118 / 396
本編
115 そのままで
しおりを挟む
朝。ぱちっと突然目が覚めた。
……すっきりしてる。なんだか完全に治って微熱もないって感じがする。前は微熱あったのに。
「ん……起きたのか。気分はどうだ?」
「あ……起こしちゃった? ごめんね。なんだかすごくスッキリしてるの。まるで何もなかったみたいに」
夜に僕が引きずり込んだダグが僕が起きた気配で起きてしまったみたい。
……しまった、寝顔を見そびれた。前のは結局寝顔ではなかったし……ちょっと悲しい。
「いや、もう時間もいいくらいだし大丈夫だ。どれ……たしかに熱はなさそうだな。本当に気分は良いのか?」
「うん。むしろいつもより元気?」
なんか力がみなぎるというか何というか……今ならショパンの練習曲27曲全部一気に弾けそう。
「……まだ安静にしてろ。ぶり返すかもしれん」
「うーん、たぶん大丈夫だと思うけど……」
「それでも今日の移動は俺がユキを運ぶ。それでも何もなかったら明日はいつも通り動いて良い」
「わかった」
……とか言って明後日も無理はするなとか色々言われそうだけどなぁ。まぁいいか。別にダグに抱き上げられて移動するの嫌いじゃないし。ダメ人間感満載だけどもね。
「アーノルドさん達、来てる?」
「昨日の夕方着いたと聞いたが……ユキの様子で今日会うか決めると陛下が仰っていた」
「じゃあ会いたい。僕もう大丈夫だから、ね?」
座って話すくらい全然問題ないと思うのです!
「……リディアがいいと言ったらな」
……それはかなり大変そうな条件ですね……許可、くれるかなぁ……
「いけません! ……と、言いたいところですが……ユキ様はお譲りにならないのでしょう? 遠くからいらしたリゼンブルの皆様を会わずに帰すなどなさりたくないのでしょう。仕方ありませんのでお会いすることは許します。が、移動はダグラスにすべて任せ、万が一少しでもお熱が出た場合はベッドへ連行します」
ものすごーく渋々といった顔でそういったリディアに僕は思わず満面の笑みを浮かべてしまった。
「うん!! ありがとうリディア、大好き!!」
ガバリと抱きつけば苦笑を浮かべつつポンポンと撫でてくれる。
「まったく……ユキ様にはかないません。本当は本日はゆっくりなさってほしい気持ちをわかっていてくださいね」
「うん。心配してくれてありがとう」
「……そろそろ引き剥がしていいか?」
……聞いといてすでに引き剥がしてますよ、ダグラスさん。
「嫉妬?」
「……悪いか」
「ううん、嬉しい!」
だって僕たちバカップルだもーん。
今度はダグに抱きついてぐりぐりと首筋に頭を擦り付けて甘える。ダグはぎゅーっと抱きしめつつ頭を撫でてくれる。たまらない。
「はぁ……イチャつけるのもお元気になられた証拠でしょうが、今は朝食をお召し上がりくださいませ。そのうちに私は陛下へ報告をして参りますので」
僕の元気指数ってイチャつくかどうかで測れるのか。まぁ確かにしんどかったら甘えようにも身体動かせないしなぁ……思う存分イチャつけるなら元気って素晴らしい。
「うん! お腹すいた!」
「それはよろしゅうございました」
「さぁ、食べに行くか」
「ん!」
ダグに抱き上げられてそのまま隣の部屋へ向かい、いつかのようにダグの上に座らされる。
「僕ここ?」
「いやか?」
「ううん、嫌じゃない」
嫌なわけじゃないけど、僕自分で食べれるよ? 歩いちゃダメとは言われたけど手を動かすのダメとは言われてないのに。そんなに僕の身体弱そうに見える? いやまぁダグ達に比べたら相当弱いんでしょうけども。
「ならいいだろう。俺がユキに食べさせたいだけだ」
「楽しい?」
「ああ、もちろん」
楽しいのか。ならいいかな。今日はダグに食べさせてもらお、う……
……熱々のリゾットだあ……いや、うん。確かに昨日二食抜いてるから胃に優しいものを、ってことなんだろうけど、これ食べさせてもらうの恥ずかしいんだよなぁ。
昨日? あれは元から冷まされてたから、息を吹きかけて冷まされてあーんって流れじゃなかったから大丈夫だったんだよ。でも熱々だとダグは息を吹きかけて冷ますわけで……
恥ずかしい!!
結局僕はリゾットの味はまたしてもあまりわからなかった。かなしい。
とりあえずご飯は食べ終え、ロイに報告に行っていたリディアが戻ってきて、アーノルドさん達はどっちにしろお昼前に来る予定だったからそのまま会うことに。
……僕が会わない、ってなってたら呼んでおいてそのまま帰す事になってたんだって。申し訳ないことにならなくてよかった……!
アーノルドさん達とは、昼前に挨拶を済ませて、お昼はロイ達も交えてみんな一緒に、って予定らしい。その後にできればお茶もしておしまいなんだって。楽しみだよ。
でも、とりあえず……
「お風呂入りたいなぁ……」
「いけません。病み上がりでお風呂など……」
「でもお義父さんとお義母さんに挨拶……」
流石に昨日熱の影響とはいえ汗掻いた状態で会いたくないよ。スッキリ綺麗な状態で会いたい。
「……わかりました。一瞬で済ませましょう。その前に浴室を温めてまいりますので少々お待ちを」
「ごめんねリディア。ありがとう」
ものすごく助かります!
「いえ、では私は準備してまいります」
「お義父さん、お義母さん……」
さっきまで黙ってたダグがしみじみと呟いた。何もおかしいことはないのにどうしたのだろうか。
「? 間違ってないでしょ?」
「そう、だな……いや、なんだか照れるな」
「照れてるダグは可愛いけど……僕のこの世界の両親はロイ達だからダグにとっての義理の両親はロイとアルだね!」
「……複雑だ」
国王と王妃が義父と義母だもんねー。なかなかいないと思うよ。
「レイが義兄でラスが義弟!!」
「やめてくれ……!」
「どうですか年下の義兄をもった感想は」
「……歳はかまわんが、王族が義理の家族というのが、な」
「やっぱり? 僕的にロイ達は王って感じより家族って感じだからいいけどダグからしたら複雑だよね」
「ああ……そういうことになることを失念していた」
「……慣れて?」
だって僕と結婚するということはそういうことなのです。慣れてもらわなかったら困るわけです。
「……努力はする」
まぁねぇ。確かに騎士としては王家に仕える立場だし、辺境伯家の次男としても、王族が義理の家族って真面目なダグからしたらどうしたら、って感じだよね。
権力狙いの嫌な貴族にとったら願ってもないことだろうけどもダグはそんな人間じゃないから戸惑うよね。まぁそとそもダグがそんな人間だったら好きになってなかった気がするけども。
「ふふ、難しく考えなくて良いと思うよ?」
「そうか?」
「だってそのままのダグがいい人だから、ロイはダグを僕につけてくれたんだし、付き合うことも結婚することも認めてくれたんだから」
まぁ色々と言われましたけどもね! でも親心みたいなやつだろうし、最終的には僕が幸せなら、って許してくれたもの。
「それもそうか。あまり気にしないでおこう」
「うんうん!」
そのあとお風呂の用意が終わったリディアに本当に一瞬でお風呂に入れてもらった。湯冷めしないようにマッサージはなしだったけどスッキリしたから十分です!!
……すっきりしてる。なんだか完全に治って微熱もないって感じがする。前は微熱あったのに。
「ん……起きたのか。気分はどうだ?」
「あ……起こしちゃった? ごめんね。なんだかすごくスッキリしてるの。まるで何もなかったみたいに」
夜に僕が引きずり込んだダグが僕が起きた気配で起きてしまったみたい。
……しまった、寝顔を見そびれた。前のは結局寝顔ではなかったし……ちょっと悲しい。
「いや、もう時間もいいくらいだし大丈夫だ。どれ……たしかに熱はなさそうだな。本当に気分は良いのか?」
「うん。むしろいつもより元気?」
なんか力がみなぎるというか何というか……今ならショパンの練習曲27曲全部一気に弾けそう。
「……まだ安静にしてろ。ぶり返すかもしれん」
「うーん、たぶん大丈夫だと思うけど……」
「それでも今日の移動は俺がユキを運ぶ。それでも何もなかったら明日はいつも通り動いて良い」
「わかった」
……とか言って明後日も無理はするなとか色々言われそうだけどなぁ。まぁいいか。別にダグに抱き上げられて移動するの嫌いじゃないし。ダメ人間感満載だけどもね。
「アーノルドさん達、来てる?」
「昨日の夕方着いたと聞いたが……ユキの様子で今日会うか決めると陛下が仰っていた」
「じゃあ会いたい。僕もう大丈夫だから、ね?」
座って話すくらい全然問題ないと思うのです!
「……リディアがいいと言ったらな」
……それはかなり大変そうな条件ですね……許可、くれるかなぁ……
「いけません! ……と、言いたいところですが……ユキ様はお譲りにならないのでしょう? 遠くからいらしたリゼンブルの皆様を会わずに帰すなどなさりたくないのでしょう。仕方ありませんのでお会いすることは許します。が、移動はダグラスにすべて任せ、万が一少しでもお熱が出た場合はベッドへ連行します」
ものすごーく渋々といった顔でそういったリディアに僕は思わず満面の笑みを浮かべてしまった。
「うん!! ありがとうリディア、大好き!!」
ガバリと抱きつけば苦笑を浮かべつつポンポンと撫でてくれる。
「まったく……ユキ様にはかないません。本当は本日はゆっくりなさってほしい気持ちをわかっていてくださいね」
「うん。心配してくれてありがとう」
「……そろそろ引き剥がしていいか?」
……聞いといてすでに引き剥がしてますよ、ダグラスさん。
「嫉妬?」
「……悪いか」
「ううん、嬉しい!」
だって僕たちバカップルだもーん。
今度はダグに抱きついてぐりぐりと首筋に頭を擦り付けて甘える。ダグはぎゅーっと抱きしめつつ頭を撫でてくれる。たまらない。
「はぁ……イチャつけるのもお元気になられた証拠でしょうが、今は朝食をお召し上がりくださいませ。そのうちに私は陛下へ報告をして参りますので」
僕の元気指数ってイチャつくかどうかで測れるのか。まぁ確かにしんどかったら甘えようにも身体動かせないしなぁ……思う存分イチャつけるなら元気って素晴らしい。
「うん! お腹すいた!」
「それはよろしゅうございました」
「さぁ、食べに行くか」
「ん!」
ダグに抱き上げられてそのまま隣の部屋へ向かい、いつかのようにダグの上に座らされる。
「僕ここ?」
「いやか?」
「ううん、嫌じゃない」
嫌なわけじゃないけど、僕自分で食べれるよ? 歩いちゃダメとは言われたけど手を動かすのダメとは言われてないのに。そんなに僕の身体弱そうに見える? いやまぁダグ達に比べたら相当弱いんでしょうけども。
「ならいいだろう。俺がユキに食べさせたいだけだ」
「楽しい?」
「ああ、もちろん」
楽しいのか。ならいいかな。今日はダグに食べさせてもらお、う……
……熱々のリゾットだあ……いや、うん。確かに昨日二食抜いてるから胃に優しいものを、ってことなんだろうけど、これ食べさせてもらうの恥ずかしいんだよなぁ。
昨日? あれは元から冷まされてたから、息を吹きかけて冷まされてあーんって流れじゃなかったから大丈夫だったんだよ。でも熱々だとダグは息を吹きかけて冷ますわけで……
恥ずかしい!!
結局僕はリゾットの味はまたしてもあまりわからなかった。かなしい。
とりあえずご飯は食べ終え、ロイに報告に行っていたリディアが戻ってきて、アーノルドさん達はどっちにしろお昼前に来る予定だったからそのまま会うことに。
……僕が会わない、ってなってたら呼んでおいてそのまま帰す事になってたんだって。申し訳ないことにならなくてよかった……!
アーノルドさん達とは、昼前に挨拶を済ませて、お昼はロイ達も交えてみんな一緒に、って予定らしい。その後にできればお茶もしておしまいなんだって。楽しみだよ。
でも、とりあえず……
「お風呂入りたいなぁ……」
「いけません。病み上がりでお風呂など……」
「でもお義父さんとお義母さんに挨拶……」
流石に昨日熱の影響とはいえ汗掻いた状態で会いたくないよ。スッキリ綺麗な状態で会いたい。
「……わかりました。一瞬で済ませましょう。その前に浴室を温めてまいりますので少々お待ちを」
「ごめんねリディア。ありがとう」
ものすごく助かります!
「いえ、では私は準備してまいります」
「お義父さん、お義母さん……」
さっきまで黙ってたダグがしみじみと呟いた。何もおかしいことはないのにどうしたのだろうか。
「? 間違ってないでしょ?」
「そう、だな……いや、なんだか照れるな」
「照れてるダグは可愛いけど……僕のこの世界の両親はロイ達だからダグにとっての義理の両親はロイとアルだね!」
「……複雑だ」
国王と王妃が義父と義母だもんねー。なかなかいないと思うよ。
「レイが義兄でラスが義弟!!」
「やめてくれ……!」
「どうですか年下の義兄をもった感想は」
「……歳はかまわんが、王族が義理の家族というのが、な」
「やっぱり? 僕的にロイ達は王って感じより家族って感じだからいいけどダグからしたら複雑だよね」
「ああ……そういうことになることを失念していた」
「……慣れて?」
だって僕と結婚するということはそういうことなのです。慣れてもらわなかったら困るわけです。
「……努力はする」
まぁねぇ。確かに騎士としては王家に仕える立場だし、辺境伯家の次男としても、王族が義理の家族って真面目なダグからしたらどうしたら、って感じだよね。
権力狙いの嫌な貴族にとったら願ってもないことだろうけどもダグはそんな人間じゃないから戸惑うよね。まぁそとそもダグがそんな人間だったら好きになってなかった気がするけども。
「ふふ、難しく考えなくて良いと思うよ?」
「そうか?」
「だってそのままのダグがいい人だから、ロイはダグを僕につけてくれたんだし、付き合うことも結婚することも認めてくれたんだから」
まぁ色々と言われましたけどもね! でも親心みたいなやつだろうし、最終的には僕が幸せなら、って許してくれたもの。
「それもそうか。あまり気にしないでおこう」
「うんうん!」
そのあとお風呂の用意が終わったリディアに本当に一瞬でお風呂に入れてもらった。湯冷めしないようにマッサージはなしだったけどスッキリしたから十分です!!
25
お気に入りに追加
2,138
あなたにおすすめの小説
異世界に転生してもゲイだった俺、この世界でも隠しつつ推しを眺めながら生きていきます~推しが婚約したら、出家(自由に生きる)します~
kurimomo
BL
俺がゲイだと自覚したのは、高校生の時だった。中学生までは女性と付き合っていたのだが、高校生になると、「なんか違うな」と感じ始めた。ネットで調べた結果、自分がいわゆるゲイなのではないかとの結論に至った。同級生や友人のことを好きになるも、それを伝える勇気が出なかった。
そうこうしているうちに、俺にはカミングアウトをする勇気がなく、こうして三十歳までゲイであることを隠しながら独身のままである。周りからはなぜ結婚しないのかと聞かれるが、その追及を気持ちを押し殺しながら躱していく日々。俺は幸せになれるのだろうか………。
そんな日々の中、襲われている女性を助けようとして、腹部を刺されてしまった。そして、同性婚が認められる、そんな幸せな世界への転生を祈り静かに息を引き取った。
気が付くと、病弱だが高スペックな身体、アース・ジーマルの体に転生した。病弱が理由で思うような生活は送れなかった。しかし、それには理由があって………。
それから、偶然一人の少年の出会った。一目見た瞬間から恋に落ちてしまった。その少年は、この国王子でそして、俺は側近になることができて………。
魔法と剣、そして貴族院など王道ファンタジーの中にBL要素を詰め込んだ作品となっております。R指定は本当の最後に書く予定なので、純粋にファンタジーの世界のBL恋愛(両片思い)を楽しみたい方向けの作品となっております。この様な作品でよければ、少しだけでも目を通していただければ幸いです。
GW明けからは、週末に投稿予定です。よろしくお願いいたします。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
愛されなかった俺の転生先は激重執着ヤンデレ兄達のもと
糖 溺病
BL
目が覚めると、そこは異世界。
前世で何度も夢に見た異世界生活、今度こそエンジョイしてみせる!ってあれ?なんか俺、転生早々監禁されてね!?
「俺は異世界でエンジョイライフを送るんだぁー!」
激重執着ヤンデレ兄達にトロトロのベタベタに溺愛されるファンタジー物語。
注※微エロ、エロエロ
・初めはそんなエロくないです。
・初心者注意
・ちょいちょい細かな訂正入ります。
ゲームの世界で美人すぎる兄が狙われているが
咲
BL
俺には大好きな兄がいる。3つ年上の高校生の兄。美人で優しいけどおっちょこちょいな可愛い兄だ。
ある日、そんな兄に話題のゲームを進めるとありえない事が起こった。
「あれ?ここってまさか……ゲームの中!?」
モンスターが闊歩する森の中で出会った警備隊に保護されたが、そいつは兄を狙っていたようで………?
重度のブラコン弟が兄を守ろうとしたり、壊れたブラコンの兄が一線越えちゃったりします。高確率でえろです。
※近親相姦です。バッチリ血の繋がった兄弟です。
※第三者×兄(弟)描写があります。
※ヤンデレの闇属性でビッチです。
※兄の方が優位です。
※男性向けの表現を含みます。
※左右非固定なのでコロコロ変わります。固定厨の方は推奨しません。
転生したらいつの間にかフェンリルになってた〜しかも美醜逆転だったみたいだけど俺には全く関係ない〜
春色悠
BL
俺、人間だった筈だけなんだけどなぁ………。ルイスは自分の腹に顔を埋めて眠る主を見ながら考える。ルイスの種族は今、フェンリルであった。
人間として転生したはずが、いつの間にかフェンリルになってしまったルイス。
その後なんやかんやで、ラインハルトと呼ばれる人間に拾われ、暮らしていくうちにフェンリルも悪くないなと思い始めた。
そんな時、この世界の価値観と自分の価値観がズレている事に気づく。
最終的に人間に戻ります。同性婚や男性妊娠も出来る世界ですが、基本的にR展開は無い予定です。
美醜逆転+髪の毛と瞳の色で美醜が決まる世界です。
召喚された聖女の兄は、どうやら只者ではないらしい
荷稲 まこと
BL
国にほど近い魔境に現れた魔王に対抗するため、国に古くから伝わる"聖女召喚の儀"が行われた。
聖女の召喚は無事成功した--が、聖女の兄だと言う男も一緒に召喚されてしまった。
しかもその男、大事な妹だけを戦場に送る訳にはいかない、自分も同行するから鍛えてくれ、などと言い出した。
戦いの経験があるのかと問えば、喧嘩を少々したことがある程度だと言う。
危険だと止めても断固として聞かない。
仕方がないので過酷な訓練を受けさせて、自ら諦めるように仕向けることにした。
その憎まれ役に選ばれたのは、王国騎士団第3隊、通称『対魔物隊』隊長レオナルド・ランテ。
レオナルドは不承不承ながら、どうせすぐに音を上げると隊員と同じ訓練を課すが、予想外にその男は食いついてくる。
しかもレオナルドはその男にどんどん調子を狂わされていきーーー?
喧嘩無敗の元裏番長(24) × 超鈍感初心嫌われ?隊長(27)
初投稿です!温かい目で見守ってやってください。
Bたちは初めからLし始めていますが、くっつくまでかなり長いです。
物語の都合上、NL表現を含みます。
脇カプもいますが匂わせる程度です。
2/19追記 完結まで書き終わっているので毎日コンスタントに投稿していこうと思っています。
思ってたよりずっと多くの人に読んでもらえていて嬉しいです!引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
2/25 追記 誤字報告ありがとうございました!承認不要とのことで、この場でお礼申し上げます。
ちょっと目を離した隙にエラいことになっててひっくり返りました。大感謝!
明日もいい日でありますように。~異世界で新しい家族ができました~
葉山 登木
BL
『明日もいい日でありますように。~異世界で新しい家族ができました~』
書籍化することが決定致しました!
アース・スター ルナ様より、今秋2024年10月1日(火)に発売予定です。
Webで更新している内容に手を加え、書き下ろしにユイトの母親視点のお話を収録しております。
これも、作品を応援してくれている皆様のおかげです。
更新頻度はまた下がっていて申し訳ないのですが、ユイトたちの物語を書き切るまでお付き合い頂ければ幸いです。
これからもどうぞ、よろしくお願い致します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
祖母と母が亡くなり、別居中の父に引き取られた幼い三兄弟。
暴力に怯えながら暮らす毎日に疲れ果てた頃、アパートが土砂に飲み込まれ…。
目を覚ませばそこは日本ではなく剣や魔法が溢れる異世界で…!?
強面だけど優しい冒険者のトーマスに引き取られ、三兄弟は村の人や冒険者たちに見守られながらたくさんの愛情を受け成長していきます。
主人公の長男ユイト(14)に、しっかりしてきた次男ハルト(5)と甘えん坊の三男ユウマ(3)の、のんびり・ほのぼのな日常を紡いでいけるお話を考えています。
※ボーイズラブ・ガールズラブ要素を含める展開は98話からです。
苦手な方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる