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本編
136 悩みは尽きない?
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いろんなお店を見ながらダグの欲しそうなものを探したけど、結局見つけることができなかった。そのまま時間になり、馬車に乗ってお屋敷に戻ることに。
「むー……」
「どうした難しい顔をして」
「なんでもないこともないけど大丈夫」
「……そうか」
微妙な顔をしつつ深く追求はしないダグ。追求されても答えないけどね! だってダグへのプレゼントで悩んでるんだもの。本人に言ってはならないのです。
リディア曰く新婚旅行は四泊五日らしい。金曜のお昼から飛竜に乗ってお城に戻るんだとか。だから残っているのは明日からのまるまる三日間と金曜の半日。その中でダグへのプレゼントを買って、リディアに預かってもらっておいてお城に戻ってからケーキを焼いてお祝いしたい。舞踏会も終わってからね。
僕そんなに外に出れないから今回で絶対ダグへのプレゼントを買わないとダメなんだけども……!
……お風呂の時にでもリディアに聞くかぁ。とりあえずこと件は保留だ。
「お屋敷に戻ったらおじさんがくれたの見てみようね」
「そうだな」
ダグ曰くお揃いの何かだろうってことだけど一体なんだろう? 中身がガラスだと馬車の中で開けて万が一落としたら大変だからちゃんとお屋敷の中で開けよう。
しばらく馬車で走り、お屋敷に着いた頃はもう夕飯直前というところだった。二人で馬車を降りればリディアが迎えてくれ、連れだってお屋敷の中に入る。
「おかえりなさいませ。楽しめましたか?」
「うん! でもね、ガラスの装飾品のお店のおじさんに僕の正体がバレたみたい? そう言われたわけではないんだけども」
「どういうことです?」
ちょっと空気がピリッとした。やっぱりバレたのってまずいよねぇ……
「ユキの身長で成人しててなおかつ結婚してるなんてまるで神子様みたいだと言われてな……ユキはちゃんと誤魔化せていたが、店主はユキを神子だと疑わなかったらしい。店から離れて買ったものの包みの中を見たら箱が二つ多く入れられていたんだ」
「ふむ……騒ぎにならなかったのならば大丈夫でしょうが、念の為あとで騎士を向かわせましょう」
「いや、近くの騎士が客を装って店に行っていたから多分大丈夫だろう」
「なるほど、ならば大丈夫でしょうね」
僕それ知らなかった。そんなこともしてたのか……
とりあえず僕が神子だって広まったわけではないから旅行は続行。でもおじさんが万が一にも口外してしまわないように口止めしに騎士さんが行ったんだろうなぁ……プレゼントもらったのに申し訳ない。
「僕お礼も持っていってほしいんだけどなぁ」
「そちらは明日にでも持って行かせましょう」
「はぁい」
「とりあえずご夕食にいたしましょう。手を洗ってきてくださいね」
「はーい」
ダグと手を洗いにいってからご飯を食べる部屋へ行けば、既にリディアが用意してくれていた。今日はお昼から引き続いて海鮮盛りだくさんのメニューだ。
「貝だぁ! 貝って美味しいよねぇ」
僕貝の食感好き。身の締まった貝って本当に美味しいよね。つぶ貝とか大好き。
「貝がお好きなのですね。丁度明日のお昼は海辺でバーベキューを予定しているのです。貝もたくさん用意しておきますね」
「! 楽しみ!!」
基本的に調理されたものが出されるから、網で焼いただけ、とかはなかなか出されない。もちろん出される料理もかなり美味しいから文句は一つもないんだけど、せっかくなら網で焼いただけのものも食べたい。塩をつけたりレモンをかけたり……楽しみ!
「よかったな」
「うん!!」
僕幸せ! 今から明日のお昼が楽しみすぎる!!
……本当は、市場でちょっと食べようと思った。あちこちから海産物を炭で焼くいい匂いがして、美味しそうだなぁって思ったけど、“リディアやダグが用意したもの”ではないから食べれなかった。食べたいなぁ、とはならなかったんだよね。
目の前で焼いているものに毒が入ってるとは思わないけど、思ったよりトラウマは根深いなぁ……
美味しく海鮮づくしの夜ご飯を食べ終わり、おじさんにもらったものを開けてみることに。
「何かなぁ」
「この一つはやはり買ったものだな」
何も書いてない箱はやはり買ってもらった髪飾り。これもお気に入りのものになる予定!
「この二つはなんだろう?」
「一つずつ開けてみるか」
「うん!」
ダグが一つ手にとってそっと開けてみれば、中に入っていたのは一つのペンダント。綺麗な青い大きな楕円形の玉がついているシンプルなもの、だけど……
「これ、魔法具だな……」
「へ?」
「解毒に……軽い治癒魔法、か? 魔法が込められている」
「え?!」
そんなすごいものなの?!
「こっちも見てみるか」
一度それを置いてもう一つを見てみればそっちは深い緑。
「こっちは……おそらく治癒と体力増進だな」
「……魔法具って、いくら?」
「これなら一つ十万ギル、ってとこだな……あの店主、まさか魔法具の才能があるとは……」
一つ十万ギル?! ダグ、驚くところは才能じゃない気がするのですが!! いや、魔法具作れるってかなりの才能いるって聞いたことあるしそりゃそこも驚くけどさぁ……!
「か、返さなきゃ……!」
「返してもいいが、それは店主は望んでいないんじゃないか? 店主はユキにあげたくてこれを入れたのだろう。返すより何か礼を考えたほうがいいだろう」
「そ、か……いっぱいお礼しないと……!」
「そうだな。リディア、念のためこれの魔法確認しといてくれるか」
「かしこまりました。確認しておきます」
ダグ達騎士は魔法も使えるけど専門じゃない。魔法を専門とするのは神官だからリディアに頼むのは当然、か。
「ま、礼は明日にでも考えよう。リディアに風呂に入れてもらえ」
「うん、そうする」
一旦ダグと別れ、リディアにお風呂に入れてもらうことに。
服を脱いでお風呂場に入ると……
「海!」
お風呂から海が見えますよ!!!
「綺麗でしょう? 外からこちらは見えないのでご安心くださいね」
「うん!」
なるほど、馬車の窓みたいに外からは見えない仕様か! すごーい! 海が見えるお風呂って贅沢だ!!
「さぁ、お身体を磨き上げましょうね」
リディアがこういう時は本当にきっちりかっちり磨き上げられる時。隅々までこれでもかってほど。
「いつも通りじゃなく?」
「おや、今夜は初夜の代わりでしょう?」
「ふぇ?!」
そ、そうだった……! 僕、昨日ダグに今日は寝かせないって言われてるよ……!!
「あ、あぅ……」
「夜着はアルバス様かマリオン様から頂いたものからお選び下さいね」
「えっ?! その二つしかないの?!」
「はい」
にっこり笑ってるけど絶対嘘だ……! リディアが用意していないわけがない……! でも絶対どっちかしか出してくれないんだ……
「うぅううぅ……アルバスさん、ので……」
そっちの方がまだ布の面積が広かったはず!!
「かしこまりました。ではマリオン様からいただいたものは後日にとっておきましょうね」
いらない……!!
「リディアって僕が潰されたらダグを怒るのにダグを煽るようなものを着せたり僕を磨き上げたりするよね……」
「ユキ様を潰すまいと自分の欲を必死に押さえつけるダグラスを想像したら面白いのです。結果としてユキ様が潰されるのは大変申し訳なく思いますが、ギリギリのラインを模索するのも面白いですし、潰されてしまった時にダグラスを責めるのもなかなかに面白いのです」
僕はこの時初めて、リディアって性格悪いなぁと思った。まぁ嫌いじゃないけども。
「あ、そうだ。リディアに相談したいことあったんだった」
全身きっちり洗ってもらった後、広い浴槽に浸かって海を眺めていると思い出した。
「ご相談ですか?」
「うん。ダグの欲しいものってわからない?」
「ユキ様では?」
「う、ぐ……そうじゃなくて! 物で!」
ぼ、僕はもうダグのものだし……!
「突然どうしたんです?」
「僕ダグの誕生日知らなくて……遅くなっちゃったけどお祝いしたいの。だから何かプレゼントを、と思ったんだけどダグの欲しいものが全くわかんなくて……」
「ふむ……ダグラスの欲しいもの、ですか……ユキ様がダグラスを思って選んだものならばなんだって喜ぶと思いますよ?」
「確かに喜んでくれるだろうけども……より喜ばせたいの!」
「ですがあいつに特にこれと言って趣味などないでしょう? ユキ様と恋人になるまでは休日は剣の整備や鍛錬をし、たまにヴァイオリンを弾いて過ごしてたような男ですよ」
確かにそうだけども……!
「うぅー……何がいいかなぁ……」
「なんならユキ様がお作りになったらいかがです?」
「僕が? ケーキは焼くつもりだよ?」
「お菓子作りが出来るとは初耳ですが……それはそれとして、何か形として残るものをですよ。ハンカチに刺繍などどうです?」
「刺繍……でもダグにもらった物に対して金額が釣り合わない……」
「プレゼントは金額ではございませんよ、ユキ様。ユキ様だってダグラスのプレゼントに対して、金額で喜んだわけではないでしょう」
「そうだけどぉ……」
むしろ金額は申し訳ないって思いましたとも。ダグにもらえるならなんだって嬉しいもん……そっか、これってダグにとっても同じ、なのかな……
「もう少し、考えてみる……」
「ええ、そうなさってください。まだ旅行の日程は残ってますからね。まずは今夜のことをお考えくださいませ」
うぐ……
「さぁ! オイルマッサージで仕上げますよ!!」
うわぁん!! 明日僕絶対歩けない!!!
「むー……」
「どうした難しい顔をして」
「なんでもないこともないけど大丈夫」
「……そうか」
微妙な顔をしつつ深く追求はしないダグ。追求されても答えないけどね! だってダグへのプレゼントで悩んでるんだもの。本人に言ってはならないのです。
リディア曰く新婚旅行は四泊五日らしい。金曜のお昼から飛竜に乗ってお城に戻るんだとか。だから残っているのは明日からのまるまる三日間と金曜の半日。その中でダグへのプレゼントを買って、リディアに預かってもらっておいてお城に戻ってからケーキを焼いてお祝いしたい。舞踏会も終わってからね。
僕そんなに外に出れないから今回で絶対ダグへのプレゼントを買わないとダメなんだけども……!
……お風呂の時にでもリディアに聞くかぁ。とりあえずこと件は保留だ。
「お屋敷に戻ったらおじさんがくれたの見てみようね」
「そうだな」
ダグ曰くお揃いの何かだろうってことだけど一体なんだろう? 中身がガラスだと馬車の中で開けて万が一落としたら大変だからちゃんとお屋敷の中で開けよう。
しばらく馬車で走り、お屋敷に着いた頃はもう夕飯直前というところだった。二人で馬車を降りればリディアが迎えてくれ、連れだってお屋敷の中に入る。
「おかえりなさいませ。楽しめましたか?」
「うん! でもね、ガラスの装飾品のお店のおじさんに僕の正体がバレたみたい? そう言われたわけではないんだけども」
「どういうことです?」
ちょっと空気がピリッとした。やっぱりバレたのってまずいよねぇ……
「ユキの身長で成人しててなおかつ結婚してるなんてまるで神子様みたいだと言われてな……ユキはちゃんと誤魔化せていたが、店主はユキを神子だと疑わなかったらしい。店から離れて買ったものの包みの中を見たら箱が二つ多く入れられていたんだ」
「ふむ……騒ぎにならなかったのならば大丈夫でしょうが、念の為あとで騎士を向かわせましょう」
「いや、近くの騎士が客を装って店に行っていたから多分大丈夫だろう」
「なるほど、ならば大丈夫でしょうね」
僕それ知らなかった。そんなこともしてたのか……
とりあえず僕が神子だって広まったわけではないから旅行は続行。でもおじさんが万が一にも口外してしまわないように口止めしに騎士さんが行ったんだろうなぁ……プレゼントもらったのに申し訳ない。
「僕お礼も持っていってほしいんだけどなぁ」
「そちらは明日にでも持って行かせましょう」
「はぁい」
「とりあえずご夕食にいたしましょう。手を洗ってきてくださいね」
「はーい」
ダグと手を洗いにいってからご飯を食べる部屋へ行けば、既にリディアが用意してくれていた。今日はお昼から引き続いて海鮮盛りだくさんのメニューだ。
「貝だぁ! 貝って美味しいよねぇ」
僕貝の食感好き。身の締まった貝って本当に美味しいよね。つぶ貝とか大好き。
「貝がお好きなのですね。丁度明日のお昼は海辺でバーベキューを予定しているのです。貝もたくさん用意しておきますね」
「! 楽しみ!!」
基本的に調理されたものが出されるから、網で焼いただけ、とかはなかなか出されない。もちろん出される料理もかなり美味しいから文句は一つもないんだけど、せっかくなら網で焼いただけのものも食べたい。塩をつけたりレモンをかけたり……楽しみ!
「よかったな」
「うん!!」
僕幸せ! 今から明日のお昼が楽しみすぎる!!
……本当は、市場でちょっと食べようと思った。あちこちから海産物を炭で焼くいい匂いがして、美味しそうだなぁって思ったけど、“リディアやダグが用意したもの”ではないから食べれなかった。食べたいなぁ、とはならなかったんだよね。
目の前で焼いているものに毒が入ってるとは思わないけど、思ったよりトラウマは根深いなぁ……
美味しく海鮮づくしの夜ご飯を食べ終わり、おじさんにもらったものを開けてみることに。
「何かなぁ」
「この一つはやはり買ったものだな」
何も書いてない箱はやはり買ってもらった髪飾り。これもお気に入りのものになる予定!
「この二つはなんだろう?」
「一つずつ開けてみるか」
「うん!」
ダグが一つ手にとってそっと開けてみれば、中に入っていたのは一つのペンダント。綺麗な青い大きな楕円形の玉がついているシンプルなもの、だけど……
「これ、魔法具だな……」
「へ?」
「解毒に……軽い治癒魔法、か? 魔法が込められている」
「え?!」
そんなすごいものなの?!
「こっちも見てみるか」
一度それを置いてもう一つを見てみればそっちは深い緑。
「こっちは……おそらく治癒と体力増進だな」
「……魔法具って、いくら?」
「これなら一つ十万ギル、ってとこだな……あの店主、まさか魔法具の才能があるとは……」
一つ十万ギル?! ダグ、驚くところは才能じゃない気がするのですが!! いや、魔法具作れるってかなりの才能いるって聞いたことあるしそりゃそこも驚くけどさぁ……!
「か、返さなきゃ……!」
「返してもいいが、それは店主は望んでいないんじゃないか? 店主はユキにあげたくてこれを入れたのだろう。返すより何か礼を考えたほうがいいだろう」
「そ、か……いっぱいお礼しないと……!」
「そうだな。リディア、念のためこれの魔法確認しといてくれるか」
「かしこまりました。確認しておきます」
ダグ達騎士は魔法も使えるけど専門じゃない。魔法を専門とするのは神官だからリディアに頼むのは当然、か。
「ま、礼は明日にでも考えよう。リディアに風呂に入れてもらえ」
「うん、そうする」
一旦ダグと別れ、リディアにお風呂に入れてもらうことに。
服を脱いでお風呂場に入ると……
「海!」
お風呂から海が見えますよ!!!
「綺麗でしょう? 外からこちらは見えないのでご安心くださいね」
「うん!」
なるほど、馬車の窓みたいに外からは見えない仕様か! すごーい! 海が見えるお風呂って贅沢だ!!
「さぁ、お身体を磨き上げましょうね」
リディアがこういう時は本当にきっちりかっちり磨き上げられる時。隅々までこれでもかってほど。
「いつも通りじゃなく?」
「おや、今夜は初夜の代わりでしょう?」
「ふぇ?!」
そ、そうだった……! 僕、昨日ダグに今日は寝かせないって言われてるよ……!!
「あ、あぅ……」
「夜着はアルバス様かマリオン様から頂いたものからお選び下さいね」
「えっ?! その二つしかないの?!」
「はい」
にっこり笑ってるけど絶対嘘だ……! リディアが用意していないわけがない……! でも絶対どっちかしか出してくれないんだ……
「うぅううぅ……アルバスさん、ので……」
そっちの方がまだ布の面積が広かったはず!!
「かしこまりました。ではマリオン様からいただいたものは後日にとっておきましょうね」
いらない……!!
「リディアって僕が潰されたらダグを怒るのにダグを煽るようなものを着せたり僕を磨き上げたりするよね……」
「ユキ様を潰すまいと自分の欲を必死に押さえつけるダグラスを想像したら面白いのです。結果としてユキ様が潰されるのは大変申し訳なく思いますが、ギリギリのラインを模索するのも面白いですし、潰されてしまった時にダグラスを責めるのもなかなかに面白いのです」
僕はこの時初めて、リディアって性格悪いなぁと思った。まぁ嫌いじゃないけども。
「あ、そうだ。リディアに相談したいことあったんだった」
全身きっちり洗ってもらった後、広い浴槽に浸かって海を眺めていると思い出した。
「ご相談ですか?」
「うん。ダグの欲しいものってわからない?」
「ユキ様では?」
「う、ぐ……そうじゃなくて! 物で!」
ぼ、僕はもうダグのものだし……!
「突然どうしたんです?」
「僕ダグの誕生日知らなくて……遅くなっちゃったけどお祝いしたいの。だから何かプレゼントを、と思ったんだけどダグの欲しいものが全くわかんなくて……」
「ふむ……ダグラスの欲しいもの、ですか……ユキ様がダグラスを思って選んだものならばなんだって喜ぶと思いますよ?」
「確かに喜んでくれるだろうけども……より喜ばせたいの!」
「ですがあいつに特にこれと言って趣味などないでしょう? ユキ様と恋人になるまでは休日は剣の整備や鍛錬をし、たまにヴァイオリンを弾いて過ごしてたような男ですよ」
確かにそうだけども……!
「うぅー……何がいいかなぁ……」
「なんならユキ様がお作りになったらいかがです?」
「僕が? ケーキは焼くつもりだよ?」
「お菓子作りが出来るとは初耳ですが……それはそれとして、何か形として残るものをですよ。ハンカチに刺繍などどうです?」
「刺繍……でもダグにもらった物に対して金額が釣り合わない……」
「プレゼントは金額ではございませんよ、ユキ様。ユキ様だってダグラスのプレゼントに対して、金額で喜んだわけではないでしょう」
「そうだけどぉ……」
むしろ金額は申し訳ないって思いましたとも。ダグにもらえるならなんだって嬉しいもん……そっか、これってダグにとっても同じ、なのかな……
「もう少し、考えてみる……」
「ええ、そうなさってください。まだ旅行の日程は残ってますからね。まずは今夜のことをお考えくださいませ」
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「さぁ! オイルマッサージで仕上げますよ!!」
うわぁん!! 明日僕絶対歩けない!!!
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