あの人と。

Haru.

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After Story

初めての……

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「ユキ、風呂から上がったら俺の部屋へ来てくれ」

「はぁい」

 珍しいな、と思いながらリディアとお風呂へ向かい、さっぱりしてからダグの部屋へ向かうと……

「わぁ、綺麗……!」

 部屋の明かりを暗くして、沢山のキャンドルが灯されていて温かな光で部屋が満たされていてすっごく綺麗です。

「誕生日おめでとう、ユキ。こっちへおいで」

「うん!」

 ダグに手を引かれてカウチに並んで座り、ちょっとそわそわと部屋を見渡しているとぐいっと引き寄せられて目元にキスをされた。いつもと違う雰囲気でちょっと恥ずかしいです。

「俺からのプレゼントはこれだ。本当はもっと渡したかったんだが……選んでいるうちにきりがなくなってきたから結局最初に選んだ1つにしたんだ」

「ちなみに候補はどれくらいになったの?」

「おそらく全てを買っていたらユキが今朝に見た風景をもう一度見ることになっていたな」

 ……1つにしてくれてよかった……!! 僕プレゼントを開封するのにうんざりしたくないよ……本来は嬉しいはずなのに嫌になるくらいのプレゼントって……

「少ないと思ったんだが……」

「僕1つで十分だよ!? これにダグの気持ちがいっぱい込められてるんでしょ?」

「そうだな」

「ふふ、僕嬉しい! ありがと、ダグ。開けてもいい?」

「もちろんだ」

 ウキウキとしながら慎重に包装を剥がし、ゆっくりと箱を開けるとキラリと輝くシルバーの装飾品が入っていた。

「これは……アンクレット?」

「そうだ。ブレスレットはもちろん、ペンダントも指輪も揃いのものがある。あまりあげていない装飾品を、と考えたらアンクレットぐらいかと思ってな」

「ありがとう!! ふふ、これから暖かくなったら足首を見せる格好をして見せびらかしたいな」

 7分とか8分丈のズボンを履いたら見えるよね! えへへ、シャラシャラ音を立てて歩きたいなぁ。

「全身俺が贈った装飾品で飾れるな」

「うん! でも首元のペンダントは見せたらダグに怒られそう」

 去年の夏もあまり首元を見せるなって言われて、あまり緩めちゃダメだったんだよ。色っぽい首筋を他の男に見せたくないって言われたんだけど、僕の首筋に色気があるとは思えないよ。ダグの首元は物凄く色気があるけど!! ちらっと覗く鎖骨とかたまりません。

「首元は駄目だ。足首と手首は許すが」

「むぅ、ダグったら独占欲強いよね」

「後にも先にもユキにだけだ。ユキだから独占したい」

 うん、許す! 僕だけなら何も問題はないのですよ。

「もっと独占していいよ」

「そんなことを言われたら常に俺が抱き上げて周りを牽制するぞ」

「……僕の足が弱くなりそう」

 流石に歩けないくらいに筋力が落ちるのは嫌です。

「流石にしない。ユキの力が弱くなりすぎたら大変だからな」

「ん、でもダグにギュってされるの好き」

「俺もだ」

 向かい合わせに膝に乗せてもらってぎゅむぎゅむと抱きしめあい、くすくすと笑い合ってキスをする。何度も何度もしているけれど、全く飽きないこの一連の流れが大好き。

「そうだ、酒を飲んでみないか?」

「へ?」

 今日? 結構いきなりな気がするけど……

「マサヒトさん達と話していてな。こことユキの故郷じゃ成人年齢が違うだろう? 酒の解禁は間の19になった時でどうかってことになったんだ」

「そうなの?」

 そんな話ししてたんだ。まぁ確かにどっちの成人年齢がいいのかなって感じではあったよね。一応こっちの基準じゃ成人してるけど日本で言えばまだだったし。僕はもうこっちの人間だし成人してる、でいいはずだけどどうなのかなぁってなってたからちょうどいいや。

「ちょっとだけ飲んでみる!」

「そうか、なら少しだけ出そう。プリムス酒でいいか?」

「あ、アルバスさんの弱点のお酒だ。普通のお酒なんだよね?」

「ああ、普通の酒だぞ。度数も低くて飲みやすい酒だ」

「ちょっと飲みたい」

「わかった」

 ダグは綺麗なグラスを2つ出して、それぞれに少しずつプリムス酒を注いでくれた。チン、と軽い音を立てて乾杯し、ドキドキしながら一口くぴり。

「美味しい!」

 甘酸っぱくて、思ったよりもお酒って感じもしなくて飲みやすいです!

「それは良かった。だが飲みすぎないようにな」

「うん!」

 飲みやすいって言ってもお酒だもんね。初めて飲むんだし、ちょびっとだけにしとかなくちゃ。

 クピクピと飲みつつダグとのんびりお喋り。しばらくそう過ごしているとだんだんとポカポカとあたたかくなってきた。スリスリとダグに擦り寄ればさらに温かくてついくふくふと笑ってしまう。

「ふふー、ダグあったかい」

「少し酔ったか? 可愛いが……」

 酔ってる……のかなぁ? ポカポカしてちょっとだけふわふわするよ。

「少し顔も赤いな。もうやめておけ」

「むぅ……」

 まだ2杯目なのに。僕もうちょっと飲みたいです、ダグラスさん。

 でもダグは僕の手からグラスを引き抜いて。僕が取られちゃったグラスを追いかけるように手を伸ばせばさっと避けられ、次の瞬間には魔法収納にしまっちゃったのかダグの手の中からグラスは消えてしまった。

「いじわる」

「身体に悪いだろう」

「ダグもっと飲んでるもん」

「俺は強いからな。ユキは弱いようだからもうやめておけ」

「うー」

 美味しくてポカポカするのなんだか気持ちいいのに。いいもん、お酒くれないならダグにひっついてあたたかくなるもん。

 あたたかくなるにはやっぱり素肌だよね。邪魔なシャツはボタンを外して……むむ、引き締まった綺麗な身体が出てきましたよ。これは僕とダグしか触っちゃダメなのです。ちゃんと隠さないとね。

 隙間を埋めるようにギュギュっと抱きついて大満ぞ……僕のボタン外すの忘れてた。ダグとひっつくのにこの布は邪魔なのです。もたもたとボタンをなんとか取り、もう一回抱きつけば今度こそ大満足! 温かいしダグのかっこいい身体も隠せたし完璧です。

「……誘っているのか?」

「ダグ動いちゃだめ」

「……勘弁してくれ」 

「んふふ、ダグあったかい」

 直接肌が触れ合うと気持ちいいし温かい。温めてくれてありがとうの気持ちを込めて、首元にキスをするとダグがピクリと跳ねた。なんだか楽しくなった僕はさらにキスを繰り返し、しまいにはちゅくちゅくと舌を這わせ始めた。

「っ……ユキ、直接触れ合っていたらいいんだな?」

「ん。離れちゃだめー」

「わかった、ベッドへ行くぞ」

「やー、まだ寝ないもん」

 まだダグといちゃいちゃしたいの! まだ僕は寝ません!!

「心配するな、まだ寝ない。というか寝かせないからな」

「うそだぁ、ここベッドだもん。寝る場所だよ」

「それだけの場所じゃないだろう?」

「……う? やぁ、寒いぃ」

 ダグのいじわる。さっきまであったかかったのに完全に服を脱がされて寒いです。風邪引いたらダグのせいだよ。

「すぐに暑くなる」

「うそだぁ……や、ん……っ」

 なんで胸触るの? あぅ、なんかぞくぞくする……

「ほら、気持ちいいだろう?」

「んぅ……きもち、い……」

 ダグが触るとぞくぞくってしてびくびくってなって……気持ちー……

「可愛いな、ユキ」

「んっ、あ、ん……やぅ……ん、ダグの、もうおっきい……」

 抱き寄せられた瞬間、ゴリっと硬くなったダグのものが足に当たった。相変わらず大きいなぁ……

「ユキが可愛いからな」

「ん、なめたげる……」

 もぞもぞと身体を移動させ、仰向けになってくれたダグのモノへまずは服の上からちゅっと1つキスを落とす。チラリとダグと視線を合わせてからそっとズボンと下着をはだけさせて大きなものを取り出し、いくらか手で刺激したら舌を伸ばして丁寧に舐めていく。

「ん……おっき……」

 僕が舌を這わせるとダグのものは面白いくらいに反応を示してくれて、お酒のせいかふわふわとした気分だった僕はなんだか楽しくなって夢中でダグのものを舐めしゃぶった。

「っ、ユキ、出るから離せ」

 そんなダグの声もガン無視で夢中で舐め続け、ついに口の中に吐き出された白濁もんぐんぐと飲み、最後の一滴まで馬鹿みたいに舐めとった。

「っは……大丈夫か?」

「んぅ……あつい……」

 お腹の中でグルグルとダグの魔力が混ざってお腹を中心に熱い熱が身体中に広がった。ふわふわとした心地よさとゾクゾクくるような快感があって……その後僕は馬鹿みたいにダグを求めた。


 いくらしても足りなくて、何度も何度も求めて意識を飛ばした僕は次の日……ちゃんと記憶がありました。

「死にたい……」

「可愛かったぞ」

 随分と元気なダグの横でガンガンとする頭の痛みとギシギシとした全身の痛み、それから恥ずかしさやいたたまれなさで一杯の僕は布団に埋もれてしばらく動けなかったのでした。





※本作品は未成年の飲酒を推奨するものではございません。
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