290 / 396
After Story
side.リディア
しおりを挟む
留学先のリンドール学園にて、親しいご友人も出来てキラキラとした笑顔を浮かべながら楽しそうに過ごしていらしたユキ様。お出かけも随分と楽しみにしていらっしゃり、我々も微笑ましく見守っていたのですが……それがまさかユキ様に新たなトラウマを作ってしまうことになるとは思いもしませんでした。
あの日、昼食を買いに屋台通りへ入った我々は人波に揉まれてユキ様と引き離され……その先でユキ様は誘拐されてしまったのです。ユキ様にはダグラスと共にどこか安全な場所でお待ちいただき、私が購入してくるべきでした。
ユキ様から引き離された後、我々はすぐさまコルンガの騎士と連絡をとり、協力を要請しました。影からユキ様の警護をしていた暗部の人間は、ユキ様が人と人の間に入ると途端に姿を見失ってしまったとのこと。ちょうど交代時間で見張っていた人員が通常より少なくなっていたことも災いしました。
そこからは最後にユキ様のお姿を確認できた地点からおおよそのユキ様が流された先を予測し、捜索……しかしユキ様は見つからず……とおもいきや、ラギアスが驚く活躍をみせたのです。
「────こっちです!」
「っ、案内しろ!!」
何かに集中していたラギアスはおそらく、ユキ様かサダン様、どちらかの匂いを発見し、行き先を特定したのでしょう。迷いなく走り始め、暗部の騎士含め我々も共について行きました。
ラギアスの案内でついた先はなんでもない一軒家に見えましたが……そこへ押し入ると見張りの人間が3名ほど。すぐさま暗部の騎士が対処し我々は隠されるように奥に位置していた階段から地下へ向かいました。ダグラスが扉を突き破り、中へ入ると────
────そこにはご衣裳を無残にも引き裂かれ、泣きながら組み敷かれている黒髪の、ユキ様が。
いえ、髪の色などどうでも構いません。ただただ、ユキ様がどれほど恐ろしい思いをしたのかと、それだけが心に重くのしかかりました。
ブチ切れたダグラスにより犯人はすぐさま制圧され、ユキ様とサダン様の保護に成功。
ダグラスの腕の中で意識を失われたユキ様をきつく抱きしめるダグラスの様子を見て、私はしばらく2人きりにしようとユキ様に浄化魔法と治癒魔法をかけてから毛布だけを渡し、先に出て行ったラギアスを追いかけるために私も部屋を出ることにしました。
「すまない……守れなくてすまなかった……っ」
……部屋を出てすぐ、聞こえてきた悲痛なダグラスの声は今までに聞いたことのないような声音で、思わず振り返りましたがそれも一瞬のことでそっとその場を離れてラギアスの元へ向かった私はまた違った意味でみてはいけないものを見たような気分になりました。
「ちょ、ラギアス、大丈夫だから降ろしてくれ! それよりユーキが……!」
「ユーキ様にはラグルスさんがいる。手も足も擦れているだろう。早く手当をしなければ」
……はて、この2人はこのように親しげな様子だったでしょうか。ラギアスから敬語が抜け落ちているなど……これはユキ様が知れば嫉妬間違いなしですね。まぁそれはそれとして、確かにサダン様も同じく攫われた身であり、手足に擦過傷がございます。使われていた縄はあまり清潔そうに見えませんでしたし、すぐにも治癒をしなければなりません。
「サダン様、傷をお見せください。治癒をいたします」
「え、あ……すみません、ありがとうございます」
「いえ。まずは浄化をかけます。痛みがあれば仰ってください」
「は、はい」
そっと魔法を構築、発動し、綺麗に傷がふさがったことを確認してラギアスに目配せをすればそのまま暗部が手配した馬車へと乗り込んで行きました。未だラギアスに抱えられていたサダン様はまたも騒いでいらっしゃいましたが、ラギアスに気にしたそぶりは一切ございませんでしたね。やはりラギアスに春が到来していることは間違いないでしょう。
しばらくしてユキ様を抱えたダグラスも上がってきて、そのまま馬車へ乗り込むと全員でお城へと向かうことに。ユキ様のお身体のこともございますし、何より今回のことでユキ様のご正体がばれてしまったこともありますので。今後の対応について国王陛下からのご連絡をまたねばなりませんから。
できればユキ様の望みを叶えて差し上げたいのですが……安全を考慮するなら、とも考えてしまいます。どちらに転んだとしても、ユキ様の憂いを取り除けられるよう精一杯努めましょう。
ユキ様を抱きしめてしきりに撫で続けているダグラスはかつてないほどに憔悴した様子。ユキ様をお守りできなかったことが悔しくてならないのでしょう。ですが、そのような様子をユキ様にお見せするわけには参りません。ユキ様のことですからお気になさることが目に見えています。
「ラグルス、ユーキ様にはそのような表情は見せてはなりませんよ」
「……わかっている。ユーキ様が起きるまでには今の感情は抑えておく」
「それならばよろしいでしょう」
ふと視線を感じてそちらへ視線を送りますと、サダン様が何か聞いていいのか迷ったご様子でユキ様と私を見比べていらっしゃいました。
「どうかなさいましたか?」
「あの、ユーキの髪は、その……」
「こちらが本来のお色でございます。到着次第お話しいたしましょう」
「……はい」
ユキ様の御髪の色を知ってしまった以上、正体を隠せはいたしません。正直にお話しするしかないでしょう。ユキ様の懸念していた事態にならなければ良いのですが……
ですが……今の様子からするに、おそらくユキ様のご友人でなくなってしまう、ということはなさそうです。戸惑いが見られるだけで怒りだとかの感情は感じませんから。ただただ神子であったということに驚いているだけに見えます。
サダン様にはどうか末永くユキ様のご友人であって欲しいものです。ユキ様はお立場上、同年代のご友人を作ることが難しくなっていらっしゃいますから……一般の学生のように過ごされるユキ様は楽しそうで、幸せそうで……我々としましてもユキ様の笑顔が消えるようなことは起きて欲しくないのです。
「あ……魔力の流れを乱す魔法具を使われたんだった……ゆ、ユーキは大丈夫ですか?」
「魔力を……? ご報告ありがとうございます」
やはり、サダン様はユーキ様から離れることはないでしょう。普通に考えてサダン様も同じものを使われたはずですが、ユキ様のことを第1に心配なさるとは……流石ユキ様。良きご友人を作られたものです。
魔力の流れを阻害する魔法具は基本的に継続的に使用しない限りは使用後数日ほどで効果は無くなり、障害なども残りません。ですが万が一、ということがございます。今はまだ効果が消えていませんから確認できないのが歯がゆいですね……しかし、今からならまだ万が一に備えて準備ができます。サダン様に感謝しなくてはなりませんね。
「サダン様、明日から毎日光球を試されてください。間違えても上級魔法などをいきなり使わないでください。光球が滞りなく発動出来て魔力の流れに違和感を覚えなくなってから、少しずつ使う魔法を複雑にされてください。1番障害が残りにくい方法です」
「わ、わかりました」
ユキ様にも後ほど言っておかなければなりませんね……完全に魔力の流れが回復していない中で神級魔法など使われたら……少々想像したくありません。
その後お城へと着くと国王陛下の元へと案内され、サダン様はガチガチに緊張されていましたが心配の声をかける陛下へなんとか感謝を述べられていました。
私が簡潔に報告を上げると取り敢えず今は被害者であるユキ様とサダン様に休養を、となりそれぞれに部屋をあてがわれることになりました。私は取り敢えずサダン様はラギアスに任せ私はダグラスとともにユキ様にあてがわれたお部屋へ向かったのです。
ユキ様のお身体を拭き清め、2人で話し合った結果ユキ様のお心の安定のためにもダグラスのシャツを着せてベッドへ寝かせ、私は後はダグラスに任せてサダン様の元へ向かいました。
あの日、昼食を買いに屋台通りへ入った我々は人波に揉まれてユキ様と引き離され……その先でユキ様は誘拐されてしまったのです。ユキ様にはダグラスと共にどこか安全な場所でお待ちいただき、私が購入してくるべきでした。
ユキ様から引き離された後、我々はすぐさまコルンガの騎士と連絡をとり、協力を要請しました。影からユキ様の警護をしていた暗部の人間は、ユキ様が人と人の間に入ると途端に姿を見失ってしまったとのこと。ちょうど交代時間で見張っていた人員が通常より少なくなっていたことも災いしました。
そこからは最後にユキ様のお姿を確認できた地点からおおよそのユキ様が流された先を予測し、捜索……しかしユキ様は見つからず……とおもいきや、ラギアスが驚く活躍をみせたのです。
「────こっちです!」
「っ、案内しろ!!」
何かに集中していたラギアスはおそらく、ユキ様かサダン様、どちらかの匂いを発見し、行き先を特定したのでしょう。迷いなく走り始め、暗部の騎士含め我々も共について行きました。
ラギアスの案内でついた先はなんでもない一軒家に見えましたが……そこへ押し入ると見張りの人間が3名ほど。すぐさま暗部の騎士が対処し我々は隠されるように奥に位置していた階段から地下へ向かいました。ダグラスが扉を突き破り、中へ入ると────
────そこにはご衣裳を無残にも引き裂かれ、泣きながら組み敷かれている黒髪の、ユキ様が。
いえ、髪の色などどうでも構いません。ただただ、ユキ様がどれほど恐ろしい思いをしたのかと、それだけが心に重くのしかかりました。
ブチ切れたダグラスにより犯人はすぐさま制圧され、ユキ様とサダン様の保護に成功。
ダグラスの腕の中で意識を失われたユキ様をきつく抱きしめるダグラスの様子を見て、私はしばらく2人きりにしようとユキ様に浄化魔法と治癒魔法をかけてから毛布だけを渡し、先に出て行ったラギアスを追いかけるために私も部屋を出ることにしました。
「すまない……守れなくてすまなかった……っ」
……部屋を出てすぐ、聞こえてきた悲痛なダグラスの声は今までに聞いたことのないような声音で、思わず振り返りましたがそれも一瞬のことでそっとその場を離れてラギアスの元へ向かった私はまた違った意味でみてはいけないものを見たような気分になりました。
「ちょ、ラギアス、大丈夫だから降ろしてくれ! それよりユーキが……!」
「ユーキ様にはラグルスさんがいる。手も足も擦れているだろう。早く手当をしなければ」
……はて、この2人はこのように親しげな様子だったでしょうか。ラギアスから敬語が抜け落ちているなど……これはユキ様が知れば嫉妬間違いなしですね。まぁそれはそれとして、確かにサダン様も同じく攫われた身であり、手足に擦過傷がございます。使われていた縄はあまり清潔そうに見えませんでしたし、すぐにも治癒をしなければなりません。
「サダン様、傷をお見せください。治癒をいたします」
「え、あ……すみません、ありがとうございます」
「いえ。まずは浄化をかけます。痛みがあれば仰ってください」
「は、はい」
そっと魔法を構築、発動し、綺麗に傷がふさがったことを確認してラギアスに目配せをすればそのまま暗部が手配した馬車へと乗り込んで行きました。未だラギアスに抱えられていたサダン様はまたも騒いでいらっしゃいましたが、ラギアスに気にしたそぶりは一切ございませんでしたね。やはりラギアスに春が到来していることは間違いないでしょう。
しばらくしてユキ様を抱えたダグラスも上がってきて、そのまま馬車へ乗り込むと全員でお城へと向かうことに。ユキ様のお身体のこともございますし、何より今回のことでユキ様のご正体がばれてしまったこともありますので。今後の対応について国王陛下からのご連絡をまたねばなりませんから。
できればユキ様の望みを叶えて差し上げたいのですが……安全を考慮するなら、とも考えてしまいます。どちらに転んだとしても、ユキ様の憂いを取り除けられるよう精一杯努めましょう。
ユキ様を抱きしめてしきりに撫で続けているダグラスはかつてないほどに憔悴した様子。ユキ様をお守りできなかったことが悔しくてならないのでしょう。ですが、そのような様子をユキ様にお見せするわけには参りません。ユキ様のことですからお気になさることが目に見えています。
「ラグルス、ユーキ様にはそのような表情は見せてはなりませんよ」
「……わかっている。ユーキ様が起きるまでには今の感情は抑えておく」
「それならばよろしいでしょう」
ふと視線を感じてそちらへ視線を送りますと、サダン様が何か聞いていいのか迷ったご様子でユキ様と私を見比べていらっしゃいました。
「どうかなさいましたか?」
「あの、ユーキの髪は、その……」
「こちらが本来のお色でございます。到着次第お話しいたしましょう」
「……はい」
ユキ様の御髪の色を知ってしまった以上、正体を隠せはいたしません。正直にお話しするしかないでしょう。ユキ様の懸念していた事態にならなければ良いのですが……
ですが……今の様子からするに、おそらくユキ様のご友人でなくなってしまう、ということはなさそうです。戸惑いが見られるだけで怒りだとかの感情は感じませんから。ただただ神子であったということに驚いているだけに見えます。
サダン様にはどうか末永くユキ様のご友人であって欲しいものです。ユキ様はお立場上、同年代のご友人を作ることが難しくなっていらっしゃいますから……一般の学生のように過ごされるユキ様は楽しそうで、幸せそうで……我々としましてもユキ様の笑顔が消えるようなことは起きて欲しくないのです。
「あ……魔力の流れを乱す魔法具を使われたんだった……ゆ、ユーキは大丈夫ですか?」
「魔力を……? ご報告ありがとうございます」
やはり、サダン様はユーキ様から離れることはないでしょう。普通に考えてサダン様も同じものを使われたはずですが、ユキ様のことを第1に心配なさるとは……流石ユキ様。良きご友人を作られたものです。
魔力の流れを阻害する魔法具は基本的に継続的に使用しない限りは使用後数日ほどで効果は無くなり、障害なども残りません。ですが万が一、ということがございます。今はまだ効果が消えていませんから確認できないのが歯がゆいですね……しかし、今からならまだ万が一に備えて準備ができます。サダン様に感謝しなくてはなりませんね。
「サダン様、明日から毎日光球を試されてください。間違えても上級魔法などをいきなり使わないでください。光球が滞りなく発動出来て魔力の流れに違和感を覚えなくなってから、少しずつ使う魔法を複雑にされてください。1番障害が残りにくい方法です」
「わ、わかりました」
ユキ様にも後ほど言っておかなければなりませんね……完全に魔力の流れが回復していない中で神級魔法など使われたら……少々想像したくありません。
その後お城へと着くと国王陛下の元へと案内され、サダン様はガチガチに緊張されていましたが心配の声をかける陛下へなんとか感謝を述べられていました。
私が簡潔に報告を上げると取り敢えず今は被害者であるユキ様とサダン様に休養を、となりそれぞれに部屋をあてがわれることになりました。私は取り敢えずサダン様はラギアスに任せ私はダグラスとともにユキ様にあてがわれたお部屋へ向かったのです。
ユキ様のお身体を拭き清め、2人で話し合った結果ユキ様のお心の安定のためにもダグラスのシャツを着せてベッドへ寝かせ、私は後はダグラスに任せてサダン様の元へ向かいました。
5
お気に入りに追加
2,138
あなたにおすすめの小説
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。
勇者の股間触ったらエライことになった
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。
町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。
オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる