241 / 396
After Story
はやまったかも
しおりを挟む
なんとか風邪の症状は落ち着き、ようやく今日久しぶりに庭へ出ることを許された。ちなみにレイのお手伝いとヴォイド爺への授業は休止中です。まだリディアのお許しがおりないのです……!
コートを着せられてマフラーと手袋もつけられ、完全防備の状態で出た外は気持ちよかった。ただぶらぶらと歩きまわり、庭を見るだけでも楽しい。この数日ずっと軟禁状態だったから見慣れた風景でも、開放感がすごくて嬉しさもすごいのです。
そんな久しぶりのお散歩もすぐにリディアストップがかかっちゃったんだけどね……
「けほっ……」
そう、小さくだけど咳き込んでしまったのです。大体治ったんだけど、咳はまだ少しだけ続いてるの。盛大に咳き込むこともないし、喉の痛みも苦い薬に耐えた甲斐があって解消されたんだけどね。僕って風邪を引くと咳が続くタイプなのです。
「そろそろお部屋へお戻りを」
「もうちょっと、ダメ?」
「いけません。お身体に触ります」
「はぁい」
コートも着てるしマフラーも巻いているのに、さらにブランケットを肩にかけられてそのままダグに抱き上げられて部屋へ連行されました。ダグもリディアもコート着てないのに……流石に暑いよ、この格好。部屋に戻ったら絶対に脱ぎます。
部屋に戻ったら下ろしてもらい、ブランケットをリディアに渡してマフラーと手袋を取り、コートも脱がせてもらえば外に出た時とはまた違った開放感が。パパッと手を洗って暖炉前でゴロゴロします。
「お飲み物をどうぞ」
「ありがと」
あ、今日はハーブティーだ。また身体にいいものなんだろうなぁ……美味しいからいいけど。
「少々失礼いたします」
「ん」
恒例の検温です。リディアが直接僕の首やおでこに触れて熱を出してないか確かめてくるのです。ちなみに体温計並みに正確なんだよ。どこでどうやってそういうスキルを身につけたのかが知りたい。
「お熱は出されていませんね。何かおかしなところはございませんか?」
リディアチェッククリアです。おめでとう僕! ベッドに強制連行を回避しました。
「久しぶりに歩いたからほんの少し疲れたくらいかな。頭も喉も痛くないししんどさもないよ」
「大丈夫そうですね。では本日はご無理をされないようにこのままゆっくりとお過ごしくださいね」
「はぁい」
リディアの目がキラッと光っているのでちゃんと言うことを聞きます。だって怖いもの。
渡された毛布を被りながらうつ伏せで寝転び、本を読みながらまったり。出してくれたクッキーがものすごくハーブティーに合っていてつい食べすぎそうになってしまう。母さんの言葉を聞いてたからか出してくれた量はいつもより多いんだけど、多分ぺろっと食べられちゃいます。うん、美味しい。
お昼になればこれまたいつもより多い量のご飯が用意された。山盛りのクッキーを食べた僕はお腹いっぱい……なんてこともなく。
「ご気分は悪くございませんか?」
「大丈夫だよ? まだおかわりある?」
「ございますが……」
リディアが困惑するくらいに食べる僕。昨日まではまだいつもより少しだけ多いかな? くらいの量だったから驚くよね。僕は残る症状が少しの咳だけ、っていうくらいからものすごく食べるようになるのです。何故かわからないけど、風邪を引いたら毎回そうだから母さんは毎年この時期になるとものすごく気合を入れてました。
結局デザートも含めてダグほどではないけどリディアとかアルくらいの量を完食しました。そんな僕を唖然と見てくるダグとリディアの顔が面白いです。
「ユキ様のお身体のどこにあの量が……本当にご気分は悪くないのですか?」
「うん。僕風邪引いた後は毎回こうだよ。母さん毎回大変そうだったなぁ……」
日本人の3人前~4人前くらい食べるものだから用意するのが大変なんだよね。4人分のご飯を用意したらいいところが6~7人分用意しなくちゃだめになるんだもん。母さん二回に分けて作ったりしてたよ。因みに、風邪引いた後に食欲が激増するのは家族の中で僕だけ。母さんが僕とはまた違う時期に風邪を引きやすい傾向にはあるけど、食欲は僕だけです。
……まだ食べようと思ったら食べれるっていったらどんな反応されるかなぁ。まぁ流石にこれ以上食べようとは思わないけど。おやつまで待ちます。……おやつまで食べるのか? 今の僕、すっごく燃費悪くなってて、間に食べないともたないんだよ。こんなに量を食べても夜ご飯までなんてまったくもたないのです。
「ご気分がよろしいならいいのですが……もし悪くなればすぐにおっしゃってくださいね」
「はぁい」
一応メニューはお腹に優しいものばかりだったから大丈夫だと思うけどね。ガッツリお肉とかのメニューだと流石に気持ち悪くなってたかも。あっさりトマトリゾット美味しかったよ。
お昼からはまたプチ軟禁状態で強制的にゆっくりさせられてるんだけど……暇です。ヴォイド爺用に資料作ろうと思ったら頭を使うのはダメって言われたし、本を読むのも飽きちゃった。かといって眠気があるかと言われるとそんなこともない。
「お暇ならこちらをどうぞ」
「なぁに、これ」
「商会が発行しているカタログですよ。何か気になるものがあればおっしゃってください」
カタログ!! この世界で初めて見たよ。こういうのでダグもリディアも僕の物を用意してたのかなぁ。何冊かあるからいい暇つぶしになりそうです。
1冊手にとってパラパラと捲ると、どうやら服のカタログみたいだった。写真がないからすごいリアルな絵で描かれてて、ぱっと見絵ってわからないくらいです。
3冊目に突入してやっと気付いたのは、注文番号とかが書いていないっていうことだった。
「リディア、これどうやって注文するの?」
「そちらはあくまでもデザインの提案といいますか……王侯貴族はオーダーメイドが普通ですので、そちらを参考に大体の案を決め、商会の者を呼ぶか商会へ赴いて注文することになります」
なるほど、これに載っているそのものを注文する人がまずいないのか。このカタログはあくまでもこういうものが出来ますよっていう提案でしかないんだね。
「何かお気に召すものはございましたか?」
「んー……わかんないや。こういうフリルがないやつ好きだけど、リディアからしたらこっちの方がいいんでしょ?」
「ユキ様にはレースとフリルがお似合いですので。こちらのように装飾のないものをお召しになれば馬鹿な貴族に侮られてしまいます」
「むぅ……部屋着だけでもフリルなしは?」
リディアが言う馬鹿な貴族に見られることもないし良くない? 僕たまにはレースなしのシンプルな服が着たいよう……僕の服でフリルやレースが一切ないのとか一切ないよ。まだシンプルなもので襟に細かいフリルがちょっとついてるシャツくらい。それ以外はね……袖も合わせのところもヒラッヒラのフリッフリだよね。この世界じゃおかしくなくても日本に行ったらただの痛い男だよ……
「ダグラス、どう思います?」
「フリルがある物の方が似合っている」
「だそうですよ」
「リディアずるい……ダグを出したら僕が何も言えなくなると思って!」
「実際言えないでしょう?」
「言えない!」
言い切ればくつくつと笑うダグとリディアに騎士さん。だってダグが喜ぶなら服くらいって思っちゃうじゃん。ダグが大好きすぎる僕にとっては当然のことです。
「ふふ、フリルがいいならばこちらなんてどうです?」
「んー? ……っ!? リ、リディア……っっ!!」
ニコニコと笑いながらリディアが開いたページにはいわゆるベビードールが……た、たしかにこれはフリルの塊ですけど! 服としての機能なんて果たしてないフリルとレースの物体ですけど!! ぼ、僕はこんなえっちなの注文しません!
……ちょ、ちょっと見るだけ! 見るだけだから!! 暇つぶしにね!! さ、最初から何か買おうと思って見てたわけじゃないし! このページをただ見るだけもおかしくない!
リディアが広げたままにしたページをあたかも見てませんよ風を装い、違うカタログを開きながらチラチラと視線を向ける。ものすごくえっちです……お義兄さんからの結婚祝いが可愛く思えるくらい布面積が狭いものとか、もはや紐でしかないものとか……あ、これはなんだか布が多そう……いやいやいや、比べたらってだけで服としては少ない! こ、こんなえっちなの僕は頼まないんだからね!
……でもダグが喜びそうなデザインを見つけた僕は後でこっそりリディアに頼んで注文してもらってしまったのでした……
コートを着せられてマフラーと手袋もつけられ、完全防備の状態で出た外は気持ちよかった。ただぶらぶらと歩きまわり、庭を見るだけでも楽しい。この数日ずっと軟禁状態だったから見慣れた風景でも、開放感がすごくて嬉しさもすごいのです。
そんな久しぶりのお散歩もすぐにリディアストップがかかっちゃったんだけどね……
「けほっ……」
そう、小さくだけど咳き込んでしまったのです。大体治ったんだけど、咳はまだ少しだけ続いてるの。盛大に咳き込むこともないし、喉の痛みも苦い薬に耐えた甲斐があって解消されたんだけどね。僕って風邪を引くと咳が続くタイプなのです。
「そろそろお部屋へお戻りを」
「もうちょっと、ダメ?」
「いけません。お身体に触ります」
「はぁい」
コートも着てるしマフラーも巻いているのに、さらにブランケットを肩にかけられてそのままダグに抱き上げられて部屋へ連行されました。ダグもリディアもコート着てないのに……流石に暑いよ、この格好。部屋に戻ったら絶対に脱ぎます。
部屋に戻ったら下ろしてもらい、ブランケットをリディアに渡してマフラーと手袋を取り、コートも脱がせてもらえば外に出た時とはまた違った開放感が。パパッと手を洗って暖炉前でゴロゴロします。
「お飲み物をどうぞ」
「ありがと」
あ、今日はハーブティーだ。また身体にいいものなんだろうなぁ……美味しいからいいけど。
「少々失礼いたします」
「ん」
恒例の検温です。リディアが直接僕の首やおでこに触れて熱を出してないか確かめてくるのです。ちなみに体温計並みに正確なんだよ。どこでどうやってそういうスキルを身につけたのかが知りたい。
「お熱は出されていませんね。何かおかしなところはございませんか?」
リディアチェッククリアです。おめでとう僕! ベッドに強制連行を回避しました。
「久しぶりに歩いたからほんの少し疲れたくらいかな。頭も喉も痛くないししんどさもないよ」
「大丈夫そうですね。では本日はご無理をされないようにこのままゆっくりとお過ごしくださいね」
「はぁい」
リディアの目がキラッと光っているのでちゃんと言うことを聞きます。だって怖いもの。
渡された毛布を被りながらうつ伏せで寝転び、本を読みながらまったり。出してくれたクッキーがものすごくハーブティーに合っていてつい食べすぎそうになってしまう。母さんの言葉を聞いてたからか出してくれた量はいつもより多いんだけど、多分ぺろっと食べられちゃいます。うん、美味しい。
お昼になればこれまたいつもより多い量のご飯が用意された。山盛りのクッキーを食べた僕はお腹いっぱい……なんてこともなく。
「ご気分は悪くございませんか?」
「大丈夫だよ? まだおかわりある?」
「ございますが……」
リディアが困惑するくらいに食べる僕。昨日まではまだいつもより少しだけ多いかな? くらいの量だったから驚くよね。僕は残る症状が少しの咳だけ、っていうくらいからものすごく食べるようになるのです。何故かわからないけど、風邪を引いたら毎回そうだから母さんは毎年この時期になるとものすごく気合を入れてました。
結局デザートも含めてダグほどではないけどリディアとかアルくらいの量を完食しました。そんな僕を唖然と見てくるダグとリディアの顔が面白いです。
「ユキ様のお身体のどこにあの量が……本当にご気分は悪くないのですか?」
「うん。僕風邪引いた後は毎回こうだよ。母さん毎回大変そうだったなぁ……」
日本人の3人前~4人前くらい食べるものだから用意するのが大変なんだよね。4人分のご飯を用意したらいいところが6~7人分用意しなくちゃだめになるんだもん。母さん二回に分けて作ったりしてたよ。因みに、風邪引いた後に食欲が激増するのは家族の中で僕だけ。母さんが僕とはまた違う時期に風邪を引きやすい傾向にはあるけど、食欲は僕だけです。
……まだ食べようと思ったら食べれるっていったらどんな反応されるかなぁ。まぁ流石にこれ以上食べようとは思わないけど。おやつまで待ちます。……おやつまで食べるのか? 今の僕、すっごく燃費悪くなってて、間に食べないともたないんだよ。こんなに量を食べても夜ご飯までなんてまったくもたないのです。
「ご気分がよろしいならいいのですが……もし悪くなればすぐにおっしゃってくださいね」
「はぁい」
一応メニューはお腹に優しいものばかりだったから大丈夫だと思うけどね。ガッツリお肉とかのメニューだと流石に気持ち悪くなってたかも。あっさりトマトリゾット美味しかったよ。
お昼からはまたプチ軟禁状態で強制的にゆっくりさせられてるんだけど……暇です。ヴォイド爺用に資料作ろうと思ったら頭を使うのはダメって言われたし、本を読むのも飽きちゃった。かといって眠気があるかと言われるとそんなこともない。
「お暇ならこちらをどうぞ」
「なぁに、これ」
「商会が発行しているカタログですよ。何か気になるものがあればおっしゃってください」
カタログ!! この世界で初めて見たよ。こういうのでダグもリディアも僕の物を用意してたのかなぁ。何冊かあるからいい暇つぶしになりそうです。
1冊手にとってパラパラと捲ると、どうやら服のカタログみたいだった。写真がないからすごいリアルな絵で描かれてて、ぱっと見絵ってわからないくらいです。
3冊目に突入してやっと気付いたのは、注文番号とかが書いていないっていうことだった。
「リディア、これどうやって注文するの?」
「そちらはあくまでもデザインの提案といいますか……王侯貴族はオーダーメイドが普通ですので、そちらを参考に大体の案を決め、商会の者を呼ぶか商会へ赴いて注文することになります」
なるほど、これに載っているそのものを注文する人がまずいないのか。このカタログはあくまでもこういうものが出来ますよっていう提案でしかないんだね。
「何かお気に召すものはございましたか?」
「んー……わかんないや。こういうフリルがないやつ好きだけど、リディアからしたらこっちの方がいいんでしょ?」
「ユキ様にはレースとフリルがお似合いですので。こちらのように装飾のないものをお召しになれば馬鹿な貴族に侮られてしまいます」
「むぅ……部屋着だけでもフリルなしは?」
リディアが言う馬鹿な貴族に見られることもないし良くない? 僕たまにはレースなしのシンプルな服が着たいよう……僕の服でフリルやレースが一切ないのとか一切ないよ。まだシンプルなもので襟に細かいフリルがちょっとついてるシャツくらい。それ以外はね……袖も合わせのところもヒラッヒラのフリッフリだよね。この世界じゃおかしくなくても日本に行ったらただの痛い男だよ……
「ダグラス、どう思います?」
「フリルがある物の方が似合っている」
「だそうですよ」
「リディアずるい……ダグを出したら僕が何も言えなくなると思って!」
「実際言えないでしょう?」
「言えない!」
言い切ればくつくつと笑うダグとリディアに騎士さん。だってダグが喜ぶなら服くらいって思っちゃうじゃん。ダグが大好きすぎる僕にとっては当然のことです。
「ふふ、フリルがいいならばこちらなんてどうです?」
「んー? ……っ!? リ、リディア……っっ!!」
ニコニコと笑いながらリディアが開いたページにはいわゆるベビードールが……た、たしかにこれはフリルの塊ですけど! 服としての機能なんて果たしてないフリルとレースの物体ですけど!! ぼ、僕はこんなえっちなの注文しません!
……ちょ、ちょっと見るだけ! 見るだけだから!! 暇つぶしにね!! さ、最初から何か買おうと思って見てたわけじゃないし! このページをただ見るだけもおかしくない!
リディアが広げたままにしたページをあたかも見てませんよ風を装い、違うカタログを開きながらチラチラと視線を向ける。ものすごくえっちです……お義兄さんからの結婚祝いが可愛く思えるくらい布面積が狭いものとか、もはや紐でしかないものとか……あ、これはなんだか布が多そう……いやいやいや、比べたらってだけで服としては少ない! こ、こんなえっちなの僕は頼まないんだからね!
……でもダグが喜びそうなデザインを見つけた僕は後でこっそりリディアに頼んで注文してもらってしまったのでした……
15
お気に入りに追加
2,138
あなたにおすすめの小説
離縁しようぜ旦那様
たなぱ
BL
『お前を愛することは無い』
羞恥を忍んで迎えた初夜に、旦那様となる相手が放った言葉に現実を放棄した
どこのざまぁ小説の導入台詞だよ?旦那様…おれじゃなかったら泣いてるよきっと?
これは、始まる冷遇新婚生活にため息しか出ないさっさと離縁したいおれと、何故か離縁したくない旦那様の不毛な戦いである
クソ雑魚新人ウエイターを調教しよう
十鳥ゆげ
BL
カフェ「ピアニッシモ」の新人アルバイト・大津少年は、どんくさく、これまで様々なミスをしてきた。
一度はアイスコーヒーを常連さんの頭からぶちまけたこともある。
今ようやく言えるようになったのは「いらっしゃいませー、お好きな席にどうぞー」のみ。
そんな中、常連の柳さん、他ならぬ、大津が頭からアイスコーヒーをぶちまけた常連客がやってくる。
以前大津と柳さんは映画談義で盛り上がったので、二人でオールで映画鑑賞をしようと誘われる。
マスターの許可も取り、「合意の誘拐」として柳さんの部屋について行く大津くんであったが……?
俺の妹は悪女だったらしい
野原 耳子
BL
★冷酷な第一王子✖頑張るお兄ちゃん騎士
伯爵家の長男であるニアは、妹のダイアナが聖女様を傷付けた罪で家族もろとも処刑された。
だが、首を斬り落とされた瞬間、十六歳だった頃の過去に戻ってしまう。
家族を救うために、ニアは甘やかしてきた妹を厳しく鍛え上げ、自分自身も強くなろうとする。
しかし、妹と第一王子の出会いを阻止したことによって、
なぜかニアの方が第一王子に気に入られて側近になってしまう。
第一王子に執着され、運命は予想外な方向に転がっていくが――
今、私は幸せなの。ほっといて
青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。
卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。
そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。
「今、私は幸せなの。ほっといて」
小説家になろうにも投稿しています。
国王様は新米騎士を溺愛する
あいえだ
BL
俺はリアン18歳。記憶によると大貴族に再婚した母親の連れ子だった俺は5歳で母に死なれて家を追い出された。その後複雑な生い立ちを経て、たまたま適当に受けた騎士試験に受かってしまう。死んだ母親は貴族でなく実は前国王と結婚していたらしく、俺は国王の弟だったというのだ。そして、国王陛下の俺への寵愛がとまらなくて?
R18です。性描写に★をつけてますので苦手な方は回避願います。
ジュリアン編は「騎士団長は天使の俺と恋をする」とのコラボになっています。
【完結】真実の愛とやらに負けて悪役にされてポイ捨てまでされましたので
Rohdea
恋愛
最近のこの国の社交界では、
叙爵されたばかりの男爵家の双子の姉弟が、珍しい髪色と整った容姿で有名となっていた。
そんな双子の姉弟は、何故かこの国の王子、王女とあっという間に身分差を超えて親しくなっていて、
その様子は社交界を震撼させていた。
そんなある日、とあるパーティーで公爵令嬢のシャルロッテは婚約者の王子から、
「真実の愛を見つけた」「貴様は悪役のような女だ」と言われて婚約破棄を告げられ捨てられてしまう。
一方、その場にはシャルロッテと同じ様に、
「真実の愛を見つけましたの」「貴方は悪役のような男性ね」と、
婚約者の王女に婚約破棄されている公爵令息、ディライトの姿があり、
そんな公衆の面前でまさかの婚約破棄をやらかした王子と王女の傍らには有名となっていた男爵家の双子の姉弟が……
“悪役令嬢”と“悪役令息”にされたシャルロッテとディライトの二人は、
この突然の婚約破棄に納得がいかず、
許せなくて手を組んで復讐する事を企んだ。
けれど───……あれ? ディライト様の様子がおかしい!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる