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After Story
酒をもらった騎士の話
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「いつもお世話になってる皆さんに僕からのお礼です。皆さんで分けてくださいね! あ、でも……少なかったらごめんなさい……」
そう言ってユキ様が俺たち護衛メンバーにくださったのは3樽のビールだった。たしかに騎士は大の酒好きが集まっているから、3樽じゃ足りない。だが、これはユキ様から貰ったものだ。たとえそれが1瓶しかないビールだったとしても、気持ち的には足りるどころか満ち満ちて溢れるくらいだ。
「神子様からの酒かぁ……もったいなくて飲めねぇ……」
「馬鹿野郎、飲まなかったら神子様悲しむだろ」
たしかにな。あのお優しいユキ様のことだから俺たちがこれを飲まなかったらかなり気に病まれるだろう。それは避けなければならない。
「どうするよ」
「とりあえず空き瓶持ってきて1瓶ずつ配ろうぜ」
「そうだな」
俺たちは話し合った末に今日夜番でいない奴らの為にも、とりあえずは最低限の量が行き渡るように分けることにした。残りの分は……分けてから考えよう。
俺たちは持ち寄った空き瓶にそれぞれ浄化をかけてから次々とビールを注ぎ、ちょうど良さそうな木の端切れをねじ込んで瓶の口を閉じた。
「残りどうするよ、半分以上残ったぞ」
残っているのは丸々1樽と3分の2くらいか……
「……とりあえずこの開けた樽の分は俺らで飲まねぇ? もう1樽は置いといて後で考えようぜ」
「そうだな。んじゃ誰がこの樽持っとくよ?」
「1番魔法収納の容量がデカい奴にしようぜ」
「それなら……」
その場にいた奴らの視線が集まり、俺はため息をこぼした。確かに俺はこの中じゃ魔力も多い方で魔法収納の容量もデカい。ダグラスさんにはまったくもって及ばないがな。ダグラスさんは剣だけですごいのに魔力も高くて使いこなす魔法の数もすごいからな……訓練の時は鬼のようだが尊敬している。
「はいはい、俺が持っとくよ」
「頼んだ! その代わりお前が1番に飲む権利をやろう」
「お前は何様のつもりだ……」
ドヤ顔で言い切った同僚に呆れながらもグラスを取り出して樽から注いで一気に煽った。
「美味い!」
「お前もっと味わえよ!!」
「これは樽を預かっておく報酬分だからな。あとは味わうさ」
同僚達からはどつかれたが知るか。預かってやったんだからこれくらい許せ。
「しゃあねぇなぁ……うし、そんじゃ俺らも飲むか!」
「おう!」
そこからはもう酒の取り合いだった。誰が飲み過ぎている、俺はそんなに飲んでいない、なんてそれぞれがギャアギャア騒ぎまくって収まりがつかない。
それでも酒は美味かったわけだが……俺たちに最大のピンチが訪れる。
「楽しそうだなぁ、お前ら」
「だ、団長……!」
突然現れた団長にさっきまで騒いでいた俺らはピタリと静かになった。そっとグラスを背後に隠し、樽を隠すように動けばニヤニヤと笑う団長。
……樽にはまだ3分の1ほどの酒が残っている。団長にとってはなんでもない量の酒だ。取られるわけには……!
「取らねぇから安心しろや。ユキから言われてるからなぁ。かわりにウイスキーあげるから取らないであげて、だとよ。可愛い奴だよな」
なんだと、俺たちのためにユキ様が……
「お前ら、その酒は陛下からもらった小遣いで買ったものじゃねぇぞ。ユキが自分で殿下の手伝いをして、それで稼いだ金で買ったものだ。しっかり味わえよ」
そう言われて俺たちはマジマジとグラスや樽の中身を見た。ユキ様から貰ったというだけで特別感であふれていたビールだったが、余計に特別なものに感じた。ビール自体はどこにでもある普通のビールの筈なのに。
「ユキはな、お前らに礼がしたくて殿下の手伝いを始めたんだとよ。どうしても自分で稼いだ金で礼をしたかったんだと。ま、ダグラスにプレゼントしたいってのもあるだろうが、ユキが殿下の手伝いを始めた理由にお前らのことがあることってことを覚えておけ。明日も仕事なんだからあまり遅くまで騒ぎすぎるなよ」
そう言って出て行った団長を見送ったあと、俺たちは涙を流しながらビールを飲んだ。
キラキラと笑顔を振りまくユキ様が、俺たちのために……ユキ様が王太子殿下の手伝いを始めた時、俺は何か欲しいものがあるからだと思っていた。遠慮深いユキ様のことだから、降りる予算を使わずに買おうとしているのだと……それがまさか、俺たちへの礼だなんて、誰が思う?
ユキ様は本来、働く必要がない。ユキ様がいるだけで世界にもたらす効果は絶大なものだからだ。存在するだけで働いているようなものなんだ。それに神子がいる国への観光客が増えることでの経済効果も絶大なものだ。だから国からユキ様への予算が降りるのは当然だし、世界中にある神殿からもこの国の王家を通して資金が支払われている。
ユキ様はその金を当然のように稼いだ金として使っていいというのに……俺たちにこうやって酒を買うためにわざわざ働いて……なんて、心の美しい人なのだろう。
身分をひけらかすこともなく、差別することもなく、誰にでも優しいユキ様。この世界で1番身分が高いはずなのに、それを感じさせないユキ様。俺は、あの方に仕えられることを誇りに思う。
従者である騎士をここまで気遣ってくれる主人などそうそういない。俺たちは幸せ者だ。
「俺、ユキ様の護衛でよかった……」
「そうだな……俺、神子様の為ならなんでもできる……」
「俺もだ……」
その場にいる全員が同じ思いだった。ユキ様の幸せのためなら喜んでこの身を捧ごうと、改めて誓った。極端な話だが、あの方を守って死ねるなら本望だ。お優しいユキ様はそんなことになればお心を痛めてしまわれるのだろうが……
ま、実際には俺たちもそう簡単には命はくれてやらないさ。なんのために鬼のようなダグラスさんの訓練を受けてると思っている。ユキ様やこの国を守り、生き抜くためだ。いざとなればこの命は惜しくはないが、ユキ様が悲しまないよう、何が何でも抗ってみせるさ。
「とりあえず今は飲もうぜ。ユキ様が俺たちのためにくれた酒を一滴たりとも無駄にするわけにはいかねぇからな」
「そうだな。よし、飲むぞ!」
「おお!」
俺たちはまた馬鹿みたいに飲んだ。酒を取り合って取っ組み合いにもなったが、酒をこぼすことだけはなかった。奪い合って、飲んで、勝ち取った酒を飲みながら奪い合ってる奴らを見て笑って。馬鹿みたいに騒いでいたが、嫌な空気は1つもなかった。あるのはユキ様への敬愛の念だけだった。
次の日の夜、再び俺たちが集まったのはもう1つの樽の酒をどうするか話し合うためだった。因みに最初に分けた瓶は配り終えてすでにそれぞれの手元にある。その後にどうするかはそれぞれの自由だ。因みに俺は毎晩少しずつ飲むことにした。毎晩飲む分をグラスに注いだら瓶をすぐに魔法収納へしまうつもりだから風味が損なわれることもないだろう。
「どうするよ、これ」
「飲みたい、が……全員集まれるわけじゃないから不公平になるんだよなぁ」
問題はそこだ。ユキ様の護衛メンバーの俺たちはもちろん夜番もあるため、終業を迎えた後でも全員集まれることはない。だからこそ瓶に分けたんだが……それでもやはり不公平だということはわかる。特に昨日あの場にいたメンバーは既に瓶に入っている分とは別に飲んでいるからな。
「いっそ何かの景品にしねぇ? 勝ったらグラス一杯飲める、みてぇな」
「それが1番争いになんねぇか」
まぁ、酒を勝ち取るために争うことにはなるがな。だが不公平だと喧嘩になるようなことはないだろう。負けるほうが悪い。
「だが、結局全員で集まれない以上一気に勝ち負けを決めることは難しいだろう」
「それなら賭けの商品にしようぜ。当たったほうが飲めるようにすりゃいいだろ。前みてぇな賭けならその場に全員いなくともいいしよ」
前というと……ダグラスさんの訓練を見てユキ様がどんな反応をするかだったか。たしかに前以て賭けておけば、そこにいるかいないかなど関係ない。後で結果を教えて当たっていたなら飲ませればいいんだからな。
「じゃ、そういうことでとりあえずこれはしばらくお預けだな」
「また管理頼むぜ」
「……はいはい」
また俺か……別に構わないが、この樽で取られる魔法収納の容量分、何か見返りが欲しいものだな。
……とりあえず、賭けの内容が何になるかは知らないが、ユキ様関係ならばユキ様を信じることにしよう。前回負けた俺はそう誓った。
そう言ってユキ様が俺たち護衛メンバーにくださったのは3樽のビールだった。たしかに騎士は大の酒好きが集まっているから、3樽じゃ足りない。だが、これはユキ様から貰ったものだ。たとえそれが1瓶しかないビールだったとしても、気持ち的には足りるどころか満ち満ちて溢れるくらいだ。
「神子様からの酒かぁ……もったいなくて飲めねぇ……」
「馬鹿野郎、飲まなかったら神子様悲しむだろ」
たしかにな。あのお優しいユキ様のことだから俺たちがこれを飲まなかったらかなり気に病まれるだろう。それは避けなければならない。
「どうするよ」
「とりあえず空き瓶持ってきて1瓶ずつ配ろうぜ」
「そうだな」
俺たちは話し合った末に今日夜番でいない奴らの為にも、とりあえずは最低限の量が行き渡るように分けることにした。残りの分は……分けてから考えよう。
俺たちは持ち寄った空き瓶にそれぞれ浄化をかけてから次々とビールを注ぎ、ちょうど良さそうな木の端切れをねじ込んで瓶の口を閉じた。
「残りどうするよ、半分以上残ったぞ」
残っているのは丸々1樽と3分の2くらいか……
「……とりあえずこの開けた樽の分は俺らで飲まねぇ? もう1樽は置いといて後で考えようぜ」
「そうだな。んじゃ誰がこの樽持っとくよ?」
「1番魔法収納の容量がデカい奴にしようぜ」
「それなら……」
その場にいた奴らの視線が集まり、俺はため息をこぼした。確かに俺はこの中じゃ魔力も多い方で魔法収納の容量もデカい。ダグラスさんにはまったくもって及ばないがな。ダグラスさんは剣だけですごいのに魔力も高くて使いこなす魔法の数もすごいからな……訓練の時は鬼のようだが尊敬している。
「はいはい、俺が持っとくよ」
「頼んだ! その代わりお前が1番に飲む権利をやろう」
「お前は何様のつもりだ……」
ドヤ顔で言い切った同僚に呆れながらもグラスを取り出して樽から注いで一気に煽った。
「美味い!」
「お前もっと味わえよ!!」
「これは樽を預かっておく報酬分だからな。あとは味わうさ」
同僚達からはどつかれたが知るか。預かってやったんだからこれくらい許せ。
「しゃあねぇなぁ……うし、そんじゃ俺らも飲むか!」
「おう!」
そこからはもう酒の取り合いだった。誰が飲み過ぎている、俺はそんなに飲んでいない、なんてそれぞれがギャアギャア騒ぎまくって収まりがつかない。
それでも酒は美味かったわけだが……俺たちに最大のピンチが訪れる。
「楽しそうだなぁ、お前ら」
「だ、団長……!」
突然現れた団長にさっきまで騒いでいた俺らはピタリと静かになった。そっとグラスを背後に隠し、樽を隠すように動けばニヤニヤと笑う団長。
……樽にはまだ3分の1ほどの酒が残っている。団長にとってはなんでもない量の酒だ。取られるわけには……!
「取らねぇから安心しろや。ユキから言われてるからなぁ。かわりにウイスキーあげるから取らないであげて、だとよ。可愛い奴だよな」
なんだと、俺たちのためにユキ様が……
「お前ら、その酒は陛下からもらった小遣いで買ったものじゃねぇぞ。ユキが自分で殿下の手伝いをして、それで稼いだ金で買ったものだ。しっかり味わえよ」
そう言われて俺たちはマジマジとグラスや樽の中身を見た。ユキ様から貰ったというだけで特別感であふれていたビールだったが、余計に特別なものに感じた。ビール自体はどこにでもある普通のビールの筈なのに。
「ユキはな、お前らに礼がしたくて殿下の手伝いを始めたんだとよ。どうしても自分で稼いだ金で礼をしたかったんだと。ま、ダグラスにプレゼントしたいってのもあるだろうが、ユキが殿下の手伝いを始めた理由にお前らのことがあることってことを覚えておけ。明日も仕事なんだからあまり遅くまで騒ぎすぎるなよ」
そう言って出て行った団長を見送ったあと、俺たちは涙を流しながらビールを飲んだ。
キラキラと笑顔を振りまくユキ様が、俺たちのために……ユキ様が王太子殿下の手伝いを始めた時、俺は何か欲しいものがあるからだと思っていた。遠慮深いユキ様のことだから、降りる予算を使わずに買おうとしているのだと……それがまさか、俺たちへの礼だなんて、誰が思う?
ユキ様は本来、働く必要がない。ユキ様がいるだけで世界にもたらす効果は絶大なものだからだ。存在するだけで働いているようなものなんだ。それに神子がいる国への観光客が増えることでの経済効果も絶大なものだ。だから国からユキ様への予算が降りるのは当然だし、世界中にある神殿からもこの国の王家を通して資金が支払われている。
ユキ様はその金を当然のように稼いだ金として使っていいというのに……俺たちにこうやって酒を買うためにわざわざ働いて……なんて、心の美しい人なのだろう。
身分をひけらかすこともなく、差別することもなく、誰にでも優しいユキ様。この世界で1番身分が高いはずなのに、それを感じさせないユキ様。俺は、あの方に仕えられることを誇りに思う。
従者である騎士をここまで気遣ってくれる主人などそうそういない。俺たちは幸せ者だ。
「俺、ユキ様の護衛でよかった……」
「そうだな……俺、神子様の為ならなんでもできる……」
「俺もだ……」
その場にいる全員が同じ思いだった。ユキ様の幸せのためなら喜んでこの身を捧ごうと、改めて誓った。極端な話だが、あの方を守って死ねるなら本望だ。お優しいユキ様はそんなことになればお心を痛めてしまわれるのだろうが……
ま、実際には俺たちもそう簡単には命はくれてやらないさ。なんのために鬼のようなダグラスさんの訓練を受けてると思っている。ユキ様やこの国を守り、生き抜くためだ。いざとなればこの命は惜しくはないが、ユキ様が悲しまないよう、何が何でも抗ってみせるさ。
「とりあえず今は飲もうぜ。ユキ様が俺たちのためにくれた酒を一滴たりとも無駄にするわけにはいかねぇからな」
「そうだな。よし、飲むぞ!」
「おお!」
俺たちはまた馬鹿みたいに飲んだ。酒を取り合って取っ組み合いにもなったが、酒をこぼすことだけはなかった。奪い合って、飲んで、勝ち取った酒を飲みながら奪い合ってる奴らを見て笑って。馬鹿みたいに騒いでいたが、嫌な空気は1つもなかった。あるのはユキ様への敬愛の念だけだった。
次の日の夜、再び俺たちが集まったのはもう1つの樽の酒をどうするか話し合うためだった。因みに最初に分けた瓶は配り終えてすでにそれぞれの手元にある。その後にどうするかはそれぞれの自由だ。因みに俺は毎晩少しずつ飲むことにした。毎晩飲む分をグラスに注いだら瓶をすぐに魔法収納へしまうつもりだから風味が損なわれることもないだろう。
「どうするよ、これ」
「飲みたい、が……全員集まれるわけじゃないから不公平になるんだよなぁ」
問題はそこだ。ユキ様の護衛メンバーの俺たちはもちろん夜番もあるため、終業を迎えた後でも全員集まれることはない。だからこそ瓶に分けたんだが……それでもやはり不公平だということはわかる。特に昨日あの場にいたメンバーは既に瓶に入っている分とは別に飲んでいるからな。
「いっそ何かの景品にしねぇ? 勝ったらグラス一杯飲める、みてぇな」
「それが1番争いになんねぇか」
まぁ、酒を勝ち取るために争うことにはなるがな。だが不公平だと喧嘩になるようなことはないだろう。負けるほうが悪い。
「だが、結局全員で集まれない以上一気に勝ち負けを決めることは難しいだろう」
「それなら賭けの商品にしようぜ。当たったほうが飲めるようにすりゃいいだろ。前みてぇな賭けならその場に全員いなくともいいしよ」
前というと……ダグラスさんの訓練を見てユキ様がどんな反応をするかだったか。たしかに前以て賭けておけば、そこにいるかいないかなど関係ない。後で結果を教えて当たっていたなら飲ませればいいんだからな。
「じゃ、そういうことでとりあえずこれはしばらくお預けだな」
「また管理頼むぜ」
「……はいはい」
また俺か……別に構わないが、この樽で取られる魔法収納の容量分、何か見返りが欲しいものだな。
……とりあえず、賭けの内容が何になるかは知らないが、ユキ様関係ならばユキ様を信じることにしよう。前回負けた俺はそう誓った。
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