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本編
91 あの場所で
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ダグは迷いなく歩き、立ち止まった場所はあの夜に僕が泣き叫んだ場所だった。
「ユキ、覚えているか」
「当たり前でしょ? あの日のダグの腕に僕がどれだけ安心したか」
懐かしいなぁ……あれから2ヶ月半程かぁ……長いような短いような?
「俺はまさかユキの1番安心する腕が俺の腕だとは思わなかったけどな」
「う……ダグは誰だと思ってた?」
初授業の後のヴォイド爺との会話を思い出す。あの時にはダグもいたからガッツリ聞かれてたんだよなぁ。その時には分からなくとも今はもうその相手がダグだとわかるわけで。……恥ずかしい。
「さぁな。だが、リディアが俺も知ってる奴だと、俺の前でもユキはそいつに会っていると言うからあの時は必死にユキの周りを見ていた」
「リディアが? ふふ、間違いではないけど……うまいなぁ、リディア」
ダグとリディアがそんな会話をしていたなんて。でも、リディアはちゃんと言わないでくれたんだね。貴方ですよって言うことだって出来ただろうに言わずにはぐらかしてくれたのはありがたい。
……ん? 必死に僕の周りを見ていた? なんで? まさかその時からダグは僕のことを……
「俺がユキへの気持ちにはっきり気付いたのはユキが恋を諦めなければと泣いていた時だ。だが、リディアに問い詰めた時にはもうユキのことが好きだったんだろう」
「じゃあ気付いたのは同じくらいかぁ」
「そうだな。あの時にユキが諦めないでくれてよかったよ」
「ハラハラしたけどね! リディアったら本人にふるんだもん。ほんと焦った」
「そう考えたらそうだな」
2人で思い出しながらくすくすと一頻り笑った後、すっと静かな時間が流れる。しかし嫌な空気ではなく、ただただゆったりとした心地いい時間だった。
「……あの夜、僕はダグに助けられた。ダグがいなかったら、僕はあの夜に壊れてしまっていたと思う」
向かい合わせで両手を繋ぎ、ダグの胸へ額を預けながらポツリとこぼす。
「あの夜、俺はユキがどこかへ行ってしまいそうで怖かった。ユキの心を、引き留めたかった。今度はユキの身体を引き留めたい。
……ユキ、結婚しよう。絶対に幸せにする。いや、一緒に幸せになろう」
ダグはゆっくりと跪き、僕の右の手首に1つのブレスレットをつけた。金色の石と黒い石が並んだ、綺麗なブレスレットだ。
おそらく今日の用事というのはこれ。きっとこのブレスレットを探したくて1人出かけて行ったのだと思う。
指輪はお互いの色をつけているけれど、これは2人の色が寄り添い合っているようでまるで僕たちみたいだ。これを選んでくれたダグが愛しくてたまらない。
「……うん、僕も、ダグと結婚したい」
断る理由なんて1つもない。僕が一緒にいたいのはダグだから。
「あの日、俺はユキを繋ぎとめる枷が1つでも多く欲しいと言った。だがそれはユキを愛しているからこそだ。これを枷だと思うのが重いと感じるならば俺の愛の証だと思ってくれ。実際そうだしな」
「ふふ、うん。でも、僕枷でも嬉しいよ? 僕の住んでたところではね、恋人にブレスレットを贈るのは手錠の意味をもった束縛の証って話もあったんだよ。だからこれはダグにかけられた手錠、だね」
ブレスレットは手錠、ネックレスは首輪、アンクレットは足枷、だったっけ?
「なら俺のものはユキにつけてもらおう。お互いの手が手錠で繋がるんだな」
「そう考えたらこっちのブレスレットの文化って結構過激というか情熱的というか……僕はこういうの結構好きかも」
今まで誰かを束縛したいなんて考えたこともなかったけれど、ダグと出会って変わった。まだ出会って数ヶ月なのにね。
ダグに差し出されたブレスレットを受け取り、ダグの右手首につける。左手首は結婚式の時からつけるんだよ。右手首につけるブレスレットは婚約指輪みたいな感じなの。
「そうだな。これでこの世界の人間にもユキは俺のものだとわかるわけだ」
「指輪は教えた一部しか知らないもんね。ふふ、ダグも僕のもの、だね」
「とっくに俺はユキのものだ」
「ふふ、嬉しい」
ダグと結婚、かぁ……日本だとスピード結婚ってやつだね。まぁここから結婚までまだ間空くかもだけど。今はまだ婚約みたいなものだろうし。
ダグが胡座をかいた上に僕が座り、二人で星を眺めながらゆっくり過ごす。
そんな時にふと思い当たったことを聞いてみる。
「ね、ダグ。家族名ってどうなるの?」
僕がいわゆる新婦側だから新郎側のダグの家族名をもらうことになるのかなって思ったけど、僕一応神子だよね。神子の名字って変わるかな。なんか神子の地位が~とかなんとかありそうな気がする。
「ん? おそらくはアズマ・リゼンブルになる」
「じゃあ僕の名前はユキヒト・アズマ・リゼンブル?」
「そういうことだ」
ダグはダグラス・アズマ・リゼンブルってことか。
「そっかぁ、どっちも繋げちゃうのかぁ」
日本名だったら考えつかない手法だ。
「いやか?」
「ううん、嬉しいよ? ダグの生まれ育ったお家の名前を貰えるんだもん」
「そうか、ならよかった。さぁユキ、そろそろ部屋へ戻ろう。身体を壊してしまう」
「もう僕元気なのに……まぁいいや、部屋でゆっくりしよう」
相変わらず過保護だ。
「ああ、そうだな」
2人で立ち上がって手を繋ぎ、部屋へとゆったりと歩いた。
部屋に戻り、2人でベッドに潜った。別に僕たちはお泊まりの時は毎回えっちをするわけじゃない。する時ももちろんあるけど、そのままゆったり話しながら寝るときが多い。ダグが我慢しているならもう少し回数を増やしてもいいと思うけど、恥ずかしいから言えない。
「ね、結婚するならダグのご家族にも挨拶に行かなくちゃ」
「ふむ……陛下方にも報告に行くべきだな」
「なるべく早くがいいかなぁ。ロイ達はわりといつでもいけそうだけどダグのご家族って本邸の方に戻ってるよね?」
もう今年の社交シーズンは終わったから本邸のある領地の方へ帰ってしまったはずだ。辺境だからここからはかなり遠いのだと思う。挨拶に行きたいけれどどうしたらいいかな。神子の遠出って大変そうだ。
「父上達に来てもらおうか」
「ええ? 挨拶をするのはこっちなのに?」
ものすごく申し訳ないよ。
「しかしユキが遠出するのに日程が組めるかどうか……」
「うーん……でも挨拶はしておきたいなぁ……」
「一度陛下や団長にも相談してみるか」
「そうだね、その方が良さそう。ならまずはロイ達に報告、かな」
その後にどうしたらいいか聞いてみよう。
「そうだな。すんなり許していただけるといいんだがな……」
「なんだかんだで反対はしないと思うなぁ。かなり過保護ではあるけども」
「確かにそうかもしれないな。ま、反対されたところでユキを離しはしないがな」
「僕もそれで離されたら堪ったものじゃないよ!」
それもそうかとくつくつと笑いながら僕を撫でるダグに、笑い事じゃないと少し拗ねつつももぞもぞと擦り寄ってもう寝てしまおうと目を閉じたのだった。
「おやすみ、ユキ」
「ユキ、覚えているか」
「当たり前でしょ? あの日のダグの腕に僕がどれだけ安心したか」
懐かしいなぁ……あれから2ヶ月半程かぁ……長いような短いような?
「俺はまさかユキの1番安心する腕が俺の腕だとは思わなかったけどな」
「う……ダグは誰だと思ってた?」
初授業の後のヴォイド爺との会話を思い出す。あの時にはダグもいたからガッツリ聞かれてたんだよなぁ。その時には分からなくとも今はもうその相手がダグだとわかるわけで。……恥ずかしい。
「さぁな。だが、リディアが俺も知ってる奴だと、俺の前でもユキはそいつに会っていると言うからあの時は必死にユキの周りを見ていた」
「リディアが? ふふ、間違いではないけど……うまいなぁ、リディア」
ダグとリディアがそんな会話をしていたなんて。でも、リディアはちゃんと言わないでくれたんだね。貴方ですよって言うことだって出来ただろうに言わずにはぐらかしてくれたのはありがたい。
……ん? 必死に僕の周りを見ていた? なんで? まさかその時からダグは僕のことを……
「俺がユキへの気持ちにはっきり気付いたのはユキが恋を諦めなければと泣いていた時だ。だが、リディアに問い詰めた時にはもうユキのことが好きだったんだろう」
「じゃあ気付いたのは同じくらいかぁ」
「そうだな。あの時にユキが諦めないでくれてよかったよ」
「ハラハラしたけどね! リディアったら本人にふるんだもん。ほんと焦った」
「そう考えたらそうだな」
2人で思い出しながらくすくすと一頻り笑った後、すっと静かな時間が流れる。しかし嫌な空気ではなく、ただただゆったりとした心地いい時間だった。
「……あの夜、僕はダグに助けられた。ダグがいなかったら、僕はあの夜に壊れてしまっていたと思う」
向かい合わせで両手を繋ぎ、ダグの胸へ額を預けながらポツリとこぼす。
「あの夜、俺はユキがどこかへ行ってしまいそうで怖かった。ユキの心を、引き留めたかった。今度はユキの身体を引き留めたい。
……ユキ、結婚しよう。絶対に幸せにする。いや、一緒に幸せになろう」
ダグはゆっくりと跪き、僕の右の手首に1つのブレスレットをつけた。金色の石と黒い石が並んだ、綺麗なブレスレットだ。
おそらく今日の用事というのはこれ。きっとこのブレスレットを探したくて1人出かけて行ったのだと思う。
指輪はお互いの色をつけているけれど、これは2人の色が寄り添い合っているようでまるで僕たちみたいだ。これを選んでくれたダグが愛しくてたまらない。
「……うん、僕も、ダグと結婚したい」
断る理由なんて1つもない。僕が一緒にいたいのはダグだから。
「あの日、俺はユキを繋ぎとめる枷が1つでも多く欲しいと言った。だがそれはユキを愛しているからこそだ。これを枷だと思うのが重いと感じるならば俺の愛の証だと思ってくれ。実際そうだしな」
「ふふ、うん。でも、僕枷でも嬉しいよ? 僕の住んでたところではね、恋人にブレスレットを贈るのは手錠の意味をもった束縛の証って話もあったんだよ。だからこれはダグにかけられた手錠、だね」
ブレスレットは手錠、ネックレスは首輪、アンクレットは足枷、だったっけ?
「なら俺のものはユキにつけてもらおう。お互いの手が手錠で繋がるんだな」
「そう考えたらこっちのブレスレットの文化って結構過激というか情熱的というか……僕はこういうの結構好きかも」
今まで誰かを束縛したいなんて考えたこともなかったけれど、ダグと出会って変わった。まだ出会って数ヶ月なのにね。
ダグに差し出されたブレスレットを受け取り、ダグの右手首につける。左手首は結婚式の時からつけるんだよ。右手首につけるブレスレットは婚約指輪みたいな感じなの。
「そうだな。これでこの世界の人間にもユキは俺のものだとわかるわけだ」
「指輪は教えた一部しか知らないもんね。ふふ、ダグも僕のもの、だね」
「とっくに俺はユキのものだ」
「ふふ、嬉しい」
ダグと結婚、かぁ……日本だとスピード結婚ってやつだね。まぁここから結婚までまだ間空くかもだけど。今はまだ婚約みたいなものだろうし。
ダグが胡座をかいた上に僕が座り、二人で星を眺めながらゆっくり過ごす。
そんな時にふと思い当たったことを聞いてみる。
「ね、ダグ。家族名ってどうなるの?」
僕がいわゆる新婦側だから新郎側のダグの家族名をもらうことになるのかなって思ったけど、僕一応神子だよね。神子の名字って変わるかな。なんか神子の地位が~とかなんとかありそうな気がする。
「ん? おそらくはアズマ・リゼンブルになる」
「じゃあ僕の名前はユキヒト・アズマ・リゼンブル?」
「そういうことだ」
ダグはダグラス・アズマ・リゼンブルってことか。
「そっかぁ、どっちも繋げちゃうのかぁ」
日本名だったら考えつかない手法だ。
「いやか?」
「ううん、嬉しいよ? ダグの生まれ育ったお家の名前を貰えるんだもん」
「そうか、ならよかった。さぁユキ、そろそろ部屋へ戻ろう。身体を壊してしまう」
「もう僕元気なのに……まぁいいや、部屋でゆっくりしよう」
相変わらず過保護だ。
「ああ、そうだな」
2人で立ち上がって手を繋ぎ、部屋へとゆったりと歩いた。
部屋に戻り、2人でベッドに潜った。別に僕たちはお泊まりの時は毎回えっちをするわけじゃない。する時ももちろんあるけど、そのままゆったり話しながら寝るときが多い。ダグが我慢しているならもう少し回数を増やしてもいいと思うけど、恥ずかしいから言えない。
「ね、結婚するならダグのご家族にも挨拶に行かなくちゃ」
「ふむ……陛下方にも報告に行くべきだな」
「なるべく早くがいいかなぁ。ロイ達はわりといつでもいけそうだけどダグのご家族って本邸の方に戻ってるよね?」
もう今年の社交シーズンは終わったから本邸のある領地の方へ帰ってしまったはずだ。辺境だからここからはかなり遠いのだと思う。挨拶に行きたいけれどどうしたらいいかな。神子の遠出って大変そうだ。
「父上達に来てもらおうか」
「ええ? 挨拶をするのはこっちなのに?」
ものすごく申し訳ないよ。
「しかしユキが遠出するのに日程が組めるかどうか……」
「うーん……でも挨拶はしておきたいなぁ……」
「一度陛下や団長にも相談してみるか」
「そうだね、その方が良さそう。ならまずはロイ達に報告、かな」
その後にどうしたらいいか聞いてみよう。
「そうだな。すんなり許していただけるといいんだがな……」
「なんだかんだで反対はしないと思うなぁ。かなり過保護ではあるけども」
「確かにそうかもしれないな。ま、反対されたところでユキを離しはしないがな」
「僕もそれで離されたら堪ったものじゃないよ!」
それもそうかとくつくつと笑いながら僕を撫でるダグに、笑い事じゃないと少し拗ねつつももぞもぞと擦り寄ってもう寝てしまおうと目を閉じたのだった。
「おやすみ、ユキ」
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