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本編
92 報告
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次のダグの休みの日にロイ達に少し時間をもらえるように前もって言っておき、ついにその日が来た。ダグと少しだけ緊張しつつロイ達のところへ向かうと、ロイの部屋にはロイとアルだけでなく、レイとラスもいた。
「やぁ、ユキ。レイ達も一緒でも構わないか?」
「忙しいのに時間取ってもらってありがとう。うん、大丈夫だよ」
一緒にレイ達にも報告しておこう。あとロイとアルが暴走した時のストッパーになるかも。
「なら2人とも座りなさい。ダグラスも今日は休日でユキの恋人としているのだろう? 楽にしていて構わない」
「失礼します」
ダグが綺麗にお辞儀をして僕と並んで座った。いつもより表情が硬いのを見てそっと手を繋ぐとふっと微笑まれた。うん、大丈夫そうだ。
「……陛下、ユキとの結婚をお許しください。我が身の全てを持ってユキを愛し抜くと誓いましょう。必ず2人で幸せになると誓いましょう。どうか、結婚の許可を」
「僕からもお願いします。ロイ達はこの世界での僕の両親だから、ロイ達には許してもらってから結婚したい」
2人で深く頭を下げて真剣にお願いする。
「……2人とも、頭をあげなさい」
たっぷり間をあけてロイの声が降って来た。言葉通りに顔を上げてロイをみると、真剣に僕たちを見つめていた。
「……2人が共になることは世界中に公表することになる。世界中が、ユキとダグラスの関係を知ることになる。その上で、今は騎士とはいえ貴族の出のダグラスとの婚姻に政略かという声もあがるだろう。ならばうちの家もと見合い話を持ちかけられることもあるだろう。そういうものは2人の愛でもってはねのけていけばいい……が」
僕たちが恋人関係だということは、一般には公表したわけではない。城にいる人たちや舞踏会に参加していた人たち、またその人達伝で聞いた人達しか僕たちの関係は知らなかったけれど、結婚となれば世界中に知らされるらしい。
政略かと言われたって、僕の周りは僕たちの関係を既に知っている。ならば耐えられる。僕たちは本当に愛し合ってると証明できる。
見合い話だって、僕が受け入れなければいい話。ダグ以外を愛すことなんてありえないから大丈夫。
「……問題は早々にユキの伴侶が決まったことで、神子の伴侶という座を狙っていた者達が妬みややっかみからダグラスを襲撃する可能性だって考えられることか。なんならユキといる時に狙われる可能性だって十分考えられるな……」
ロイに続けてアルが言った言葉に怒りがこみ上げる。
……許さない。僕のダグを傷つけるなんてたとえ誰であっても許さない……!
第3王子の事件でのダグの姿が脳裏に浮かび、目の前が真っ赤になる。もう一度ダグをあんな目に遭わせてみろ、僕はそいつを許さない……!
「ユキ、大丈夫だ。俺は傷つかない。ゆっくり深呼吸をしろ」
ダグにそっと背を撫でられ、魔力が乱れかかっていたことに気付き、慌ててゆっくりと深呼吸をして整える。
「……ダグは僕が守る。もうあんな思いはしたくない。何に代えても守るよ」
「俺の台詞をとらないでくれ……」
あれ、ダグなんで項垂れてるの。僕だって男なんだから守られてばかりは嫌なんですよ!!!
「ぶふっっ!! ダグラスもユキの前では形無しだな! うむ、なんだか2人はどんな目にあっても助け合って乗り越えられそうだ。よし、2人の結婚は許可しよう」
「ほ、ほんと?!」
「ああ。ユキはダグラスといないと幸せになれないようだしな。構わぬよ。まぁ、何か困ったことがあったらいいなさい。私達はユキの味方だ。権力的に言えばユキが1番強いがユキは政略のあれこれを知らぬだろうからな。騙される前に相談しなさい」
確かに僕は帝王学も学んでないし政略なんか全くわからない。貴族の駆け引きなんかちんぷんかんぷん。ただの男子高校生だったんだもん、仕方ないよね。
「ん、わかった。ありがとう、ロイ」
「ありがとうございます、陛下」
「いや、構わぬよ。ま、誰かに会うとしてもダグラスやリディアが側におるだろうし、そうそう変なことにはならぬとは思うがな」
「うん、それでも心強いよ。何かあったら頼らせてもらう」
「何も無くとも頼られたいのだがな」
「あ、それなら一個相談したい」
「なんだ? なんでもいいなさい」
途端にロイとアルが期待に満ちた顔をし始めた。なかなか頼ることもないからなぁ……
「ダグのご家族にも挨拶をしたいのだけど、どうしようって」
「ふむ、辺境伯はもう領地に帰ったのだったな。ユキが行くとなれば……警備上お忍びは難しいな。私たちの公務があれば連れて行くこともできたが……」
「こっちに呼び寄せるしかないんじゃないか?」
ロイとアルが話し合うのを見てやっぱりそうするしかないのかなぁ、と思いつつ。
「でも僕が挨拶したいのに呼ぶって変じゃない?」
「いや、大丈夫だろう。あやつからは手紙が来ておってな。ユキの為ならば何が何でも行くから何かあったら、いやなにも無くとも呼べとのことだ」
なにそれ、僕知らない。アーノルドさんなにしてるの。
「だからユキは気にせんで良い。また呼んでおくよ」
「ありがとう。いつ来られるかわかったら教えてね」
「ああ、もちろんだ」
やっぱり来てもらうことになっちゃったけれど、とりあえずこれで一件落着、かな。
「ユキ、ユキ、結婚式はどうするの?!」
さっきからうずうずしてたラスが僕たちの話がひと段落ついたことでここぞとばかりにきた。
「結婚式かぁ……ロイ、神子の結婚式って大掛かりだったりする?」
「いや、神子の意思に沿う、と言った感じだな」
「なら今回は僕の?」
「そう言うことだ」
僕の意思、かぁ……うーん……
「呼びたい人だけ呼んだ無礼講な結婚式がいいなぁ……」
「無礼講?」
「うん。リディアやラギアスも一緒に参加して欲しいなって」
リディアなんて私はお世話役としてユキ様のご準備など裏方に回ります、なんて言いだしかねないもん。やだよそんなの。たしかにリディアに用意とかしてもらうのは大歓迎だけど、結婚式は見ていて欲しいなって。
「なるほど。いいんじゃないか?」
「えー! パーティーは? パレードは?!」
「いらないよ?!」
「だがまだユキと縁を結ぼうと諦めない貴族達に2人に入り込む余地などないことを見せつけるのもありかもしれないぞ」
今まで黙っていたレイがニヤリと言った。
……面白い展開を見たいだけでしょ。
「ふむ……結婚式はユキが言ったようにしてその夜か後日に披露パーティーをするのもありかもしれぬな」
「えっ?!」
え、これパーティーやる流れじゃ……
「結婚式に招待しないとなると貴族が煩くなるだろうから埋め合わせがいりそうな気もするしなぁ」
「……前の舞踏会と同じ条件でいいなら……」
結婚式に見知らぬ貴族達の嫌な視線を浴びるのは絶対嫌だからやむなし……! どこか重苦しい結婚式なんて嫌だもん! 知り合いだけにお祝いしてもらえるような結婚式がいい!!
「いいのか、ユキ?」
「ダグと一緒なら頑張る」
「うんと甘やかしてやる」
「うん!」
ダグの甘やかしは僕の最大のご褒美です!! 普段から甘やかされてる? たしかに!!
結局結婚式の日は2人でゆっくりしたいだろうから、と後日に舞踏会を開くことになり、ロイ達への報告は幕を閉じた。
……僕の懸念は前回の舞踏会のようにダンスを踊ったら……っていうあれです……ああなりませんように……!
「やぁ、ユキ。レイ達も一緒でも構わないか?」
「忙しいのに時間取ってもらってありがとう。うん、大丈夫だよ」
一緒にレイ達にも報告しておこう。あとロイとアルが暴走した時のストッパーになるかも。
「なら2人とも座りなさい。ダグラスも今日は休日でユキの恋人としているのだろう? 楽にしていて構わない」
「失礼します」
ダグが綺麗にお辞儀をして僕と並んで座った。いつもより表情が硬いのを見てそっと手を繋ぐとふっと微笑まれた。うん、大丈夫そうだ。
「……陛下、ユキとの結婚をお許しください。我が身の全てを持ってユキを愛し抜くと誓いましょう。必ず2人で幸せになると誓いましょう。どうか、結婚の許可を」
「僕からもお願いします。ロイ達はこの世界での僕の両親だから、ロイ達には許してもらってから結婚したい」
2人で深く頭を下げて真剣にお願いする。
「……2人とも、頭をあげなさい」
たっぷり間をあけてロイの声が降って来た。言葉通りに顔を上げてロイをみると、真剣に僕たちを見つめていた。
「……2人が共になることは世界中に公表することになる。世界中が、ユキとダグラスの関係を知ることになる。その上で、今は騎士とはいえ貴族の出のダグラスとの婚姻に政略かという声もあがるだろう。ならばうちの家もと見合い話を持ちかけられることもあるだろう。そういうものは2人の愛でもってはねのけていけばいい……が」
僕たちが恋人関係だということは、一般には公表したわけではない。城にいる人たちや舞踏会に参加していた人たち、またその人達伝で聞いた人達しか僕たちの関係は知らなかったけれど、結婚となれば世界中に知らされるらしい。
政略かと言われたって、僕の周りは僕たちの関係を既に知っている。ならば耐えられる。僕たちは本当に愛し合ってると証明できる。
見合い話だって、僕が受け入れなければいい話。ダグ以外を愛すことなんてありえないから大丈夫。
「……問題は早々にユキの伴侶が決まったことで、神子の伴侶という座を狙っていた者達が妬みややっかみからダグラスを襲撃する可能性だって考えられることか。なんならユキといる時に狙われる可能性だって十分考えられるな……」
ロイに続けてアルが言った言葉に怒りがこみ上げる。
……許さない。僕のダグを傷つけるなんてたとえ誰であっても許さない……!
第3王子の事件でのダグの姿が脳裏に浮かび、目の前が真っ赤になる。もう一度ダグをあんな目に遭わせてみろ、僕はそいつを許さない……!
「ユキ、大丈夫だ。俺は傷つかない。ゆっくり深呼吸をしろ」
ダグにそっと背を撫でられ、魔力が乱れかかっていたことに気付き、慌ててゆっくりと深呼吸をして整える。
「……ダグは僕が守る。もうあんな思いはしたくない。何に代えても守るよ」
「俺の台詞をとらないでくれ……」
あれ、ダグなんで項垂れてるの。僕だって男なんだから守られてばかりは嫌なんですよ!!!
「ぶふっっ!! ダグラスもユキの前では形無しだな! うむ、なんだか2人はどんな目にあっても助け合って乗り越えられそうだ。よし、2人の結婚は許可しよう」
「ほ、ほんと?!」
「ああ。ユキはダグラスといないと幸せになれないようだしな。構わぬよ。まぁ、何か困ったことがあったらいいなさい。私達はユキの味方だ。権力的に言えばユキが1番強いがユキは政略のあれこれを知らぬだろうからな。騙される前に相談しなさい」
確かに僕は帝王学も学んでないし政略なんか全くわからない。貴族の駆け引きなんかちんぷんかんぷん。ただの男子高校生だったんだもん、仕方ないよね。
「ん、わかった。ありがとう、ロイ」
「ありがとうございます、陛下」
「いや、構わぬよ。ま、誰かに会うとしてもダグラスやリディアが側におるだろうし、そうそう変なことにはならぬとは思うがな」
「うん、それでも心強いよ。何かあったら頼らせてもらう」
「何も無くとも頼られたいのだがな」
「あ、それなら一個相談したい」
「なんだ? なんでもいいなさい」
途端にロイとアルが期待に満ちた顔をし始めた。なかなか頼ることもないからなぁ……
「ダグのご家族にも挨拶をしたいのだけど、どうしようって」
「ふむ、辺境伯はもう領地に帰ったのだったな。ユキが行くとなれば……警備上お忍びは難しいな。私たちの公務があれば連れて行くこともできたが……」
「こっちに呼び寄せるしかないんじゃないか?」
ロイとアルが話し合うのを見てやっぱりそうするしかないのかなぁ、と思いつつ。
「でも僕が挨拶したいのに呼ぶって変じゃない?」
「いや、大丈夫だろう。あやつからは手紙が来ておってな。ユキの為ならば何が何でも行くから何かあったら、いやなにも無くとも呼べとのことだ」
なにそれ、僕知らない。アーノルドさんなにしてるの。
「だからユキは気にせんで良い。また呼んでおくよ」
「ありがとう。いつ来られるかわかったら教えてね」
「ああ、もちろんだ」
やっぱり来てもらうことになっちゃったけれど、とりあえずこれで一件落着、かな。
「ユキ、ユキ、結婚式はどうするの?!」
さっきからうずうずしてたラスが僕たちの話がひと段落ついたことでここぞとばかりにきた。
「結婚式かぁ……ロイ、神子の結婚式って大掛かりだったりする?」
「いや、神子の意思に沿う、と言った感じだな」
「なら今回は僕の?」
「そう言うことだ」
僕の意思、かぁ……うーん……
「呼びたい人だけ呼んだ無礼講な結婚式がいいなぁ……」
「無礼講?」
「うん。リディアやラギアスも一緒に参加して欲しいなって」
リディアなんて私はお世話役としてユキ様のご準備など裏方に回ります、なんて言いだしかねないもん。やだよそんなの。たしかにリディアに用意とかしてもらうのは大歓迎だけど、結婚式は見ていて欲しいなって。
「なるほど。いいんじゃないか?」
「えー! パーティーは? パレードは?!」
「いらないよ?!」
「だがまだユキと縁を結ぼうと諦めない貴族達に2人に入り込む余地などないことを見せつけるのもありかもしれないぞ」
今まで黙っていたレイがニヤリと言った。
……面白い展開を見たいだけでしょ。
「ふむ……結婚式はユキが言ったようにしてその夜か後日に披露パーティーをするのもありかもしれぬな」
「えっ?!」
え、これパーティーやる流れじゃ……
「結婚式に招待しないとなると貴族が煩くなるだろうから埋め合わせがいりそうな気もするしなぁ」
「……前の舞踏会と同じ条件でいいなら……」
結婚式に見知らぬ貴族達の嫌な視線を浴びるのは絶対嫌だからやむなし……! どこか重苦しい結婚式なんて嫌だもん! 知り合いだけにお祝いしてもらえるような結婚式がいい!!
「いいのか、ユキ?」
「ダグと一緒なら頑張る」
「うんと甘やかしてやる」
「うん!」
ダグの甘やかしは僕の最大のご褒美です!! 普段から甘やかされてる? たしかに!!
結局結婚式の日は2人でゆっくりしたいだろうから、と後日に舞踏会を開くことになり、ロイ達への報告は幕を閉じた。
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