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外の世界

一話 仕切り直しを

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 初めてのお出かけから数日後、母から今度は1人で町に行っていくつかの食材を買ってくるように言われた。
僕は初めて町に行ったときは人の圧にやられてダウンしてしまったからそのリベンジということらしい…。
前世では比ではないくらいの人間の圧に耐えていたのに情けない。
通勤ラッシュの駅、某街のスクランブル交差点、お昼でピークタイムの飲食店、夕方のスーパーマーケット…。
数々の戦場ともいえる人混みを耐え抜いた僕のメンタルがたかだか100人くらいの市場でダメージを負うとは本当に情けなく思うが、今の体では初体験な訳で。
 僕は母からのクエスト(おつかい)で人混みへの耐性をつけるべく力一杯の
「いってきます!」
を玄関から声を張り上げる。
そして僕はトマウマになりかねない思い出を塗り替えるために外へと踏み出すのだった。
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