237 / 396
After Story
今更ながら
しおりを挟む
「あのお店行きたい!」
「行くか」
見えたのはアンティーク雑貨を置いているお店。なんだか雰囲気がすっごく素敵なのです。これは見ないわけにはいかないと僕の本能が言ってます!
お店の扉を開くとカランカランと金属でできたウィンドチャイムが鳴った。お香が焚かれているのか良い香りがしてなんだかソワソワする。
「初めて入ったがいい店だな。よく見てみよう」
「うん!」
ダグと一緒にお店の中をあっちを見たりこっちを見たり。オシャレな小物で溢れかえっていて、ついついいろんなものに手を伸ばしてしまいます。
「わ、これダグみたい」
僕が手に取ったのは銀の狼の小さな置物。なんだか優しげな眼差しでダグにそっくりです。
「ならユキはこれだな」
「僕のイメージは兎なの?」
ダグが手に取ったのはさらに小さな黒い兎の置物。グイッと上を見上げています。
「可愛いユキにぴったりだろう? ほら、並べてみてもちょうどいい」
2つの置物を並べると、狼は兎を見下ろし、兎は狼を見上げているようになった。まるで最初からセットとして作られたかのように体勢的にはぴったりだ。
「若干兎が食べられそうな気もするけど……」
兎と狼が仲良くって弱肉強食の世界じゃありえない光景だよね……兎がペロッといかれちゃいそう。
「ベッドの中では俺がユキを食べているだろう?」
「ばか……っ!」
間違ってないけど! 間違ってないけど外で言うことじゃない!!
「くく、可愛いな。これ買うか」
「……狼は僕が買う」
「わかった」
2人でお会計を済ませたらお店を出てまた街をぶらぶら。兎と狼はどこに置こうかなぁ。ベッドサイドのテーブルに置いたらなんだか新婚夫婦向けジョークグッズの枕みたいになりそうだよね……狼と兎が見つめ合うようにしてたらOK、みたいな……いい場所考えよう!
少し歩いたところで見つけた結構大きなお酒屋さんで騎士さんへのお酒を手配して、ダグにもお酒を一本購入。騎士さんには樽に入ったビールを3つほど。ダグにはダグがよく飲んでるウイスキーです! このウイスキー美味しいのかなぁ?
「ダグ、他に欲しいものは?」
「何か揃いの装飾品だな。銀細工の店があるから見にいこう」
「うん!」
えへへ、お揃いの装飾品だって! 僕も欲しいです。ダグとのお揃いはダグを身近に感じられて心が温かくなるのです。いやまぁダグ本人も十分近くにいるんですけどね!
少し先にあった銀細工のお店に入り、ガラスケースに並べられた装飾品を見ながら2人で何にするか話し合う。
「指輪とブレスはあるもんね」
「そうだな。アンクレットかネックレスか……ピアスもあるが穴を開けていないしな」
「開けるのって痛い?」
開けるのは構わないんだけど……痛いかなぁ? ちゃんと消毒しないと化膿するんでしょ? ダグとリディアがちゃんと見ててくれると思うけどちょっと怖いかも……
「どうだろうな。そこは人によると思うが……怖いならやめておこう」
「じゃあアンクレットかネックレス?」
「そうだな」
まずアンクレットから見て次にネックレスを見る。華奢な細工からゴツい細工まで色々とあって見ていて楽しいです。
「ダグのお仕事で支障ないのはどっち?」
「どっちでも問題ないぞ。だがネックレスの方が見やすい位置にあっていいかもな」
たしかに騎士さんってブーツ履くからアンクレットは完全に見えなくなる。ネックレスももちろん服の中に入れてしまうけど、編み上げのブーツの中より断然取り出して見やすい。
「どんなのがいい?」
「ここら辺はユキに似合いそうだ」
僕はダグが好きなものを聞いたつもりだったんだけどなぁ……そういえばダグって僕が希望を聞いても毎回僕に似合うものや僕が好きなものを選ぶ気がする。僕のことを考えてくれるのは嬉しいけど、なんだか負けた気分になる……ちょっと悔しいです。
「どうした?」
「なんでもない。ここらへんはダグにも似合いそうだよ」
「ああ、俺も好きなデザインだ。これにするか」
「うん!」
選んだのは羽根がモチーフのネックレス。細かな作りだけど、華奢すぎるわけじゃないからがっしりした体型のダグでも似合うと思います!
店員さんを呼び、出してもらって2人で1つずつお会計。自分のものを自分で、じゃなくてお互いのものをお互いに、です。お会計が済んだらひとまず僕はポシェットに、ダグは魔法収納にしまいこんでおいてお店を後にした。きっちり包んでもらったネックレスはお城に帰ってからつけてもらうのです。楽しみ!
「あとはみんなへのお土産買わなくちゃ」
「俺はまだユキに買うぞ。買い足りない」
「……僕ダグが破産しそうで怖いよ」
「他に使い道がないんだ。ユキに使わなければ無駄に金がたまっていく。これだけユキに買っていても貯金する余裕があるくらいだからな」
どれだけ稼いでるんだろう、僕の旦那様……そういえば何気にダグのお給料って聞いたことがなかったかもしれない……僕にあれだけ買ってまだ余るほどのお金……だってダグからもらうものって高価なものばっかなんだよ!? 服も装飾品も王族や上級貴族が身に付けるような物ばかりなの! それでもお金が余る……
「……もしかしてダグのお給料って桁違い?」
「騎士の中でも多い方だな。団長の次くらいに多いんじゃないか?」
……衝撃の事実です。他の国じゃどうかは知らないけど、ヴィルヘルムだと騎士団長っていったら下手したら大臣よりも権力あるんだよ。軍務大臣なんて言っちゃえばお飾りで、実質的な力があるのは断然騎士団長な訳です。騎士団長の力は宰相さんと並んでるって言ってもおかしくないくらい。
そんな騎士団長のお給料はもちろん桁違いなわけですよ。基本給は宰相さんよりちょっと少ないくらいで大臣くらいかな? でも、騎士っていうのは危険が伴うお仕事だから、命をかけてくれてありがとうねっていう意味を込めて危険手当が出る。危険手当は騎士としての能力が高くなるほど仕事に危険が増すから高くなる。最大で基本給の半分くらいだったかな? 騎士団長ともなればもちろん最大限もらえるだけの実力があるから……騎士団長のお給料は余裕で宰相さんより多くなります。
ダグはそんな騎士団長のアルバスさんの次くらいに多い……え、ものすごくない? 26歳っていう若さでそれ? 下手したらすでに宰相さんと同じくらいもらってるんじゃ……
「……ダグってすっごくお金持ち?」
「騎士になってから今の給金をもらうまでそう時間はかからなかったからな……小さい屋敷くらいなら建てられるぞ」
……初耳です。それはお金使いたくなるよ……何か使い道探すよ……ずっと使わないでいたら下手したら死ぬまで使わないもんね……
「だが家はあるから屋敷を建てる必要がないからな……余計に金が余っている」
「……僕もうダグが破産する心配はしないでおくね」
「そうだな、心配しなくていいと思うぞ」
そんなにお金持ってたなんて……全く知らなかったよ。まぁだからってダグへの想いが変わるわけでもないんだけどね。プレゼントは嬉しいけど申し訳ないなって気持ちが前に来るし、僕はお金目的でダグのことが好きになったんじゃないからね。
プレゼントをくれるダグが好き、じゃなくて、愛しいダグがプレゼントをくれる、なのです。これは大きな違いだよ!
だって僕ダグからの贈り物が全くなくてもダグのこと大好きだもん。ダグと一緒にいられるだけで幸せですから!
「無駄遣いだけはしないようにね」
「ユキに渡すものはちゃんと厳選している。ユキに渡すのに値するかどうかをまず確かめるからな。粗悪品は1つもないだろう?」
「まぁそうだけど……」
僕にふさわしくないものって一体なんだろうって気になるけれど、ダグからもらうものに質の悪いものがないことは確かです。
「その上ユキの好みから外れていることもないはずだ」
「たしかに……」
ダグからもらったもの、っていうステータスでまずテンションは上がるけど、実際に着たりつけてみて気に入らなかったものとかって全くない。全部しっくりくるんだよね。どれもこれもしっくりきすぎて余計にテンションが上がるパターンです。通販だと失敗するもの結構あるって兄さんたちに聞いたことあるのに……ダグは失敗なし……
かっこよくて、優しくて、強くて、センスも良くて、所持金もものすごい僕のダグ、超人すぎませんか?
「行くか」
見えたのはアンティーク雑貨を置いているお店。なんだか雰囲気がすっごく素敵なのです。これは見ないわけにはいかないと僕の本能が言ってます!
お店の扉を開くとカランカランと金属でできたウィンドチャイムが鳴った。お香が焚かれているのか良い香りがしてなんだかソワソワする。
「初めて入ったがいい店だな。よく見てみよう」
「うん!」
ダグと一緒にお店の中をあっちを見たりこっちを見たり。オシャレな小物で溢れかえっていて、ついついいろんなものに手を伸ばしてしまいます。
「わ、これダグみたい」
僕が手に取ったのは銀の狼の小さな置物。なんだか優しげな眼差しでダグにそっくりです。
「ならユキはこれだな」
「僕のイメージは兎なの?」
ダグが手に取ったのはさらに小さな黒い兎の置物。グイッと上を見上げています。
「可愛いユキにぴったりだろう? ほら、並べてみてもちょうどいい」
2つの置物を並べると、狼は兎を見下ろし、兎は狼を見上げているようになった。まるで最初からセットとして作られたかのように体勢的にはぴったりだ。
「若干兎が食べられそうな気もするけど……」
兎と狼が仲良くって弱肉強食の世界じゃありえない光景だよね……兎がペロッといかれちゃいそう。
「ベッドの中では俺がユキを食べているだろう?」
「ばか……っ!」
間違ってないけど! 間違ってないけど外で言うことじゃない!!
「くく、可愛いな。これ買うか」
「……狼は僕が買う」
「わかった」
2人でお会計を済ませたらお店を出てまた街をぶらぶら。兎と狼はどこに置こうかなぁ。ベッドサイドのテーブルに置いたらなんだか新婚夫婦向けジョークグッズの枕みたいになりそうだよね……狼と兎が見つめ合うようにしてたらOK、みたいな……いい場所考えよう!
少し歩いたところで見つけた結構大きなお酒屋さんで騎士さんへのお酒を手配して、ダグにもお酒を一本購入。騎士さんには樽に入ったビールを3つほど。ダグにはダグがよく飲んでるウイスキーです! このウイスキー美味しいのかなぁ?
「ダグ、他に欲しいものは?」
「何か揃いの装飾品だな。銀細工の店があるから見にいこう」
「うん!」
えへへ、お揃いの装飾品だって! 僕も欲しいです。ダグとのお揃いはダグを身近に感じられて心が温かくなるのです。いやまぁダグ本人も十分近くにいるんですけどね!
少し先にあった銀細工のお店に入り、ガラスケースに並べられた装飾品を見ながら2人で何にするか話し合う。
「指輪とブレスはあるもんね」
「そうだな。アンクレットかネックレスか……ピアスもあるが穴を開けていないしな」
「開けるのって痛い?」
開けるのは構わないんだけど……痛いかなぁ? ちゃんと消毒しないと化膿するんでしょ? ダグとリディアがちゃんと見ててくれると思うけどちょっと怖いかも……
「どうだろうな。そこは人によると思うが……怖いならやめておこう」
「じゃあアンクレットかネックレス?」
「そうだな」
まずアンクレットから見て次にネックレスを見る。華奢な細工からゴツい細工まで色々とあって見ていて楽しいです。
「ダグのお仕事で支障ないのはどっち?」
「どっちでも問題ないぞ。だがネックレスの方が見やすい位置にあっていいかもな」
たしかに騎士さんってブーツ履くからアンクレットは完全に見えなくなる。ネックレスももちろん服の中に入れてしまうけど、編み上げのブーツの中より断然取り出して見やすい。
「どんなのがいい?」
「ここら辺はユキに似合いそうだ」
僕はダグが好きなものを聞いたつもりだったんだけどなぁ……そういえばダグって僕が希望を聞いても毎回僕に似合うものや僕が好きなものを選ぶ気がする。僕のことを考えてくれるのは嬉しいけど、なんだか負けた気分になる……ちょっと悔しいです。
「どうした?」
「なんでもない。ここらへんはダグにも似合いそうだよ」
「ああ、俺も好きなデザインだ。これにするか」
「うん!」
選んだのは羽根がモチーフのネックレス。細かな作りだけど、華奢すぎるわけじゃないからがっしりした体型のダグでも似合うと思います!
店員さんを呼び、出してもらって2人で1つずつお会計。自分のものを自分で、じゃなくてお互いのものをお互いに、です。お会計が済んだらひとまず僕はポシェットに、ダグは魔法収納にしまいこんでおいてお店を後にした。きっちり包んでもらったネックレスはお城に帰ってからつけてもらうのです。楽しみ!
「あとはみんなへのお土産買わなくちゃ」
「俺はまだユキに買うぞ。買い足りない」
「……僕ダグが破産しそうで怖いよ」
「他に使い道がないんだ。ユキに使わなければ無駄に金がたまっていく。これだけユキに買っていても貯金する余裕があるくらいだからな」
どれだけ稼いでるんだろう、僕の旦那様……そういえば何気にダグのお給料って聞いたことがなかったかもしれない……僕にあれだけ買ってまだ余るほどのお金……だってダグからもらうものって高価なものばっかなんだよ!? 服も装飾品も王族や上級貴族が身に付けるような物ばかりなの! それでもお金が余る……
「……もしかしてダグのお給料って桁違い?」
「騎士の中でも多い方だな。団長の次くらいに多いんじゃないか?」
……衝撃の事実です。他の国じゃどうかは知らないけど、ヴィルヘルムだと騎士団長っていったら下手したら大臣よりも権力あるんだよ。軍務大臣なんて言っちゃえばお飾りで、実質的な力があるのは断然騎士団長な訳です。騎士団長の力は宰相さんと並んでるって言ってもおかしくないくらい。
そんな騎士団長のお給料はもちろん桁違いなわけですよ。基本給は宰相さんよりちょっと少ないくらいで大臣くらいかな? でも、騎士っていうのは危険が伴うお仕事だから、命をかけてくれてありがとうねっていう意味を込めて危険手当が出る。危険手当は騎士としての能力が高くなるほど仕事に危険が増すから高くなる。最大で基本給の半分くらいだったかな? 騎士団長ともなればもちろん最大限もらえるだけの実力があるから……騎士団長のお給料は余裕で宰相さんより多くなります。
ダグはそんな騎士団長のアルバスさんの次くらいに多い……え、ものすごくない? 26歳っていう若さでそれ? 下手したらすでに宰相さんと同じくらいもらってるんじゃ……
「……ダグってすっごくお金持ち?」
「騎士になってから今の給金をもらうまでそう時間はかからなかったからな……小さい屋敷くらいなら建てられるぞ」
……初耳です。それはお金使いたくなるよ……何か使い道探すよ……ずっと使わないでいたら下手したら死ぬまで使わないもんね……
「だが家はあるから屋敷を建てる必要がないからな……余計に金が余っている」
「……僕もうダグが破産する心配はしないでおくね」
「そうだな、心配しなくていいと思うぞ」
そんなにお金持ってたなんて……全く知らなかったよ。まぁだからってダグへの想いが変わるわけでもないんだけどね。プレゼントは嬉しいけど申し訳ないなって気持ちが前に来るし、僕はお金目的でダグのことが好きになったんじゃないからね。
プレゼントをくれるダグが好き、じゃなくて、愛しいダグがプレゼントをくれる、なのです。これは大きな違いだよ!
だって僕ダグからの贈り物が全くなくてもダグのこと大好きだもん。ダグと一緒にいられるだけで幸せですから!
「無駄遣いだけはしないようにね」
「ユキに渡すものはちゃんと厳選している。ユキに渡すのに値するかどうかをまず確かめるからな。粗悪品は1つもないだろう?」
「まぁそうだけど……」
僕にふさわしくないものって一体なんだろうって気になるけれど、ダグからもらうものに質の悪いものがないことは確かです。
「その上ユキの好みから外れていることもないはずだ」
「たしかに……」
ダグからもらったもの、っていうステータスでまずテンションは上がるけど、実際に着たりつけてみて気に入らなかったものとかって全くない。全部しっくりくるんだよね。どれもこれもしっくりきすぎて余計にテンションが上がるパターンです。通販だと失敗するもの結構あるって兄さんたちに聞いたことあるのに……ダグは失敗なし……
かっこよくて、優しくて、強くて、センスも良くて、所持金もものすごい僕のダグ、超人すぎませんか?
15
お気に入りに追加
2,146
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる