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After Story
閑話 開けるな危険
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リハビリを兼ねてのお話しで前話と関連はございません。
────────────────
ある日の午前、お昼からダグと訓練でもしたくなったため、妊婦のリディアに負担をかけないようアルバスさんのところにいてもらおうという事になり、アルバスさんの部屋まで送りにきました。
ダグは兵舎に入ってすぐに同じ隊の人にどうしても見て欲しい書類があるって言われ、ラギアスもいるし、僕はダグが迎えに来るまでアルバスさんの部屋で待ってるからと一旦別れたから今はいません。
部屋へ着くとアルバスさんはお茶を出してくれて(入れたのはリディアだけど)、それを飲みながら一息つくとアルバスさんの執務用の机の上に置かれたいくつかの小瓶が目に入った。
「あれは?」
「んあ? ……ああ、没収した媚薬だな」
「びやっ……!?」
そ、それってえっちになる薬だよね……? ほ、本当にあるんだ……でも魔法がある世界だしあってもおかしくないかも……
「ユキも流石に媚薬くれぇは知ってるか」
「名前だけ、ですけど……」
「これはなぁ、騎士法でも王国法禁止されてない成分で作られた媚薬なんだが……強度が違法スレスレでなぁ。どうしたもんかとこうして一旦没収したわけだ」
つ、つまり物凄く強いってことだよね……そんなにえっちになるの……? なんだか危なさそう……
なんて思っているとアルバスさんがニヤリと笑って。
「興味あるならこれじゃないが、何かやろうか? ユキはそうだなぁ、使ったことねぇだろうし弱いやつがいいだろうな」
「いやいやいや! いりません!!」
「まぁそんなこと言うなよ」
慌てて断るものの、おそらくアルバスさんの言うところの弱い媚薬が入っている小瓶をグイグイと押し付けられて思わず受け取ってしまった。僕の手が小瓶を掴んだ瞬間アルバスさんはパッと離れてしまって返すに返せなく。
……使わなきゃいいんだし、うん。ここはとりあえず受け取っておいて魔法鞄の中にしまっておこう。
「それは媚薬効果のある香油だから普段使ってる香油の代わりに使えばいい」
「つ、使いませんよ!」
「そんなこと言わずに使ってみろよ。もしかしたらユキの状態異常無効の加護で効果ねぇかもだしよ」
……たしかに、媚薬を使われた状態が異常ってされるなら無効になるのかな……? いやいやいや、でももし効いたら怖いし……! ふ、普段でもすごいのに媚薬なんて……!
夜、1人でお風呂に入った僕は脱衣室にてタオルを肩にかけた状態で例の小瓶を手にうんうんと唸っております。
「……見た目は普通……でも裏の説明にはちゃんと媚薬成分配合って書いてる……か、香りは……?」
バカな僕はここで栓を開けなければ良かったものの、開けてしまい──
「ん、普通にいい香り……っ、わぁああっ!!」
い"っ……っ…………ゔ─……滑って転んじゃった……待って、やばいやばいやばい……!!!
「あ────っっ!!」
どうしようどうしようどうしよう!! 香油が……! 香油がべっとりと僕の身体に……!
どうやら転んだ拍子に瓶の中をぶちまけてしまい、それが運悪く僕の身体……主に下半身にべっとりと……これはまずい……!
「ユキ、どうした? 入るぞ?」
「まっ──!!」
「……壮観だな? ……ん? この瓶は……どこで手に入れたんだ?」
脱衣室の扉はあっさりと開かれ、香油でドロドロの状態をダグに見られてしまいました。ダグは一瞬ニヤリと笑うと落ちている小瓶に気付くとそれを拾って裏の説明を見ると訝しげな表情になりました。
「……アルバス、さんが……」
「あの人は……それで、今ユキにかかっているものはなんだ?」
「……その瓶の、中身だったもの、です……」
一気に微妙そうな顔つきになったダグは取り敢えず僕を抱き起こそうと手を伸ばし──
「ひあぁっ……!」
な、何今の……! 肩に触れられただけなのに……! そ、それになんだか身体が熱く……?
「……完全に効いているな」
「え……」
「媚薬は効くんだな」
そんなぁ、無効にならないの……? どうしよう、どんどん熱くなってきた……身体の中で熱がぐるぐるしてて……
「ひぅう……ゃ、あつ、い……たすけて、だぐぅ……!」
「……とりあえずベッドへ行くぞ。辛いだろうが我慢してくれ」
「んぁああっ……!」
ダグに抱き上げられた途端、ビリビリとした震えが走ってイってしまった。だけど歩く振動でまたすぐ……
「やぁっ……こわ、こわいよぉ……っ!」
「大丈夫だ、俺がいる。解毒魔法は……無効にならないということは効かない、か……とりあえず水を飲ませて薄めるしかないな」
ベッドへ僕を下ろしてからダグは僕に覆いかぶさって口移しで水を飲ませてきた。唇が触れる感覚がもういつもの比じゃないくらいに気持ち良くてたまらなくて、何度もこぼしてしまったけれどなんとか少しは飲めた。
「いい子だ、ユキ。……取り敢えずもう一度イけ」
「ひっ、あぁあああっっ! ────っっ! 」
胸の先をひねられて、それだけでビクビクと身体を跳ねさせてイってしまった。ビクビクと跳ねるのすらシーツと擦れて気持ち良くて、無限に気持ち良くなってしまう。どうしよう、本当にやばいかも……
「怖がらなくていい。気持ち良さに身を委ねろ」
「やぁああっ……!! またイっ……ん──っっ!!」
胸の先を摘まれて、ダグの証を付けられて、舌を絡めとられて、吸われて……数えることなど不可能なほど何度も何度も達してる。まだ、下には一切触れてないのに……
そうして何度も何度もイかされ、ぐちゃぐちゃになった頃、ダグの手がするりと僕のものに絡んだ。
「あぁあああっっ!」
「大分抜けたかと思ったが……まだだな。だいぶ効きやすい体質か……? 取り敢えず水をもう少し飲ませるか……くそ、それにしても今のユキは煽情的すぎる。俺まで理性を飛ばすわけにはいかない。冷静になれ……」
ボソボソとダグが何かを言っているのが聞こえるけれど、何を言っているのかが理解できない。耳から入ってきた言葉が理解する前にするりと解けてどこかへ行ってしまうような、そんな感覚だ。
わけもわからずされるがままになり、時折水を飲まされながらぐちゃぐちゃになった僕は空が白んだ頃に漸く意識を飛ばすことが出来たのだった。
***************
目が覚めると、カーテンの隙間から入ってくる光が既にオレンジ色がかっていて、もうお昼どころか夕方だということがわかった。……そりゃあんな状態だったんだもん、こんだけ眠り続けてもおかしくないよねぇ……
身体はとてつもなく疲れを訴えているけど、例の香油の効果はすっかりなくなったみたいでどこかぼうっとしていた思考もすっきりとしている。……媚薬って怖い。冗談抜きで。
2度と媚薬なんて使うものかと固く誓っているとダグの部屋へ続く方の扉が開いた。現れたのはもちろんダグで、ベッドへ座って頭を撫でてくれました。
「起きてたのか。体調は……良いわけがないよな。隊長にはきつく言っておいたが、もう受け取るんじゃないぞ」
コクコクと頷くと苦笑したダグにちゅっと軽いキスをされました。
弱いやつだって言ってたし、ちょっとえっちな気分になるだけかって思ってたのにぃ……それがまさかあんな……うぅ、そのままダグ経由で返して貰えばよかった……
「ユキは特別効きやすい体質みたいだからこれから先気になっても使おうとするんじゃないぞ」
使いません!! 絶対に!!!
「……俺もいっそ生殺しだったからな……」
生殺し? それってどういう意味ですかダグラスさん。
「媚薬で乱れるユキがあまりにも魅力的で貪り尽くしたい欲に駆られたが、昨日のユキはすぐにでも脱水を起こしそうな勢いだったからな。ユキの状態を冷静に見るために理性を飛ばさないように必死だったんだぞ」
あぅ……それは、その……ごめんなさいというかありがとうというか……昨日のあの状態を冷静に見られていたと思うとかなり恥ずかしいけど僕の為にしてくれたわけで……でもそのためにダグはあんまり気持ちよくなれてなかったとしたら申し訳ないような……いやでもやっぱり理性を飛ばさないでくれてありがとうダグ!
と恥ずかしながらも感謝の気持ちを込めてじっと視線を送ればそれを見たダグがニヤリと笑い。
「と、言うわけで昨日俺は大分我慢したからユキが元気になったら付き合ってもらうぞ」
残酷にも告げられた言葉にゾクリと走った震えは恐怖からか、はたまた────
***************
媚薬の類は自分から使ったりダグラスによって使われる場合にしか効かない、もしくは第三者に媚薬を使われてもダグラス相手にしか効果を発揮しないなんて設定なら美味しいなぁ、なんて思う寝取られが大嫌いな作者でした。
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ある日の午前、お昼からダグと訓練でもしたくなったため、妊婦のリディアに負担をかけないようアルバスさんのところにいてもらおうという事になり、アルバスさんの部屋まで送りにきました。
ダグは兵舎に入ってすぐに同じ隊の人にどうしても見て欲しい書類があるって言われ、ラギアスもいるし、僕はダグが迎えに来るまでアルバスさんの部屋で待ってるからと一旦別れたから今はいません。
部屋へ着くとアルバスさんはお茶を出してくれて(入れたのはリディアだけど)、それを飲みながら一息つくとアルバスさんの執務用の机の上に置かれたいくつかの小瓶が目に入った。
「あれは?」
「んあ? ……ああ、没収した媚薬だな」
「びやっ……!?」
そ、それってえっちになる薬だよね……? ほ、本当にあるんだ……でも魔法がある世界だしあってもおかしくないかも……
「ユキも流石に媚薬くれぇは知ってるか」
「名前だけ、ですけど……」
「これはなぁ、騎士法でも王国法禁止されてない成分で作られた媚薬なんだが……強度が違法スレスレでなぁ。どうしたもんかとこうして一旦没収したわけだ」
つ、つまり物凄く強いってことだよね……そんなにえっちになるの……? なんだか危なさそう……
なんて思っているとアルバスさんがニヤリと笑って。
「興味あるならこれじゃないが、何かやろうか? ユキはそうだなぁ、使ったことねぇだろうし弱いやつがいいだろうな」
「いやいやいや! いりません!!」
「まぁそんなこと言うなよ」
慌てて断るものの、おそらくアルバスさんの言うところの弱い媚薬が入っている小瓶をグイグイと押し付けられて思わず受け取ってしまった。僕の手が小瓶を掴んだ瞬間アルバスさんはパッと離れてしまって返すに返せなく。
……使わなきゃいいんだし、うん。ここはとりあえず受け取っておいて魔法鞄の中にしまっておこう。
「それは媚薬効果のある香油だから普段使ってる香油の代わりに使えばいい」
「つ、使いませんよ!」
「そんなこと言わずに使ってみろよ。もしかしたらユキの状態異常無効の加護で効果ねぇかもだしよ」
……たしかに、媚薬を使われた状態が異常ってされるなら無効になるのかな……? いやいやいや、でももし効いたら怖いし……! ふ、普段でもすごいのに媚薬なんて……!
夜、1人でお風呂に入った僕は脱衣室にてタオルを肩にかけた状態で例の小瓶を手にうんうんと唸っております。
「……見た目は普通……でも裏の説明にはちゃんと媚薬成分配合って書いてる……か、香りは……?」
バカな僕はここで栓を開けなければ良かったものの、開けてしまい──
「ん、普通にいい香り……っ、わぁああっ!!」
い"っ……っ…………ゔ─……滑って転んじゃった……待って、やばいやばいやばい……!!!
「あ────っっ!!」
どうしようどうしようどうしよう!! 香油が……! 香油がべっとりと僕の身体に……!
どうやら転んだ拍子に瓶の中をぶちまけてしまい、それが運悪く僕の身体……主に下半身にべっとりと……これはまずい……!
「ユキ、どうした? 入るぞ?」
「まっ──!!」
「……壮観だな? ……ん? この瓶は……どこで手に入れたんだ?」
脱衣室の扉はあっさりと開かれ、香油でドロドロの状態をダグに見られてしまいました。ダグは一瞬ニヤリと笑うと落ちている小瓶に気付くとそれを拾って裏の説明を見ると訝しげな表情になりました。
「……アルバス、さんが……」
「あの人は……それで、今ユキにかかっているものはなんだ?」
「……その瓶の、中身だったもの、です……」
一気に微妙そうな顔つきになったダグは取り敢えず僕を抱き起こそうと手を伸ばし──
「ひあぁっ……!」
な、何今の……! 肩に触れられただけなのに……! そ、それになんだか身体が熱く……?
「……完全に効いているな」
「え……」
「媚薬は効くんだな」
そんなぁ、無効にならないの……? どうしよう、どんどん熱くなってきた……身体の中で熱がぐるぐるしてて……
「ひぅう……ゃ、あつ、い……たすけて、だぐぅ……!」
「……とりあえずベッドへ行くぞ。辛いだろうが我慢してくれ」
「んぁああっ……!」
ダグに抱き上げられた途端、ビリビリとした震えが走ってイってしまった。だけど歩く振動でまたすぐ……
「やぁっ……こわ、こわいよぉ……っ!」
「大丈夫だ、俺がいる。解毒魔法は……無効にならないということは効かない、か……とりあえず水を飲ませて薄めるしかないな」
ベッドへ僕を下ろしてからダグは僕に覆いかぶさって口移しで水を飲ませてきた。唇が触れる感覚がもういつもの比じゃないくらいに気持ち良くてたまらなくて、何度もこぼしてしまったけれどなんとか少しは飲めた。
「いい子だ、ユキ。……取り敢えずもう一度イけ」
「ひっ、あぁあああっっ! ────っっ! 」
胸の先をひねられて、それだけでビクビクと身体を跳ねさせてイってしまった。ビクビクと跳ねるのすらシーツと擦れて気持ち良くて、無限に気持ち良くなってしまう。どうしよう、本当にやばいかも……
「怖がらなくていい。気持ち良さに身を委ねろ」
「やぁああっ……!! またイっ……ん──っっ!!」
胸の先を摘まれて、ダグの証を付けられて、舌を絡めとられて、吸われて……数えることなど不可能なほど何度も何度も達してる。まだ、下には一切触れてないのに……
そうして何度も何度もイかされ、ぐちゃぐちゃになった頃、ダグの手がするりと僕のものに絡んだ。
「あぁあああっっ!」
「大分抜けたかと思ったが……まだだな。だいぶ効きやすい体質か……? 取り敢えず水をもう少し飲ませるか……くそ、それにしても今のユキは煽情的すぎる。俺まで理性を飛ばすわけにはいかない。冷静になれ……」
ボソボソとダグが何かを言っているのが聞こえるけれど、何を言っているのかが理解できない。耳から入ってきた言葉が理解する前にするりと解けてどこかへ行ってしまうような、そんな感覚だ。
わけもわからずされるがままになり、時折水を飲まされながらぐちゃぐちゃになった僕は空が白んだ頃に漸く意識を飛ばすことが出来たのだった。
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目が覚めると、カーテンの隙間から入ってくる光が既にオレンジ色がかっていて、もうお昼どころか夕方だということがわかった。……そりゃあんな状態だったんだもん、こんだけ眠り続けてもおかしくないよねぇ……
身体はとてつもなく疲れを訴えているけど、例の香油の効果はすっかりなくなったみたいでどこかぼうっとしていた思考もすっきりとしている。……媚薬って怖い。冗談抜きで。
2度と媚薬なんて使うものかと固く誓っているとダグの部屋へ続く方の扉が開いた。現れたのはもちろんダグで、ベッドへ座って頭を撫でてくれました。
「起きてたのか。体調は……良いわけがないよな。隊長にはきつく言っておいたが、もう受け取るんじゃないぞ」
コクコクと頷くと苦笑したダグにちゅっと軽いキスをされました。
弱いやつだって言ってたし、ちょっとえっちな気分になるだけかって思ってたのにぃ……それがまさかあんな……うぅ、そのままダグ経由で返して貰えばよかった……
「ユキは特別効きやすい体質みたいだからこれから先気になっても使おうとするんじゃないぞ」
使いません!! 絶対に!!!
「……俺もいっそ生殺しだったからな……」
生殺し? それってどういう意味ですかダグラスさん。
「媚薬で乱れるユキがあまりにも魅力的で貪り尽くしたい欲に駆られたが、昨日のユキはすぐにでも脱水を起こしそうな勢いだったからな。ユキの状態を冷静に見るために理性を飛ばさないように必死だったんだぞ」
あぅ……それは、その……ごめんなさいというかありがとうというか……昨日のあの状態を冷静に見られていたと思うとかなり恥ずかしいけど僕の為にしてくれたわけで……でもそのためにダグはあんまり気持ちよくなれてなかったとしたら申し訳ないような……いやでもやっぱり理性を飛ばさないでくれてありがとうダグ!
と恥ずかしながらも感謝の気持ちを込めてじっと視線を送ればそれを見たダグがニヤリと笑い。
「と、言うわけで昨日俺は大分我慢したからユキが元気になったら付き合ってもらうぞ」
残酷にも告げられた言葉にゾクリと走った震えは恐怖からか、はたまた────
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媚薬の類は自分から使ったりダグラスによって使われる場合にしか効かない、もしくは第三者に媚薬を使われてもダグラス相手にしか効果を発揮しないなんて設定なら美味しいなぁ、なんて思う寝取られが大嫌いな作者でした。
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