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第十二話
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「えー、先ほど元老院から連絡があり、この大会議室に緊急対策委員会が設置されることになりました。現在公立、民営問わず魔法研究機関が分析に当たっています。手元の資料がその結果です。また、先ほど国立空軍ワイバーン部隊が発進しました」
「これを見る限り、映像途絶の原因は魔力の急激な増加によるものですね」
「そうだな。バード・アイはまだか?」
「ええっと。やっと視界に入ってきましたが、詳細はあと少し近づかないとわかりません」
バード・アイが近づけば詳細が明らかになる。これは全ての人が思っていたことだ。地面にあいた大穴が明らかになる。それは、地下へと落ちた跡だ。
「おい、バード・アイを穴の中に潜らせろ。壊してもかまわん。今は情報が第一だ」
その一言でバード・アイは地下へと潜っていく。そのときだった。突然紫色の閃光が煌いたかと思うと、次の瞬間には映像が途切れてしまった。
「「!?」」
「何が起きたんだ?」
「わ、分かりません」
「原因が分かりました、魔法攻撃によるものです」
つまり、まだ何者かが潜んでいるという事になる。
「MAIか?」
「いえ、個体判定の結果は一致しませんでした。つまり、進化したか、別の生物という事になります」
ここで、アモスが口を開く。
「自分に、現場へ行かせてくれませんか?」
その言葉は、周りの人を驚かせる。
「現場とは、ネルリリア魔法研究所ですか?」
「もちろんだよ。馬車を用意してくれ」
「し、しかし、貴方は軍人ではない。ましてや生徒だ。許可が下りるか…」
そう言いながら、電話をかける。電話機の向こう側にいるのは緊急対策委員会委員長である。
「アモスという少年は、例の竜王かね?」
「はい。そうですが、」
「ならば許可しよう。古神竜の飛行も許可する。ただし、会議を行なってからだ。至急王宮に来い」
委員長からの許可は下りた。アモスはスタルを呼びに寮へと戻っていった。古神竜へと変化したスタルは、首を低くし、乗りやすい姿勢へとなる。そして首の付け根にアモスがつかまるとゆっくりと上昇していく。そして王都へと向けて加速していく。
「スタル、王都までどれくらいだ?」
「うーん。30分くらいですかね」
スタルは260km/hという驚異的なスピードで飛行する。ほどなくして、城壁に囲まれた円形都市、王都ベルモルスが見えてくる。その郊外にはカファロンシ国立軍本部があるのだ。ベルモルスは大きく分けて4つの区画に分かれている。【王宮】【貴族区】【町人区】【農業区】である。スタルは飛行高度を下げていく。すると、あちこちから悲鳴が上がる。王宮の中庭へと着陸すると、人型へと戻り、アモスと共に王宮へと入っていく。王宮の中は豪華絢爛、その一言だけであった。廊下には絨毯がひかれ、天井にはシャンデリアが輝く。窓から見える景色は、季節の花が咲き乱れ、湖なども見ることが出来る。最初に二人が案内された部屋は、待機室である。中にはソファーとテーブルが置かれただけだが、どちらも一級品だ。アモスとスタルは呼ばれるまで待っていることになる。
そのころ、大広間では会議の準備が行われていた。長机が並べられ、その上にテーブルクロスが敷かれる。また、今回は王族も参加するため、準備にはとても気を使う。また、映像魔法石の準備も滞りなく進められた。
一方、王宮の正門では各地の魔法使いが一同に集まっている。どの魔法使いもクラスが高く、称号を持つ者もいる。
会場の準備が整えられた。中央前部に王族の席が、中央部に中心メンバー、アモスたちもだが、の席が置かれている。その席のみが特殊なつくりとなっている。例えば、アモスとスタルの椅子は、枠部分に水晶で竜の装飾がなされている。会場後方には国立軍の幹部たちの席や、魔法使いたちの席が並び、左右には貴族の席が並ぶ。そして、巨大な扉が開かれた・・・
「これを見る限り、映像途絶の原因は魔力の急激な増加によるものですね」
「そうだな。バード・アイはまだか?」
「ええっと。やっと視界に入ってきましたが、詳細はあと少し近づかないとわかりません」
バード・アイが近づけば詳細が明らかになる。これは全ての人が思っていたことだ。地面にあいた大穴が明らかになる。それは、地下へと落ちた跡だ。
「おい、バード・アイを穴の中に潜らせろ。壊してもかまわん。今は情報が第一だ」
その一言でバード・アイは地下へと潜っていく。そのときだった。突然紫色の閃光が煌いたかと思うと、次の瞬間には映像が途切れてしまった。
「「!?」」
「何が起きたんだ?」
「わ、分かりません」
「原因が分かりました、魔法攻撃によるものです」
つまり、まだ何者かが潜んでいるという事になる。
「MAIか?」
「いえ、個体判定の結果は一致しませんでした。つまり、進化したか、別の生物という事になります」
ここで、アモスが口を開く。
「自分に、現場へ行かせてくれませんか?」
その言葉は、周りの人を驚かせる。
「現場とは、ネルリリア魔法研究所ですか?」
「もちろんだよ。馬車を用意してくれ」
「し、しかし、貴方は軍人ではない。ましてや生徒だ。許可が下りるか…」
そう言いながら、電話をかける。電話機の向こう側にいるのは緊急対策委員会委員長である。
「アモスという少年は、例の竜王かね?」
「はい。そうですが、」
「ならば許可しよう。古神竜の飛行も許可する。ただし、会議を行なってからだ。至急王宮に来い」
委員長からの許可は下りた。アモスはスタルを呼びに寮へと戻っていった。古神竜へと変化したスタルは、首を低くし、乗りやすい姿勢へとなる。そして首の付け根にアモスがつかまるとゆっくりと上昇していく。そして王都へと向けて加速していく。
「スタル、王都までどれくらいだ?」
「うーん。30分くらいですかね」
スタルは260km/hという驚異的なスピードで飛行する。ほどなくして、城壁に囲まれた円形都市、王都ベルモルスが見えてくる。その郊外にはカファロンシ国立軍本部があるのだ。ベルモルスは大きく分けて4つの区画に分かれている。【王宮】【貴族区】【町人区】【農業区】である。スタルは飛行高度を下げていく。すると、あちこちから悲鳴が上がる。王宮の中庭へと着陸すると、人型へと戻り、アモスと共に王宮へと入っていく。王宮の中は豪華絢爛、その一言だけであった。廊下には絨毯がひかれ、天井にはシャンデリアが輝く。窓から見える景色は、季節の花が咲き乱れ、湖なども見ることが出来る。最初に二人が案内された部屋は、待機室である。中にはソファーとテーブルが置かれただけだが、どちらも一級品だ。アモスとスタルは呼ばれるまで待っていることになる。
そのころ、大広間では会議の準備が行われていた。長机が並べられ、その上にテーブルクロスが敷かれる。また、今回は王族も参加するため、準備にはとても気を使う。また、映像魔法石の準備も滞りなく進められた。
一方、王宮の正門では各地の魔法使いが一同に集まっている。どの魔法使いもクラスが高く、称号を持つ者もいる。
会場の準備が整えられた。中央前部に王族の席が、中央部に中心メンバー、アモスたちもだが、の席が置かれている。その席のみが特殊なつくりとなっている。例えば、アモスとスタルの椅子は、枠部分に水晶で竜の装飾がなされている。会場後方には国立軍の幹部たちの席や、魔法使いたちの席が並び、左右には貴族の席が並ぶ。そして、巨大な扉が開かれた・・・
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