272 / 396
After Story
お友達
しおりを挟む
「俺はサダン・ウェールズ。よろしくな。ユーキって呼んでもいいか?」
「はい! よろしくお願いします、サダン君」
席を引っ付けてくれた隣の子はサダン君というらしい。快活そうな子でクラスじゃ人気者なんだろうなって感じがします。隣がこういう子でよかったなぁ……
「敬語はいらねぇよ」
「でも歳上ですし……」
本当は違うけど僕13歳設定だもんね。ちゃんと敬語使っていかなくちゃ。
「同じ学年だからいーって。ほらほら、教科書見せてやんねぇぞ?」
「えっ!? うう、わかったよ……」
それはもうタメ口で話すしか無くなるよ……教科書は今日の放課後に受け取る予定なんだもん……
「ん、素直でいい子だ」
「わっ、もう、髪の毛ぐしゃぐしゃ!!」
せっかくリディアが寝癖直してくれたのに……ボサボサだよぅ……
「ははっ、わりぃわりぃ」
ポンポンと叩いてくるサダン君をジトリと見ながら手櫛で簡単に髪を整え、机の上を見て1つ気づく。サダン君の机の上には教科書とノートとペンケースが。僕の机には一切物がなし。
「……バッグ預けたままだ! サダン君、僕ちょっとラグのとこ行ってくる」
「ユーキの従者? 行ってらっしゃい」
「うん!」
すっかり忘れてたよ、これじゃ授業受けられないよ! 急いで教室の後ろへ向かうとダグ達も近づいて来てくれた。
「ラグ、ラグ、バッグ忘れてた!」
「ああ、たしかに。申し訳ありません、私も忘れていました。どうぞ」
「ありがと!」
出してくれたバッグを受け取り、席に戻ろうとしたらリディアにパパッと髪の毛をブラシで解かれました。リディア的には手櫛じゃ許せなかったみたいです。元どおりサラサラになったところでお礼を言って席に戻ればそれと同時にチャイムが鳴って先生らしき人が入って来た。どうやら授業開始のようです。
「──さあ、みんな座って。授業を始めるよ。えぇと、確か留学生がいるんだったね。私は薬草学を担当しているクリス・マグウェルだよ。クリスって呼んでね。教科書は……ウェールズ君が見せてくれるんだね。彼は成績もいいから分からないところがあれば彼に聞くといいよ」
「はい」
「じゃあ今日は教科書26ページからだね。みんな予習はして来ているかい?」
そうして始まったクリス先生の授業はなんともわかりやすいものだった。それでいて面白くて、ついつい前のめり気味で聴きこんでしまった。既に知識として持っている内容ではあったんだけどね。それくらい面白かったのです。
クリス先生がやって来てから約60分後、チャイムが鳴ると授業は終わった。
「──はい、今日はここまで。復習と予習を忘れずにね」
そう言ってクリス先生が出て行くとクラスは休み時間特有のざわめきに包まれた。なんだか懐かしい気分です。
「どうだ? わからないところとかなかったか?」
「うん、大丈夫」
「そっか。やっぱ飛び級するだけあるんだな」
「そんなことないよ」
ズルしてるしねぇ。なんだか心苦しいです。
ちょっと苦笑い気味でいるとクラスのみんなを見てサダン君がハッとした様子を見せた。
「やっべ、次移動だったわ」
「え」
「行くぞ!」
「え、わ、うん!」
ガサガサとペンケースだとか教科書だとかを掻き集めて立ち上がったサダン君にならい、僕もペンケースとノートを持って立ち上がればサダン君はそのまま急ぎ足で歩き出した。僕もリーチの差を埋めるために走ってついていこうと────
────したらダグに抱き上げられました。そのままダグは長いリーチをいかして余裕そうな様子でサダン君の横に並んだ。そうしたらサダン君がギョッとした様子で僕とダグを見てきて。
「うわ、ユーキずりぃ!」
「僕が頼んだんじゃないもん!」
「まぁユーキ小さいし仕方ねぇか! そのまま急ぐぞ!」
小さいは余計です!!
「しっかりつかまっていてくださいね」
「うん」
ダグの腕は安定感抜群だけどぎゅむっと首元に抱き付いて密着度アップ! い、いちゃいちゃしてるわけじゃないもん! 念のためだもん!
そのまま速歩きで2人が頑張った甲斐あって余裕で授業には間に合った。どうやら席は自由のようで、空いていた前の方の席におろしてもらいました。サダン君も横に座って乱れた髪を整えてます。
「ラグありがと」
「いえ」
多分僕があのまま走ってたら10秒もしないうちに転けて捻挫くらいしてたと思う。それでもって絶対間に合わなかった。
「その人ってユーキの護衛? すごいガタイだな」
「うん、ラグルスって言うの。すっごく強いんだよ」
「だろうなぁ。俺はサダン。よろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします」
お互いに頭を下げあっている2人を微笑ましく見つつリディアとラギアスも紹介したほうがいいかな、とちらりと思う。ちなみに2人の名前はそのままです。ダグみたいに名前が知れ渡ってるわけじゃないからだそうです。
「サダン君、リディアとラギアスも紹介しておくね。僕のお世話役ともう1人の護衛だよ」
「お、よろしくな。ユーキは獣人を差別してねぇんだな」
「……サダン君は獣人嫌い……?」
それなら僕サダン君とは仲良くできないかな……せっかく優しくしてもらったけれど、僕はラギアスを嫌う人となんて一緒にいられないよ。
「安心しろ、嫌いじゃねぇよ。俺騎士志望だからよ、身体能力高え獣人にはむしろ憧れてるんだ」
「そっか……よかった! サダン君みたいな人と仲良くなれてよかった」
「おう、俺もだ」
ニカッと笑ったサダン君に僕もにっこり。優しい友達が出来て良かった!!
「ユーキ様、我々はこれで」
「ん、ありがと」
教室の後ろへ行った3人を見送って、またサダン君に向き直るとなんだか目がキラキラと……?
「あのガタイがあれば俺も騎士になれるかな……」
「サダン君はどの国の騎士になりたいの?」
「そりゃヴィルヘルム王国だ! あそこの騎士は個々のレベルが高いって有名だしよ、中でも団長と神子様の伴侶になった第1部隊隊長のダグラスさんは別格だってもっぱらの噂だ! 俺、第1部隊に入りてぇんだよなぁ……」
一瞬吹き出しかけました。ええぇえええ、サダン君ヴィルヘルムに来るの!?? 待って待って待って、それ僕の正体バレそうなんだけど……!? ……いや、留学終わった後なら別にバレたとしても……? でも騙してたのかって言われたら……うぅ、初日でまさかこんな悩みができるとは……! と、とりあえず今はこの場を乗り切って帰ってからダグに相談だ……!
「た、たしかにヴィルヘルムの騎士はレベル高いもんね!」
「おう! ユーキはどこの国から来たんだ?」
「え、と……ヴィルヘルムだよ」
「そうなのか! なら俺が騎士になったら休みの日とかに会えるかもな!」
「……ごめんね、僕留学後に遠い国の人と結婚が決まってるの。だからヴィルヘルムでは会えないと思う」
ごめんね、サダン君。すっごく優しくしてくれたサダン君に僕は嘘をつきます。僕、サダン君が騎士になってヴィルヘルムに来るの楽しみにしてるよ。
「そうなのか……ま、手紙くらい交換できるだろ! 留学終わったら会えない分期間中は目一杯遊ぼうぜ!」
「……うん!」
「それにしてもユーキも大変だな。こんなちっこいのに結婚か……相手は歳上なのか?」
「うん。もう働いてる方だよ。このブレスもその人がくれたの」
そっと右手首のブレスを見せるとサダン君はまじまじとブレスを眺めた。
「こりゃまた高そうな……幸せになれよ」
「うん、ありがとう」
ポンポンと頭を叩かれて笑いかけるとチャイムが鳴って先生が来た。休憩時間が長いと感じたけれどどうやら授業の合間の休憩時間は15分のようだ。学園の敷地が異様なほどに広いことも関係しているのだろう。
その後も教科書を見せてもらいつつ真面目に授業を受け、合計3限の授業が終わればお昼休みになった。実は食堂でワイワイと食べるのを楽しみにしていた僕なのでウキウキしてます!
「はい! よろしくお願いします、サダン君」
席を引っ付けてくれた隣の子はサダン君というらしい。快活そうな子でクラスじゃ人気者なんだろうなって感じがします。隣がこういう子でよかったなぁ……
「敬語はいらねぇよ」
「でも歳上ですし……」
本当は違うけど僕13歳設定だもんね。ちゃんと敬語使っていかなくちゃ。
「同じ学年だからいーって。ほらほら、教科書見せてやんねぇぞ?」
「えっ!? うう、わかったよ……」
それはもうタメ口で話すしか無くなるよ……教科書は今日の放課後に受け取る予定なんだもん……
「ん、素直でいい子だ」
「わっ、もう、髪の毛ぐしゃぐしゃ!!」
せっかくリディアが寝癖直してくれたのに……ボサボサだよぅ……
「ははっ、わりぃわりぃ」
ポンポンと叩いてくるサダン君をジトリと見ながら手櫛で簡単に髪を整え、机の上を見て1つ気づく。サダン君の机の上には教科書とノートとペンケースが。僕の机には一切物がなし。
「……バッグ預けたままだ! サダン君、僕ちょっとラグのとこ行ってくる」
「ユーキの従者? 行ってらっしゃい」
「うん!」
すっかり忘れてたよ、これじゃ授業受けられないよ! 急いで教室の後ろへ向かうとダグ達も近づいて来てくれた。
「ラグ、ラグ、バッグ忘れてた!」
「ああ、たしかに。申し訳ありません、私も忘れていました。どうぞ」
「ありがと!」
出してくれたバッグを受け取り、席に戻ろうとしたらリディアにパパッと髪の毛をブラシで解かれました。リディア的には手櫛じゃ許せなかったみたいです。元どおりサラサラになったところでお礼を言って席に戻ればそれと同時にチャイムが鳴って先生らしき人が入って来た。どうやら授業開始のようです。
「──さあ、みんな座って。授業を始めるよ。えぇと、確か留学生がいるんだったね。私は薬草学を担当しているクリス・マグウェルだよ。クリスって呼んでね。教科書は……ウェールズ君が見せてくれるんだね。彼は成績もいいから分からないところがあれば彼に聞くといいよ」
「はい」
「じゃあ今日は教科書26ページからだね。みんな予習はして来ているかい?」
そうして始まったクリス先生の授業はなんともわかりやすいものだった。それでいて面白くて、ついつい前のめり気味で聴きこんでしまった。既に知識として持っている内容ではあったんだけどね。それくらい面白かったのです。
クリス先生がやって来てから約60分後、チャイムが鳴ると授業は終わった。
「──はい、今日はここまで。復習と予習を忘れずにね」
そう言ってクリス先生が出て行くとクラスは休み時間特有のざわめきに包まれた。なんだか懐かしい気分です。
「どうだ? わからないところとかなかったか?」
「うん、大丈夫」
「そっか。やっぱ飛び級するだけあるんだな」
「そんなことないよ」
ズルしてるしねぇ。なんだか心苦しいです。
ちょっと苦笑い気味でいるとクラスのみんなを見てサダン君がハッとした様子を見せた。
「やっべ、次移動だったわ」
「え」
「行くぞ!」
「え、わ、うん!」
ガサガサとペンケースだとか教科書だとかを掻き集めて立ち上がったサダン君にならい、僕もペンケースとノートを持って立ち上がればサダン君はそのまま急ぎ足で歩き出した。僕もリーチの差を埋めるために走ってついていこうと────
────したらダグに抱き上げられました。そのままダグは長いリーチをいかして余裕そうな様子でサダン君の横に並んだ。そうしたらサダン君がギョッとした様子で僕とダグを見てきて。
「うわ、ユーキずりぃ!」
「僕が頼んだんじゃないもん!」
「まぁユーキ小さいし仕方ねぇか! そのまま急ぐぞ!」
小さいは余計です!!
「しっかりつかまっていてくださいね」
「うん」
ダグの腕は安定感抜群だけどぎゅむっと首元に抱き付いて密着度アップ! い、いちゃいちゃしてるわけじゃないもん! 念のためだもん!
そのまま速歩きで2人が頑張った甲斐あって余裕で授業には間に合った。どうやら席は自由のようで、空いていた前の方の席におろしてもらいました。サダン君も横に座って乱れた髪を整えてます。
「ラグありがと」
「いえ」
多分僕があのまま走ってたら10秒もしないうちに転けて捻挫くらいしてたと思う。それでもって絶対間に合わなかった。
「その人ってユーキの護衛? すごいガタイだな」
「うん、ラグルスって言うの。すっごく強いんだよ」
「だろうなぁ。俺はサダン。よろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします」
お互いに頭を下げあっている2人を微笑ましく見つつリディアとラギアスも紹介したほうがいいかな、とちらりと思う。ちなみに2人の名前はそのままです。ダグみたいに名前が知れ渡ってるわけじゃないからだそうです。
「サダン君、リディアとラギアスも紹介しておくね。僕のお世話役ともう1人の護衛だよ」
「お、よろしくな。ユーキは獣人を差別してねぇんだな」
「……サダン君は獣人嫌い……?」
それなら僕サダン君とは仲良くできないかな……せっかく優しくしてもらったけれど、僕はラギアスを嫌う人となんて一緒にいられないよ。
「安心しろ、嫌いじゃねぇよ。俺騎士志望だからよ、身体能力高え獣人にはむしろ憧れてるんだ」
「そっか……よかった! サダン君みたいな人と仲良くなれてよかった」
「おう、俺もだ」
ニカッと笑ったサダン君に僕もにっこり。優しい友達が出来て良かった!!
「ユーキ様、我々はこれで」
「ん、ありがと」
教室の後ろへ行った3人を見送って、またサダン君に向き直るとなんだか目がキラキラと……?
「あのガタイがあれば俺も騎士になれるかな……」
「サダン君はどの国の騎士になりたいの?」
「そりゃヴィルヘルム王国だ! あそこの騎士は個々のレベルが高いって有名だしよ、中でも団長と神子様の伴侶になった第1部隊隊長のダグラスさんは別格だってもっぱらの噂だ! 俺、第1部隊に入りてぇんだよなぁ……」
一瞬吹き出しかけました。ええぇえええ、サダン君ヴィルヘルムに来るの!?? 待って待って待って、それ僕の正体バレそうなんだけど……!? ……いや、留学終わった後なら別にバレたとしても……? でも騙してたのかって言われたら……うぅ、初日でまさかこんな悩みができるとは……! と、とりあえず今はこの場を乗り切って帰ってからダグに相談だ……!
「た、たしかにヴィルヘルムの騎士はレベル高いもんね!」
「おう! ユーキはどこの国から来たんだ?」
「え、と……ヴィルヘルムだよ」
「そうなのか! なら俺が騎士になったら休みの日とかに会えるかもな!」
「……ごめんね、僕留学後に遠い国の人と結婚が決まってるの。だからヴィルヘルムでは会えないと思う」
ごめんね、サダン君。すっごく優しくしてくれたサダン君に僕は嘘をつきます。僕、サダン君が騎士になってヴィルヘルムに来るの楽しみにしてるよ。
「そうなのか……ま、手紙くらい交換できるだろ! 留学終わったら会えない分期間中は目一杯遊ぼうぜ!」
「……うん!」
「それにしてもユーキも大変だな。こんなちっこいのに結婚か……相手は歳上なのか?」
「うん。もう働いてる方だよ。このブレスもその人がくれたの」
そっと右手首のブレスを見せるとサダン君はまじまじとブレスを眺めた。
「こりゃまた高そうな……幸せになれよ」
「うん、ありがとう」
ポンポンと頭を叩かれて笑いかけるとチャイムが鳴って先生が来た。休憩時間が長いと感じたけれどどうやら授業の合間の休憩時間は15分のようだ。学園の敷地が異様なほどに広いことも関係しているのだろう。
その後も教科書を見せてもらいつつ真面目に授業を受け、合計3限の授業が終わればお昼休みになった。実は食堂でワイワイと食べるのを楽しみにしていた僕なのでウキウキしてます!
5
お気に入りに追加
2,138
あなたにおすすめの小説
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
ご期待に沿えず、誠に申し訳ございません
野村にれ
恋愛
人としての限界に達していたヨルレアンは、
婚約者であるエルドール第二王子殿下に理不尽とも思える注意を受け、
話の流れから婚約を解消という話にまでなった。
ヨルレアンは自分の立場のために頑張っていたが、
絶対に婚約を解消しようと拳を上げる。
継母の心得
トール
恋愛
【本編第一部完結済、2023/10〜第二部スタート ☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定☆】
※継母というテーマですが、ドロドロではありません。ほっこり可愛いを中心に展開されるお話ですので、ドロドロ重い、が苦手の方にもお読みいただけます。
山崎 美咲(35)は、癌治療で子供の作れない身体となった。生涯独身だと諦めていたが、やはり子供は欲しかったとじわじわ後悔が募っていく。
治療の甲斐なくこの世を去った美咲が目を覚ますと、なんと生前読んでいたマンガの世界に転生していた。
不遇な幼少期を過ごした主人公が、ライバルである皇太子とヒロインを巡り争い、最後は見事ヒロインを射止めるというテンプレもののマンガ。その不遇な幼少期で主人公を虐待する悪辣な継母がまさかの私!?
前世の記憶を取り戻したのは、主人公の父親との結婚式前日だった!
突然3才児の母親になった主人公が、良い継母になれるよう子育てに奮闘していたら、いつの間にか父子に溺愛されて……。
オタクの知識を使って、子育て頑張ります!!
子育てに関する道具が揃っていない世界で、玩具や食器、子供用品を作り出していく、オタクが行う異世界育児ファンタジー開幕です!
番外編は10/7〜別ページに移動いたしました。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、騎士見習の少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
陛下の前で婚約破棄!………でも実は……(笑)
ミクリ21
BL
陛下を祝う誕生パーティーにて。
僕の婚約者のセレンが、僕に婚約破棄だと言い出した。
隣には、婚約者の僕ではなく元平民少女のアイルがいる。
僕を断罪するセレンに、僕は涙を流す。
でも、実はこれには訳がある。
知らないのは、アイルだけ………。
さぁ、楽しい楽しい劇の始まりさ〜♪
家柄が悪いから婚約破棄? 辺境伯の娘だから芋臭い? 私を溺愛している騎士とお父様が怒りますよ?
西東友一
恋愛
ウォーリー辺境伯の娘ミシェルはとても優れた聖女だった。その噂がレオナルド王子の耳に入り、婚約することになった。遠路はるばる王都についてみれば、レオナルド王子から婚約破棄を言い渡されました。どうやら、王都にいる貴族たちから色々吹き込まれたみたいです。仕舞いにはそんな令嬢たちから「芋臭い」なんて言われてしまいました。
連れてきた護衛のアーサーが今にも剣を抜きそうになっていましたけれど、そんなことをしたらアーサーが処刑されてしまうので、私は買い物をして田舎に帰ることを決めました。
★★
恋愛小説コンテストに出す予定です。
タイトル含め、修正する可能性があります。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします。
ネタバレ含むんですが、設定の順番をかえさせていただきました。設定にしおりをしてくださった200名を超える皆様、本当にごめんなさい。お手数おかけしますが、引き続きお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる