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本編
120 贈り物
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夜ご飯はロイ達と一緒に食べた。……ダグの膝の上で。
いや、僕は自分で食べる! ってちょっと抵抗したんだよ。でもそうしたらダグがお昼の比じゃないくらい悲しそうな雰囲気を出しまして。まぁ、折れるよね。
いやぁ、案の定レイとラスにはニヤニヤと見られたよ。ロイとアルは生温い目で見てきた。あれかな、一種の拷問かな。
部屋で2人で食べたらよかったのでは、って思うかもしれないけど、ロイ達の誘いを断るのはねぇ……何か用があるわけでも体調が悪いわけでもないからできないよね。それに僕もロイ達とご飯食べるのは好きだし。
それから部屋に戻って各々お風呂に入り、寝ようということになって寝室へ入ったところである一点へ視線が行った。
「……ダグ」
「……なんだ」
「僕、目おかしくなった?」
「奇遇だな。俺も同じことを考えていた」
「……見間違い?」
「だと、いいがな。残念ながら2人して見えているということは見間違いではないのだろう」
……だよね。えっ、昨日というか今日の朝までここにこんなのなかったと思うんだけど。なんでいきなり。
「なんで、ここに扉が……?」
そう、僕の寝室になぜか扉が増えていたのです。僕の寝室にあったのは部屋へつながる扉と、衣装部屋へつながる扉が一枚ずつ、計二枚の扉だけだったはずなんだけど、なぜかもう一枚扉が増えてる。
それは見覚えのない真新しい扉で。僕の部屋につながる扉に似ているけれど少しだけ装飾が違っていた。
「……見てみる?」
「……危険ではないか?」
「……ダグがいるのに?」
「……それもそうだな。まず俺が確認してくるからユキは少しここで待っていろよ」
何があるかわからないから、と僕はベッドにおろされた。
「う、うん。気をつけてね」
魔法収納から剣を出し、いつでも抜けるような状態でそろりと扉を開けたダグ。
「……は?」
「え、何があったの?」
「部屋、だな」
「なんの?」
「ユキの部屋のデザイン違い、だな」
「へ?」
なにそれ。
ダグに抱き上げてもらい、一緒に見に行けば確かに僕の部屋のデザイン違いって感じ。置いてある家具は違うけど配置は一緒、みたいな。
「えっと……誰の部屋……?」
2人でその部屋をぐるっと見てみたら衣装部屋こそなかったけれど、トイレとお風呂が完備に書斎までついてた。どうして僕の寝室といきなり繋がったんだろう……
「……寝室がないということはここの寝室はユキの寝室と同じ、ということか?」
それってロイとアルの部屋みたいな? 寝室を挟んでお互いの部屋がある、みたいな……ってまさか!
「これ、ダグの部屋?!」
「……は?」
「正解だよ」
ダグが意味わからんって顔した途端にどこからか聞き覚えのある声が。
「あなたは……」
「幸仁、久しぶりだね」
すっとなにもないところから出てきた人物には見覚えがあった。
「ダグ、大丈夫。この方は危ない人ではないよ」
「だが……」
侵入者と判断し剣を抜こうとしたダグを止める。
「私は少なくとも幸仁に危害は加えない。神の名において誓おう」
「か、み……?」
「そう、この方は神様。一度だけ夢の中でお会いした方だよ」
「っ……これは失礼いたしました。何卒ご容赦を」
「構わないよ。突然出てきた私も悪いのだから。さぁ、顔を上げて」
よかった、罰とか何もなくて。まぁこの神様がダグへ何かするとは思えないけどね。
「どうしてここに? 前は夢の中に出てきたのに……」
空気中に浮いてるけどしっかり実体を持っているし、僕たち寝てないから夢の中じゃないし……
「今日は特別。2人に用があったから力の一部を切り取ってこうしてきたのだよ」
「用、とは?」
「この部屋を新しくプレゼントしたかったのさ。私からの2人への結婚祝いだよ」
何か渡したかったけれど思いつかなかったところに、僕が一緒に住むかどうかを迷っていたから、と神様は告げた。
「え……」
「だからダグラスはここへ住んで、寝室は共にすれば良い。これならお互いのプライベートも守られるだろう?」
「え、と……ありがとうございます?」
「おや、嬉しそうじゃないね」
「いや、その……部屋を丸ごと作るだなんてあまりにも突飛すぎて飲み込みきれなくて……」
僕の部屋の内装を作ったのも神様だし、部屋を作ることもできるのかもしれないけれど……すごすぎない? 神様だから、と言ってしまえばそれまでだけどさ……部屋をどうしようか迷ったのなんて今日の昼間だよ? そんなにすぐ部屋って作れるの?
「ふむ……まぁいい、とにかくこれは君たちへの贈り物だ。自由に使ってくれて構わないよ。ダグラスがここへ住みたくないと言うなら別に物置にしてくれたっていい」
「いえ、そんな……!」
「もう君たちのものだ。君たちの思うように使っておくれ」
神様は本心からそう言っているのだろうけれど、流石に神様が新しく作ってくれた部屋を物置に、なんて……できないよねぇ。
「……ダグ、ここに住む?」
「そう、だな……せっかくだし、な。家具も俺の好みだ」
「ふふ、幸仁の部屋が幸仁の好みに合わせてあるように、ここはダグラスの部屋に合わせているからね。使ってくれるなら嬉しいよ」
「今すぐは難しくとも、ありがたく使わせていただきます」
そっか、お引っ越ししないとダメだから今すぐはちょっと難しいよね。
「うん、是非使っておくれ。さて、そろそろ時間切れだ。幸仁、私は幸仁の幸せを願っているからね。結婚おめでとう」
「あ、ありがとうございます……」
すっと神様が出てきたときのように消えていき、僕とダグの間には暫し沈黙が流れる。
そんな沈黙を破ったのはダグ。
「……警護を考え直さないとな」
「……たしかに」
僕の寝室とつながっている以上、この部屋の入り口にも騎士を配置しなければならない。夜間業務の人数を増やしてしまったなぁ……
「まぁ、俺が毎晩ユキと共に寝室にいるならばそれぞれの扉に1人ずつでも構わないかもしれんがな。しかしそうなると交代手洗いにも行けんか……」
たしかにダグがいるなら安全だよね。でも人間誰しも生理現象は起こるわけで。交代でトイレにも行けないってなると大変かも。
「とりあえず今日のところは今日の警護の人間をこっちの扉の前とユキの部屋の扉の前に分散させておこう」
「そうだね。明日また考えよっか」
2人で新しい部屋を出て、寝室を通って僕の部屋の扉をあけて警護の2人に告げればぽかんとしていた。
新しく部屋ができるなんて想像もつかないよね。気持ちはわかるよ。僕もまだちょっと夢かなって思ってる。
寝室に戻り、2人でベッドへ潜ってもついつい新しくできた扉を見てしまう。
本当にあるなぁ……
「……寝よっか」
「そうだな。おやすみ、ユキ」
「おやすみ、ダグ」
とりあえず寝よう。部屋のことは明日だ!! お引っ越しするならその予定も立てなくちゃ。もしかしたらこの世界のお引っ越しは魔法で簡単に済むのかもしれないけれど。いつ引っ越すのかは決めないと。
もぞもぞとダグの腕の中に潜り込んでいいポジションを見つけておやすみなさい。安心するダグの体温と匂いで今日も良く眠れそうです。
明日からやることはいっぱいだろうし、しっかり寝ておかなくちゃね!
それにしてもまさか神様から結婚祝いをもらえるとは思ってなかったなぁ……
いや、僕は自分で食べる! ってちょっと抵抗したんだよ。でもそうしたらダグがお昼の比じゃないくらい悲しそうな雰囲気を出しまして。まぁ、折れるよね。
いやぁ、案の定レイとラスにはニヤニヤと見られたよ。ロイとアルは生温い目で見てきた。あれかな、一種の拷問かな。
部屋で2人で食べたらよかったのでは、って思うかもしれないけど、ロイ達の誘いを断るのはねぇ……何か用があるわけでも体調が悪いわけでもないからできないよね。それに僕もロイ達とご飯食べるのは好きだし。
それから部屋に戻って各々お風呂に入り、寝ようということになって寝室へ入ったところである一点へ視線が行った。
「……ダグ」
「……なんだ」
「僕、目おかしくなった?」
「奇遇だな。俺も同じことを考えていた」
「……見間違い?」
「だと、いいがな。残念ながら2人して見えているということは見間違いではないのだろう」
……だよね。えっ、昨日というか今日の朝までここにこんなのなかったと思うんだけど。なんでいきなり。
「なんで、ここに扉が……?」
そう、僕の寝室になぜか扉が増えていたのです。僕の寝室にあったのは部屋へつながる扉と、衣装部屋へつながる扉が一枚ずつ、計二枚の扉だけだったはずなんだけど、なぜかもう一枚扉が増えてる。
それは見覚えのない真新しい扉で。僕の部屋につながる扉に似ているけれど少しだけ装飾が違っていた。
「……見てみる?」
「……危険ではないか?」
「……ダグがいるのに?」
「……それもそうだな。まず俺が確認してくるからユキは少しここで待っていろよ」
何があるかわからないから、と僕はベッドにおろされた。
「う、うん。気をつけてね」
魔法収納から剣を出し、いつでも抜けるような状態でそろりと扉を開けたダグ。
「……は?」
「え、何があったの?」
「部屋、だな」
「なんの?」
「ユキの部屋のデザイン違い、だな」
「へ?」
なにそれ。
ダグに抱き上げてもらい、一緒に見に行けば確かに僕の部屋のデザイン違いって感じ。置いてある家具は違うけど配置は一緒、みたいな。
「えっと……誰の部屋……?」
2人でその部屋をぐるっと見てみたら衣装部屋こそなかったけれど、トイレとお風呂が完備に書斎までついてた。どうして僕の寝室といきなり繋がったんだろう……
「……寝室がないということはここの寝室はユキの寝室と同じ、ということか?」
それってロイとアルの部屋みたいな? 寝室を挟んでお互いの部屋がある、みたいな……ってまさか!
「これ、ダグの部屋?!」
「……は?」
「正解だよ」
ダグが意味わからんって顔した途端にどこからか聞き覚えのある声が。
「あなたは……」
「幸仁、久しぶりだね」
すっとなにもないところから出てきた人物には見覚えがあった。
「ダグ、大丈夫。この方は危ない人ではないよ」
「だが……」
侵入者と判断し剣を抜こうとしたダグを止める。
「私は少なくとも幸仁に危害は加えない。神の名において誓おう」
「か、み……?」
「そう、この方は神様。一度だけ夢の中でお会いした方だよ」
「っ……これは失礼いたしました。何卒ご容赦を」
「構わないよ。突然出てきた私も悪いのだから。さぁ、顔を上げて」
よかった、罰とか何もなくて。まぁこの神様がダグへ何かするとは思えないけどね。
「どうしてここに? 前は夢の中に出てきたのに……」
空気中に浮いてるけどしっかり実体を持っているし、僕たち寝てないから夢の中じゃないし……
「今日は特別。2人に用があったから力の一部を切り取ってこうしてきたのだよ」
「用、とは?」
「この部屋を新しくプレゼントしたかったのさ。私からの2人への結婚祝いだよ」
何か渡したかったけれど思いつかなかったところに、僕が一緒に住むかどうかを迷っていたから、と神様は告げた。
「え……」
「だからダグラスはここへ住んで、寝室は共にすれば良い。これならお互いのプライベートも守られるだろう?」
「え、と……ありがとうございます?」
「おや、嬉しそうじゃないね」
「いや、その……部屋を丸ごと作るだなんてあまりにも突飛すぎて飲み込みきれなくて……」
僕の部屋の内装を作ったのも神様だし、部屋を作ることもできるのかもしれないけれど……すごすぎない? 神様だから、と言ってしまえばそれまでだけどさ……部屋をどうしようか迷ったのなんて今日の昼間だよ? そんなにすぐ部屋って作れるの?
「ふむ……まぁいい、とにかくこれは君たちへの贈り物だ。自由に使ってくれて構わないよ。ダグラスがここへ住みたくないと言うなら別に物置にしてくれたっていい」
「いえ、そんな……!」
「もう君たちのものだ。君たちの思うように使っておくれ」
神様は本心からそう言っているのだろうけれど、流石に神様が新しく作ってくれた部屋を物置に、なんて……できないよねぇ。
「……ダグ、ここに住む?」
「そう、だな……せっかくだし、な。家具も俺の好みだ」
「ふふ、幸仁の部屋が幸仁の好みに合わせてあるように、ここはダグラスの部屋に合わせているからね。使ってくれるなら嬉しいよ」
「今すぐは難しくとも、ありがたく使わせていただきます」
そっか、お引っ越ししないとダメだから今すぐはちょっと難しいよね。
「うん、是非使っておくれ。さて、そろそろ時間切れだ。幸仁、私は幸仁の幸せを願っているからね。結婚おめでとう」
「あ、ありがとうございます……」
すっと神様が出てきたときのように消えていき、僕とダグの間には暫し沈黙が流れる。
そんな沈黙を破ったのはダグ。
「……警護を考え直さないとな」
「……たしかに」
僕の寝室とつながっている以上、この部屋の入り口にも騎士を配置しなければならない。夜間業務の人数を増やしてしまったなぁ……
「まぁ、俺が毎晩ユキと共に寝室にいるならばそれぞれの扉に1人ずつでも構わないかもしれんがな。しかしそうなると交代手洗いにも行けんか……」
たしかにダグがいるなら安全だよね。でも人間誰しも生理現象は起こるわけで。交代でトイレにも行けないってなると大変かも。
「とりあえず今日のところは今日の警護の人間をこっちの扉の前とユキの部屋の扉の前に分散させておこう」
「そうだね。明日また考えよっか」
2人で新しい部屋を出て、寝室を通って僕の部屋の扉をあけて警護の2人に告げればぽかんとしていた。
新しく部屋ができるなんて想像もつかないよね。気持ちはわかるよ。僕もまだちょっと夢かなって思ってる。
寝室に戻り、2人でベッドへ潜ってもついつい新しくできた扉を見てしまう。
本当にあるなぁ……
「……寝よっか」
「そうだな。おやすみ、ユキ」
「おやすみ、ダグ」
とりあえず寝よう。部屋のことは明日だ!! お引っ越しするならその予定も立てなくちゃ。もしかしたらこの世界のお引っ越しは魔法で簡単に済むのかもしれないけれど。いつ引っ越すのかは決めないと。
もぞもぞとダグの腕の中に潜り込んでいいポジションを見つけておやすみなさい。安心するダグの体温と匂いで今日も良く眠れそうです。
明日からやることはいっぱいだろうし、しっかり寝ておかなくちゃね!
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