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After Story
個性
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ご飯を食べ終わり、デザートも食べてそろそろ解散、という頃、僕は立ち上がってロイの元へ行き、ギュッと抱きついた。改めて感謝の気持ちを伝えるためです。
「ロイ、いつもありがとう。色々迷惑かけちゃうけど、これからもよろしくね」
ロイは僕のためにってすごくすごく国王として頑張ってくれていることを知っているもん。ロイのおかげで僕は自由に、そして安全に生きることが出来ているのだから、本当にいつも感謝してます。ありがとう、ロイ。
「ユキ……ユキが笑顔でいてくれたらそれでいいんだ。困ったことがあればいつでも言いなさい」
「ん、ありがと」
「俺にも頼ってくれよな、ユキ」
「うん、アルもありがとう」
「やっぱりユキは可愛いなぁ! お母さんがなんだってしてやるからな!」
ロイから僕を奪い、ぎゅーっと抱きしめてくれたアルに僕もぎゅーっと抱きつく。この力強さがアルらしくて安心します。
アルと一頻り抱きしめ合ったら離れてそろそろ、と部屋に戻ることを告げればロイにこう言われた。
「ユキ、また家臣らには言い含めておくが、馬鹿なやつらがまた出てくる可能性もある。念のためダグラスかリディアどちらかといるようにしてくれ」
確かにそれが一番安全だろう。どこにだって規則やマナーを破る人はいるもんね。下手に嫌な人と関わってトラウマが刺激されるのは嫌だから僕も気をつけます。
「ん、わかった。今日は僕もちょっと油断しちゃってたし……ダグとずっと一緒にいるよ」
「ああ、そうしてくれ。ダグラスも、ユキを守るためなら遠慮なく権力を使うといい。神子の伴侶という権力をな」
「いざという時はそうしましょう。ユキを守るためならばなんだって利用しますよ」
「ああ、そうしなさい。私が許す」
……確かに権力使えば逆らえる人はいないくらいに強い権力をお持ちですけども! え? 権力が一番強いのは僕? だって僕は権力の上手な使い方がわからないもん。その辺が上手いロイやダグに任せた方がいいのです。幸いロイもダグも悪い人間じゃないから安心して任せられるしね。
というわけで何かあったらまた僕はその場はダグに、後処理はロイに任せることになると思います。僕が下手にいじくりまわしたらややこしいことになると思うので僕は大人しくしてます! そもそもまたあんなことあったら何かするどころかまた怖くなっちゃって何もできないと思うけども。
なんとかしてトラウマを克服したいものだけど、やっぱりそんなすぐには無理だね。食べ物のトラウマもかなりの時間が経ってようやく克服できたんだし、気長に耐えるしかないよね。自分の意思じゃどうにもならないってことはもうわかるし、みんなもゆっくりでいいって言ってくれてるんだからそれに甘えて少しずつ克服していこっと。
それから部屋に戻り、いつも通りダグといちゃいちゃしながらゆっくり寝……と思いきやダグラスさんはデート中の熱をまだまだ残していたようで。
「ユキ……いいか?」
そっと逃げられないように顔に手を添えながら熱い目でつつするりと首筋を撫でられると……ねぇ?
「あぅ……ど、どう、ぞ……」
断るなんて出来ないわけです。
顔が熱いのを自覚しながらきゅっと頬に添えられたダグの手に触れるとあっという間に抱き込まれ、あっという間にベッドへと押し倒されました。かろうじて服はまだ着てるけど……服の上からでもダグの熱い視線が身体を焦がすように感じられて……これからのことを想像しちゃってちょっとぞくぞくとしてしまいます……
「ユキ……愛している」
「僕、も……ぁ……っふ……」
そっと右耳に触れさせられた唇にピクリと身体を震わせると、そのまま舌を這わされてくちゅくちゅと濡れた音が直接脳を犯すかのように入ってくる。反対の耳はスリスリと指先で撫でられていて、それも気持ちいい……
おまけに太ももで僕のものを刺激してくるものだから僕の息はすぐに上がって、僕のものも服を着ていても見ただけでわかるくらいに反応してしまった。
ダグはそんな僕の様子に気づいているだろうに、まるで気付いていないかを装ってそのままくちゅくちゅと優しく、甘く、耳を犯す。ダグの熱い吐息も、低く甘い囁きも僕を興奮させる材料でしかなくて。ダグの足の動きも相待って僕はあっけなく達してしまった。
「っは、ふ、ぁ……は、っ…………」
「いつか耳だけでもイけるようになろうな」
「や、だぁ……へん、たい……」
ダグのばかばかばか。耳だけなんてそんなの上級者すぎるよ! もし普段の生活の中で反応しちゃうようになったらどうするのさ……
「ユキを俺の手で変えるのは楽しいからな。どんないやらしいユキになっても俺は変わらずユキを愛するぞ」
「ばか……そういう問題じゃないもん」
「俺だけに反応するならいいじゃないか。俺の触れ方も体温も、匂いも……なにもかもユキに覚えさせればユキは俺以外に反応することはなくなるだろう? ほら、リディアにマッサージを受けても興奮なんてしないだろう。ユキはすでに俺にしか反応しない身体になってきているんだ」
う……な、なんか確かにってちょっと思ってしまったけど……かなり変態感があるよね……今更ながらダグって……ヤンデレ予備軍的な素質あるよね。
……でも、まぁ、いっかぁ……僕、そんなダグの変態さを知ってもやっぱりダグのことは変わらず好きだなぁって思うし、なんだかダグに作り変えられるならそれでいいやって思ってしまう自分もいるのです。
痛いことをされているわけでも苦しいことをされているわけでもないし、本気で嫌なことはやめてくれると思うからダグに任せよう、かな……
……そうですよ、今抵抗していないってことは本気で嫌じゃないってことですよ。多分この先もこうやっていいやってなっているうちに僕、ダグ好みの物凄い身体にされていそうな……いや、想像しちゃだめだ。そ、そんなの……ちょ、ちょっとこうふ……いやいやいや、ないないない! 興奮なんてしてないもん!
なにかしら考え込んだ後にブンブンと首を振った僕にダグは少し困惑した様子だったものの、抵抗することもなく大人しくダグを受け入れようと力を抜いた僕にダグは嬉しそうに笑い、そっとキスをしてから僕のシャツのボタンへと手をかけた。
*********
現在、僕はダグに抱えられてお風呂に入ってます。ついさっきまでとは打って変わって今はもうさっぱり汗も……そ、その他いろんな液体も流してスッキリしてます。……まぁ一切力が入らない腰とか違和感のある後ろとか赤く散らばった印とかでなにをしていたかなんて一目瞭然ですが!
ダグの温かい腕に包まれながら温かいお風呂に浸かるっていつも思うけど僕的にすごく贅沢。気持ち良すぎます。
「ふぁ……」
「眠いなら寝ていいぞ」
「んぅ……」
眠いことは眠いけど今が心地いいから眠るのはもったいない気もするのです。だから気合いで起きます!
「ん? 寝ないのか」
「ん」
こくりと頷けばダグはそっと僕を抱え直してくれて、さっきよりも起きていやすくなった。
「何か飲むか?」
「のむ」
魔法収納からグラスを出してもこういう時のダグは決して僕にそのままグラスを渡したりはしない。グラスを支えつつゆっくり口元で傾けてくれるかもしくは……うん、今日はそのもしくはの方みたいですね。口移しです。ダグがいつもに増して上機嫌な証拠です。僕もダグの魔力が一緒に入ってきてお腹の中からじんわり癒される感じがするから口移しは好きです。
ダグ自身は適当にぐいーっと飲んでおしまいなのに僕に飲ませるときはゆっくり僕のペースで、労わるように飲ませてくれるあたり、大事にされてるなぁって思います。すんなりこういう風にできるダグが大好きです。
……ちょっと、いや、だい、ぶ……? 変態だけどもね。そこもダグの個性だからいいのです。
「ロイ、いつもありがとう。色々迷惑かけちゃうけど、これからもよろしくね」
ロイは僕のためにってすごくすごく国王として頑張ってくれていることを知っているもん。ロイのおかげで僕は自由に、そして安全に生きることが出来ているのだから、本当にいつも感謝してます。ありがとう、ロイ。
「ユキ……ユキが笑顔でいてくれたらそれでいいんだ。困ったことがあればいつでも言いなさい」
「ん、ありがと」
「俺にも頼ってくれよな、ユキ」
「うん、アルもありがとう」
「やっぱりユキは可愛いなぁ! お母さんがなんだってしてやるからな!」
ロイから僕を奪い、ぎゅーっと抱きしめてくれたアルに僕もぎゅーっと抱きつく。この力強さがアルらしくて安心します。
アルと一頻り抱きしめ合ったら離れてそろそろ、と部屋に戻ることを告げればロイにこう言われた。
「ユキ、また家臣らには言い含めておくが、馬鹿なやつらがまた出てくる可能性もある。念のためダグラスかリディアどちらかといるようにしてくれ」
確かにそれが一番安全だろう。どこにだって規則やマナーを破る人はいるもんね。下手に嫌な人と関わってトラウマが刺激されるのは嫌だから僕も気をつけます。
「ん、わかった。今日は僕もちょっと油断しちゃってたし……ダグとずっと一緒にいるよ」
「ああ、そうしてくれ。ダグラスも、ユキを守るためなら遠慮なく権力を使うといい。神子の伴侶という権力をな」
「いざという時はそうしましょう。ユキを守るためならばなんだって利用しますよ」
「ああ、そうしなさい。私が許す」
……確かに権力使えば逆らえる人はいないくらいに強い権力をお持ちですけども! え? 権力が一番強いのは僕? だって僕は権力の上手な使い方がわからないもん。その辺が上手いロイやダグに任せた方がいいのです。幸いロイもダグも悪い人間じゃないから安心して任せられるしね。
というわけで何かあったらまた僕はその場はダグに、後処理はロイに任せることになると思います。僕が下手にいじくりまわしたらややこしいことになると思うので僕は大人しくしてます! そもそもまたあんなことあったら何かするどころかまた怖くなっちゃって何もできないと思うけども。
なんとかしてトラウマを克服したいものだけど、やっぱりそんなすぐには無理だね。食べ物のトラウマもかなりの時間が経ってようやく克服できたんだし、気長に耐えるしかないよね。自分の意思じゃどうにもならないってことはもうわかるし、みんなもゆっくりでいいって言ってくれてるんだからそれに甘えて少しずつ克服していこっと。
それから部屋に戻り、いつも通りダグといちゃいちゃしながらゆっくり寝……と思いきやダグラスさんはデート中の熱をまだまだ残していたようで。
「ユキ……いいか?」
そっと逃げられないように顔に手を添えながら熱い目でつつするりと首筋を撫でられると……ねぇ?
「あぅ……ど、どう、ぞ……」
断るなんて出来ないわけです。
顔が熱いのを自覚しながらきゅっと頬に添えられたダグの手に触れるとあっという間に抱き込まれ、あっという間にベッドへと押し倒されました。かろうじて服はまだ着てるけど……服の上からでもダグの熱い視線が身体を焦がすように感じられて……これからのことを想像しちゃってちょっとぞくぞくとしてしまいます……
「ユキ……愛している」
「僕、も……ぁ……っふ……」
そっと右耳に触れさせられた唇にピクリと身体を震わせると、そのまま舌を這わされてくちゅくちゅと濡れた音が直接脳を犯すかのように入ってくる。反対の耳はスリスリと指先で撫でられていて、それも気持ちいい……
おまけに太ももで僕のものを刺激してくるものだから僕の息はすぐに上がって、僕のものも服を着ていても見ただけでわかるくらいに反応してしまった。
ダグはそんな僕の様子に気づいているだろうに、まるで気付いていないかを装ってそのままくちゅくちゅと優しく、甘く、耳を犯す。ダグの熱い吐息も、低く甘い囁きも僕を興奮させる材料でしかなくて。ダグの足の動きも相待って僕はあっけなく達してしまった。
「っは、ふ、ぁ……は、っ…………」
「いつか耳だけでもイけるようになろうな」
「や、だぁ……へん、たい……」
ダグのばかばかばか。耳だけなんてそんなの上級者すぎるよ! もし普段の生活の中で反応しちゃうようになったらどうするのさ……
「ユキを俺の手で変えるのは楽しいからな。どんないやらしいユキになっても俺は変わらずユキを愛するぞ」
「ばか……そういう問題じゃないもん」
「俺だけに反応するならいいじゃないか。俺の触れ方も体温も、匂いも……なにもかもユキに覚えさせればユキは俺以外に反応することはなくなるだろう? ほら、リディアにマッサージを受けても興奮なんてしないだろう。ユキはすでに俺にしか反応しない身体になってきているんだ」
う……な、なんか確かにってちょっと思ってしまったけど……かなり変態感があるよね……今更ながらダグって……ヤンデレ予備軍的な素質あるよね。
……でも、まぁ、いっかぁ……僕、そんなダグの変態さを知ってもやっぱりダグのことは変わらず好きだなぁって思うし、なんだかダグに作り変えられるならそれでいいやって思ってしまう自分もいるのです。
痛いことをされているわけでも苦しいことをされているわけでもないし、本気で嫌なことはやめてくれると思うからダグに任せよう、かな……
……そうですよ、今抵抗していないってことは本気で嫌じゃないってことですよ。多分この先もこうやっていいやってなっているうちに僕、ダグ好みの物凄い身体にされていそうな……いや、想像しちゃだめだ。そ、そんなの……ちょ、ちょっとこうふ……いやいやいや、ないないない! 興奮なんてしてないもん!
なにかしら考え込んだ後にブンブンと首を振った僕にダグは少し困惑した様子だったものの、抵抗することもなく大人しくダグを受け入れようと力を抜いた僕にダグは嬉しそうに笑い、そっとキスをしてから僕のシャツのボタンへと手をかけた。
*********
現在、僕はダグに抱えられてお風呂に入ってます。ついさっきまでとは打って変わって今はもうさっぱり汗も……そ、その他いろんな液体も流してスッキリしてます。……まぁ一切力が入らない腰とか違和感のある後ろとか赤く散らばった印とかでなにをしていたかなんて一目瞭然ですが!
ダグの温かい腕に包まれながら温かいお風呂に浸かるっていつも思うけど僕的にすごく贅沢。気持ち良すぎます。
「ふぁ……」
「眠いなら寝ていいぞ」
「んぅ……」
眠いことは眠いけど今が心地いいから眠るのはもったいない気もするのです。だから気合いで起きます!
「ん? 寝ないのか」
「ん」
こくりと頷けばダグはそっと僕を抱え直してくれて、さっきよりも起きていやすくなった。
「何か飲むか?」
「のむ」
魔法収納からグラスを出してもこういう時のダグは決して僕にそのままグラスを渡したりはしない。グラスを支えつつゆっくり口元で傾けてくれるかもしくは……うん、今日はそのもしくはの方みたいですね。口移しです。ダグがいつもに増して上機嫌な証拠です。僕もダグの魔力が一緒に入ってきてお腹の中からじんわり癒される感じがするから口移しは好きです。
ダグ自身は適当にぐいーっと飲んでおしまいなのに僕に飲ませるときはゆっくり僕のペースで、労わるように飲ませてくれるあたり、大事にされてるなぁって思います。すんなりこういう風にできるダグが大好きです。
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