚が疲れたら言ってね?」
「流石に団長を抱えたら疲れるが、ユキを抱えてるくらいじゃ疲れないぞ」
「……ダグの膝にアルバスさんが乗ってるの想像しちゃった」
ちょっと絵面が……ちょっとダグの膝を取られたことに対する嫉妬よりも先に引いちゃうかも……リディアもきっと凄い目をすると思うな。
「……色んな意味できついな」
「だね。ダグの膝は僕だけの特等席ってことで……」
「ああ、これまでもこれからもな」
「うん!」
なーんてやりとりをした数日後、ダグが隊員達との交流のために兵舎での飲み会に参加し、僕は部屋で1人でご飯を食べた。その後は本でも読もうかなって開いたんだけどあんまり気乗りしなくて。やっぱダグがいないと寂しいなって思って、端っこでいいから飲み会の場所にいさせてもらおうと騎士さんたちと兵舎の食堂にやってきたら……
「……ダグの膝、誰か乗ってる」
「神子様!? あー、いや、これは……」
「おっ、ユキか! 見てみろよ、あいつらの嫌そうな顔! 腕相撲で俺に負けたダグラスに罰ゲームとしてやらせてんだがおもしれぇだろ!」
笑い転げるアルバスさんにムスッとなりつつダグに走り寄ればダグの膝に乗ってた騎士さんは慌てて飛び降りました。僕はこれ幸いとダグの膝に飛び乗ってぎゅうぎゅうとしがみつきます! ついでにグリグリ頭を擦り付けてマーキングです!!
なんかダグのじゃない匂いが少しするのがやだ! アルバスさんのせいだからダグは悪くないってわかるけど思わず徹底的に浄化をかけました。ダグの匂いも薄くなっちゃったけど首筋に顔を埋めてすんすん嗅げばしっかりダグの匂いだけしました! これでよし!
「ダグは僕の!」
「ユキ、すまん……約束したのにな」
「う─……」
ダグは悪くない……! わかってるけどもやもや感が抜けません。唸り続ける僕を、ダグは優しく抱きしめて撫でて頭に何回もキスしてきます。暫くそうされてたらもやもや感はちょっとずつ薄まっていき、ようやく顔を上げれた僕にダグは唇にキスをしてきました。
「……罰ゲーム、キスはなかった?」
「そんな罰ゲームがあったら団長を切り伏せてるところだ」
すごい嫌そうな顔をしたダグにホッと一安心。キスまでしてたら僕は泣いてリディアのとこに行ってました。もちろんアルバスさんへのお仕置きを求めて。
「なら良かった。ダグ、僕もここにいる。もう一回罰ゲームになってももうダグの膝は空いてないもんね」
ダグの膝は僕が守ります!
「ん、いいぞ。酒の匂いは大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
お酒の匂いも確かにするけど、ダグの匂いをしっかり感じるから問題ないです。ダグに跨った状態から横座りに座り直し、アルバスさんが持ってきた飲み物をプイッと無視してラギアスから受け取ります。ノンアルコールを持ってきてくれたのがありがたいです。お酒はね……うん。ダグと2人きりの時のみでお願いします。
「ユキちゃーん」
「ラギアスありがと!」
「いえ。何か食べられますか?」
「ユーキーちゃーん」
「ううん、ご飯しっかり食べたから大丈夫。ありがとうね」
「ごゆっくりなさってください」
「ユキ、悪かったって」
「……3m」
「げぇっ、またかよ!」
まぁそこまで本気じゃなかったんだけど聞こえてたらしい騎士さん達がどこからともなくメジャーを持ってきてきっちり僕から3m測り、アルバスさんを移動させてました。机と椅子移動させてバリケードみたいにしててちょっと笑っちゃったな。
飲み会なのにちょっとあれかな、とは思ったけどここに来た時のダグの膝に誰かが乗ってる衝撃は凄かったので今日くらいはこのままです!
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